ウンベルト・エーコ UmbertoEco 1932年、北イタリア、アレッサンドリアに生まる。トリーノ大学で、中世美学、トマス・アクィナスを研究。卒業後、イタリア放送協会(RAI)の文化番組やボンピアーニ出版社の評論部門の仕事に参画、協力。ミラーノ大学、フィレンツェ大学で教鞭を執り、現在ボローニャ大学教授。世界的な記号論学者として国際記号学会会長をつとめている。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
ウンベルト・エーコ 薔薇の名前 上巻 ★★★★★
原題: IL NOME DELLA ROSA 1
著者: ウンベルト・エーコ
Umberto Eco
発表: 1980年
発行所: 東京創元社
カバーアート:リエバナのベアートによる「『ヨハネの黙示録』注第四章「ヨハネの黙示録」「解書」の挿絵細密画
価格: 2000円
宣伝文句
内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
迷宮構造をもつ文書館を備えた、中世北イタリアの僧院で「ヨハネの黙示録」に従った連続殺人事件が。バスカヴィルのウィリアム修道士が事件の陰には一冊の書物の存在があることを探り出したが…。精緻な推理小説の中に碩学エーコがしかけた知のたくらみ。
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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薔薇の名前 上巻 IL NOME DELLA ROSA 1 | 1980 | 河島英昭 | 膨大な知識で中世の修道士の生活が生き生きと蘇る。キリスト教だけでなく、それ以前のギリシア、イスラムの哲学にも詳しい。 |
ウンベルト・エーコ 薔薇の名前 下巻 ★★★★★
原題: IL NOME DELLA ROSA 2
著者: ウンベルト・エーコ
Umberto Eco
発表: 1980年
発行所: 東京創元社
カバーアート:リエバナのベアートによる「『ヨハネの黙示録』注「解書」の挿絵細密画-「ヨハネの黙示録」第十八章一節—二十節
価格: 2000円
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
迷宮構造をもつ文書館を備えた、中世北イタリアの僧院で「ヨハネの黙示録」に従った連続殺人事件が。バスカヴィルのウィリアム修道士が事件の陰には一冊の書物の存在があることを探り出したが…。精緻な推理小説の中に碩学エーコがしかけた知のたくらみ。
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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薔薇の名前 下巻 IL NOME DELLA ROSA 2 | 1980 | 河島英昭 | もちろんウィリアムはホームズ、アドソはワトソンを示し、実は基本的なミステリだ。 |
ウンベルト・エーコ フーコーの振り子 上巻 ★★★★★
原題: IL PENDOLO DI FOUCAULT 1
著者: ウンベルト・エーコ
Umberto Eco
発表: 1988年
発行所: 文藝春秋
カバーアート:カバー表「もっとも絢爛たる宝の宝典』より「腐敗」
カバー裏・『寓意の書」より「歴史の樹」
扉・『薔薇十字の賢明な鏡」より「薔薇十字友愛団の目に見えない学院」
価格: 2300円
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
「追われている。殺されるかもしれない。そうだ、テンプル騎士団だ」ミラノの出版社に持ち込まれた原稿が、三人の編集者たちを中世へ、錬金術の時代へと引き寄せていく。やがてひとりが失踪する。行き着いた先はパリ、国立工芸院、「フーコーの振り子」のある博物館だ。「薔薇の名前」から8年、満を持して世界に問うエーコ畢生の大作。
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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フーコーの振り子 上巻 IL PENDOLO DI FOUCAULT 1 | 1988 | 藤村昌昭 | 脈々と世界を支配するテンプル騎士団、不死のサンジェルマン伯爵など、オカルト満載。詳しい人ほど楽しめる。 |
ウンベルト・エーコ フーコーの振り子 下巻 ★★★★★
原題: IL PENDOLO DI FOUCAULT 2
著者: ウンベルト・エーコ
Umberto Eco
発表: 1988年
発行所: 文藝春秋
カバーアート:カバー表「もっとも絢爛たる宝の宝典』より「腐敗」
カバー裏・『寓意の書」より「歴史の樹」
扉・『薔薇十字の賢明な鏡」より「薔薇十字友愛団の目に見えない学院」
価格: 2300円
宣伝文句
内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
「追われている。殺されるかもしれない。そうだ、テンプル騎士団だ」ミラノの出版社に持ち込まれた原稿が、三人の編集者たちを中世へ、錬金術の時代へと引き寄せていく。やがてひとりが失踪する。行き着いた先はパリ、国立工芸院、「フーコーの振り子」のある博物館だ。「薔薇の名前」から8年、満を持して世界に問うエーコ畢生の大作。
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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フーコーの振り子 下巻 IL PENDOLO DI FOUCAULT 2 | 1988 | 藤村昌昭 | 嘘をつかなくても、都合の良い事実だけを取捨選択することで、印象操作を行い、結果的に大嘘を語ることができる実例。 |
ウンベルト・エーコ 前日島 上巻
原題: L’ISOLA DEL GIORNO PRIMA 1
著者: ウンベルト・エーコ
Umberto Eco
発表: 1994年
発行所: 文春文庫
カバーアート:北見隆
価格: 714円
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時代はバロック。主人公の名はロベルト。1643年、枢機卿の密命を受けて乗りこんだ船が南太平洋で難破、命からがら流れついたのは美しい島の入り江にうち棄てられた無人船「ダフネ」だった―知の巨人・エーコはこの無人船を一瞬にしてバロック世界と化す。『薔薇の名前』、『フーコーの振り子』に続く世界的ベストセラーの傑作。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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前日島 上巻 L’ISOLA DEL GIORNO PRIMA 1 | 1994 | 藤村昌昭 | 回想の中に、中世の日常がまざまざと映し出される。 |
