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ミステリ小説 日本

高木彬光

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京都大学卒業後、中島飛行機に入社。
キーワード:
天才型名探偵神津恭介(かみづ・きょうすけ) 探偵作家松下研三

太字作品や★★★★★が特におすすめです。

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<刺青>には、阿片のような怪奇な魅力がある。何万本という針を肌身に刺しこみ、命をきざむ激痛のあとには、いい知れぬ陶酔が待っている。
——T大医学部の標本室に横たわる、首もなく、手足もなく、ただ刺青をした胴体だけのトルソ(塑像)。ぶきみな形で、あざやかな色彩を浮かべているこの一枚の人皮の裏には、醜く、恐ろしい秘密が隠されていた……。
密室の中でくりひろげられた惨劇と、耽美の世界に挑む神津恭介。
本格推理小説の最高傑作!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
刺青殺人事件1948極貧の中で書かれたデビュー作。稚拙さは残るものの、記念碑的作品。首を隠さず、胴体を隠す大トリックの意味は?

高木彬光 呪縛の家

著者:    高木彬光
発表:    1949年
発行所:   角川文庫
カバーアート:日暮修一
価格:    340円

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<悪魔に伝言するがよい。今宵、汝の娘は一人、水に浮かびて殺さるべし>
その予言通り、紅霊教(こうれいきょう)教祖の孫娘が一人、湯舟の中で血まみれになって殺されていた。これが発端となり、教祖と三人の孫娘をめぐる連続殺人がくりひろげられていった。
教祖を大伯父に持つ旧友の頼みで教団本部に出向いた私・松下研三は、すぐ名探偵神津恭介に助けを求めた。
呪われた一族を襲う連続殺人の謎に神津恭介が挑戦する長編推理。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
呪縛の家1949没落した新興宗教一家での惨劇。殺人が予言されるというところに趣向がある。

高木彬光 能面殺人事件

著者:    高木彬光
発表:    1949年
発行所:   角川文庫
カバーアート:日暮修一
価格:    300円

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ある夏の夜、千鶴井(ちづい)家の当主、泰次郎(たいじろう)が寝室に置かれた安楽椅子の上で急死した。死因は心臓麻痺であった。現場は完全な密室状態で、死体の傍には呪いを宿していると言い伝えられる鬼女の能面が残されていた。しかもその直後、葬儀屋が、依頼主のわからぬ三つの棺を届けてきたのだ。これは連続殺人を予告するメッセージか?
狂気と醜い人間の欲望が渦巻く一族に次々と起こる惨劇は、巨額の財産を狙う者の犯行か、それとも復讐か?
昭和25年探偵作家クラブ賞(日本推理作家協会賞の前身)受賞の、本格推理の代表傑作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
能面殺人事件1949推理小説史上例のない大トリックらしいが、別に衝撃的ではない。神津恭介が出られないのにはわけがある。

高木彬光 わが一高時代の犯罪

著者:    高木彬光
発表:    1949年 ~ 1957年
発行所:   角川文庫
カバーアート:日暮修一
価格:    300円

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——一高60年の歴史の中で、これほど奇妙な人間消失事件もなかったろう。ある日、本館正面の時計台の中で、一人の学生が忽然と姿を消した。この事件には忌まわしいメフィストフェレス(悪魔)の暗い影がつきまとっていた。偽一高生らしい無気味な男の姿と”一高”を憎み呪っていた女の謎。失踪した学生は、青春を生きぬくために、魂さえも悪魔に売りわたしてしまったのだろうか。
事件は悲劇的な解決を見た! しかし、この真相は、今でも神津恭介と私のほかには誰も知らない……。本格推理の最高傑作。表題作ほか4篇収録。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
わが一高時代の犯罪1951昔なつかしき旧制一高での事件。当時を知るものでないと、面白くもなんともない。
幽霊の顔1949インチキ心霊写真の詐欺。
月世界の女1949かぐや姫のようなお嬢様と、謎をかけられる男たち。
性痴1957やり手女社長の秘密。
鼠の贄1950ねずみノイローゼの追い込む罠。

