著者情報(「BOOK」データベースより)
阿佐田哲也(アサダテツヤ) 本名・色川武大、昭和4(1929)年、東京に生まれる。東京市立第三中学校中退。36年に「黒い布」で中央公論新人賞、52年に「怪しい来客簿」で泉鏡花文学賞、53年に「離婚」で直木賞、57年に「百」で川端康成文学賞、平成元年に「狂人日記」で読売文学賞をそれぞれ受賞。阿佐田哲也の筆名でも「麻雀放浪記」など著書多数。平成元年4月死去。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
阿佐田哲也 牌の魔術師
著者: 阿佐田哲也
あさだてつや
発表: 1985年
発行所: 角川文庫
カバーアート:黒鉄ヒロシ
価格: 340円
宣伝文句
昭和二十年代、巷では、小市民的生活を嫌悪し、自らアウトローの群に身を投じた化け物みたいなプロのイカサマ師たちがゴロゴロしていた。彼らは自分の技を研磨し、互の技を競いあい、互につぶしあいながら、凄惨な闘いを、繰り広げていた。”二の二の天和”を得意とする大柴久作。エレベーターと呼ばれる牌の握り込みの名手、ベタ六。ガン牌の名人、ヤクの善ちゃん。大阪でブーの鬼と恐れられた大九郎。彼らは自ら得意とする技を駆使し、あるいはコンビ技の通し、三色爆弾というつめ込み、切り返しなどを織り混ぜながら、相手を徹底的に叩き潰すまで闘い続ける。「麻雀「放浪記」の坊や哲に新たに彼ら牌の魔術師達を加え、麻雀の醍醐味、面白さを徹底的に追求したギャンブル小説。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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天和の職人 | 1980 | 何度も出てくる、サイコロで2,2と出たときに配牌ですでに役が出来ている仕込み。 |
捕鯨船の男 | 1980 | 逃げられない漁船の上なら、勝ち放題だ。 |
ブー大九郎 | 1980 | トップとラストの差が満願分に達したとき、そこで終了。 |
黒人兵キャブ | 1980 | 米軍基地でも麻雀が大流行。 |
赤毛のスーちゃん | 1980 | 田舎娘は、麻雀は下手でも、天才的な”カベ”役(他人の手を隠して連絡する役)だった。 |
イッセイがんばれ | 1980 | プロはわざわざ強い者を相手にしないが、素人は強い者とやりたがる。 |
まんしゅうチビ | 1980 | 賭博師で食っていくには、腕がいいだけでなく、獲物と人間関係を築き、懐へ飛び込む技量が必要になる。 |
留置場麻雀 | 1980 | とっつかまっても、麻雀を続ける、懲りない連中。 |
ベタ六の死 | 1980 | 昔の馴染みの息子も、当然のように立派(?)な博打うちになっていた。 |
山谷雀ゴロ伝 | 1980 | 異常に弱い奴も、使いようによっては役に立つ。 |
ブー大九郎の復讐 | 1980 | 三十年で一度しか負けていない、伝説の盲目の雀師が、また挑戦してきた。 |
左打ちの雀鬼 | 1980 | 麻薬で死にかけの男の、独学の”ガン牌”(牌に目印をつける)技術。 |
イーペイコウの女 | 1980 | 長距離運転手とイカサマ女の、恋愛映画のような美しさ。 |
ごきぶりタミイ | 1980 | 怪我して入院しても、自力で入院費を稼がなければならない。 |
”切返し”の寒三郎 | 1980 | なぜか雀荘のおかかえで、雀ゴロ退治にいそしむ羽目になり、強烈な仕込み合戦。 |
南の三局一本場 | 1980 | イカサマではめられたデブ男が、イカサマ芸の腕を上げて帰って来た。 |
阿佐田哲也 ああ勝負師
著者: 阿佐田哲也
あさだてつや
発表: 1980年
発行所: 角川書店
カバーアート:黒鉄ヒロシ
価格: 300円
宣伝文句
ギャンブルの奥は深くて暗い。小市民的生活を嫌い、ギャンブルに憑かれ、のめりこんでいく男達の姿は哀しい中にも、ある種の感動を誘う。牌に命を張り、互いの駆引きと秘技で勝負に火花をちらす苛烈な雀ゴロ。競馬、競輪、競艇場に暗躍するコーチ屋、ノミ屋。裏芸を駆使する花札のイカサマ師。サイコロ三つが運命を握るチンチロリン。ギャンブルと浅からぬ縁ができてから三十余年。食うか食われるかの苛酷な勝負の世界を渡り歩き、賭博に命を賭ける人間達の浮沈と興亡を身近に見てきた著者が描く勝負師列伝!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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ああ勝負師 | 1980 | 本当かどうか、著者が実際に対戦したギャンブラーの列伝。どいつもこいつも、一筋縄ではいかない者たちだ。 |
