太字作品や★★★★★が特におすすめです。
川田武 ピラミッドの日
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ある日、東京テレビでは社長から奇妙な企画が提案され、強行決定された。世界最大のピラミッドを衛星生中継するというのだ。この放送にいったい何の意味があるのか。高岡は謎を追って中継チームに加わったが放送直前、怪死した。不可解な番組編成の陰にある恐るべき陰謀と人類の危機を描く表題作。 驚異の視聴率を誇るニュースショー。そのニュース・キャスターは神秘のベールにかくされ、ブラウン管以外に決して姿を現さなかった。彼の正体は誰か。テレビ界の暗部を抉る「ニュース・キャスター」ほか6編収録。SF界の俊英が贈る初のSF傑作短編集。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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ハロー商会 | 1974 | この場合は挨拶ではなく、「光背」の意味。 |
ニュース・キャスター | 1977 | 怪しいキャスターはCG合成かと思ったら…。 |
ずれる…… | 1977 | 音と絵がずれて知覚できるようになった名編集者の悲劇。 |
残響室 | 1977 | そこで死んだ男の悲鳴の残業が半年たっても残っている。 |
飛んでもスタジオ | 1978 | 廃棄する予定のスタジオでの最後の放送は、めちゃくちゃな騒動に。 |
車窓の風景 | 1976 | 生活が変わってから調子が良くないサラリーマン。 |
実力行使 | 1975 | 自動販売機のストライキ。 |
ピラミッドの日 | 1978 | 円盤の出現を待っていた緑の目の子孫たち。 |
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衆院選奈良全県区で泡沫候補と見なされていた無名の新人藤堂正道がトップ当選した。彼が、まだ未開発地域だった”宇陀開発計画”を発表すると、教祖に仕える信者のように支持者たちは熱狂、服従した。工場敷地の無償提供、寄付金、大手銀行の無条件融資があいついだ。朴訥な印象の藤堂だが、人間に理解を越えた魔性が潜んでいるのだろうか……。〈BR〉 古代史の華麗な舞台となった奈良で、脈々と受け継がれてきた姓名に隠された血の秘密、〈藤原一族の血脈〉の影が一人の人物の出現によって、今現代に甦ろうとしている。〈BR〉 奇想、雄大なスケールで描いた傑作長編SF。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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戦慄の神像 | 1981 | 藤原一族の祖、中臣鎌足は宇宙人で、その末裔は、加藤、佐藤、伊藤など”藤”のつく姓の子孫へあまねく広がっている。彼らと対立する忌部一族はもっぱら日本の黒社会を牛耳り、藤一族の支配を妨害してきた。今結集する藤一族の目的は何か?構想は大きいが、大嘘度は低く、詰めは甘い。藤と忌部双方の血をひくヒロインなど、型にはまっている。ラストもSFとして無難な線。 |
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「10億円を用意せよ!さもなければコンピュータを爆破する」東西銀行へ犯人から通告! コンピュータの爆破は、500億円の損失を意味する……。しかし、厳重な警戒をくぐって、150kgもの札束をどうやって運ぶつもりなのか。犯人と銀行、警察との息づまる攻防。コンピュータ社会の盲点を衝くサスペンス犯罪小説の決定版!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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コンピュータの身代金 | 1984 | メインフレームを人質にする大恐喝計画。ヒーローなので、殺人をしたくないリーダーが、ちょっと甘いのでは? |
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その日、五時二十八分、夕陽はマリーナの彼方へ沈み、逗子の街に黄昏が来た。大阪商工会議所秘密情報部湘南地区責任者、谷町天六は、大阪の本部と定期連絡をとるべく、「海岸通り」を歩いていた。街路の隅にうずくまっていた三人の千葉系サーファーのそばを通り過ぎた刹那、サーフボードの蔭から三節棍が飛び出して次の瞬間彼の身体は声もなく地上に横たわっていた…………。 殺人許可証を持つ丁稚、大阪商工会議所秘密情報部員、定吉七番が、関西の経済破壊を狙う悪の結社を相手に活躍する、書下しドタバタ・アクションシリーズ第一弾。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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定吉七は丁稚の番号 | 1985 | イアン・フレミングの007シリーズ、「ドクターNO」と「オクトパシー」のパロディ。元ネタを知らないと笑えない。 |
