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ミステリ小説 日本

ミステリ小説 日本 いろいろ

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太字作品や★★★★★が特におすすめです。

  1. 木々高太郎 日本探偵小説全集7 木々高太郎集 ★★★★★
  2. 小泉喜美子 弁護側の証人
  3. 小泉喜美子 血の季節
  4. 中井英夫 虚無への供物 上巻
  5. 中井英夫 虚無への供物 下巻
  6. 小峰元 アルキメデスは手を汚さない
  7. 新保博久 3分間探偵ゲーム
  8. 逢坂剛 さまよえる脳髄
  9. 阿井渉介 列車消失
  10. 久世光彦 一九三四年冬—乱歩
  11. 海渡英祐 伯林—一八八八年
  12. 都筑道夫 ベッド・ディテクティブ
  13. 黒木曜之助 名探偵乱歩氏
  14. 岩崎正吾 探偵の夏あるいは悪魔の子守唄
  15. 連城三紀彦 黄昏のベルリン
  16. 連城三紀彦 流れ星と遊んだころ
  17. 島田一男 熱海走り湯殺人事件
  18. 仁賀克雄 江戸川乱歩99の謎
  19. 帚木蓬生 閉鎖病棟
  20. 笠井潔 哲学者の密室 上巻
  21. 笠井潔 哲学者の密室 下巻
  22. 倉知淳 星降り荘の殺人
  23. 倉知淳 壺中の天国
  24. 清涼院流水 コズミック
  25. 清涼院流水 ジョーカー
  26. 和田はつ子 多重人格殺人
  27. 和田はつ子 かくし念仏
  28. 恩田陸 三月は深き紅の淵を
  29. 篠田秀幸 悪霊館の殺人
  30. 井上夢人 オルファクトグラム
  31. 飯島和一 神無き月十番目の夜
  32. 辻真先 崩壊
  33. 辻真先 不思議町惨丁目
  34. 尾崎諒馬 思案せり我が暗号
  35. 奥田哲也 冥王の花嫁
  36. 浦賀和宏 記憶の果て
  37. 楠木誠一郎 紅蓮の密偵
  38. 服部まゆみ 一八八八切り裂きジャック
  39. 服部まゆみ この闇と光
  40. 石持浅海 顔のない敵
  41. 倉阪鬼一郎 赤い額縁
  42. 倉阪鬼一郎 迷宮 Labyrinth
  43. 大倉崇裕 七度狐
  44. 藤岡真 六色金神殺人事件
  45. 古泉迦十 火蛾
  46. 黒田研二 ウェディング・ドレス
  47. 松尾詩郎 彼は残業だったので
  48. 石崎幸二 長く短い呪文
  49. 小野不由美 黒祠の島
  50. 小野不由美 くらのかみ
  51. 林泰広 見えない精霊
  52. 北山猛邦 『クロック城』殺人事件
  53. 氷川透 密室ロジック
  54. 秦建日子 推理小説
  55. 石持浅海 扉は閉ざされたまま
  56. 東川篤哉 館島
  57. 道尾秀介 向日葵の咲かない夏
  58. 湊かなえ 告白 ★★★★★
  59. 小島正樹 武家屋敷の殺人
  60. 深水黎一郎 花窗玻璃 天使たちの殺意
  61. 皆川博子 開かせていただき光栄です
  62. 原田マハ 楽園のカンヴァス ★★★★★
  63. 沼田まほかる ユリゴコロ
  64. 天祢涼 葬式組曲
  65. 森川智喜 スノーホワイト
  66. 鳥飼否宇 死と砂時計
  67. 阿津川辰海 紅蓮館の殺人

木々高太郎 日本探偵小説全集7 木々高太郎集 ★★★★★

著者:    木々高太郎
発表:    1934年 ~ 1955年
発行所:   創元推理文庫
カバーアート:アトリエ絵夢/志村敏子
価格:    980円

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著者の専門とする精神分析を巧みに取り入れ、新しい型の名探偵を創造した大心地先生譚は、海外探偵小説ファンにも新鮮な驚きを与えることだろう。「網膜脈視症」等の代表的短編と長編「わが女学生時代の罪」を収録。その魅力を存分に味わっていただけるに違いない。「文学少女」等の名作短編と長編「折蘆」を加え、木々作品の真髄をお伝えする。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
網膜脈視症1934デビュー作。並の病気ではないので、素人が推理するのは不可能。
睡り人形1935やや乱歩風の変態性欲の話。
就眠儀式1935XXしないと眠れないという神経症に基づく推理。
緑色の目1936ベルリン留学先での犯罪。日本人には黄色の字が見えない!
文学少女1936芸術に傾ける情熱の美しさ。私もこのように死にたいものだ。
折蘆1936長い割に最後があっけない幕切れ。
永遠の女囚1938自由を恐れる女。最後は曖昧だが美しい。
新月1946非常に文学的なので、何が何だかわからない。
月蝕1946そういう批判に答えての上の解説編。
わが女学生時代の罪1949最も推理小説的。女学校もたいへんそうだ。
バラのトゲ1955木々作品としては、やや平凡。左利きは安直。

