著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮部/みゆき
1960(昭和35)年、東京生れ。’87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。’89(平成元)年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。’92年『龍は眠る』で日本推理作家協賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。’93年『火車』で山本周五郎賞を受賞。’97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。’99年には『理由』で直木賞を受賞。’01年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、’02年には司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
宮部みゆき 龍は眠る
著者: 宮部みゆき
みやべみゆき
発表: 1991年
発行所: 新潮文庫
価格: 1045円
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。「僕は超常能力者なんだ」。その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それが全ての始まりだったのだ…宮部みゆきのブロックバスター待望の文庫化。
タイトル | 発表 | 感想 |
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龍は眠る | 1991 | 読心能力で味付けしたミステリは著者の得意分野。 |
宮部みゆき 長い長い殺人
著者: 宮部みゆき
みやべみゆき
発表: 1992年
発行所: 光文社文庫
価格: 734円
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。事情聴取を始めた刑事は、森元の妻・法子に不審を持つ。夫を轢いた人物はどうなったのか、一度もきこうとしないのだ。隆一には八千万円の生命保険がかけられていた。しかし、受取人の法子には完璧なアリバイが…。刑事の財布、探偵の財布、死者の財布ー。“十の財布”が語る事件の裏に、やがて底知れぬ悪意の影が。
著者情報(「BOOK」データベースより)
タイトル | 発表 | 感想 |
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長い長い殺人 | 1992 | 財布が語るという物語という点で凄い。 |
宮部みゆき 淋しい狩人
著者: 宮部みゆき
発表: 1993年
発行所: 新潮文庫
価格: 693円
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。店主のイワさんと孫の稔で切り盛りするごくありふれた古書店だ。しかし、この本屋を舞台に様々な事件が繰り広げられる。平凡なOLが電車の網棚から手にした本に挟まれていた名刺。父親の遺品の中から出てきた数百冊の同じ本。本をきっかけに起こる謎をイワさんと稔が解いていく。ブッキッシュな連作短編集。
タイトル | 発表 | 感想 |
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六月は名ばかりの月 | 不明 | 東京の下町古書店主が、失踪事件に関連する自叙伝を取り戻すため、ストーカー男と対峙し、事件解決に貢献する。 |
黙って逝った | 不明 | 旗振りおじさん殺害事件と父の謎めいた死を巡り、永山路也が奇妙な出来事と自身の過去を掘り下げる。 |
詫びない年月 | 不明 | 戦時中の隠された秘密が幽霊騒動を経て明らかになり、人々の過去と現在の悲劇が交錯する。 |
うそつき喇叭 | 不明 | 家庭内虐待から逃げるために万引き未遂を起こした少年の、警察官と書店の店主による捜査により虐待加害者が明らかになる物語。 |
歪んだ鏡 | 不明 | 電車で見つけた『赤ひげ診療譚』の名刺から始まった由紀子の探究により、本と名刺の持ち主の死、そして隠された恋人の存在が明らかになる。 |
淋しい狩人 | 不明 | 東京と横浜で発生した連続殺人事件が、失踪した作家の未解決作品と関連し、事件を繰り返そうとする犯人を追う戦いが繰り広げられる。 |
宮部みゆき 火車
著者: 宮部みゆき
みやべみゆき
発表: 1993年
発行所: 新潮社
価格: 1249円
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消してーなぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
タイトル | 発表 | 感想 |
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火車 | 1993 | どちらかというと、借金という社会問題の提起の比重が大きく、ミステリとして薄くなってきた。 |
宮部みゆき 幻色江戸ごよみ
著者: 宮部みゆき
発表: 1994年
発行所: 新潮文庫
価格: 880円
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
盆市で大工が拾った迷子の男の子。迷子札を頼りに家を訪ねると、父親は火事ですでに亡く、そこにいた子は母と共に行方知れずだが、迷子の子とは違うという…(「まひごのしるべ」)。不器量で大女のお信が、評判の美男子に見そめられた。その理由とは、あら恐ろしや…(「器量のぞみ」)。下町の人情と怪異を四季折々にたどる12編。切なく、心暖まる、ミヤベ・ワールドの新境地!
