典型的名探偵、御手洗潔(みたらい・きよし)
最初はただの占い師だったくせに、いつの間にか大学教授になっていた。
あっと驚く強引な物理的トリック。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
- 島田荘司 占星術殺人事件 ★★★★★
- 島田荘司 斜め屋敷の犯罪
- 島田荘司 御手洗潔の挨拶
- 島田荘司 異邦の騎士
- 島田荘司 御手洗潔のダンス
- 島田荘司 暗闇坂の人喰いの木
- 島田荘司 水晶のピラミッド
- 島田荘司 御手洗潔のメロディ
- 島田荘司 眩暈
- 島田荘司 アトポス ★★★★★
- 島田荘司 龍臥亭事件 上
- 島田荘司 龍臥亭事件 下
- 島田荘司 Pの密室
- 島田荘司 最後のディナー
- 島田荘司 ハリウッド・サーティフィケイト
- 島田荘司 ロシア幽霊軍艦事件
- 島田荘司 魔神の遊戯
- 島田荘司 セント・ニコラスのダイヤモンドの靴
- 島田荘司 上高地の切り裂きジャック
- 島田荘司 ネジ式ザゼツキー
- 島田荘司 龍臥亭幻想 上巻
- 島田荘司 龍臥亭幻想 下巻
- 島田荘司 溺れる人魚
- 島田荘司 摩天楼の怪人
- 島田荘司 犬坊里美の冒険
- 島田荘司 UFO大通り
- 島田荘司 最後の一球
- 島田荘司 リベルタスの寓話
- 島田荘司 進々堂世界一周 追憶のカシュガル
- 島田荘司 星籠の海 上巻
- 島田荘司 星籠の海 下巻
島田荘司 占星術殺人事件 ★★★★★
宣伝文句
怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。その内容は、六人の処女から肉体各部をとり、星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。
帯、カバー、裏表紙等から引用
画家は密室で殺された。そして一ヶ月後には、六人の若い女性が行方不明のあげくバラバラ死体となって……。
奇想天外の構想、トリックで名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作。
タイトル | 発表 | 感想 |
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占星術殺人事件 | 1981 | 数枚の本物の紙幣を切り離しくっつけ直すことで、枚数を増やすことができる。これを死体に応用すると……。御手洗潔のデビュー作だが、エキセントリックな部分だけ目立ち、後のヒューマンな面は見られない。作者の若気の到りか。 |
宣伝文句
日本の最北端、北海道宗谷岬。オホーツク海を見下ろす高台の上に、斜めに傾けて建てられた奇妙な西洋館があった。
帯、カバー、裏表紙等から引用
この「流氷館」の主、浜本幸三郎は、クリスマスの夜、客を招待してパーティを開く。が、その聖夜に密室殺人が…。そしてまた血の惨劇が!
奇怪な連続密室殺人に挑む名探偵・御多洗潔の長篇本格推理の傑作。
タイトル | 発表 | 感想 |
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斜め屋敷の犯罪 | 1982 | 現実にはありえない、究極の機械的トリック! 島田式ウルトラCの芽が見られる。人物描写はいかにも典型的、未熟で、まだ力量不足か。 |
宣伝文句
嵐の夜、マンションの十一階から姿を消した男が、十三分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、この首には絞殺の痕もついていた。男は殺されるために謎の移動をしたのか?