阿佐田哲也 雀鬼五十番勝負
著者: 阿佐田哲也
あさだてつや
発表: 1980年
発行所: 角川書店
カバーアート:黒鉄ヒロシ
価格: 380円
宣伝文句
終戦直後は東京もあたり一面焼野原で闇市もまだ完全に形をなしていなかった。その頃から昭和二十年代終りにかけて、巷には化け物みたいな強烈な麻雀打ちがゴロゴロしていた。世の中全体が動乱期で揺れ動いていたせいもあるだろう。博打場には、博打に生命を賭けて闘い続ける男たちの姿があった——。雀歴三十数年の雀聖阿佐田哲也が、忘れ得ぬ名勝負五十番を活字で再現した、迫力満点の麻雀小説集!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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回しリーチのトリック | 1980 | テンパイ即リーチはダメ。 |
藤原流の極意 | 1980 | 作家の先生宅では、口から嘘、出まかせ、なんでもあり。 |
流し直前の一発 | 1980 | スピードの速い打ち手にも、引っ掛ける余裕がある。 |
ガン牌の逆襲 | 1980 | 積み込みの裏をかいて、山牌の見当をつける。 |
くノ一雀士 | 1980 | 女の怪物は、なかなかいない。 |
打たずに勝った話 | 1980 | 点棒で、当たり牌を予想する。 |
房総の一匹狼 | 1980 | 港町には、漁師狙いのプロがいる。 |
九索の送りこみ | 1980 | テンパイした仲間に必要な牌を送りこむ。 |
カブのプーちゃん | 1980 | 仕事の合間をぬって打つ、酒屋の御用聞き。 |
釣りつ釣られつ | 1980 | 詳しくない釣果を賭けて、大負け。 |
ハッケヨイ麻雀 | 1980 | お相撲さんの豪快な打ち方。 |
伊豆の長麻雀 | 1980 | 二日連続の徹夜はきびしい。 |
二刀流の決戦 | 1980 | 卵を積むことができるバイニンは、何度も登場する。 |
マンボさんの生き甲斐 | 1980 | ただ麻雀が好きな、普通の老人はツモが生き甲斐。 |
仲間を潰す方法 | 1980 | プロは仲間だって平気で裏切る。 |
一本足のトラさん | 1980 | 決してオリない、攻めの男。 |
ブウ大九郎の実説 | 1980 | 大坂の伝説の盲目の雀士は、記憶で打つ。 |
モウさんとの長期戦 | 1980 | 八百屋の親父は、早く引き上げるべし。 |
旦那麻雀のダミさん | 1980 | 実力があっても、収支が黒字とはかぎらない。 |
嵐のようなツキ | 1980 | せっかく就職しても、麻雀で勝ちすぎて、会社に行くヒマがない。 |
先ツモの国士無双 | 1980 | 先ツモをすり替えてロン。 |
軟骨を賭けて | 1980 | 右腕が上がらなくなったのは、職業病か。 |
満州婆さん | 1980 | 雀荘の婆さんのために活躍したのに、娘に軽蔑されてしまった。 |
白タクの大将 | 1980 | 競輪場の近くにも、ギャンブラーが集まる。 |
只働きの夜 | 1980 | 駄目は落ち目の三度笠。 |
多牌の色男 | 1980 | 博打うちには、けっして勝てないタイプがいる。 |
爺さんコンビ | 1980 | 化け物のような老人のコンビ打ち。 |
天和は怖い | 1980 | 天和ばかりしてたら、誰も払ってくれなくなった。 |
未成年の秀 | 1980 | 博打は現行犯でないと、逮捕されない。 |
一寸法師 | 1980 | 小人は立ったまま打つので、座敷でないと打てない。 |
からみ亭のバンちゃん | 1980 | 積み込みに一山つけて、ごまかす。 |
オールド・雀ボーイ | 1980 | 完全に積み込みをしなくても、心理的な効果はある。 |
のがしたカップ | 1980 | 昔の仲間とのサインで騙し合い。 |
杉ちゃんの四暗刻 | 1980 | 助けてもらった例に、好きな牌で振り込む。 |
ポン熊往生 | 1980 | 河から拾ってカンしてリンシャン。 |
つかみどり合戦 | 1980 | 最初に東南西北を決めるときに、すでにイカサマは始まっている。 |
まァ哲の国士無双 | 1980 | 国士無双は頭ハネできない。 |
ギター弾きのキバ | 1980 | 音楽関係者も博打が好きだ。 |
中筋二枚目 | 1980 | 二度ふりのサイの目を勘案して、仕込んでおけば効果絶大。 |
スパイのゴム爺 | 1980 | 自分では打たないくせに、天才的なカベ役。 |
