戦前の推理小説雑誌。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
中島河太郎編 モダン殺人倶楽部 新青年傑作選集2 推理編2
編者: 中島河太郎
発表: 1926年 ~ 2928年
発行所: 角川書店
カバーアート:玉井ヒロテル
価格: 380円
宣伝文句
この「新青年」傑作選集I~Vは、大正から昭和にかけて時代の最先端にあった風俗小説雑誌「新青年」に掲載した作品から、傑作五十篇を選び、全五巻に編集しました。
帯、カバー、裏表紙等から引用
読者の方々には、第I巻から第III巻の推理編で、当時の名探偵たちの粋な推理を味わただきます。そして第IV巻の怪奇編では読者をゾッとさせる妖気の世界に誘い、第V巻のユーモア・幻想・冒険編で奇想天外な世界に遊んでけるよう配慮してあります。永遠に古くなることのない傑作ばかりを集めたファッショナブルなこの「新青年」傑作選〉で、あなたは時のたつのも忘れてしまうでしょう。
タイトル | 著者 | 発表 | 訳者 | 感想 |
---|---|---|---|---|
死体昇天 | 角田喜久雄 | 1929 | スキーで遭難した友人を見失ったという男だったが。 | |
精神分析 | 水上呂理 | 2928 | 性的な願望で、兄の結婚を邪魔する妹。 | |
人間灰 | 海野十三 | 1934 | 「空気工場」の社員数人が灰となって、湖に蒔かれた謎。 | |
睡り人形 | 木々高太郎 | 1935 | つまり催眠術でコントロールするということ。 | |
秘密 | 平林初之輔 | 1926 | 妻を裏切り、以前の女と関係した男は、非常に気が小さい。 | |
四次元の断面 | 甲賀三郎 | 1936 | 虚偽の自白をして、いったんは無罪となった男だったが。 | |
閉鎖を命ぜられた妖怪館 | 山本禾太郎 | 1928 | 怨念で、お化け屋敷の装置が暴走するのか。 | |
陰獣 | 江戸川乱歩 | 1929 | 一人?役のトリックよりもSM描写が光る。作者の分身である大江春泥を、えらく厭らしく表現しているのはご愛敬。 |
中島河太郎編 骨まで凍る殺人事件 推理編3
編者: 中島河太郎
発表: 1926年 ~ 1947年
発行所: 角川書店
カバーアート:玉井ヒロテル
価格: 380円
宣伝文句
この「新青年」傑作選集I~Vは、大正から昭和にかけて時代の最先端にあった風俗小説雑誌「新青年」に掲載した作品から、傑作五十篇を選び、全五巻に編集しました。
帯、カバー、裏表紙等から引用
読者の方々には、第I巻から第III巻の推理編で、当時の名探偵たちの粋な推理を味わただきます。そして第IV巻の怪奇編では読者をゾッとさせる妖気の世界に誘い、第V巻のユーモア・幻想・冒険編で奇想天外な世界に遊んでけるよう配慮してあります。永遠に古くなることのない傑作ばかりを集めたファッショナブルなこの「新青年」傑作選〉で、あなたは時のたつのも忘れてしまうでしょう。
タイトル | 著者 | 発表 | 訳者 | 感想 |
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振動魔 | 海野十三 | 1931 | 結核患者に特殊な振動を与えると、死んでしまう。 | |
カナカナ姫 | 水谷準 | 1947 | 盲目の少女が、鋭い観察力で、犯罪を見破る(?)。 | |
監獄部屋 | 羽志主水 | 1926 | 過酷な状況を訴える囚人たちだったが。 | |
完全犯罪 | 小栗虫太郎 | 1933 | 1930年代の中国奥地という舞台設定は興味深い。探偵はソ連将校。 | |
偽悪病患者 | 大下宇陀児 | 1936 | ワルっぽい男は、やはりもてる。 | |
赤いペンキを買った女 | 葛山二郎 | 1930 | 巨額の横領犯についての証言は信頼できるか、裁判で争う。 | |
地図にない街 | 橋本五郎 | 1931 | 関係を持って女も街も、消えたしまった。 | |
二川家殺人事件 | 甲賀三郎 | 1935 | これまた、ありがちな旧上流家庭の秘密。 |
中島河太郎編 ひとりで夜読むな 怪奇編
編者: 中島河太郎
発表: 1925年 ~ 1939年
発行所: 角川文庫
カバーアート:玉井ヒロテル
価格: 380円
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この「新青年」傑作選集I~Vは、大正から昭和にかけて時代の最先端にあった風俗小説雑誌「新青年」に掲載した作品から、傑作五十篇を選び、全五巻に編集しました。
帯、カバー、裏表紙等から引用
