もと名古屋大学大学院工学研究科助教授。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
森博嗣 まどろみ消去
宣伝文句
内容紹介
帯、カバー、裏表紙等から引用
大学のミステリィ研究会が「ミステリィツアー」を企画した。ビルの屋上に案内された参加者たちは、離れた建物の屋上で、三十人のインディアンが踊っているのを目撃する。現場に行ってみると、そこには誰もいなかった。屋上への出入り口には見張りが立てられていたというのに!参加者たちはこの謎を解くことができるか!?!!(誰もいなくなった」)
著者初の、そして森ミステリィのエッセンスが全て詰まった全編書き下ろし短編集。
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
虚空の黙祷者 | 1997 | 坊主と未亡人の腹の探り合い。 |
純白の女 | 1997 | 犀川が告げる女の正体。 |
彼女の迷宮 | 1997 | 死体に指、髪、足が生える連続殺人。 |
真夜中の悲鳴 | 1997 | セラミックの弾性波という極めて専門的なテーマ。 |
やさしい恋人の僕から | 1997 | ”僕”という人称に惑わせられてはいけない。 |
ミステリィ対戦の前夜 | 1997 | 西ノ園萌絵が、犯人でかつ探偵? |
誰もいなくなった | 1997 | 犀川が一瞬で消えたインディアン人形の謎を看破してしまうので、萌絵は激おこ。 |
何をするためにきたのか | 1997 | ゲームの世界の住人から見た現実の世界とは? |
悩める刑事 | 1997 | 妻の方がはるかに優秀だ。 |
心の法則 | 1997 | 前作を消さないと次作を作れない。 |
キシマ先生の静かな生活 | 1997 | 浮世離れした、典型的な学者の先生は犀川の分身か? |
宣伝文句
巨大な海峡大橋を支える〈アンカレイジ>内部に造られた建物に集まった男女六名。海水に囲まれ完全な密室となったこの部屋の中で、次々と殺人が起きる。最後に残ったのは、盲目の天才科学者とアシスタントの二人。この密室でいったい何が起きたのか?そして、二人を待ち受けているのはー。知的罠を張りめぐらせたく森ミステリィ>単行本初登場!
帯、カバー、裏表紙等から引用
森博嗣
(もりひろし)
1957年愛知県生まれ。現在、国立某大学の工学部助教授。96年、『すべてがFになる』で、第1回メフィスト賞を受賞して作家デビュー。『冷たい密室と博士たち』『笑わない数学者』などの「犀川・萌絵シリーズ」(全10冊)は圧倒的人気を得ている。他に「黒猫の三角』『森博嗣のミステリィ工作室』などがある。
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
そして二人だけになった | 1999 | 著者らしいトンデモない構造物の中での密室殺人。オチはある意味、反則なので、これを許せればOK. |
宣伝文句
内容紹介「黒窓の会」
帯、カバー、裏表紙等から引用
それは、那古野市きっての資産家の令嬢、西之園萌絵を囲んで開催される秘密の勉強会である。ゲストとして招待されたN大学工学部助教授、犀川創平は一枚の写真にまつわるミステリィを披露する。それは、インドの石塔の遺跡に関する奇妙な謎であった。(「石塔の屋根飾り」)
森ミステリィのあらゆる魅力が、一杯につまった珠玉集。
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
小鳥の恩返し | 1999 | 小鳥は籠の中にいるから可愛い。 |
片方のピアス | 1999 | この異常人格ネタは、けっこう使いまわしされている。 |
素敵な日記 | 1999 | こんな日記は気味悪くて嫌だ。 |
僕に似た人 | 1999 | やっぱり異常な少年が語る、彼から見た世界。 |
石塔の屋根飾り | 1999 | アシモフの「黒後家蜘蛛の会」のように、ちょっとした謎を萌絵の執事の諏訪野が解明する。 |
マン島の蒸気鉄道 | 1999 | その汽車の三本脚のプレートには向きがある。 |
有限要素魔術 | 1999 | 生から死への夢で彼は何を見たか。 |
河童 | 1999 | これも不気味なファンタジーか。 |
気さくなお人形、19歳 | 1999 | じいさんのために娘のふりをする練無。 |
僕は秋子に借りがある | 1999 | ビリージョエルとは懐かしい。 |
宣伝文句
N大学医学部に通う大学生・小鳥遊練無(たかなし・ねりな)は、構内で出会った西之園(にしのその)家の令嬢に誘われ、「ぶるぶる人形を追跡する会」に参加する。その会の趣旨とは、N大内の各所に出没する謎の紙人形を観察することだという。ぶるぶる人形の謎を解こうとはりきる西之園嬢に対して、いま一つ気分が乗らない練無だったが……。(ぶるぶる人形にうってつけの夜)
帯、カバー、裏表紙等から引用
他七編の森ミステリィの煌きを集めた珠玉短編集。
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