帯、カバー、裏表紙等から引用
奇想天外とみえるトリックを秘めた四つの事件に名探偵御手洗潔が挑む名作。
タイトル | 発表 | 感想 |
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数字錠 | 1985 | トリックよりも、ホロリとする人情話。 |
疾走する死者 | 1985 | かなり島田式ウルトラCっぽい仕掛けが魅力。 |
紫電改研究保存会 | 不明 | こういうペテン師は憎めないが、実行方法にちょっと無理があるか。島田先生、これはあまりにもアレじゃないですか? |
ギリシャの犬 | 1987 | 隅田川近辺の人は楽しめるでしょう。暗号の見方は新鮮。 |
宣伝文句
失われた過去の記憶が浮かび上がるにつれ、男はその断片的”事実”に戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺した男なのか? そしていま若い女との幸せな生活にしのび寄る新たな魔手。記憶喪失の男を翻弄する怪事の背景は? 蟻地獄にも似た罠から男は逃げられるか? 希代の名探偵・御手洗潔の最初の事件。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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異邦の騎士 | 1988 | 実は「占星術殺人事件」の前に書かれた作品で、御手洗の隠れたデビュー作。またも記憶喪失の男の話か、と思うとこれが石岡和己だった! 御手洗との出会いの裏には、こんな哀しい事件があったのだ。真犯人が悪役として実にすばらしく、再登場してもらいたいものだ。 |
宣伝文句
人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、四階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。そして四日目、彼は地上二十メートルの電線上で死体となっていた。しかも黒い背広姿、両腕を大きく拡げ、正に空飛ぶポーズで! 画家に何が起きたのか? 名探偵御手洗潔が奇想の中で躍動する快作集。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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山高帽のイカロス | 1989 | 空を飛びながら死んだかのような、画家の島田らしい謎。 |
ある騎士の物語 | 1989 | これまた島田らしい、名もない男の勇気。 |
舞踏病 | 1990 | ぼけ老人に昔を思い出させろ! |
近況報告 | 1990 | ファン・サービスの御手洗のこの頃の紹介。 |
宣伝文句
さらし首の名所暗闇坂にそそり立つ樹齢二千年の大楠。この巨木が次々に人間を呑み込んだ? 近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とはなにか? 信じられぬ怪事件の数々に名探偵御手洗潔が挑戦する。だが真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨をきわめた。本格の旗手が全力投球する傑作。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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暗闇坂の人喰いの木 | 1990 | 幼女を狙う異常性格犯罪。四十年前のスコットランドの事件と、現代の横浜の猟奇事件をを同時に解決する。が、おどろおどろ感は、結局木ということで、いまいちか。御手洗を慕うことになる松崎レオナ初登場。 |
宣伝文句
エジプト・ギザの大ピラミッドを原寸大で再現したピラミッドで起こる怪事。冥府の使者アヌビスが五〇〇〇年の時空を越えて突然蘇り、空中三〇メートルの密室で男が溺死を遂げる! アメリカのビッチ・ポイントに出現した現代のピラミッドの謎に挑む名探偵・御手洗潔。壮大なテーマに挑んだ本格推理の名作。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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水晶のピラミッド | 1991 | 一般にピラミッドは王墓であると言われているのに対し、驚天動地の新説を提起する。古代エジプト、タイタニック号、現代と場面が切り替わる映画のような構成。なぜ怪物がアヌビスのような格好をしているのかの理由は、安直でいただけない。最後はだんだんメロドラマっぽくなってくる。 |
宣伝文句
「神の暗号だ!」消えた謎の美女と店で頻発する便器盗難事件。奇妙な出来事の想像を絶する接点(「IgE」)。看板に集中した弾痕。ハーヴァード大時代の天才的推理を発掘(「ボストン幽霊絵画事件」)。名探偵の秘めた素顔が深く心を打つ「SIVAD SELIM」「さらば遠い輝き」。御手洗の現在と過去、本格の未来を照射する事件簿!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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IgE | 1991 | 純情な声楽家を外に引きずりだすまでは、気がつくかもしれない。 |
ボストン幽霊絵画事件 | 1998 | ZAKAO という名前は無理があるのでは? |
遠い輝き | 不明 | 最近はスウェーデンで脳研究をしているらしい。近況報告でミステリではない。 |
島田荘司 眩暈
宣伝文句
あらから12年。今”新・占星術殺人事件”誕生!
帯、カバー、裏表紙等から引用
「占星術殺人事件」を
愛読する青年の異様な行動。
彼が目撃する世界の終焉。
荒涼たる光景。
切断され、
合成された後よみがえる
両性具有者!
タイトル | 発表 | 感想 |
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眩暈 | 1992 | たまたま御手洗に紹介された異様な日記が、隠されていた殺人事件を暴いていく。そのグロテスクな演出は冴えるが、オチを知ればがっくりくる。いくらなんでも、かの国が地獄と間違えられるのはあんまりではないか。相変わらず設定としては非現実的で、洗濯物が干せなくても幽霊マンションの住人は異常に気づくだろう。 |
宣伝文句
血で爛れた顔、その上を縦横に走る不可解な亀裂。凄絶怪異な「怪物」が虚栄の都・ハリウッドに出没。あらゆる生物を拒絶する水の砂漠・死海に浮かぶ「塩の宮殿」で、そのほとりに屹立する尖塔で繰り返される惨事——。御手洗潔の託宣がミステリの新たな地平を開く。島田荘司が圧倒的な筆力で描ききった傑作!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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アトポス | 1993 | 吸血鬼がテーマ。実際にあった、エリザベート・バートリの猟奇事件は、小説以上だ。謎はいつも通り、妙な建造物を中心におこるが、御手洗が劇的に登場して、アッと言う間に解決するのは出来すぎ。 |
宣伝文句
御手洗潔が日本を去って一年半、横浜馬車道に住む御手洗の友人で推理作家の石岡のもとに、二宮佳世という若い女性が訪れ「悪霊祓いに岡山県の山奥に一緒に行ってほしい」と言う。なんとその理由は、大きな樹の根もとに埋められた人間の手首を掘り出すためだった……!?