小泉喜美子 弁護側の証人

著者:    小泉喜美子
       こいずみきみこ
発表:    1963年
発行所:   集英社文庫
カバーアート:ジン・グラフィック
価格:    560円

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ヌードダンサーのミミイ・ローイこと漣子は八島財閥の御曹司・杉彦と恋に落ち、玉の輿に乗った。しかし幸福な新婚生活は長くは続かなかった。義父である当主・龍之助が何者かに殺害されたのだ。真犯人は誰なのか?弁護側が召喚した証人をめぐって、生死を賭けた法廷での闘いが始まる。「弁護側の証人」とは果たして何者なのか?日本ミステリー史に燦然と輝く、伝説の名作がいま甦る。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
弁護側の証人1963元翻訳家なので、洋物の雰囲気が漂う。時代的に古臭いのも感じるかも。

小泉喜美子 血の季節

著者:    小泉喜美子
       こいずみきみこ
発表:    1982年
発行所:   宝島社文庫
カバーアート:菊池祐
価格:    660円

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青山墓地で発生した幼女惨殺事件。その被告人は、独房で奇妙な独白を始めた。事件は40年前の東京にさかのぼる。戦前の公使館で、金髪碧眼の兄妹と交遊した非日常の想い出。戦時下の青年期、浮かび上がる魔性と狂気。そして明らかになる、長い回想と幼女惨殺事件の接点。ミステリーとホラーが巧みに絡み合い、世界は一挙に姿を変える。1982年発表。復刊希望が相次いだ、幻の名作がついに復刊。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
血の季節1982吸血鬼もののホラー仕立てで、雰囲気は良しだが、はたしてミステリーとしてどうか?

中井英夫 虚無への供物 上巻

著者:    中井英夫
       なかいひでお
発表:    1964年
発行所:   講談社文庫
カバーアート:鈴木成一
価格:    695円

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昭和二十九年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎もガスで絶命ー殺人、事故? 駆け出し歌手・奈々村久生らの推理合戦が始まった。「推理小説史上の大傑作」が大きい活字で読みやすく!!!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
虚無への供物 上巻1964「ドグラ・マグラ」「黒死館殺人事件」とともに日本三大奇書に数えられるらしいが、その二つと比べる格が違い、大して面白いと感じない。ミステリとしての新しい試みが評価されたのでは?

中井英夫 虚無への供物 下巻

著者:    中井英夫
       なかいひでお
発表:    1964年
発行所:   講談社文庫
カバーアート:鈴木成一
価格:    695円

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アパートの一室での毒殺、黄色の部屋の密室トリック素人探偵・奈々村久生と婚約者・牟礼田俊夫らが推理を重ねる。誕生石の色、五色の不動尊、薔薇、内外の探偵小説など、蘊蓄も披露、巧みに仕掛けたワナと見事に構成された「ワンダランド」に、中井英夫の「反推理「小説」の真髄を見る究極のミステリー!!!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
虚無への供物 下巻1964とにかくだらだらと推理合戦が続き、「アンチ・ミステリ」と自称するように、ミステリとして完結していない。よほどの好事家向け。

小峰元 アルキメデスは手を汚さない

著者:    小峰元
       こみねげん
発表:    1973年
発行所:   講談社文庫
カバーアート:和田誠
価格:    280円

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少女が死んだ。アルキメデスという不可解なことばを残して……。妊娠していたともいう。さて、父親は? 少年が教室で倒れた。毒殺未遂だという。ミステリアスな事件に巻き込まれた学園を舞台に反体制的で向うみず、それでいてけっこう友誼に厚い高校生群像を小気味よくコミカルに描く爽快な乱歩賞青春推理

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
アルキメデスは手を汚さない1973ミステリーとしてよりは青春ライトノベルっぽい。今となっては何しろ古臭い。

新保博久 3分間探偵ゲーム

著者:    新保博久
       しんぼひろひさ
発表:    1981年
発行所:   角川文庫
カバーアート:川村みづえ
価格:    340円

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あの怪盗と知恵くらべ えっ、殺人事件?犯人は誰だ? 凶器は?動機は?それ、現場に急げ! さあ、きみならこの難事件を、どう解決するかな。名探偵になったつもりで、思い切り頭をひねって挑戦してみよう。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
3分間探偵ゲーム1981 解説でおなじみの著者が挑戦する、ミステリの小ネタで本編と解答編で構成するゲーム集。

逢坂剛 さまよえる脳髄

著者:    逢坂剛
       おうさかごう
発表:    1988年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:大沼正昭
価格:    520円