どちらかが魔女 | 1999 | 萌絵のいとこの大御坊とそのガールフレンドは、互いにストーカーされた思い出がある。 |
双頭の鷲の旗の下に | 2000 | 犀川の母校の高校で、ガラスが割れている謎。 |
ぶるぶる人形にうってつけの夜 | 2000 | 自殺した学生の遺書が人形の形になって飛ぶという大学の怪談。 |
ゲームの国 | 2001 | 孤島で殺人事件を解決できない迷探偵。 |
私の崖はこの夏のアウトライン | 2001 | よくわからない散文。 |
卒業文集 | 2001 | よくわからない文集。 |
恋之坂ナイトグライド | 2000 | よくわからにファンタジー。 |
素敵な模型屋さん | 2001 | よくわからないエッセイ? |
宣伝文句
内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
初公開!森ミステリィの舞台裏。
目次(「BOOK」データベースより)
第1部 森博嗣のルーツ・ミステリィ100-100冊の選択にあたって/第2部 いまさら自作を語る/第3部 森博嗣の多重な横顔(建築学科助教授の顔/漫画人の顔/趣味人の顔/ミステリィ作家の顔)
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
ミステリィ工作室 | 1999 | ミステリではなく、裏話&エッセイの総集編。よっぽどのマニア向け。 |
宣伝文句
旅の途中で道に迷ったサエバ・ミチルとウォーカロンのロイディは、高い城壁に囲まれた街に辿りつく。高貴な美しさを持つ女王・デボウ・スホの統治の下、百年の間、完全に閉ざされていたその街で殺人が起きる。時は二一一三年、謎と秘密に満ちた壮大な密室を舞台に生と死の本質に迫る、伝説の百年シリーズ第一作。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
女王の百年密室 | 2000 | 現代の常識が通用しないファンタジー世界での犯罪は、当然、推理しがたく、ある意味ズルい設定だ。 |
宣伝文句
内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
インスタント・ラーメンを食べたら、男が女に、女が男に!高橋和子、34歳。車に残された免許証から判明。が、死んでいたのは別人だった!日常、常識が崩れていく、詩的私的なファンタジック連作集。
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
墜ちていく僕たち | 2001 | 男から女へ”落下”した青年。かなりミステリ色はなくファンタジー色が濃い短編集。本来のシリーズのファンにはあまりおススメできない。 |
舞い上がる俺たち | 2001 | もう男だか女だか猫だかわからない。 |
どうしようもない私たち | 2001 | こういう世界で死人が出るが、ミステリというほどではない。 |
どうしたの、君たち | 2001 | 結局、このインスタント・ラーメンが鍵か。 |
そこはかとなく怪しい人たち | 2001 | このアパートも関係しているらしい。 |
宣伝文句
何のために自分は
帯、カバー、裏表紙等から引用
ここにいるのだろう。
何のために
月はあそこにいるのだろう
森博嗣(もり・ひろし)
1957年愛知県生まれ。工学博士。某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、「すべてがFになる』(講談社ノベルス)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以降、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、「女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)『スカイ・クロラ』(中公文庫)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)『工作少年の日々』(集英社)などのエッセイ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社)などがある。
某国立大学工学部で多発する暴行傷害事件。化学工学科秘書のスージィこと内野智佳《うちのちか》の周辺でも不審な出来事が連続し、友人のルナも被害者となってしまう。
事件は連続殺人に発展。それぞれに秘密を抱えた学部内の6人の人物の視点で謎を追うポエティカルな森ミステリィ。
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
奥様はネットワーカ | 2005 | 明るいイラストの雰囲気に反して、実はけっこう重く暗い話。森ワールドの別パターン。 |
宣伝文句
正体不明。目的不可解。彼らはなぜ、「微妙な迷惑」にエネルギーを注ぐのか!?
