ネタになっている妖怪は「繪本百物語」による。
キーワード:
小股潜りの又市
山猫廻しのおぎん
事触れの治平
怪談蒐集家の山岡百介
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
京極夏彦 巷説百物語
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怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら顔色の悪い-。長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが……。闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。小豆洗い、舞首、柳女彼らが操るあやかしの姿は、人間の深き業への裁きか、弔いかー。世の理と、人の情がやるせない、物語の奇術師が放つ、妖怪時代
帯、カバー、裏表紙等から引用
小説、シリーズ第一弾!
タイトル | 発表 | 感想 |
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小豆洗い | 不明 | 百介が、初めて又市やおぎんと遭遇し、仕掛けに巻き込まれる。 |
白蔵主 | 不明 | 江戸時代の闇の商売人、仕事人シリーズ。現地の妖怪のせいにして悪人を始末するのが肝だ。 |
舞首 | 不明 | 人を攫う鬼の正体。 |
芝右衛門狸 | 不明 | 四国ならではの、何にでも化ける狸を利用する。 |
塩の長司 | 不明 | 馬を呑みこむ術は、催眠術か? |
柳女 | 不明 | 赤子恐怖症は、本当に居るのか。 |
帷子辻 | 不明 | 本当に愛していれば、遺体でも腐っても構わない。 |
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無類の不思議話好きの山岡百介は、殺しても殺しても生き返るという極悪人の噂を聞く。その男は、斬首される度に蘇り、今、三度目のお仕置きを受けたというのだ。ふとした好奇心から、男の生首が晒されている刑場へ出かけた百介は、山猫廻しのおぎんと出会う。おぎんは、生首を見つめ、「まだ生きるつもりか「え」とつぶやくのだが……。狐者異、野鉄砲、飛縁魔-にびっしり蔓延る愚かで哀しい人間の悪業は、奴らの妖怪からくりで裁くほかない――。小悪党・御行の又市一味の仕掛けがますます冴え渡る、奇想と哀切のあやかし絵巻、第二弾。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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野鉄砲 | 不明 | 石銃に額を撃ち抜かれた同心の謎。 |
狐者異 | 不明 | おぎんの仇をついに見つけた! しかし黒幕は本当に死んだのか? |
飛縁魔 | 不明 | 火に魅せられた悪女は、悪い噂を聞く小藩にいるらしい。 |
船幽霊 | 不明 | 鈴の音とともに現れる幽霊船。 |
死神ー或は七人みさき | 不明 | これが江戸時代のミサイルか。 |
老人火 | 不明 | 天狗の炎のせいにして、悪人を始末する。 |
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理不尽な目困った目、弱り目祟り目悲しい目、出た目の数だけ損をする、それが憂き世の倣いごと。出た目の数だけ金を取り、損を埋めるが裏の顏物貸しを商売にする根岸町の損料商“ゑんま屋”に流れ着いた若き小悪党・小股潜りの又市。口は悪いがお人好し、直ぐに熱くなる青二才の双六売りが、御行装束に身を包み、闇の世界に身を投ずるまでの物語。
帯、カバー、裏表紙等から引用
御行奉為《おんぎょうしたてまつる》ー
タイトル | 発表 | 感想 |
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寝肥 | 不明 | 好評の仕事人シリーズの前日譚。不要少年が一人前の詐欺師になるまで。人が膨れる妖怪現象か。 |
周防大蟆 | 不明 | 男色とはいえ、げに色の道は恐ろしい。 |
二口女 | 不明 | 心に闇を抱えるものは、脅しに屈しやすい。 |
かみなり | 不明 | 江戸の蔵破りを束ねるほどの、最大の悪人登場。 |
山地乳 | 不明 | 不審死は、寝息を吸う山の妖怪の仕業。 |
旧鼠 | 不明 | 人を食らうほどの鼠なのに、猫を育てる。まだ黒幕には、大敗北で敵わない。 |
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大坂屈指の版元にして、実は上方の裏仕事の元締である一文字屋仁蔵の許には、数々の因縁話が持ち込まれる。いずれも一筋縄ではいかぬ彼らの業を、あざやかな仕掛けで解き放つのは、御行の又市の悪友、靄船の林蔵。亡者船さながらの口先三寸の嘘船で、靄に紛れ霞に乗せて、気づかぬうちに彼らを彼岸へと連れて行く。「これで終いの金比羅さんや――」。第24回柴田錬三郎賞を受賞した、京極節の真骨頂! 解説・島本理生
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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桂男 | 不明 | 全編関西弁でお贈りする、仕事人シリーズ。死人を呼び戻して縁談。 |
遺言幽霊 水乞幽霊 | 不明 | 架空の過去をでっち上げて、商売を乗っ取る。 |
鍛冶が嬶 | 不明 | 鍛冶屋の炉で人を燃やすと、具合が良くなるらしい。 |
夜楽屋 | 不明 | 細工をして、人形芝居屋をだます。 |
溝出 | 不明 | 幽霊を演じて、旧悪行を暴く。 |
豆狸 | 不明 | 同じ化けるといっても、狸と豆狸は違うのか。 |
野狐 | 不明 | オールスターで、恨みの依頼をはたす。 |
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文明開化の音がする明治十年。一等巡査の矢作剣之進らは、ある島の珍奇な伝説の真偽を確かめるべく、東京のはずれに庵を結ぶ隠居老人を訪ねることにした。一白翁と名のるこの老人、若い頃怪異譚を求めて諸国を巡ったほどの不思議話好き。奇妙な体験談を随分と沢山持っていた。翁は静かに、そしてゆっくりと、今は亡き者どもの話を語り始める。第130回直木賞受賞の妖怪時代小説の金字塔! 解説:小野不由美
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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赤えいの魚 | 不明 | ご隠居の百介が回想するシリーズ。恵比須様の顔が赤くなると破滅するという言い伝えの、絶対君主の島。 |
天火 | 不明 | 天から降って来た怪火が、人を裁く。 |
手負蛇 | 不明 | 行き倒れは、蛇神様の祟り。 |
山男 | 不明 | どうあっても人が人を殺してはいけない。人が死んだのなら、何かの原因が必要だ。 |
五位の光 | 不明 | 光る青鷺は女に化ける。 |
風の神 | 不明 | 百介の一世一代の怪談話で、最初で最後の大仕事を果たす。堂々の完結。 |
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