帯、カバー、裏表紙等から引用
三月末、石岡と佳世は、霊の導くままに、姫新線の寂しい駅に降り、山中分け入り、龍臥亭という奇怪な旅館にたどり着いた。これが、身の毛もよだつ、おぞましい、不可解な大量連続殺人事件に遭遇する幕開きだった!?
推理界の鬼才が、構想を練りに練り一年、満を持して放つ、二千枚を越す、渾身の書下し傑作超大作!
タイトル | 発表 | 感想 |
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龍臥亭事件 上 | 1996 | なにやら鬱病ぎみの石岡和己が、ぶつぶつ言いながらも事件の真相に迫る。御手洗はノルウェーで忙しいらしい。死体が妙な細工をされる猟奇的な展開のうちに、昭和12年の30人殺しの大事件がむしかえされてくる。 |
宣伝文句
石岡は岡山の村での大量連続殺人事件をノルウェーにいる御手洗に書き送り指示を仰いだが、彼からは「リユウコワセ」という意味不明の電報が来ただけだった。犠牲者はさらに増え、合同葬を行なう会場から遺体が盗まれ、バラバラにされて発見されたり、山奥の霧に包まれた村は地獄絵の様相に…!? 村人たちは村の業とか因縁とか言うが、この村にいったい何があったのか! 言い知れぬ恐怖が支配する深夜、伝説の男・都井睦夫の亡霊が現れた…!? 都井睦夫による三十人殺しとは? 平成の現代に甦る昭和史の残忍な悪意とは? 御手洗潔の友人・石岡和己が解き明かす五十数年に及ぶ壮大な謎とトリック! 驚愕の結末! ファン待望の傑作巨編!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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龍臥亭事件 下 | 1996 | 石岡が四苦八苦して解く謎も、御手洗のヒントがあってこそだ。今の事件よりも、実際にあった30人大量殺人事件の方が現代的で後味が悪い。むしろこの作品の中心は、この大事件を再発見したことだろう。 |
宣伝文句
御手洗潔は幼年時代から名探偵だった。
帯、カバー、裏表紙等から引用
あの不思議な力は、5歳の時には既に具わっていた。幼稚園時代と小学校2年生時、現在の御手洗を決定づけた不可解で陰惨な大事件。あの名探偵の過去がここに明かされる!
タイトル | 発表 | 感想 |
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鈴蘭事件 | 1999 | 昭和29年、御手洗は女子大理事長の伯母に預けられ、孤独な毎日を送っていたが、無能な警察を助け、近所のバーのマスターの殺人事件を解決する。現場のバーで、透明なグラスだけが割られている謎。 |
Pの密室 | 1999 | 小学校時代の友だち、えり子が思い出す怪事件。生徒の絵の審査をしていた画家が自宅で愛人と殺された。床に敷きつめられていた多数の絵は血と絵の具で真っ赤に塗られている。 |
宣伝文句
著者のことば
帯、カバー、裏表紙等から引用
「大根奇聞」は、子供の頃読むか聞くかした昔話が記憶の底に眠っていたもので、長く忘れられず、今回引き出してみたら、脳の中で発酵して、こんな話に育っていた。「最後のディナー」は、LAで出会ったある有名なスターのご子息との、ちょっとした交際がヒントになって生まれた。素晴らしくハンサムな老人で、彼の物腰は、作中の人物と同じくらいに心惹かれるものだった。父親は歴史的な人物だったが、彼は誰に知られることもなく、ひっそりと異郷の地で暮らしていた。しかし、彼が発する空気のようなものを小説の起爆剤とはしたが、彼の半生は、この物語のようではない。
龍臥亭《りゅうがてい》で出会った里美《さとみ》と石岡《いしおか》に
新たな事件が。僧侶を救うため、老婆は噴火で一面灰に覆われた畑から誰にも見咎められず大根を引き抜いた!?(「大根奇聞」)英会話学校で知り合った孤独な老人がとったイヴの夜の謎の言動。過酷な運命の連鎖を圧倒的筆力で描いた表題作ほか。日本を去った御手洗潔から、驚くべき啓示がもたらされる!
