麻耶雄嵩(まやゆたか)
1969年5月29日三重県上野市生れ。京都大学工学部電気系学科在籍中。同大学推理小説研究会会員。1991年「翼ある闇一メルカトル鮎最後の事件』でデビュー、1993年『夏と冬の奏鳴曲』を刊行、再び日本のミステリ界を震撼させる。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
麻耶雄嵩 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
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京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城を彷彿させる館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇の幕はすでに切って落とされていた。首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人、二人の名探偵の火花散る対決をして……。島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎三氏の賛辞を付して
帯、カバー、裏表紙等から引用
刊行された著者21歳のデビュー作、ノベルス化なる!
著者のことば早くページを。
私に光を。
タイトル | 発表 | 感想 |
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翼ある闇 | 1991 | デビュー作で、最後の事件とはこれ如何に。一応本格ミステリなものの、若さゆえ技巧に凝りすぎたか。 |
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大破局のショックで部分的記憶喪失に陥った如月鳥有は、寺社に繰り返し放火して回復を企る。だが焼け跡には必ず他殺死体が発見され、「次は何処に火をつけ
帯、カバー、裏表紙等から引用
るつもりかい?」との脅迫状が舞い込む。誰が烏有を翻弄しているのか?烏有に絡む銘探偵メルカトル鮎の真の狙いは?ミステリに遊戯する若き鬼才の精華!
著者のことば
痾─一見ふざけているようですが、実は限りなく真面目なタイトルです。その意味は、本書を読み進めていくうちに判ることと思います。では、また来週。
タイトル | 発表 | 感想 |
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痾 | 1995 | どうも前作に繋がっているらしく、読んでいなかったからか、あまり響かない。 |
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弟・亜鈴の失踪と死の謎を追って、地図にない異郷の村に潜入した兄・阿允。襲いかかる鴉の大群。四つの祭りと薪能の儀式。蔵の奥の人形。錬金術。嫉妬と憎悪と偽善。五行思想。足跡なき殺害現場。連続殺人。人殺しの手に現れるという奇妙な痣。盲点を衝く大トリック。村を支配する大鏡の正体。ふたたび襲う鴉。そして、メルカトル鮎が導く、逆転と驚愕の大結末。「99本格ミステリ・ベスト10」(東京創元社)第1位に輝く神話的最高傑作!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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鴉 | 1997 | 非常に特異な環境でおこる特異な事件は、読む人を選ぶだろう。 |
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オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。ここは十年前、作曲家の加賀螢司が演奏家六人を殺した場所だ。そして半年前、一人の女子メンバーが未逮捕の殺人鬼ジョージに惨殺されている。そんな中での四日間の合宿。ふざけ合う仲間たち。嵐の山荘での第一の殺人は、すぐに起こった。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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蛍 | 2004 | 著者の作品にしては、わりとまともな方で、ちゃんとミステリとして読める。 |
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山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれる。犯人と疑われた静馬を見事な推理で救ったのは、隻眼の少女探偵・御陵みかげ。静馬はみかげとともに連続殺人事件を解決するが、18年後に再び惨劇が……。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した、超絶ミステリの決定版! 解説・巽昌章
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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隻眼の少女 | 2010 | 著者の作品はミステリの反則ギリギリを狙ってくるので、王道の本格とは言えないのではないか。 |
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