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中国大物政治家の訪問で沸きかえるサンフランシスコで、停っている車から日本人実業家と黒人浮浪者の射殺死体が発見された。日本人の名は江崎。帝国陸軍の諜報機関にいた男だ。かつての上官・狩野は、その死の謎を追ってサンフランシスコに飛ぶ。ジャーナリストを装って事件を追う狩野の前に、国際的な暗殺計画が次第に明らかにされていく……。スケール大きく描く本格サスペンス。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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エンドレス・ファイト | 1985 | 日本人が主役の暴力、義理人情のハード・アクション。熱いオヤジのために。 |
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〈進化し続けるウイルス!〉若き遺伝子学者・南方彩乃は慄然とした。そして今、驚異的速度で世界中に蔓延する死亡率九〇%のルシファー・ウイルス”根絶のため、各国の頭脳が筑波学園都市に結集した。はたして変幻自在のウイルスを撲滅する秘策はあるのか。やがて彩乃は、抗ウイルス剤として一万年前の巨大環状列石に使われていた奇妙な鉱石に目をつけた…。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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一万年の悪夢 | 1988 | 超強力ウィルスに対抗する、ストーン・サークルの役割とは? 目の付け所は新鮮だが、バイオ・サスペンスとしてはイマイチ。 |
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
原子力発電所が並ぶ敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着した。対戦車ロケット砲で武装した特殊部隊十一名が密かに上陸、逃走する。彼らの目的は何か? 未曾有の事態に政府はなす術を失い、責任のなすり合いに終始する。砂上の楼閣のごとき日本の危機管理を問うベストセラーに、最新情報を盛り込んだ完全版。
タイトル | 発表 | 感想 |
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宣戦布告 上巻 | 1998 | 北朝鮮による具体的な攻撃シミュレーションは、軍事的リアルさと政治的ゴタゴタで、本当にこうなりそうだ。 |
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内容紹介(出版社より)
帯、カバー、裏表紙等から引用
北朝鮮兵士の容赦なき殺意の前に犠牲者が続出。首相はついに自衛隊の出動を決断する。北朝鮮からは新たな潜水艦が領海に侵入。米国、中国、韓国、台湾をも巻き込んで、極東の危機は一触即発の臨界点へと達する。有事に際し、日本は本当に国民を、国土を、守れるのか。圧倒的スケールで描く迫真の問題小説!
矛盾する法律のもと自衛隊は無力化し、日本政府はなす術を失う。誰がこの国を守るのか? 日本壊滅の危機!
北朝鮮兵士の容赦なき殺意の前に犠牲者が続出。首相はついに自衛隊の出動を決断する。北朝鮮からは新たな潜水艦が領海に侵入。米国、中国、韓国、台湾をも巻き込んで、極東の危機は一触即発の臨界点へと達する。有事に際し、日本は本当に国民を、国土を、守れるのか。圧倒的スケールで描く迫真の問題小説!
タイトル | 発表 | 感想 |
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宣戦布告 下巻 | 1998 | 話は敦賀半島に留まらず、大国際問題へ。戦後さっぱり戦争していないとはいえ、これで日本は大丈夫か?という問題提起だ。 |
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世界保健機関が撲滅を宣言したはずの天然痘が、突如、青森に出現した。医療ジャーナリストの風間は真相を追って現地へ飛ぶが、続いて隠岐諸島で空気感染するエイズが発生し、熊本ではペストが猛威をふるい始めた!なぜ三つの凶悪伝染病が同時多発を? 列島パニックの中、風間が疫病と直前の縄文人ミイラ消失事件の繋がりに迫ったとき、背後に、太古の日本と現代を結驚愕の陰謀が浮上した! 小説界注目の新星が人類史の謎に挑む最新超級サスペンス!