タイトル | 発表 | 感想 |
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里美上京 | 1999 | 犬坊里美が誘った英会話教室で石岡君が悪戦苦闘する。特に殺人が起きるわけでもない、ファン向けの日常風景。 |
大根奇聞 | 1999 | 大飢饉で桜島大根を盗んでも無事だったのはなぜか? |
最後のディナー | 1999 | 英会話で知り合った男の過去の、ヒューマンな決着。 |
宣伝文句
LAPD《ロスアンジェルス市警》に持ち込まれたスナッフフィルム。そこには、ハリウッドの有名女優、パトリシア・クローガーが惨殺される様が映っていた。そして発見された死体からは、子宮と背骨が奪われていた!彼女の親友で女優のレオナ・マツザキが犯人探索を始めた。その過程で、女優志望のジョアンと出会う。彼女は記憶を失っており、何者かの手によってその体から子宮が摘出されているというのだ。事件との奇妙な符合を覚えるレオナ。そして第二の殺人が発生し……。なぜ女優の子宮は奪われたか?「虚構の都」ハリウッドを舞台に奇才が放つ長編本格ミステリ!!
帯、カバー、裏表紙等から引用
●島田荘司(しまだそうじ)
一九四八年広島県生まれ。武蔵野美術大学卒業。『占星術殺人事件』で衝撃的デビューを飾る。再興の旗手として数々の名作を発表。環境問題、死刑制度等への発言が注目されている。米国ロスアンジェルス在住。
タイトル | 発表 | 感想 |
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ハリウッド・サーティフィケイト | 2001 | 松崎レオナが活躍する番外編。ハリウッドらしく暴力的で、著者にしてはエログロが強い。文章だとだまされるが、映像化すればいろいろバレそうだ。 |
宣伝文句
著者のことば
帯、カバー、裏表紙等から引用
革命前夜のロシアを発信、ヒ.トラーの欧州、シベリア、日本、そしてアメリカを結び、ついには世界中を巻き込んだ高名な謎、その伝承の真偽は。この壮大なロマンへの私の回答が、この一編の物語ということになる。
箱根のホテルに飾られていたという一枚の写真、そこには、芦ノ湖に浮かぶ帝政ロシアの軍艦が写されていた。山中の湖に突如出現した軍艦は、軍人たちを降ろした後、一夜にして消え失せたという。この世ならざる謎に御手洗《みたらい》と石岡《いしおか》が迫る。そこには日本とロシアを結ぶ圧倒的感動の物語が秘められていた!
タイトル | 発表 | 感想 |
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ロシア幽霊軍艦事件 | 2001 | ロシアの皇女も関わる熱い歴史物語が、消えた軍艦の謎より魅力的だ。これもやはり映像化するとバレるかも。 |
宣伝文句
内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
ネス湖畔の寒村ティモシーで、突如として発生した凄惨な連続バラバラ殺人。空にオーロラが踊り、魔神の咆哮が大地を揺るがすなか、ひきちぎられた人体の一部が、ひとつ、またひとつと発見される。犯人は旧約聖書に描かれた殺戮の魔神なのか?名探偵・御手洗潔の推理がもたらす衝撃と感動…。ロマン溢れる本格ミステリー巨篇。
タイトル | 発表 | 感想 |
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魔神の遊戯 | 2002 | なかなか卑怯な叙述トリックで、強引にだます。大がかりな謎の提示を相変わらずで、その意味では安定して期待できる。 |
宣伝文句
著者の言葉
帯、カバー、裏表紙等から引用
「占星術殺人事件」直後の、あるクリスマスの頃のお話です。対御手洗の態度では、まだなかなか元気がよかった頃の石岡君がいて、変人御手洗の心の奥底が覗ける物語です。作者としてはとても好きな作品で、1次出版の時もそうでしたが、このノベルス版もまた、クリスマスにお届けできて幸せです。
「これは大事件ですよ」―「占星術殺人事件」の直後、馬車道の仕事場を訪ねてきた老婦人に名探偵・御手洗潔は断言した。とある教会で開かれたバザーで、彼女の知人がとった奇妙な行動には、隠された意図があったのだという。ロシアのロマノフ王朝から明治政府に贈られた「セント・ニコラスのダイヤモンドの靴」をめぐって起きた事件を御手洗が解き明かす!クリスマスの夜、少女のために名探偵が起こす奇跡とは!?