帯、カバー、裏表紙等から引用
犯罪未満の壮大な悪戯《いたずら》を目的とする非営利団体〈ZOKU〉と、彼らの悪行を阻止しようとする科学技術禁欲研究所〈TAI〉。その秘密基地は真っ黒なジェット機と真っ白な機関車!
平穏な日常の裏側では、やられた者が気づかないほどささやかな迷惑行為をめぐって、悪と正義(?)の暗闘が、今日も続いていた!
大臣の自宅だけに響くバイクの暴走音。
女子校の授業中、一斉に振動する携帯のバイブ機能。畑の薩摩芋がすべて芋判に変えられ、また埋められる。映画の真っ最中、誰も笑っていないのに響く大爆笑の声。
……で、いったいZOKUって何がしたいわけ?
森博嗣
(もり・ひろし)
一九五七年生まれ。某国立大学の工学部助教授の傍ら、九六年『すべてがFになる』で第一回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、S&Mシリーズ、Vシリーズをはじめ、『そして二人だけになった』『女王の百年密室』『スカイ・クロラ』など多数のヒット作を生み出す。近刊は『四季』『のは壊れたね』など。
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
ZOKU | 2002 | 実に下らない(誉め言葉)ギャグ要素満載で、他のシリーズものとは全く違うので要注意。 |
宣伝文句
資産家令嬢西之園萌絵にとって、その晩は特別な夜になるはずだった。ところが、小さなすれ違いから、誘拐事件の謎ときに……。(「いつ入れ替わった?」) 海辺の街の停留所で毎日バスを待ちつづける女性の背後に潜む謎。(「赤いドレスのメアリィ」) 輝きに満ちた森ミステリィの
帯、カバー、裏表紙等から引用
宝箱。全7編収録。
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
トロイの木馬 | 2003 | 名前に騙されてはいけない。 |
赤いドレスのメアリィ | 2003 | もう現実を忘れて、ただ赤い服で待っている可哀そうな彼女。 |
不良探偵 | 2003 | ちょっと鈍いシンちゃんも、立派に探偵が務まった。 |
話好きのタクシードライバ | 2003 | 運転手の方は客の顔なんか覚えていない。 |
ゲームの国(りりおばさんの事件簿1) | 2003 | これほどの回文だけで読む価値あり。 |
探偵の孤影 | 2003 | 著者には珍しく、ちょっとだけハードボイルド。 |
いつ入れ替わった? | 2003 | タクシーの入れ替え方法。S&Mのロマンチックなエンディング。 |
宣伝文句
西之園萌絵が叔母らと訪れた白刀島《はくとじま》の診療所をめぐる怪しい
帯、カバー、裏表紙等から引用
噂に迫る。(「刀之津診療所の怪」) 長期の海外出張で訪れた某国の美術館で、“僕”が遭遇した不可思議な事件とは••••••?(「ラジオの似合う夜」)
ショート・ショート五編を含む透明感に満ちあふれた九編収録。
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
ラジオの似合う夜 | 2006 | その証拠を消すためには、建物をすべて壊す必要がある。 |
檻とプリズム | 2006 | この檻から出るときは死ぬ時だ。 |
証明可能な煙突掃除人 | 2006 | 煙突の中を落ちたはずなのに…。 |
皇帝の夢 | 2006 | どっちが夢か現実か。 |
私を失望させて | 2006 | 会話しているからといって二人とは限らない。 |
麗しき黒髪に種を | 2006 | なんにでもくっ付く植物の種。 |
コンジ君のこと | 2006 | 肝心な事だけ記憶から消したがる人間の心理。 |
砂の街 | 2006 | ファンタジーかSFか? |
刀之津診療所の怪 | 2006 | S&MシリーズとVシリーズを読んでいないと、まったく楽しめないし、わからない。 |
コメント