外資系商社勤務を経て作家となる。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
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銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ! 大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊奪取計画。ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムは、果して突破可能か? 変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の火蓋が切って落された。圧倒的な迫力と正確無比なディテイルで絶賛を浴びた著者のデビュー作。日本サスペンス大賞受賞。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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黄金を抱いて翔べ | 1990 | 計画の立案、準備、実行は、うまく進みすぎて、危機一発もなく盛り上がりに欠く。北朝鮮関係の登場人物が目立つのは、大阪の土地柄か。人物を堀り下げるには短すぎたか、どうも高村作品の男たちは共鳴できず、肌が合わない。 |
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高村薫 神の火 上
著者: 高村薫
発表: 1991年
発行所: 新潮文庫
カバーアート:西口司郎
価格: 560円
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原発技術者だったかつて、極秘情報をソヴィエトに流していた島田。謀略の日々に訣別し、全てを捨て平穏な日々を選んだ彼は、己れをスパイに仕立てた男と再会した時から、幼馴染みの日野と共に、謎に包まれた原発襲撃プラン<トロイ計画>を巡る、苛烈な諜報戦に巻き込まれることになった……。国際政治の激流に翻弄される男達の熱いドラマ。全面改稿、加筆400枚による文庫化!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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神の火 上 | 1991 | ロシア人宣教師と漁師の妻の不義の子である島田は、緑色の眼を持つ元スパイ。死んだはずの計画を探して、KGB、CIA、北朝鮮、公安警察が入り乱れるが、ハリウッド映画ほど、派手ではない。 |
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高村薫 神の火 下
著者: 高村薫
発表: 1991年
発行所: 新潮文庫
カバーアート:西口司郎
価格: 560円
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<トロイ計画>の鍵を握るマイクロフィルムを島田は入手した。CIA・KGB・北朝鮮情報部・日本公安警察……4国の諜報機関の駆け引きが苛烈さを増す中、彼は追い詰められてゆく。最後の頼みの取引も失敗した今、彼と日野は、プランなき「原発襲撃」へ動きだした——。完璧な防御網を突破して、現代の神殿の奥深く、静かに燃えるプロメテウスの火を、彼らは解き放つことができるか?
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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神の火 下 | 1991 | チェルノブイリ事故の後遺症で死んだ、元KGBパーヴェルに惹かれ、襲撃プランを実行に移す過程が、不自然に思える。島田という人間も、スパイにしては甘く、理解できない。どうも、著者の小説にはのれない。襲撃自体はリアルで、迫力がある。 |
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