高木彬光 邪教の神

著者:    高木彬光
発表:    1952年 ~ 1956年
発行所:   角川文庫
カバーアート:日暮修一
価格:    300円

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チュールーの神に手をかけたる者に禍いあれ! それは、南洋に沈んだ超古代大陸より伝えられる邪教の神だ。
深夜、人通りの途絶えた屋敷町の一角で、瀕死の重傷をおった男が発見され、ただ一言「チュールー」という言葉を残して息絶えた。これを発端に黒い堅木に刻まれた禍々(まがまが)しい神像を所有した者は、次々と変死していった。邪教の祟りか。
神津恭介が挑戦した不可思議な呪いの正体は何だったのか——。
御存知、名探偵神津恭介の推理が冴える表題作ほか三篇を収録。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
邪教の神1956呪いに見せかけた連続殺人。それほど怖くない。
私は殺される1952女をかばっている死刑囚の男。安いテレビ・ドラマのようだ。
これが法律だ1954またも、女をかばっている死刑囚。
輓歌1952神津恭介の初恋。独身の原因はこの女か。

高木彬光 人形はなぜ殺される

著者:    高木彬光
発表:    1955年
発行所:   角川文庫
カバーアート:日暮修一
価格:    340円

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衆人環視の中で、鍵のかかったガラス箱から蒸発してしまった”人形の首”。その直後、突発した殺人事件の現場には、無惨な首なし死体と行方不明の人形の首が転がっていた。名探偵、神津恭介への悪魔からの挑戦状か。
殺人を犯す前に、必ず残酷な人形劇で殺人予告するという大胆不敵な凶悪犯の正体は?
復讐に燃える犯人の陰惨な罠、奇怪な謎に挑む、本格推理小説の傑作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
人形はなぜ殺される1955名探偵対魔術師! おどろおどろしそうで、それほどでもない。首なし死体のトリックは、わりと定石。

高木彬光 死神の座

著者:    高木彬光
発表:    1957年
発行所:   角川文庫
カバーアート:日暮修一
価格:    420円

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星の運行が人間生活にまで、影響をおよぼすものだろうか。——軽井沢の一流ホテルで起こったむごたらしい殺人事件! 死体の胸には奇妙な”さそり座”のマークがきざまれ、顔には濃硫酸がかけられて、容貌を想像することもむずかしい残虐な殺し方だ……。
占星術の<死神の座>の法則を暗示するこの不吉な事件を解く鍵はどこに?
本格推理小説の最高傑作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
死神の座1957かぐや姫のように、一人の令嬢をめぐって、男たちが争う。なかなか魅力的な暗号が出て来たと思ったら、肩すかし。

高木彬光 成吉思汗の秘密

著者:    高木彬光
発表:    1958年
発行所:   角川文庫
カバーアート:日暮修一
価格:    340円

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連戦連勝の戦いのヒーローだった源義経の最後には、多くの疑問と作為がちらばっている。——義経の首を挙げた鎌倉勢は、蒸し暑い6月に43日もかかって凱旋しているのはなぜか。偽物を頼朝に届けるための首を腐らせる長道中ではなかったか。アイヌ民族の”ホンカイサマ”伝説が意味するものは。衣川の戦いで義経は落ちのびた!? 源氏の白旗とジンギスカンの九旒(りゅう)の白旗は単に偶然の一致にすぎないのか… “蒙古平原の星・ジンギスカンは源義経である”という一人二役の大トリックの謎を、病床の神津恭介はどう解く。
著者会心の傑作長編推理。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
成吉思汗の秘密1958「入院探偵シリーズ」第1弾。どちらかというと、トンデモ本に近い、強引な推理がいい。鎮子と恭介は、似合いの夫婦になると思われたが…。