タイトル | 発表 | 感想 |
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鬼子母火 | 不明 | 神棚の髪が引き起こした小火事に端を発し、おかつの母親の霊が消えるまでのおとよの物語。 |
紅の玉 | 不明 | 奢侈禁止令下の飾り職人が、仇討ち用の道具を作る依頼を受け、自身の仕事と家族の安寧の間で苦悩する物語。 |
春花秋燈 | 不明 | 曰くつきの行灯をめぐる古道具屋の店主と客のやりとりが、桜の季節の到来を背景に描かれる。 |
器量のぞみ | 不明 | 醜いお信は美男子の夫と家族に愛され、呪われた鏡の謎を解き、木屋を呪いから解放した後、自分自身も美しくなる。 |
庄助の夜着 | 不明 | 居酒屋で働く庄助は麻の夜着を購入するが、その後衰弱し、幽霊との出会いをきっかけに失踪し、五郎兵衛は答えのない問いを抱える。 |
まひごのしるべ | 不明 | 火災で迷子になった少年が迷子札で発見され、様々な人々との関わりを経て、彼の過去と失踪の謎が明らかになる。 |
だるま猫 | 不明 | 雷雨の中、臆病な少年が火消しの夢と葛藤し、古びた頭巾の力で恐怖を克服するが、頭巾の犠牲を知り、自分の臆病さを受け入れる。 |
小袖の手 | 不明 | 古着の呪いを恐れる母親は、娘が古着屋から買った小袖に過去の悲劇を彷彿とさせる傷跡を発見し、対応に悩む。 |
首吊り御本尊 | 不明 | 貧困に苦しむ捨松は逃げ出した奉公先で首吊り男の伝説を聞き、それが心の支えとなり過酷な運命を乗り越えていく。 |
神無月 | 不明 | 神無月に起こる怪盗事件を捜査する岡っ引きが、畳職人である犯人の歪んだ動機と娘への愛情に迫る。 |
侘助の花 | 不明 | 質屋が、親戚の看板屋のために、隠し子の母親を探すのを手伝う物語。 |
紙吹雪 | 不明 | 三年間夫殺しの機会を伺ってきたぎんは、借金のかたに身を売られる女性を見て決意を固め、主人夫婦を殺害して借金の証文を「雪」のように散らし、西方浄土への旅立ちを信じる。 |
宮部みゆき 蒲生邸事件 ★★★★★
著者: 宮部みゆき
みやべみゆき
発表: 1996年
発行所: 文春文庫
価格: 895円
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
二・二六事件の当日、蒲生大将が自宅で拳銃自殺。だが、殺人の疑いも出てきた。戦争への色濃さを増す戒厳令下の東京にタイムスリップし、事件に巻き込まれた孝史はどう行動するのか。再び現代に戻って来られるのかー。大きな歴史の転換点に送り込まれた時、人には何が出来るのかを問う、著者会心の意欲作。
タイトル | 発表 | 感想 |
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蒲生邸事件 | 1996 | ミステリというより、二二六事件を体験できるドキュメンタリーのようで、臨場感が抜群。 |
宮部みゆき 理由
著者: 宮部みゆき
みやべみゆき
発表: 1998年
発行所: 新著者
価格: 1980円
タイトル | 発表 | 感想 |
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理由 | 1998 | バブル崩壊後の世相を反映した事件の、哀しい真相。 |
宮部みゆき R.P.G
著者: 宮部みゆき
みやべみゆき
発表: 2001年
発行所: 集英社文庫
価格: 726円
タイトル | 発表 | 感想 |
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R.P.G | 2001 | インターネット上の仮想空(?)をめぐる事件。最先端技術を扱うのは著者には不向きか。 |
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