タイトル | 発表 | 感想 |
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セント・ニコラスのダイヤモンドの靴 | 2004 | ロシア帝国時代のエピソード第2弾。ロシア皇帝のお宝がなぜ日本にある? |
宣伝文句
著者の言葉
帯、カバー、裏表紙等から引用
幕末の頃の横浜について考えるのが好きだった。現在の大桟橋の南北ラインで、外人地区、日本人地区に分けられた関内島、その中央、今開港記念会館があるあたりに建った運上所と、その周辺にできた一膳飯屋。ここに白人東洋人入り乱れて集った幕末の人々を思うと、まるでロスアンジェルスで、胸踊る国際交流の姿だ。一方島の東端、前田橋からの突き当たりに見えていたという百段、その山頂の、魑魅魍魎《ちみもうりょう》の跋扈《ばっこ》する闇の領域は安倍晴明《あべのせいめい》の時代のままで、その下に鉄道のトンネルが通るのは、戦後になってからである。ある日根岸線に乗ったら、このトンネル突入の直前、トンネルの上に建ち並ぶ新興の住宅群が目に飛び込み、ほんのまばたきのようなその一瞬の光景が、トンネルを抜けて山手駅に着く頃、こんな物語になってぼくの脳裏に訪れた。
腹を一文字に切り裂かれた女優の死体が上高地で見つかる。物証をもとに容疑者が逮捕されるも、動機が不明で、アリバイがあった。事件解決の相談を受け名探偵・御手洗潔は発見現場に残された“あるもの”に着目。それははたして事件解決の突破口となるのか?中編作『山手の幽霊』も収録。
タイトル | 発表 | 感想 |
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上高地の切り裂きジャック | 2005 | 著者の弱い部分を投影している石岡君が、相変わらず情けないけれども、なかかな活躍する。事件自体はかなりシンプルで、印象ほどグロくない。 |
山手の幽霊 | 2005 | トンネルで見えたお化けの正体を、天才御手洗が看破。大作の間の著者らしい中編が楽しめる。 |
宣伝文句
ぼくには帰るべき場所がある。だが、それがどこなのか解らない。
帯、カバー、裏表紙等から引用
講談社ノベルス初の書き下ろし!
記憶の一部をなくした男が書いた奇妙な童話『タンジール蜜柑共和国への帰還』。蜜柑の樹の上にある村、ネジ式の関節を持つ妖精、人工筋肉で羽ばたく飛行機そして彼の肩甲骨には翼のなごりがあった!妄想としか思えない男の話から、御手洗潔が導きだした真相とは何か–!?驚愕の結末が待つ本格ミステリー!
著者のことば
マンハッタン島は新天地だった。一七世紀、欧州の調和的秩序とその飽和から抜け出したオランダ人が、大西洋を渡り、この「丘の島《マンハッタン》」を見つけて百ドルで買った。当時の誰も、ここが重要な場所とは思わなかったが、それが不世出の未来都市へのスタートとなった。
二一世紀が開け、ぼくも太平洋を渡り、どこかに新たな先進科学《ポストモダン》の王国が築ける大陸はないかと捜している。この作品の示す場所が将来マンハッタンになれるかどうかは解らないが、探索法のヒントくらいにはなってくれないかと、今期待をしている。
(巻末エッセー『マンハッタン物語』から)
島田荘司(シマダ・ソウジ)
1948年広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃的なデビューを飾る。以降、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』などの御手洗潔シリーズや『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』などの吉敷竹史シリーズで人気を博し、本格ミステリーの旗手となる。小説のほかにも日本人論など多くの評論を著している。現在は、ロスアンジェルス在住。
タイトル | 発表 | 感想 |
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ネジ式ザゼツキー | 2003 | いつの間にか脳科学の権威になった御手洗が、幻想的な童話を合理的に説明する。石岡君はずっと日本なので、外国が舞台の時は相方は外国人に代わる。 |
宣伝文句
幻想の霧が龍臥亭を覆う。巨匠・島田荘司渾身のロマネスク本格の傑作!
帯、カバー、裏表紙等から引用
石岡和己、犬坊里美、そして加納通子ー。雪に閉ざされた龍臥亭に、八年前のあの事件の関係者が、再び集また雪中から発見された行き倒れの死体と、衆人環視の神社から、神隠しのように消えた巫子の謎!貝繁村に伝わる「森孝《しんこう》魔王」の伝説との不思議な符合は何を意味するのか!幻想の龍亭事件が、いま、その幕を開ける!
