覆面作家。1998年、『邪馬台国はどこですか?』(創元推理文庫)でデビュー。2004年に『タイムスリップ明治維新』(講談社ノベルス)がNHKでラジオドラマ化される。主な著書に『北京原人の日』(講談社文庫)、『タイムスリップ釈迦如来』(講談社ノベルス)、『とんち探偵一休さん・金閣寺に密室』(祥伝社文庫)などがある。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
鯨統一郎 邪馬台国はどこですか? ★★★★★
宣伝文句
このところバーテンダーの松永は忙しい。常連の三人がいきなり歴史検証バトルを始めてしまうので油断は禁物。話についていくため予習に励む一方、機を捉えて煽ることも。そつなく酒肴を供して商売も忘れず、苦しまぎれのフォローを試み……。またもや宮田六郎の独擅場か、幕引きのカシスシャーベットがお出ましに。三谷教授はいつもながら従容不迫、おおっと静香が切札を出した!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
悟りを開いたのはいつですか? | 不明 | 実はブッダは、悟りを開いていない。歴史への屁理屈と楽しむシリーズ。 |
邪馬台国はどこですか? | 不明 | 女王国は岩手県にあった。 |
聖徳太子はだれですか? | 不明 | 太子は架空の人物で、実在しなかった。 |
謀叛の動機はなんですか? | 不明 | 光秀は信長の自殺を助けただけ。 |
維新が起きたのはなぜですか? | 不明 | すべては勝海舟が操っていた。 |
奇蹟はどのようになされたのですか? | 不明 | イエスの復活は、入れ替わりか? |
宣伝文句
応永十五年(一四〇八)、初夏。賢才の誉れ高い建仁寺の小坊主一休に、奇妙な依頼が舞い込んだ。「足利義満様の死の謎を解いてくだされ」将軍職を退いた後も権勢を誇り、ついに帝位までも狙った義満が、数日前、金閣寺最上層の究竟頂(くぎょうちょう)で、首吊り死体で発見されたという。現場は完全なる密室(ひそかむろ)。しかし、義満に自殺の動機はなし…。 一休は能楽者の世阿弥、検使官の新右衛門(しんえもん)らの協力を得て推理を開始。そして辿り着いた仰天の結論とは…。 推理界の新星が日本史の常識を飄々(ひょうひょう)と覆す痛快無比の傑作!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
---|---|---|---|
金閣寺に密室 | 2000 | 暴虐の限りを尽くしてきた足利義満に対しては、誰もが恨みを持っていて、怪しいと言えば皆怪しい。虎に喰い殺された山椒太夫や、池に離されていた大鯉、また寺に残された猿の死体の関係は?数々のとんち話で彩られているものの、歴史ミステリーとしては、底が浅く、いまいち。一休は天皇の落胤説、足利義満毒殺説などは、ちょっとだけ紹介される。 |
宣伝文句
京でも賢才の誉れ高い建仁寺の小坊主・一休。問注所検使官の新右衛門、建仁寺に寄宿する少女・茜と共に、行方不明となっていた茜の両親を捜す旅に出た。難波、大和、伊勢―だが三人を旅路で待ち受けていたのは、不可思議な事件だった。進入不可能の禅堂で起きた密室殺人、崖の上に建つ屋敷の消失……。冴え渡る一休のとんち推理やがて、茜の生まれ故郷・武蔵に迫った時、彼らを待ち受けていた驚愕の事実とは?歴史ミステリの旗手が本領を発揮した、待望のシリーズ最新作!
