著者情報(「BOOK」データベースより) 山口雅也(ヤマグチマサヤ) 神奈川県生まれ。早稲田大学法学部卒業。大学在学中の1970年代からミステリ関連書を多数上梓し、’89年に長編『生ける屍の死』で本格的な作家デビューを飾る。’94年に『ミステリーズ』が「このミステリーがすごい!’95年版」の国内編第1位に輝き、’95年には『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞した。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
山口雅也 生ける屍の死
宣伝文句
ニューイングランドの片田舎で死者が相次いで甦った!この怪現象の中、霊園経営者一族の上に殺人者の魔手が伸びる。死んだ筈の人間が生き還ってくる状況下で展開される殺人劇の必然性とは何なのか? 自らも死者となったことを隠しつつ事件を追うパンク探偵グリンは、肉体が崩壊するまでに真相を手に入れることができるか? 著者会心の長編第一作、全面改稿による待望の文庫化。
帯、カバー、裏表紙等から引用
あなたがミステリという蜜を求める蜂ならば,世界に類例のない,この大輪の花を見逃してはならない。舞台は眠気を催させるような墓の町,葬儀屋が支配するトゥームズヴィル。だが,ここでは最も深いはずの眠り一死が,何故か永遠のものではなくなっていた。殺しても蘇る厄介な被害者たち。そうなった時,殺人という行為に何の意味があるのか。自らも途中で死んでしまいながら,真相に迫るパンク探偵グリン。山口雅也は,《死》を考察しつつ,本格推理を新しい器に盛り、高らかにその《不死》を宣言したのである。 北村薫
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
生ける屍の死 | 1996 | 死人が蘇る世界で、ミステリは成り立つのか、という面白い趣向。アメリカが舞台なので、ちょっと馴染みにくいかも。 |
宣伝文句
パンク族の陰鬱なミネルヴァ神とも言うべきキッド・ピストルズと悪戯好きのニンフ、ピンク・ベラドンナが関わった四つの事件記録をまとめた第一短編集。そのどれにも英国の古い伝承童謡〈マザーグース〉の一節が、あたかもライトモティーフの如く不気味に谺していた! おそらく世界初の試みと思われるマザーグース・ミステリ連作シリーズ第一弾。ここに本格ミステリの精髄あり。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
---|---|---|---|
「むしゃむしゃ、ごくごく」殺人事件 | 不明 | 往年の大女優が毒殺される。多数ある「マザーグース」ミステリへのオマージュか。 | |
カバは忘れない | 不明 | 園長とカバを殺したのは呪術師か。 | |
曲がった犯罪 | 不明 | やたらと「曲がった」ことに遭遇した男は、やはり殺された。 | |
パンキー・レゲエ殺人 | 不明 | レゲエ・ミュージシャンが自殺したのは、薬物が原因? |
宣伝文句
内容紹介(「BOOK」データベースより)
帯、カバー、裏表紙等から引用
塔から飛び降りた学者の死体が屋上で発見された!?北村薫氏絶賛の「神なき塔」をはじめ、ノアの箱舟を模した船での密室殺人「ノアの最後の航海」、貴族庭園の宝探しゲームが死体発見に発展する「永劫の庭」など、妄想と奇妙な論理に彩られた三編を収録。名探偵が実在するパラレル英国を舞台に、パンク刑事キッド・ピストルズの推理が冴える中編集が改訂新版で登場!(
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
---|---|---|---|
反重力の塔 | 不明 | 反重力を利用して殺人を行うことは、実際に可能か? | |
ノアの最後の航海 | 不明 | 洪水を恐れて箱舟を作った、現代の狂信者が殺されたのは、なぜ? | |
永劫の庭 | 不明 | 庭園はただ美しいだけでなく、社会構造や歴史も映し出している。 |
コメント