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ミステリ小説 日本

北森鴻

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一九六一年山口県生まれ。九五年『狂乱廿四孝』で第六回鮎川哲也賞を受賞し本格的に作家活動に入る。その後『狐罠』などの力作を発表し、九九年『花下にて春死なむ』で第五二回日本推理作家協会賞を受賞。他に『凶笑面」「メビウス・レター』『蜻蛉始末』など多数。

太字作品や★★★★★が特におすすめです。

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明治三年。脱疽のため右足に続左足を切断した名女形、澤村田之助の復帰舞台に江戸は沸いた。ところが、その公演中に主治医が惨殺され、さらには、狂画師・河鍋狂斎が描いた一枚の幽霊画が新たな殺人を引き起こす。戯作者河竹新七の弟子・峯は捜査に乗りだすが、事件の裏には歌舞伎界の根底をゆるがす呪われた秘密が隠されていた……。第六回鮎川哲也賞を受賞したデビュー表題作に、その原型となった短編「狂斎幽霊画考」を併せて収録。気鋭の原点とも言うべき傑作時代ミステリ。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
狂乱廿四考1995 幽霊画が告げる、自分の絵の物語と秘密という、奇抜な設定。幽霊とはいっても、決してオカルト的ではなく、むしろ時代物。

北森鴻 凶笑面 蓮丈那智フィールドファイル1

著者:    北森鴻
発表:    2000年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:勝国彰
価格:    514円

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《異端の民俗学者》蓮丈那智。彼女の研究室に一通の調査依頼が届いた。ある寒村で死者が相次いでいるという。それも禍々しい笑いを浮かべた木造りの「面」を、村人が手に入れてから――(表題作)。暗き伝承は時を超えて甦り、封じられた怨念は新たな供物を求めて浮遊する……。那智の端正な顔立ちが妖しさを増す時、怪事件の全貌が明らかになる。本邦初、民俗学ミステリー。全五編。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
鬼封会不明京極夏彦風だが、妖怪というよりは、より民俗、土俗的風習に近いシリーズ。諸星大二郎の「妖怪ハンター」シリーズに捧げられている。鬼が毘沙門天に殺される。
凶笑面不明村に災いをもたらす、恐怖の面。
不帰屋不明特殊な目的のために建てられた、不浄の間。
双死神不明だいだらぼっち伝説と製鉄技術。
邪宗仏不明聖徳太子はキリストだった?

北森鴻 触身仏 蓮丈那智フィールドファイル2

著者:    北森鴻
発表:    2005年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:勝国彰
価格:    476円

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《わが村には特殊な道祖神が祀られている。》美貌の民俗学者蓮丈那智のもとに届いた手紙。神すなわち即身仏なのだという。彼女は、さっそく助手の内藤三國と調査に赴く。だが調査を終えた後、手紙の差出人が失踪してしまった――。那智はいにしえの悲劇の封印を解き、現代の事件を解決する(表題作)。山人伝説、大黒天、三種の神器、密閉された昏い記憶。本格民俗学ミステリ集。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
秘供養不明 山人伝説と飢饉。
大黒闇不明 なぜ豊穣の神である大黒天が、破壊神であるシヴァなのか。
死満瓊不明 曲玉を調査中の那智が、殺されかける。
触身仏不明偽物の即身仏と、 菊理媛神と即身仏の関係。
御蔭講不明 アイドルは貶められるために作られる。

北森鴻 写楽・考 蓮丈那智フィールドファイル3

著者:    北森鴻
発表:    2008年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:勝国彰
価格:    476円

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歴史に不滅の名を刻みつつも、いまだヴェールに厚く覆われたままの、東洲斎写楽。蓮丈那智は、古文書の調査に訪れたはずの四国で、その浮世絵の知られざる秘密へ足を踏み入れることに(表題作)。憑代、湖底遺跡、奇怪な祭祀。異端の民俗学者は、堆積する時代に埋没してしまった死者の囁きに、今日も耳を傾け続ける――。あなたの知らぬもう一つのニッポンを描く、本格ミステリ集。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
憑代忌不明五寸釘を刺すような呪いの人形は、最初の意味は違った。
湖底祀不明鳥居が死者の国との境界線とは、よく聞く説。
棄神祭不明贄として捧げられることで、豊穣をもたらす。
写楽・考不明フェルメールの技法が、日本の絵画にも影響を与えた。

北森鴻&浅野里沙子 邪馬台 蓮丈那智フィールドファイル4

著者:    北森鴻&浅野里沙子
発表:    2011年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:勝国彰
価格:    840円

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明治時代に忽然と消失した村が残した奇妙な文書は、邪馬台国の真相へと至る秘録だった! 異端の民俗学者・蓮丈那智の手に渡った「阿久仁村遺聞」。仲間たちとそこに隠された深い謎を追ってゆくうちに、数々のキーワードが浮かんできた。銅鏡、鬼、殺戮、たたら製鉄、出雲大社…。 ミステリがすべて解かれたとき、現代まで秘められていた真の日本史が、あなたの眼前に現れる。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 訳者  感想
邪馬台2011 連作から邪馬台国の謎に迫る長編。北森は途中に亡くなったが、浅野が違和感なく引き継いだおかげ、きれいにまとまった。

北森鴻&浅野里沙子 天鬼越 蓮丈那智フィールドファイル5

著者:    北森鴻&浅野里沙子
発表:    2014年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:勝国彰
価格:    840円

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内容紹介(出版社より)
鬼無里(きなさ)が、消える……。民俗学者・蓮丈那智(れんじょうなち)と助手の内藤三國(みくに)は差出人不明のメールを受け取り、かつて訪れたH村に思いを馳せる。5年前、鬼の面をつけ、家々を練り歩く神事の最中、殺人事件が起きたのだった。誘(いざな)われるようにふたたび向かった村では、ある女性が待っていたーー。著者急逝から6年、残された2編と遺志を継いで書かれた4編を収録。歴史民俗ミステリ、堂々たる終焉。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 訳者  感想
鬼無里不明 意味不明な経文と、変な面の神事の秘密。
奇偶論不明 フィールドワークの近くで自殺があったのは、偶然ではない。
祀人形不明 呪いの人形を隠した神社。
補堕落不明 開発派と自然擁護派は、どこにでもいる。
天鬼越不明 古文書の意味するところは「ウロボロス」。
偽蜃絵不明 ハマグリは蜃気楼を吐き出す。

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