帯、カバー、裏表紙等から引用
〈著者のことば〉
一休には、知られていないとんち話があと八つあります。
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
---|---|---|---|
難波・明の景色 | 2001 | 遺体の首は草原に埋められいそうだ。しかし掘出す許可をもらわないといけない。 | |
大和・栗鼠の長屋 | 2001 | 坊主の首吊り死体の謎。 | |
伊勢・魔除けの札 | 2001 | インチキをして村人を騙していた女の正体を暴く。 | |
尾張・鬼の棲み家 | 2002 | 草原の小屋に泊まっていたのに、起きたらなくなっていた。 | |
駿河・広い庭 | 2002 | 隙間があれば密室ではない。 | |
伊豆・鰻の寝床 | 2002 | 蛤の産地で、海辺で消えた家。 | |
相模・双子の函 | 2002 | 双子といえば、当然すり替える。 | |
武蔵・猫と草履 | 2003 | ついに茜の親がわかって、めでたし、めでたし。 |
宣伝文句
東洋の寂れたバーの片隅で、過去幾たりもの歴史学者を悩ませてきた謎がいともあっさり解明されてしまうとは。在野の研究家以上には見えない宮田六郎が、本職の静香を向こうに廻して一歩も引かないどころか、相手から得.たばかりのデータを基に連夜の歴史バトルで勝利を収めていく。宮田の説に耳を傾けながら、歴史に興味を持ち始めた若い頃のようにワクワクするジョゼフであった。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
アトランティス大陸の不思議 | 2003 | アトランティスが南極説VS非存在説。 |
ストーンヘンジの不思議 | 2003 | それは宗教的な意味ではなく、天を落ちてこないように支えるもの。 |
ピラミッドの不思議 | 2003 | それらはナイル川のそばにあるから、意味がある。 |
ノアの方舟の不思議 | 2004 | 洪水伝説は、何の記憶か? |
始皇帝の不思議 | 2004 | 始皇帝は徐福として日本に渡った! |
ナスカの地上絵の不思議 | 2004 | 巨大な一筆書きは、天から来る零への案内図。 |
モアイ像の不思議 | 2004 | それは追放された者たちへの象徴。 |
宣伝文句
何者かに殺されかけ、大正11年から現代の渋谷にタイムスリップしてしまった、明治の文豪・森鷗外。道玄坂で若者に袋叩きにされているところを女子高生・うららに助けられる。彼女の友人達の助けを借り、元の世界に帰る方法を探るうちに、文学史上の大疑問に突き当たり、鷗外を狙う意外な犯人の名が浮かぶ。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
タイムスリップ森鴎外 | 2002 | 実に軽く、若者受けを狙っているような、SF風味の冒険もの。 |
宣伝文句
躰の中心部が熱くなり、今まで味わったことのない感覚が湧きあがる。(ああん)うららは意識を失った。・大好評を博した、前作『タイムスリップ森鷗外』に続く第2弾!意識を失った瞬間、1860年にタイムスリップしてしまった女子高生・麓麗は、現代に戻るべく、時代を歴史どおり正しく進めるため、桂小五郎、坂本竜馬ら幕末の志士たちと明治維新を目指すのだが。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
タイムスリップ明治維新 | 2003 | まだまだ続く、タイムスリップシリーズ。本人が明治維新をよく知らないのが、もっともらしく、かつ情けない。 |
宣伝文句
ある日突然、あの『太閤記』が伊達政宗の伝記小説に変化した!何者かが戦国時代の史実を変え、正史を歪めている!?背後にいたのは25世紀のマフィア組織〈むらさきの光〉。本来の歴史を生きる人類を淘汰し新世界を創るため、彼らは策謀する。日本、否、世界の危機を救うべく、歴史を再び正すため、女子高生麓麗がまたもタイムスリップして戦国の世に挑む!!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
タイムスリップ戦国時代 | 2008 | まだまだ続く、タイムスリップシリーズ。なんだか光瀬龍の、歴史を守る時間監視員的なノリになったきた。 |
宣伝文句
「娘を誘拐した。返してほしければ……」とんでもない条件に奔走する関係者たち。次々に仕掛けられるハードル。警察も翻弄されるなか、ある人物の一言が事件を急展開させるのだが……。張り巡らされた伏線と仕掛け、これぞ鯨マジックの真骨頂!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
冷たい太陽 | 2014 | 一転して、ユーモアを控えた、割とシリアスなミステリ。しかしトリック的にはもう一つだ。 |
コメント