著者のことば
八年ぶりの再訪。龍臥亭は、さらに奥深い謎を隠していました。亭で出会った青年に昔の自分を見た石岡は、ついに長い低迷の闇を抜けて甦ります。ぼくは二十年苦しんだ。眠れなくて、眠れなくて、辛い夜を幾晩泣いたかしれない。だからぼくも、今君をとめなくてはならない、君を犯罪者にするわけにはいかない。吹雪の中、心を通わせ合う孤独な男たち。異邦の騎士再び。
タイトル | 発表 | 感想 |
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龍臥亭幻想 上巻 | 2004 | 石岡君は里美の都合の良い相棒になって村を再訪し、またまた事件に巻き込まれる。昔の残酷な領主の伝説と、現実の事件の関係は? |
宣伝文句
御手洗潔と吉敷竹史!
帯、カバー、裏表紙等から引用
甦る「森孝《しんこう》魔王」の恐怖!
御手洗潔と吉敷竹史推理がクロスする!
「この頭部、足部を森孝の具足中に葬れ」
血溜りに浮かぶ生首と切断された片足。発見された第三の死体が、龍臥亭恐怖の底に叩き落とした。そして、旧日本軍の研究所で行われていた肉体縫合の悪魔的な実験。百年の時空を超えて、伝説の魔王が甦るー。ファン待望!御手洗潔と吉敷竹史の推理が、いま初めてクロスする!
著者のことば
自身の利益のためでなく、自己の名誉や栄光のためでもなく、ただのおじさんであっても、体が悪くても、かつて愛した者のため、人知れず一命を賭けていく、それが男というものの姿です。そして雑踏の片隅で彼が息絶えた時、吹雪の伝説は猛然と甦ります。この世のものとも思えぬ幻想の一夜。伝承の伝える通りに甦る魔王。男たちの純情が胸を揺さぶります。
島田莊司
(しまだそうじ)
一九四八年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。一九八年に刊行された『占星術殺人事件』で本格ミステリー復興の旗手となる。常にミステリー界の最前線を走り続け、御手洗潔、吉敷竹史の両シリーズは圧倒的な人気を誇る。近著に、『吉敷竹史の肖像』、『20世紀本格』(責任編集)、『ネジ式ザゼツキー』、『透明人間の納屋』などがある。
タイトル | 発表 | 感想 |
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龍臥亭幻想 下巻 | 2004 | 御手洗と吉敷がニアミスする、ファンには嬉しい設定。御手洗の推理よりも吉敷のカッコよさが目立つ。石岡君もいつも通り熱い。 |
宣伝文句
内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
聖アントニオの奇跡!泳ぐことさえできなくなった元天才水泳選手が自殺しその「原因」を作った医師が殺害された。しかし不可解なことに、離れた場所であったにもかかわらず、同じ時間に同じ拳銃が使われたというのだー。
タイトル | 発表 | 感想 |
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溺れる人魚 | 2006 | この電車だからこそのトリックと、脳治療歴史の汚点であるロボトミー手術の恐怖。御手洗潔と世界の謎、リスボン編。 |
人魚兵器 | 2005 | ナチスが計画した恐るべき兵器は実在したのか? 舞台はドイツ。 |
耳の光る児 | 2005 | モンゴルでも兵器開発の犠牲者になった人々がいた。 |
海と毒薬 | 2004 | 石岡君に来たファンレターには衝撃的な告白があった。これも人魚つながり。 |
宣伝文句
内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
ニューヨーク、マンハッタン。高層アパートの一室で、死の床にある大女優が半世紀近く前の殺人を告白した。事件現場は一階、その時彼女は34階の自室にいて、アリバイは完璧だったというのに…。この不可能犯罪の真相は?彼女の言うファントムとは誰なのか?建築家の不可解な死、時計塔の凄惨な殺人、相次いだ女たちの自殺。若き御手洗潔が摩天楼の壮大な謎を華麗に解く。
タイトル | 発表 | 感想 |
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摩天楼の怪人 | 2005 | オペラ座のような怪人が高層ビルで跳梁跋扈する。しかし航空機や近隣の高いビルから眺めれば、その異様さは一目瞭然だと思うが…。 |
宣伝文句
雪舟祭のさなか、衆人環視の総社神道宮の境内に、忽然と現れて消えた一体の腐乱死体!残された髪の毛から死体の身元が特定され、容疑者として、ひとりのホームレスが逮捕・起訴された。しかし、死体は、どこに消えたのか?そして、被告人の頑なな態度は、なぜなのか?司法修習生として、倉敷の弁護士事務所で研修を始めた犬坊里美は、志願して、その事件を担当した!