帯、カバー、裏表紙等から引用
〈著者のことば〉
古代。少なくとも二六万人いたとされる縄文人は、その後の一〇〇〇年間に七万人まで人口を激減させている。代わって日本の支配者となったのは、大陸から渡来してきた弥生人だった。このとき日本に、いったい何が起こったのか。取材によって見えてきたのは、近年活発化したガンウィルスや数々の出現ウィルスの存在だった。そしてわたしは、ある仮説にたどり着いた。―それは、いつも破局の前に姿を現わす。もしかすると、これこそが人類の進化史における必然ではないだろうか。わたしは今、そう思い始めている。
タイトル | 発表 | 感想 |
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種の復活 | 1998 | 同時多発的なウィルスの流行は、人類の進化に必要なのか。 |
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
沖縄から米海兵隊が撤退した。それは米国防総省が、たった一人のテロリストに屈服した瞬間だった。テロリストの名は「12」。最強のコンピュータウィルス「アポトーシス2」と謎の兵器「ウルマ」を使い、米国防総省を脅迫しつづける「12」の正体は? 真の目的は? 圧倒的スケールの江戸川乱歩賞受賞作。
タイトル | 発表 | 感想 |
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Twelve Y.O. | 1998 | デビュー作から一貫して憂国の立場を持っている。コンピュータの知識があると、より楽しめるかも。 |
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内容紹介(出版社より)
帯、カバー、裏表紙等から引用
「現在、本艦の全ミサイルの照準は東京首都圏内に設定されている。その弾頭は通常に非(あら)ず」 ついに始まった戦後日本最大の悪夢。戦争を忘れた国家がなす術もなく立ちつくす時、運命の男たちが立ち上がる。自らの誇りと信念を守るためにーー。すべての日本人に覚醒を促す魂の航路、圧倒的クライマックスへ! (講談社文庫)
タイトル | 発表 | 感想 |
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亡国のイージス | 1999 | 自衛隊や最新の軍事技術が軍事オタクには受けやすいが、それ以上に男たちの熱いドラマが展開される。 |
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内容(「MARC」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
電子ネット・ゲームと化したデリバティブ取引で莫大な利益をあげるプラチナム・チャイルド。彼らに挑戦状を叩きつけたNと名乗る美少女。世界恐慌を引き起こそうとするカリスマ的予言者Nの正体とは? 驚愕の近未来経済小説。
タイトル | 発表 | 感想 |
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電子恐慌 | 1998 | サイバーパンクな経済冒険小説。デリバティブとは”金融派生商品”で、様々な手口で儲けようとするが、リスクも大きい。 |
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極東を覆うどす黒い陰謀の影ー 二〇&&年–。独自の経済圏を立ち上げたアジア諸国と既存の権益を守ろうとするアメリカの間で極東地域は極度の緊張状態に陥っていた。その最中、北朝鮮警備艇によるアメリカの民間船銃撃事件が起こる。アメリカは点在する米軍基地の戦力を拡充。その圧力に北朝鮮は中国から支援を受け、ついに開戦を決意する。だが、それはすべてアメリカの謀略だったのだ。アメリカは日本、韓国などの新経済圏の主要国、その影に見え隠れする謎の企業グループ”TAO〟に鉄槌を下し、新秩序を作り出そうとしていたのである…・果たして、アメリカの謀略を止められるのか?そして”TAO”とは? 壮大な構想と圧倒的な筆力で描く書下ろし長編国際謀略サスペンス!!!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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半島有事 | 1999 | どうも前作の設定が生きているようなので、読んでいないと戸惑うのでは? 現実とかなりズレているので、そのぶんリアル感には欠ける。 |
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内容(「MARC」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
巨大原発が謎のテロリストの手に陥ちた。汚染ガス放出の予告。予想される、チェルノブイリの何万倍もの被害。そのとき日本は、世界は、何ができるのか? そして「スピカ」の暗号名に隠された驚くべき陰謀とは?