ドヤ街の一戦 | 1980 | 昔のドヤ街はけっこう健康的だった。 |
抜き牌合戦 | 1980 | リーチした牌を見せろといったら、もちろん交換する。 |
行方不明の緑発 | 1980 | 板と卓の間にどうやって牌を隠してのか。 |
車内麻雀 | 1980 | 麻雀好きは車中でもトランプ式に打つ。 |
ザル麻雀 | 1980 | 牌を卓に捨てるのではなく、ザルに入れる独自ルール。 |
シーズンオフ | 1980 | 暮れ正月は閑散期につき、サイコロ勝負。 |
パイパンルール | 1980 | 白をジョーカーのように何にでも使える、独自ルール。 |
ドラドラドラ | 1980 | ドラが始まったのは戦後から。 |
厄牌の一索 | 1980 | 誰にでも相性が悪い牌がある。 |
人に言えない一夜 | 1980 | 警察にパクられて、しばらく休業した理由。 |
阿佐田哲也 ギャンブル党狼派
著者: 阿佐田哲也
あさだてつや
発表: 1980年
発行所: 角川書店
カバーアート:黒鉄ヒロシ
価格: 380円
宣伝文句
渡世人にあるまじき振る舞いにより破門!日本中の渡世の世界からシャットアウトされ、飯より好きな博打が出来なくなった松ちゃんは、ほとぼりを冷ます為、軍隊へズラかった。八年間の軍隊生活で傷一つ負わなかった松ちゃんは、俺はツキ男!と自信を深め博打にのめりこんでいくが……。大胆で剽軽などこか憎めない男“松ちゃん”の博打狂いを描いた「スイギン松ちゃん」楽隠居の身でありながら麻雀、競馬、競輪と手当り次第金をばらまく“スーさん”の悲哀を描く「ズボンで着陸」など五篇を収録。ギャンブルファン必読の小説集。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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スイギン松ちゃん | 1980 | けして上手いわけでもないのに、異常にツキがある奴。 |
耳の家みみ子 | 1980 | 麻雀でなく、丁半博打と”テホンビキ”というマイナーな博打。 |
シュウシャインの周坊 | 1980 | 靴磨きの少年を相棒にしたが、やはり長続きしない。 |
ズボンで着陸 | 1980 | 競輪は競輪で、奥が深い。 |
人間競馬 | 1980 | 元相撲取りの代打ち屋。 |
阿佐田哲也 麻雀狂時代
著者: 阿佐田哲也
あさだてつや
発表: 1981年
発行所: 角川文庫
カバーアート:黒鉄ヒロシ
価格: 420円
宣伝文句
博打打ちは例外なく、皆、臆病である。何千万、何億あろうと、スッカラカンになるかもしれず、明日、また復活して倍になるかもしれない。博打で生きている限り、現金以外は武器にならない。彼らにとっての恐怖は、負け続けることではなく、負けて現金が尽きることである。
帯、カバー、裏表紙等から引用
絶対ガン札は出来ないといいわれているヴァイスクルの封切版カードを使って、日本ギャンブラーを手玉にとるメリケンお玉。韓国のカジノで15分で1500万稼ぎ、勝ち役の名が鳴り響いている空野とノミ屋ゴロシのプロ車券師、通称関プロの壮絶な闘い。ギャンブルを通して、人間の切なさ、哀しさ、凄まじさを描いた阿佐田哲也の傑作小説。
タイトル | 発表 | 感想 |
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往年の雪まだここに | 1981 | 古い友達の家での家庭麻雀もいいものだ。 |
アガらずの九翻手 | 1981 | トーナメントである阿佐田哲也杯での、印象深い選手。 |
チョンボの哲 | 1981 | 持病の居眠りが出て、チョンボばかり。 |
メリケンおタマ | 1981 | ラスベガスの、混血の女哲也。 |
守も攻めるも | 1981 | 昔の知り合いが、殴りこんできて、負けて帰っていく不思議。 |
鼻のソラノ | 1981 | あらゆる博打を経験した知人が、韓国のカジノに挑戦。 |
大嵐 | 1981 | まだまだ続くカジノ編。バカラも奥が深い。まさかのハコ点。 |
牌勢わるし | 1981 | この頃は、プロ相手ではなく、知人と和気あいあいと打っていたようだ。 |
去年の本命いまいずこ | 1981 | 生活が荒れると、やはり麻雀も荒れて、結局勝てない。 |
怪物対美女 | 1981 | 帰って来たおタマさんが、ポーカー勝負。 |
天才よいずこ | 1981 | もちろん一時の天才も、いずれは衰え勝てなくなる。 |
身を捨ててこそ | 1981 | 八連チャンという、めずらしい役。 |
三倍満の人 | 1981 | 負けてもほとんど貸しにしてくれる、いい人。 |
