太字作品や★★★★★が特におすすめです。
宮沢賢治 銀河鉄道の夜 ★★★★★
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貧しい少年ジョバンニが溺れた友人を救うために死んだカムパネルラとともに銀河鉄道に乗って宇宙旅行をし、美しく哀しい幻想の世界に遊ぶ『銀河鉄道の夜』、数々の発明をして農民に献身的奉仕をするグスコーブドリの死までを描く『グスコーブドリの伝記』。著者の童話作品の後期における代表作2編のほかに童話6編、すぐれた才能の一面である戯曲3編を収める。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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虔十公園林 | 1934 | 知恵遅れの少年が植えた杉は、大きく立派な林となった。 |
よだかの星 | 1934 | 嫌われ者のよだかも星になって、地上を照らしている。 |
やまなし | 1923 | 川底の蟹の兄弟の生活。 |
雪渡り | 1921 | 狐に招かれて幻燈会に行く少年たち。 |
銀河鉄道の夜 | 1933 | 日本のファンタジーの至高にして必修科目。 |
双子の星 | 1918 | 夜空の二人の星の美しい冒険。 |
ざしき童子のはなし | 1926 | 妖怪「座敷童子」の民話。 |
グスコーブドリの伝記 | 1932 | わりと著者の伝記に近い。 |
ポラーノの広場 | 1934 | 著者の理想郷としての「イーハトーブ」の話。 |
植物医師 | 1920 | 植物に詳しい役人は農民を騙せるか? |
飢餓陣営 | 1922 | 反戦(第一次世界大戦)と、飢饉の克服という2つのテーマがある。 |
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かつての日本軍隊の非人間性をリアルに描きそこに生きる人間の姿を浮き彫りにしたこの作品は戦後日本文学に清新の気を張らせた。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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真空地帯 上 | 1953 | 帝国陸軍の内地の兵の日常が克明に語られる。木谷は上司の林中尉の財布を拾ったとき、つい金を盗んでしまうが、やがて発覚し、計画的犯行と断罪され陸軍刑務所に二人服役していた。彼が帰ってきたときは、古参兵は外地へ出征し、憎むべき林中尉の姿もない。学徒兵の曾田は彼に公平に接しようとする。真空地帯とは無価値であった旧軍隊のこと。大学の教科書として使用されたので、無理やり読まされた。 |
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軍隊を解体し戦争を放棄した日本が再び軍備をもつに至った今日、日本の将来を憂うる全国民に勇気と確信を与える戦後文学の代表作。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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真空地帯 下 | 1953 | 視点は木谷と曾田の間を行き交い、両者の目で大戦末期の腐敗した軍隊の姿があぶりだされる。林中尉の奸計にかかったと思っていた木谷は、実は隊内の派閥争いが根にあることを知る。再会した林は病気に冒され、言い訳に終始していた。冒険小説ならここで復讐されるところだが、木谷は選抜されて、外地へ淡々と送られていくのだった。 |
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地球とは別の天体から飛来した宇宙人であるという意識に目覚めた一家を中心に、核兵器を持った人類の滅亡をめぐる現代的な不安を、SF的技法を駆使してアレゴリカルに描き、大きな反響を呼んだ作品。著者は、一家を自在に動かし、政治・文明・思想、そして人類までを著者の宇宙に引込もうとする。著者の抱く人類の運命に関する洞察と痛烈な現代批判に充ちた異色の思想小説である。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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美しい星 | 1962 | SFの体裁をとっているが、宇宙人という妄想をしている一家を描き、問題提起している純文学なので、誤解なきよう。 |
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本書は、1974年にアメリカで出版されて以来、世界中のあらゆる世代の人々に読みつがれてきている愛する人の死に際して、人々の心の支えとなったり、追悼式や結婚式、ユダヤ教の成人式、キリスト教のミサなどにおいても朗読されてきた。その詩は、無数の名詩選や教科書に転載されている。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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今日は死ぬのにもってこいの日 MANY WINTERS | 1974 | 金関寿夫 | 白人である著者が、アメリカ先住民に取材した詩集。インディアンにとっては”死”も日常の一コマにすぎない。 |
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紫式部が生きた時代には、光源氏のモデルとなる素敵な男性はいなかった……求愛のための歌の利用は、素晴らしく美しい書道を発展させた……日本文学研究の第一人者ドナルド・キーンが米国市民に語った「日本の古典文学の不思議なおもしろさ愉しさ」を、古典に造形の深い作家・大庭みな子の名訳で読む醍醐味。いま日本人が自国の文化に対する尊敬と誇りを取り戻すために読む一冊。待望の文庫化!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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古典の愉しみ THE PLEADURES OF JAPANESED LITERATURE | 1988 | 大庭みな子 | 日本に帰化してから亡くなった著者がアメリカで行った講義を収録。日本の詩、小説、演劇を語り、日本人にも面白い。 |
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「私にとって日本語は外国語ではない」愛してやまない“第二の祖国〟日本。日本人の気づかないことばの特徴や、三島由紀夫、司馬遼太郎ら作家達との交流、能・狂言の魅力、更にはライシャワー教授のことなど、日本文化の特質を内と外から独自の視点で捉え、卓抜な日本語とユーモアで綴るエッセイ集。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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日本語の美 | 2000 | 日本語で表したエッセイ集は、著者にしかできない視点から大変ユニークで貴重だ。 |
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リービ英雄(リービひでお)
帯、カバー、裏表紙等から引用
昭和25年アメリカに生まれる。少年時代を台湾、香港で過す。プリンストン大学卒。プリンストン大学、スタンフォード大学の日本文学教授を勤めた。『万葉集』の英訳により、全米図書賞を受賞。著作に『柿本人麻呂』(英文)がある。小説『星条旗の聞こえない部屋』(講談社刊)は、アメリカ人が日本語で書いた初めての現代文学として高い評価を得、平成4年、野間文芸新人賞を受賞。〔写真提供・週刊宝石〕
タイトル | 発表 | 感想 |
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日本語の勝利 | 1992 | 日本語に堪能な著者が、もちろん日本語で表したエッセイ集。”ニュージャージー州はアメリカの埼玉県”というのがはまる。 |
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