太字作品や★★★★★が特におすすめです。
山本周五郎 樅ノ木は残った (上) ★★★★★
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幕府老中酒井雅楽頭と仙台藩主一族の伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。それは、伊達藩に内紛をひきおこし、藩内の乱れを理由に大藩を取りつぶそうとする徳川幕府の策謀であった。その密約を知った宿老原田甲斐は、江戸と国許につぎつぎひき起こされる陰謀奸策、幼君毒殺の計略も未然に防ぎ、風前の灯となった伊達家安泰のために、藩内の悪評をも恐れずに闘い抜く。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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樅ノ木は残った (上) | 1954 | 幕府の奸計をかわしつつ、伊達家の結束を戻すには、どうすればよいか。伊達兵部は正宗の第十子で、頭が切れるだけに始末が悪い。損な役割と思いつつ、孤独に、味方をも騙しつつ、静かに闘う初老の男、原田甲斐の人柄が魅力的に描かれる。堕落していく宮本新八、義憤を抑え切れない伊東七十郎など脇約も締まっていてるが、基本的に著者の庶民を見つめるまなざしは暖かく、優しい。 |
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著者は「伊達騒動」の中心人物として極悪人の烙印を押されてきた原田甲斐に対する従来の解釈をしりぞけ、幕府の大藩取りつぶし計画に一身でたちむかった甲斐の、味方をも欺き、悪評にもめげず敢然と闘い抜く姿を感動的に描き出す。雄大な構想と斬新な歴史観のもとに旧来の評価を劇的に一変させ、孤独に耐えて行動する原田甲斐の人間味あふれる肖像を刻み上げた周五郎文学の代表作。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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樅ノ木は残った (下) | 1954 | 淡白に見える甲斐は、山で旧敵の鹿を追いつづける執念も持つ二面性がある複雑な人物だ。他の雄藩である加賀藩や朝廷も頼りにならず、果して伊達家分割の陰謀を阻止することはできるのか。新八も芸術で自分を生かす道を見つける。甲斐を慕う宇乃には、騒動の一切の責任を背負って死んだ彼が見え、そこにはただ樅ノ木が残った。 |
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内容(「MARC」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
大坂城に集結した豊臣勢は、強国イスパニアと手を組み、徳川軍を迎撃しようとしていた。だが、イスパニアは陰で恐るべき策略を巡らしていた。その巨大な力に立ち向かい孤軍奮闘する真田幸村。天下動乱劇。
タイトル | 発表 | 感想 |
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逆転大坂の陣 第1巻 | 1996 | 大阪の陣にイスパニアが介入したことにより世界大戦の様相を示してくる。我らの真田幸村はやはり正義のヒーローだ。 |
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
戦死したはずの家康がシャムに逃れ、生き延びていた! 「大坂の陣」で徳川を撃ち破った豊臣勢に衝撃が走った。 その天下は一瞬にして揺らぎ、動乱の嵐が巻き起こる。 そして、ついに家康は英国を味方に怒濤の逆襲を開始した。
タイトル | 発表 | 感想 |
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逆転大坂の陣 第2巻 | 1996 | 討死したはずに家康がイギリスを引き連れて逆襲。さらにイスパニアと同盟する政宗の野望の行方は? |
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「惟任(光秀)ご謀反」―。安土城で知らせを聞いた太田牛一は、生前の信長の密命に従うべく、5つの木箱とともに西へ向かう。が、佐久間軍に捕えられ能登の小屋に幽閉されてしまう。10ヵ月後、天下統一を目前に控えた秀吉から伝記執筆を条件に解放された牛一は、天満に小さな隠居所を構え、信長暗殺の謎を追うのだった。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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信長の棺 上巻 | 2008 | 「信長公記」の作者である太田牛一の視点から、信長に関する数々の謎が明かされる。歴史好きには仮説として面白い。 |
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なぜ信長の遺骸はいつまでたっても見つからないのか。光秀はなぜ戦勝祈願の連歌を詠んだのか。秀吉の「中国大返しはなぜ可能だったのか。丹波を訪れた太田牛ーは、謎の美女、多志に導かれ阿弥陀寺、本能寺、丹波を結ぶ闇物語のとば口へと足を踏み入れる。驚天動地の歴史ミステリーいよいよクライマックスへ。解説 縄田一男
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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信長の棺 下巻 | 2008 | 物語は壮大で深いし、著者はビジネス書などの経験があるけれども、どうも時代小説としてはしっくり来ず、乗りにくい。 |
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織田信長が同盟者・徳川家康の長男信康に腹を切らせたのはなぜか。喧嘩相手の頭目・水野十郎左衛門の屋敷の風呂場で殺された幡随院長兵衛はどんな男だったのか。明治維新の立役者・西郷隆盛が新政府と袂を分ったのはなぜなのか。戦国・江戸・幕末維新を代表する16人をとりあげ、つねに「死」だけを確かなこととした生き方を、現代日本人と対比させながら際立たせた語り下ろしの雄編。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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男の系譜 | 1985 | 戦国から幕末まで、有名人から無名人まで、語り口調で解説する。昔の年寄りと話していると想像すれば面白い。 |
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