ウンベルト・エーコ 前日島 下巻
原題: L’ISOLA DEL GIORNO PRIMA 2
著者: ウンベルト・エーコ
Umberto Eco
発表: 1994年
発行所: 文藝春秋
カバーアート:北見隆
価格: 714円
宣伝文句
「ダフネ」に隠れ潜んでいたイエズス会士・カスパル神父と遭遇したロベルトは、その島が日付変更線上にあることを知る。入り江を泳ぎ渡れば、一日前の日に行ける。あのユダだってキリストを救い出せるのだ――バロックの迷宮で記号の錬金術師エーコが奏でる壮麗な幻想曲を聴きながら、時空を超え、いざ『前日島」への旅を始めん。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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前日島 下巻 L’ISOLA DEL GIORNO PRIMA 2 | 1994 | 藤村昌昭 | 何が現実で、何が空想か? 膨大な知識の海での漂流の感じ。 |
ウンベルト・エーコ バウドリーノ 上巻
原題: BAUDOLINO 1
著者: ウンベルト・エーコ
Umberto Eco
発表: 2000年
発行所: 岩波書店
カバーアート:カタロニア図
価格: 1900円
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『薔薇の名前』で世界の読者を魅了したウンベルト・エーコが,ふたたび中世を舞台に放つ物語。神聖ローマ皇帝フリードリヒ・バルバロッサに気に入られて養子となった農民の子バウドリーノが語りだす数奇な生涯とは…….言語の才に恵まれ,語る嘘がことごとく真実となってしまうバウドリーノの,西洋と東洋をまたにかけた冒険が始まる。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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バウドリーノ 上巻 BAUDOLINO 1 | 2000 | 堤康徳 | ハッタリをかまして世渡りしてきた男の世界冒険譚。 |
ウンベルト・エーコ バウドリーノ 下巻
原題: BAUDOLINO 2
著者: ウンベルト・エーコ
Umberto Eco
発表: 2000年
発行所: 岩波書店
カバーアート:カタロニア図
価格: 1900円
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今こそ聖なる杯グラダーレを返還するために司祭ヨハネの王国への道を切り開くのだ! 皇帝ひきいる軍勢とともに,バウドリーノと仲間たちはいよいよ東方への旅に乗り出すが,待ち受けていたのは思いもかけない運命だった。史実と伝説とファンタジーを絶妙に織りまぜて,エーコが遊びごころたっぷりに描きだす破天荒なピカレスクロマン。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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バウドリーノ 下巻 BAUDOLINO 2 | 2000 | 堤康徳 | この世界は「プリニウス」(参照)のような、嘘と伝聞の、化け物だらけの領域だ。 |
ウンベルト・エーコ プラハの墓地
原題: IL CIMITERO DI PRAGA
著者: ウンベルト・エーコ
Umberto Eco
発表: 2010年
発行所: 東京創元社
カバーアート:Sebastian Stoskopff
価格: 500円
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イタリア統一、パリ・コミューン、ドレフュス事件、『シオン賢者の議定書』……すべてに関わるひとりの男がいたとしたら? 知の巨人が描く憎しみのメカニズム。
帯、カバー、裏表紙等から引用
ユダヤ人嫌いの祖父に育てられ、法学を学んだ青年、稀代の美食家シモーネ・シモニーニは、祖父の死後、ある公証人のもとで遺言書等の文書偽造の仕事を任されるようになる。陰謀渦巻く、混沌とした19世紀ヨーロッパを舞台に、偽造の腕を買われた彼は各国の秘密情報部との接点を持つようになり、その守備範囲は遺言書や証明書等の個人的な書類から政治的な文書へと広がっていく。そして、行き着いたのは史上最悪の偽書と言われる『シオン賢者の議定書』だった。捏造であることが判明した後も、ナチのホロコーストの根拠とされ、アラブ世界ではいまだに読まれつづけているというこの文書の陰に、シモーネ・シモニーニの存在が…………。本書の登場人物中、彼以外はほぼ全員、実在の人物である。
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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プラハの墓地 IL CIMITERO DI PRAGA | 2010 | 橋本勝雄 | なぜユダヤ人は世界中で嫌われてきたか。なお著者は別にユダヤ人嫌いではない。 |
ウンベルト・エーコ ヌメロ・ゼロ
原題: NUMERO ZERO
著者: ウンベルト・エーコ
Umberto Eco
発表: 2015年
発行所: 河出書房新社
カバーアート:伊藤彰剛
価格: 1850円
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記憶こそ私たちの魂、
帯、カバー、裏表紙等から引用
記憶を失えば私たちは魂を失う。
ウンベルト・エーコ
「握りつぶされた真実を告発すること」を目的とした新聞の創刊を目指し、パイロット版として「ヌメロ・ゼロ(ゼロ号)」の編集に取り組む記者たち。しかしその新聞発行の裏には、出資者の利益を図る企みが潜んでいた。そして編集会議で日々繰り広げられるのは情報操作のテクニックそこに見られるのはまさしく、歪んだジャーナリズムのお手本のような実態だった。一方で、未解決のテロ事件、ローマ法王の死をめぐる疑惑、ムッソリーニをめぐる陰謀説など、歴史の闇に葬られ忘れ去られた事件にふたたび光をあてようと調査を進める一人の記者。彼の命が狙われることで事態は意外な展開に一
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ヌメロ・ゼロ NUMERO ZERO | 2015 | 中山エツコ | イタリア人向けの、イタリアのジャーナリズムの問題を提起しているので、他の作品のような中世話ではない。 |
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