高木彬光 改稿新版 邪馬台国の秘密

著者:    高木彬光
発表:    1973年
発行所:   角川文庫
カバーアート:日暮修一
価格:    420円

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かつて数々の大論争を巻き起こした邪馬台国の正確な位置、またそこに君臨した女王卑弥呼(ひみこ)はどんな人物だったのか——いままで、それを学問的に論証し、決定的に指摘し、誰もが納得できる結論を導き出したものがあっただろうか。
入院加療中の名探偵神津恭介(かみづきょうすけ)は病床のつれづれに、友人の推理作家松下研三(まつしたけんぞう)と共に、この歴史最大の謎に挑戦した。しかも二人は、古代日本の地理、気象状況に忠実に従い、少しの詭弁、妥協も許さないという厳しいルールを課し、先人の誰もが辿りつけなかった「真の邪馬台国」を見つけようというのだ。
決定的な論拠を示し、幻の国に迫る一大野心作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
邪馬台国の秘密1973「入院探偵シリーズ」第2弾。大勢に影響はないが、「成吉思汗の秘密」を先に読んだ方がよい。邪馬台国マニアは必読。また、初心者にとっても論争の歴史などが勉強になる。結論としては、やや常識的か。

高木彬光 ノストラダムス大予言の秘密

著者:    高木彬光
発表:    1975年
発行所:   角川文庫
カバーアート:日暮修一
価格:    260円

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“神かそれとも悪魔か” 地球の最後、人類の滅亡を予言して99パーセントの的中率を示しているといわれるノストラダムスの予言は本当だろうか?
たとえようもない恐怖感、絶望感や不安などを感じている人には、おそらくこの本は、一つの救いとなるだろう。
『ノストラダムスの全予言』の問題の部分に詳しい注釈をつけながら、生々しい絶望感に挑戦した著者会心の書!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
ノストラダムス大予言の秘密1975神津恭介は出てこず、他の秘密シリーズとはまったく違うので注意。。五島勉の「ノストラダムスの大予言」に対する反論が半分と、日本の占い師・予言者の紹介が半分。すでに何度も繰り返されている話題なので、あまり価値なし。著者も占いに精通しているなど、どちらかというとあちら側の人なので、ユリ・ゲラーを信用しているような箇所も納得。

高木彬光 大東京四谷怪談

著者:    高木彬光
発表:    1976年
発行所:   光文社文庫
カバーアート:多田和博
価格:    619円

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「わたしはお岩、お岩の幽霊よ。今度の芝居の脚本だけはおことわんなさいよ。もし、この仕事を続けるなら……」。現代版四谷怪談を手がける劇作家のもとに電話がかかってきた。その言葉を裏付けるように、お岩の活人形を制作中の人形師が殺害された。四谷怪談そのままに形で起こる連続殺人の行方は……!?『黄金の鍵』『一、二、三——死』に続く好評墨野隴人シリーズ第3弾!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
大東京四谷怪談1976こわいようで、こわくない。またも入れ墨が重要な意味を持つ。中年女性向けに書かれていると思ったら、これも伏線か。

高木彬光 古代天皇の秘密

著者:    高木彬光
発表:    1986年
発行所:   角川文庫
カバーアート:小泉孝司
価格:    460円

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あの名探偵・神津恭介がバイクにはねられ、重傷を負って入院した。だが、思いのほか回復が早い。病床を見舞ったよきパートナー松下研三は、療養中の恭介の退屈しのぎに、ひとつの提案をした。「成吉思汗の秘密」「邪馬台国の秘密」に続き、もう一度ベッドディティクティブを試みてはどうかというのだ。日本古代史の大きな謎、神武天皇は実在したのか、ヤマト朝廷の統一は何を意味しているのか…厚いベールに閉ざされた日本の成立を推理しようというものだ。恭介の名推理は、果して歴史の闇に光を当てることが出来るだろうか!?
推理界の巨人が放つ本格歴史ミステリー。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
古代天皇の秘密1986「入院探偵シリーズ」第3弾。「邪馬台国の秘密」の内容を承けているので、未読の人はそちらを先に。「古事記」「日本書紀」の神話世界を検証していくが、やはり邪馬台国に比べると、もりあがりに欠ける。”ナントカひこ”だの、”ナントカひめ”だのが多数出て来るので、よほど古代史に詳しい人向き。

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