トップがとれない | 1981 | 知り合いたちとの、バカバカしい麻雀も楽しい。 |
墜落 | 1981 | 地方競馬のノミ屋も、きびしい博打だ。 |
怪物 | 1981 | まだまだ続く地方競馬。 |
我慢 | 1981 | 競馬の仇を麻雀で返せるか? |
負けついで | 1981 | 結局、熱くなれば自己管理ができなくなり、ドツボにはまる。 |
幸運 | 1981 | 瀕死の状態でも、競馬で無敵な死にかけのプロ。 |
吊りこみ | 1981 | 手ホンビキのイカサマと言われても、いまいちピンとこない。 |
連チャンかトンズラか | 1981 | 負けそうなら逃げるという手もある。 |
阿佐田哲也 雀鬼くずれ
著者: 阿佐田哲也
あさだてつや
発表: 1981年
発行所: 角川文庫
カバーアート:黒鉄ヒロシ
価格: 380円
宣伝文句
「博打うち」とは本当に因果な商売だ。プロである以上勝たねばならないが、勝てば勝つほど、客の足は遠のき、揚句のはては飯の食いあげだ。この難問が解決できない以上、「博打うち」とは、ギャンブルにのめりこんだ多くの男達の永遠の幻想といえるかもしれない。麻雀必殺技、“二の二の天和”に骨身を削るイカサマ師を描く「天和くずれ」 ギャングバー経営の女衒の達、ドサ健と寺の息子との息づまる秘技の応酬を描く「天国と地獄」等12篇を収録。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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天和くずれ | 1981 | 牌を積み込むいかさま、配牌で和了っている。 |
末は単騎の泣き別れ | 1981 | 出るはずのない単騎待ち。 |
天国と地獄 | 1981 | いかさま仕込み合戦を制するのは、やはりドサ健。 |
雀ごろブルース | 1981 | 背後の彼女と、他の三人が組んでいたら、そりゃあ勝てない。 |
麻雀科専攻 | 1981 | せっかく積み込みを教えたのに、攻撃的でない彼女。 |
雀魔団始末書 | 1981 | 学生の麻雀打ちなど、赤子の手を捻るようなものだ。 |
大物狙い | 1981 | 大役を狙うと結局、和了りにくい。 |
雀ごろ戦争 | 1981 | やっぱり最後には女に嫌われて、雀荘を追い出される。 |
野やくざ帝国 | 1981 | 今まで誰にも尽くしていない男が、組織を作って上手くいくわけがない。 |
居眠り雀鬼 | 1981 | 他人が和了するように仕組むのも、作戦のうち。 |
海道筋のタッグチーム | 1981 | 兄弟で暗黙に協力する、最強の打ち手に作者もお手上げ。 |
阿佐田哲也 東一局五十二本場 ★★★★★
著者: 阿佐田哲也
あさだてつや
発表: 1982年
発行所: 角川書店
カバーアート:黒鉄ヒロシ
価格: 300円
宣伝文句
今迄、若者は手痛い敗戦というものは経験したことがなかった。麻雀は自信だ。若者はそう信じていた。初めての他流試合。若者は麻雀業者の看板を掲げているプロに戦いを挑んだ。他の二人は、長身痩軀、鶴のような三十男と、小柄だが同じく痩せて贅肉一点もないかに思える角刈りの四十男だった。勝負は半荘四回。若者のすべり出しは順調だったが……。アガっても地獄。オリても地獄。勝負の懐じさと怖さを描く表題作他七編を収録した麻雀傑作集。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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東一局五十二本場 | 1982 | ギャンブルにかぎらず、全ては自己管理できるかどうか。息詰まる緊張感。 |
麻雀必敗法 | 1982 | ほどほどに負けるぐらいがちょうど良いと先人は言うが…。 |
便天小僧八之助 | 1982 | 便所に立って牌をすり替える奴。 |
雀ごろ心中 | 1982 | 心中といっても兄弟の話。 |
快晴の男 | 1982 | 強制的に場を終了させるには、サツにタレこむしかない。 |
なつかしのギャンブラー | 1982 | カミさんの手術代なんで、見え見えの大嘘。 |
死体が三つ靴一つ | 1982 | 債権者が家に押しかけていて、金がなくては帰れない。 |
茶木先生、雀荘に死す | 1982 | 博打うちはけして長生きできない。 |
阿佐田哲也 ギャンブル人生論
著者: 阿佐田哲也
あさだてつや
発表: 1983年
発行所: 角川文庫
カバーアート:黒鉄ヒロシ
価格: 300円
宣伝文句
