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文学小説

井上ひさし

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太字作品や★★★★★が特におすすめです。

井上ひさし 吉里吉里人 上

著者:    井上ひさし
発表:    1981年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:安野光雅
価格:    560円

宣伝文句

ある六月上旬の早朝、上野発青森行急行「十和田3号」を一ノ関近くの赤壁で緊急停車させた男たちがいた。「あんだ旅券ば持って居だが」。実にこの日午前六時、東北の一寒村吉里吉里国は突如日本からの分離独立を宣言したのだった。政治に、経済に、農業に医学に言語に……大国日本のかかえる問題を鮮やかに撃つおかしくも感動的な新国家。日本SF大賞、読売文学賞受賞。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
吉里吉里人 上1981三文文士古橋は、期せずして吉里吉里国独立騒動に巻き込まれ、ドタバタの大活躍をするはめになる。吉里吉里国を鏡として、日本の諸問題が批判される。正しい独立の仕方、経済的裏付けはよく検討されているようだ。挿入されている古橋の回顧録は、本筋に関係なく不要か。ルビを多用した、文語ズーズー弁は非常に読みにくい。

井上ひさし 吉里吉里人 中

著者:    井上ひさし
発表:    1981年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:安野光雅
価格:    560円

宣伝文句

吉里吉里国の独立に日本国政府は仰天。自衛隊が出動し、国民の眼はテレビに釘付けとなった。防衛同好会が陸と空から不法侵入者を監視する吉里吉里国では、木炭バスを改造した「国会議事堂車」が国内を巡回、人々は吉里吉里語を話し、経済は金本位制にして完全な自給自足体制。独立を認めない日本国政府の妨害に対し、彼らは奇想天外な切札を駆使して次々に難局を切り抜けていく。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
吉里吉里人 中1981タックス・ヘイブンとしての吉里吉里国に、節税目的の企業が殺到し、膨大な埋蔵金に支えられた吉里吉里イエンは暴騰する。また、吉里吉里国が前途を賭ける、最先端医療体制も徐々に明らかになる。国際法、医療問題の講義は勉強になる。著者の関心事と思っていた農政批判はそれほどでもない。

井上ひさし 吉里吉里人 下

著者:    井上ひさし
発表:    1981年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:安野光雅
価格:    560円

宣伝文句

独立二日目、吉里吉里国の通貨イエンのレートは日本円に対して刻々上昇、世界中の大企業が進出した。だが国外から侵入した殺し屋や刑事らも徘徊、ついに初の犠牲者が出る。さらに日本国自衛隊も吉里吉里国最大の切り札四万トンの金の奪取に乗り出した。SF、パロディ、ブラックユーモア、コミック仕立て……小説のあらゆる面白さ、言葉の魅力を満載した記念碑的巨編。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
吉里吉里人 下1981ドタバタのうちに、古橋は吉里吉里国の大統領になってしまった。その、あまりの軽挙妄動ぶりに、吉里吉里国は最大の危機に瀕する。結局、内容が浅いのか深いのか迷う。オチとしては、あっさりしている。

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