タイトル | 発表 | 感想 |
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スピカ | 1999 | 原子力関係者の著者ゆえに、中の描写はリアルで、小説技術的には未熟でも娯楽性に富んでいる。 |
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内容(「MARC」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
8月15日、東京は独立を宣言し、日本国政府と東京共和国の熾烈な戦いが始まった。渦巻く陰謀と各県の思惑。暗躍する秘密工作員…。全国画一の制度を強いて地方自治を殺す現代日本の問題を根底から抉る。
タイトル | 発表 | 感想 |
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東京独立共和国 | 1999 | 経済力で群を抜く東京都はついに独立を目ざす。設定としては面白くても、現実感が全くない。 |
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西暦2003年8月、スイス・ジュネーブのWHO(世界保険機構)本部ビルで開かれていた特別総会を「緑の戦士」と称するテロリスト集団が襲撃、WHOの各国代表を人質に、国際社会に遺伝子工学研究の一切の中止を要求した。犯人たちが細菌・ウィルス兵器で武装していると知ったスイス政府は、アメリカ政府に生物兵器テロを専門とする特殊部隊の派遣をひそかに要請した。
帯、カバー、裏表紙等から引用
アメリカ政府は、白人のスミス大統領の采配で陸軍細菌戦特殊部隊「ホワイトベレー」をスイスにいちばん近いドイツの米軍基地に派遣して待機させていた。しかし、大統領が訪日からの帰途、大統領専用機エアフォースワンの機内から黒人のキング国防長官へ電話中に、突如、一切の交信が途絶えた。
キングは軍事非常事態とみなして副大統領以下、主要な閣僚と軍の幹部を国家安全保障会議に招集、白人のローズ副大統領の大統領代行就任手続きが未了のため、キングがホワイトハウスを指揮することとなった。キングの決断で、ホワイトベレーがWHO本部に突入し、犯人全員を射殺し人質を解放した。
その頃、デンバーを中心としてコロラド州では、原因不明の奇妙な日本ブームが起きていた。細菌やウィルスの増殖(細胞分裂)のスピードと寿命を変える研究で世界から注目されつつあった日本人遺伝学者、井坂博史は、マサチューセッツ工科大学(MIT)教授として日本からボストンに移住する直前、全米遺伝学会に出席するためデンバー行きの飛行機に乗っていた……。
ヒトゲノムを巡る陰謀劇の裏側。衝撃の近未来国際サスペンス!
タイトル | 発表 | 感想 |
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ゲノムの方舟 | 2000 | 特定の人種/民族を狙い撃ちする、遺伝子操作の大陰謀。科学的裏付けは、どこまで本当かわからないが、深く詳細だ。主人公は妙にオタクっぽく、たよりない。アメリカのいちばん大切な物は、思わせぶりだったが、かなり常識的で、ちょとガッカリ。 |
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内容紹介(出版社より)
帯、カバー、裏表紙等から引用
創薬化学を専攻する大学院生・研人のもとに死んだ父からのメールが届く。傭兵・イエーガーは難病を患う息子のために、コンゴ潜入の任務を引き受ける。2人の人生が交錯するとき、驚愕の真実が明らかにーー。
タイトル | 発表 | 感想 |
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ジェノサイド | 2011 | 世界の陰で進む大陰謀を娯楽サービス精神満点で描く。事前調査もしっかりされているようで安心。 |
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
洋上に浮かぶ米軍艦艇から飛び立ったオスプレイ。乗員は米海兵隊員数名と技術者、そして装備調達部門の自衛官一名。事件は水平加速への移行中に起きた。狭い機内で全員着席中だったにもかかわらず、被害者の自衛隊員は正面から二度刺されて殺されていた。どこからも発見されない凶器。直前に流れた不思議な歌声。なぜ事件はオスプレイで発生したのか。米軍内の犯罪を捜査するNCISが辿り着いた真相とは。本格ミステリーとミリタリーが融合した傑作。
タイトル | 発表 | 感想 |
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黒翼鳥 | 2014 | 珍しい軍事ミステリーは、事故ばかり起こしているオスプレイで起こる。 |
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