帯、カバー、裏表紙等から引用
里美の恋と涙を描く青春小説として、津山、倉敷、総社を舞台にした旅情ミステリーとして、そして仰天のトリックが炸裂する島田「本格」の神髄として、おもしろさ満載の司法ミステリー、ここに登場!
著者のことば
劣等感が強く、優柔不断な泣き虫と思っていた里美が、この事件では、男たちの全員が頼りにならない中、欲得でも面子でも名誉のためでもなく、ただ真実の発見のために、たった一人で夜の闇の中に出陣していきます。思いもかけずそんな娘に育ってくれたことを感謝すると同時に、今回、彼女を本当に好きになってしまいました。だから、もう新たなシリーズの主人公たり得るでしょう。
島田莊司
しまだ・そうじ
1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。’81年に刊行された「占星術殺人事件』で本格ミステリー復興の旗手となる。常にミステリー界の最前線を走り続け、御手洗潔、吉敷竹史の両シリーズは圧倒的な人気を誇る。また、近年は、「冤罪事件」や「死刑問題」に象徴される日本人論などの社会的な発言や著作でも注目を集めている。近著に、『摩天楼の怪人』、『エデンの命題』、『溺れる人魚』、『UFO大通り』、『光る鶴』などがある。
タイトル | 発表 | 感想 |
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犬坊里美の冒険 | 2006 | 女性向けに書かれた作品であるので、里美が女子らしくウジウジしていて、今回は切れが悪い。先生はプロなので恋愛からみも書けるが、やはりあまり似合っていないようだ。 |
宣伝文句
著者のことば
帯、カバー、裏表紙等から引用
鎌倉を歩くたび、鮎川哲也先生と何度か、このあたりを散策したことを思い出す。鮎川さんは、いつか一緒に短編書きましょうか。あなたが問題編、私が回答編なんてね、どうです?と言われた。先生、そんなことおっしゃると、江ノ電が空に飛んでっちゃうような謎、書きますよ、とぼくは言った。そんなことを何回か思い出すうち、この中編ができた。
鎌倉の閑静な住宅街で起きた殺人事件。被害者は、白いシーツを全身に巻かれたうえ、フルフェイスのヘルメットをかぶり死んでいた……。時を同じくし、事件があった家の二軒隣に住むお婆さんが、自宅前の道をUFOが通過し、裏山で宇宙人が戦争を始めた、と吹聴し始めた。目撃されたUFOと奇妙な殺人事件との関係に、御手洗潔が迫る!
タイトル | 発表 | 感想 |
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UFO大通り | 2008 | 老婆が見た宇宙人の正体は? 知っていれば何でもないことを、飛んでない謎として上手く提示している。御手洗の横浜時代の昔話2編。 |
傘を折る女 | 2008 | 偶然目撃した、変な挙動をする女の謎。著者の、自分勝手な人間は死んでもいいような気持ちが伝わってくる。 |
宣伝文句
著者のことば
帯、カバー、裏表紙等から引用
以前から、一度言いたいと思っていた。この作は、無数の御手洗作品に埋もれて標準作と思われているだろうけれども、自分としては、代表作のひとつと言いたいくらいに好きな作品だ。生涯を二流で終える選手。人はひと握りのトップにだけ拍手を送るが、そのスポーツへの思いに、一流も二流もない。大勢の声なき声に背を押されるせいか、この作はするすると筆が進み、書くのがひどく楽だった。二流選手の、人知れぬ生涯ただ一度の煌めき。こんなあり方が、自分は最も好きだ。
「母親が自殺を計った。幸い命はとりとめたのだが、理由を知りたい」山梨から来た青年に、相談を受けた御手洗潔《みたらいきよし》。彼は翌日現地を訪れ、原因が母親の巨額の借金にあることを突き止める。無知につけ込み、法を悪用して暴利を貪《むさぼ》る金融業者。仮に裁判をしても敗訴は必至─さすがの御手洗も頭を抱えるが、後日突然彼女の訪問を受け、あまりに意外な顛末《てんまつ》を知らされる……。
タイトル | 発表 | 感想 |
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最後の一球 | 2009 | 事件の真相よりも、一生を支え役で終えた男の最後の(誰も知らない)輝きが美しい、熱いヒューマン・ドラマだ。 |
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2006年4月、ボスニアで発生した酸鼻極まる怪事件!遺体には頭部がなく、縦一文字に切り裂かれた体からは内臓が取り出されていた。代わりに形状の似た異物が収められ、施された奇怪な粉飾!殺害されたのはセルビア人の民族主義グループの男たち。ユーゴ内戦の深い爪痕が生んだ惨劇の恐るべき真相とは!?