読者の方々には、第I巻から第III巻の推理編で、当時の名探偵たちの粋な推理を味わただきます。そして第IV巻の怪奇編では読者をゾッとさせる妖気の世界に誘い、第V巻のユーモア・幻想・冒険編で奇想天外な世界に遊んでけるよう配慮してあります。永遠に古くなることのない傑作ばかりを集めたファッショナブルなこの「新青年」傑作選〉で、あなたは時のたつのも忘れてしまうでしょう。
タイトル | 著者 | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ヤトラカン・サミ博士の椅子 | 牧逸馬 | 1929 | コロンボの老乞食を支える、イギリス夫人の亡霊。 | |
死屍を食う男 | 葉山嘉樹 | 1927 | 級友が夜に死体を食いに出る。 | |
紅毛傾城 | 小栗虫太郎 | 1935 | 捕鯨船に日誌から見た、黄金郷、美女の幻影。 | |
可哀想な姉 | 渡辺溫 | 1927 | 聾啞の姉を救うために殺人を犯したのだが。 | |
鉄鎚 | 夢野久作 | 1929 | 悪魔とは、自分の邪悪さを認識していない者だ。 | |
痴人の復讐 | 小酒井不木 | 1925 | 「殺人倶楽部」で告白した、医学生時代にヒステリックな患者を失明させた話。 | |
柘榴病 | 瀕下耽 | 1927 | 漂着したオランダ船が遭遇した、恐ろしい島の土着病。 | |
告げ口心臓 | 米田三星 | 1931 | 尊敬すべき先生は、過去に虐待した女の呪いで、突然死した。 | |
聖悪魔 | 渡辺啓助 | 1937 | 牧師は、「悪魔日記」が自分の文章だとわかった。 | |
本牧のヴィナス | 妹尾アキ夫 | 1929 | 偏屈な小説家に出てくる、亡妻の幽霊。 | |
エル・ベチョオ | 星田三平 | 1932 | 巨大な蚊が移す、異常な伝染病。 | |
マトモッソ渓谷 | 橘外男 | 1939 | 南米の洞窟で発見された、美女像と獣人たち。 | |
芋虫 | 江戸川乱歩 | 1929 | グロテスクの極みの幻想短篇。これでは軍当局によって発禁処分にされても当然だろう。 |
中島河太郎編 おお、痛快無比!! ユーモア・幻想・冒険編
編者: 中島河太郎
発表: 1927年 ~ 1950年
発行所: 角川書店
カバーアート:玉井ヒロテル
価格: 340円
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この「新青年」傑作選集I~Vは、大正から昭和にかけて時代の最先端にあった風俗小説雑誌「新青年」に掲載した作品から、傑作五十篇を選び、全五巻に編集しました。
帯、カバー、裏表紙等から引用
読者の方々には、第I巻から第III巻の推理編で、当時の名探偵たちの粋な推理を味わただきます。そして第IV巻の怪奇編では読者をゾッとさせる妖気の世界に誘い、第V巻のユーモア・幻想・冒険編で奇想天外な世界に遊んでけるよう配慮してあります。永遠に古くなることのない傑作ばかりを集めたファッショナブルなこの「新青年」傑作選〉で、あなたは時のたつのも忘れてしまうでしょう。
タイトル | 著者 | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ポカピカン | 徳川夢声 | 1938 | 脳内で、無数の小エビがはねる音。 | |
襟巻騒動 | 森下雨村 | 1936 | 黒狐の襟巻をめぐる人情ドラマ。 | |
隼の勝利 | 久山秀子 | 1927 | 殺人事件解決への協力をもとめられた、女掏摸が大活躍。 | |
ああコンプラン | サトウハチロー | 1938 | フランス人にしこまれた、その犬は異常に賢い。 | |
リビアの月夜 | 稲垣足穂 | 1932 | エジプトで見つけた、豆ミイラはクレオパトラ。 | |
空で唄う男の話 | 水谷準 | 1927 | 「綱渡り」を宣伝していた男は、全く経験がなかった。 | |
私と私 | 三橋一夫 | 1950 | 突然現れた、ドッペルゲンガーと、奇妙な同居生活が始まる。 | |
魔 | 地味井平造 | 1927 | 子供や鷹に化ける、変な魔物が悪戯する町。 | |
人の顏 | 夢野久作 | 1928 | 至る所に「顔も見る」能力のある女子が起こす騒動。 | |
猟奇商人 | 城昌幸 | 1938 | 退屈な男は、「新しい刺激」を求めていた。 | |
失恋第五番 | 山本周五郎 | 1948 | 無類の惚れっぽい男は、犯罪を取り締まる組織に感銘を受け加わり、安南独立運動まで大活躍。 | |
めくら蜘蛛 | 桜田十九郎 | 1940 | やはり安南独立にからんだ、大冒険。 | |
地底獣国 | 久生十蘭 | 1939 | シベリアに抑留中の日本人たちが、発見された「地球の抜け穴」を使って、大脱出。 |
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