愚かしいことというものは魅力的である。愚かしいことをやって末が全うできるなら、これほどうまい話はない。自堕落な生活に憧れ、堅気の生活とは全く無縁な、自他共に許す不良男〈阿佐田哲也〉。社会からはみ出し、幾多の修羅場をくぐりぬけてきた男のバランスと破滅の美学。麻雀の神様”とも“博奕の天才”ともいわれた男、阿佐田哲也が若者達に贈るく男の生き方〉。虚か実か、きみにわかるか!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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ギャンブル人生論 | 1983 | 麻雀についての戦略というよりは、ギャンブル全般に対しての考え方、自分だけのセオリーの構築の仕方だ。根本的すぎて、誰にでも即、応用できるわけではない。 |
阿佐田哲也 ぎゃんぶる百華
著者: 阿佐田哲也
あさだてつや
発表: 1984年
発行所: 角川文庫
カバーアート:黒鉄ヒロシ
価格: 420円
宣伝文句
小さい頃からチンチロリンに親しみ、麻雀を友とし、幾多の修羅場をくぐりぬけてきた阿佐田哲也のユニークなギャンブル人生論。
帯、カバー、裏表紙等から引用
各界を代表する雀豪・雀友の話あり、競馬・競輪・ルーレット・カードと話題は豊富。そして麻雀に勝つ秘訣も……。「麻雀放浪記」以来の名コンビ〈文・阿佐田哲也&絵・黒鉄ヒロシ〉で贈る痛快エッセイ。
タイトル | 発表 | 感想 |
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ぎゃんぶる百華 | 1984 | 本職の麻雀だけでなく、カジノ、競馬、競輪などの他のギャンブルについての経験の面白い。茶者はギャンブラーであり、多少共通する対策はあっても、常に勝っているわけではない。 |
阿佐田哲也 黄金の腕
著者: 阿佐田哲也
あさだてつや
発表: 1988年
発行所: 角川文庫
カバーアート:黒鉄ヒロシ
価格: 350円
宣伝文句
麻雀は一般的に言えば遊びであるし、レートもその範囲で決められる。だがその域を抜けると、賭ける金額自分の経済力ではなく自分の技量で決めるようになる。当然上のクラスへいくほどその闘いは熾烈を極める。「レートは?」「金なんか賭けていないよ。でもラスを喰うと、金より「多少重たい」遊び人川島に誘われて行った麻雀は、金を賭けた麻雀以上の異様な雰囲気が漂っていた。逃げ場のない喰うか喰われるかの本当の勝負が始まった!!阿佐田哲也が描く麻雀小説の傑作。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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黄金の腕 | 1988 | そのメンバー達は皆、体のどこかが欠損していた。賭け代はまさか? |
未完成大三元 | 1988 | 他人の仕組んだ手ではアガらない、賭博師の矜持。 |
北国麻雀急行 | 1988 | 列車の中でまで麻雀を止められない、好き者たち。 |
国士無双のあがりかた | 1988 | 異常に国士無双をアガるアマチュア・チャンピオン。 |
大三元の家 | 1988 | 老人、母親、息子の博打うち家系。 |
人生は五十五から | 1988 | もとやくざの金貸しの老人は、借りた女に溺れてしまう。 |
前科十六犯 | 1988 | はんちくな博打うちの青年が、いまや大仰な競輪大魔神だ。 |
夢ぼん | 1988 | 夢みたいなボンボンは、ふらふらしている男。 |
阿佐田哲也 Aクラス麻雀
著者: 阿佐田哲也
あさだてつや
発表: 1989年
発行所: 双葉文庫
カバーアート:鈴木邦治
価格: 480円
宣伝文句
麻雀の勝者と敗者とはどこが違うのか雀は性格が極端に反映するゲームである。勝負に合ってる性格と合わない性格とがある。ー会社の中の1単位としてならばそれぞれ向く仕事があるだろう。しかし麻雀は1人1国である。経営者であり、営業マンであり、技術屋でなければならぬ。つまりその総合的能力を要求されるのだ。(本文「勝てない性格」より)
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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Aクラス麻雀 | 1989 | 実践的な、勝つための麻雀の指南書。頭では理解しても、これを実行できれば世話はない。 |
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