帯、カバー、裏表紙等から引用
著者のことば
戦争という極限暴力に訴えた正義信念の暴走は、リアルを超えた地獄を作り出す。これは妄想を解放する仮想現実に合流して、もはや区別がつかない。平時と戦争。リアルとヴァーチャル。原理は違っても、目指すところは近似する。人の脳は、そして道徳規範は、どこに立脚すべきか。そして二十一世紀、科学の奔流のただ中で、人は自分の軸足の位置が、しっかりと見えているか。
タイトル | 発表 | 感想 |
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リベルタスの寓話 | 2010 | 民族紛争への怒りのせいか、描写がグロく残酷だ。死体で人形を模する意味は? |
クロアチア人の手 | 2010 | クロアチアの仇を日本で。密室もの。 |
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
時は一九七四年、京都大学医学部に在籍していた御手洗潔は、毎日、午後三時に、進々堂に現れた。その御手洗を慕って、同じ時刻に来るサトルという予備校生がいた。放浪の長い旅から帰ったばかりの御手洗は、世界の片隅で目撃した光景を、静かに話し始める…。砂漠の都市と京都を結ぶ幻の桜、曼珠沙華に秘められた悲しき絆、閉ざされた扉の奇跡、そして、チンザノ・コークハイの甘く残酷な記憶…。芳醇な語りが、人生の光と影を照らし出す物語。
目次(「BOOK」データベースより)
島田莊司
SHIMADASOJI
1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃的なデビューを飾る。以後『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』などの御手洗潔シリーズをはじめ、『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』などの吉敷竹史シリーズを中心に、人気作品を多数生み出し、本格ミステリーの旗手として不動の地位を築く。著書は、『摩天楼の怪人』『帝都衛星軌道』『溺れる人魚』『リベルタスの寓話』『写楽閉じた国の幻』『21世紀本格宣言』『島田荘司のミステリー教室』『秋好英明事件』等、小説からエッセイ、ノンフィクションまで幅広い。「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」を主宰するなど新人発掘にも尽力している。
タイトル | 発表 | 感想 |
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進々堂ブレンド 1974 | 2011 | 京都時代の御手洗が語る、世界の人情話シリーズ。あまり本格ではない。 |
シェフィールドの奇跡 | 2011 | 頭は悪くても力は強い少年の活躍。 |
戻り橋と悲願花 | 2011 | 御手洗が語ると、彼岸花にも美しい物語がある。 |
追憶のカシュガル | 2011 | 西域の地で果てた、ある日本人の思い出。 |
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内容紹介(出版社より)
帯、カバー、裏表紙等から引用
織田信長の鉄甲船が忽然と消えたのはなぜか。幕末の老中、阿部正弘が記したと思われる「星籠」とは? 数々の謎を秘めた瀬戸内で、怪事件が連続する。変死体の漂着、カルト団体と死体遺棄事件、不可解な乳児誘拐とその両親を襲う惨禍。すべてが一本の糸で繋がる驚愕の真相を、御手洗潔があぶり出す! 二〇一六年六月四日公開、玉木宏主演映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』原作
タイトル | 発表 | 感想 |
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星籠の海 上巻 | 2013 | 作者の故郷の瀬戸内が舞台で、愛情が感じられる。流されて生きる主人公の男が、どこにでも居そうでリアルだ。 |
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内容紹介(出版社より)
帯、カバー、裏表紙等から引用
織田信長の鉄甲船が忽然と消えたのはなぜか。幕末の老中、阿部正弘が記したと思われる「星籠」とは? 数々の謎を秘めた瀬戸内で、怪事件が連続する。変死体の漂着、カルト団体と死体遺棄事件、不可解な乳児誘拐とその両親を襲う惨禍。すべてが一本の糸で繋がる驚愕の真相を、御手洗潔があぶり出す! 二〇一六年六月四日公開、玉木宏主演映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』原作
タイトル | 発表 | 感想 |
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星籠の海 下巻 | 2013 | やはり孤高に悪に挑む熱い男が真のヒーローだ。なかなか自分の作品の映像化を許可しない著者が珍しく映画化を許可した。結果は推して知るべし。 |
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