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ゲームの最中、突然マスコットガールに襲いかかったプロ野球選手・追分知之。元歌手を名乗り、制服姿の女性を次々と狙う連続殺人犯。そして大脳に障害を負った刑事・海藤兼作。精神科医南川藍子は、深層心理や大脳に傷を持つ3人の男と関わり始める。さらに、藍子を付け狙う謎の人物の影が見え隠れして。最先端の精神医学の研究成果を大胆に取り入れた、長編異色ミステリー。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
さまよえる脳髄1988今でこそ流行している、大脳生理学や精神分析を応用したミステリのはしり。そのためか、ちょっと学術的すぎか。

阿井渉介 列車消失

著者:    阿井渉介
       あいしょうすけ
発表:    1990年
発行所:   講談社文庫
カバーアート:ゴトウ・ヒロシ
価格:    660円

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渓谷を走る七輛編成の列車から、六輛目だけが抜きとられ、三十六人の乗客と共に消えた。巨額の身代金の受け渡しに寝台特急「日本海2号」が指定され、日本海沿いを走る列車に異変が続発。同じ男が二度列車に飛び込み自殺をし、あろうことか轢断された胴体だけが車内を歩く謎に挑戦する牛深・松島刑事は?

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
列車消失1990鉄道を舞台にした不可能な犯罪が、これでもかと提供されるサービス精神はすごい。パズルとしては面白いかもしれないが、小説としては長く記憶に残らない。

久世光彦 一九三四年冬—乱歩

著者:    久世光彦
発表:    1993年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:建石修志
価格:    480円

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昭和九年冬、江戸川乱歩はスランプに陥り、麻布の<張ホテル>に身を隠した。時に乱歩四十歳。滞在中の探偵小説マニアの人妻や、謎めいた美貌の中国人青年に心乱されながらも、乱歩はこの世のものとは思えぬエロティシズムにあふれた短編「梔子姫」(くちなしひめ)を書き始めた——。乱歩以上に乱歩らしく濃密で妖しい作中作を織り込み、昭和初期の時代の匂いをリアルに描いた山本周五郎賞受賞作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
一九三四年冬—乱歩1993乱歩の葛藤が中心で、やはり道化に描かれている。とくにミステリでもないが、ミステリ・マニアや乱歩ファンには楽しめる要素多し。「梔子姫」は乱歩以上にエログロで好みが別れるところか。

海渡英祐 伯林—一八八八年

著者:    海渡英祐
       かいど・えいすけ
発表:    1967年
発行所:   講談社文庫
カバーアート:山野辺進
価格:    340円

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厳しい寒気に閉ざされた明治21年冬のベルリン。折から留学中の若き医学徒森林太郎はドイツ娘との恋に悩み煩悶の日々を送っているが、古城の一室でおきた伯爵殺害事件に遭遇、鋭い推理で究明にのりだす。現場は完全な二重の密室。事件の背後に鉄血宰相ビスマルクが巨大な影を落し、殺人の謎は複雑さをますが……。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
伯林—一八八八年1967 森鴎外が留学中のドイツで探偵役を務める。当時の国際状況というスケールが大きい。

都筑道夫 ベッド・ディテクティブ

著者:    都筑道夫
発表:    1986年
発行所:   光文社文庫
カバーアート:奥村靫正
価格:    495円

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吉原のソープランド「仮面舞踏会」で働くシルビアの特技は、なじみの客や同僚が持ち込む難問事件を見事に解決することきょうも、評判を聞きつけた客から相談が。妻がいつの間にか双子の妹と入れ替わっているのではないかというのだ(「服をぬがないシルビア」)。安楽椅子探偵ならぬベッドの中で推理するソープ嬢奇才の自在な発想が生み出した異色作!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
ふたりいたシルビア不明新人から偽物扱いされ、調査に乗り出すソープ嬢。エロ、風俗ネタ多し。
服をぬがないシルビア不明犯人は双子の姉か妹か?
涙ぐむシルビア不明テクニックを開発して高額で売る嬢には、理由がある。
怒るシルビア不明浴槽で死んでいた嬢も、自殺ではない。
化けてでるシルビア不明こういう業界だからこそ、幽霊騒動がある。
殴られるシルビア不明こういう業界だからこそ、尋常でない襲撃事件も起こる。
のぞき見するシルビア不明のぞき好きの変態でも、殺人を犯すほどの度胸はない。

黒木曜之助 名探偵乱歩氏

著者:    黒木曜之助
       くろきようゆきすけ
発表:    1987年
発行所:   春陽文庫
カバーアート:ナカジマ・ケイカ
価格:    540円

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昭和六年八月二十七日深更|東京市千駄ヶ谷町で、通称パス屋(貸し金業)の六十歳の元銀行員工藤忠弘が自宅寝室で頭部を強打され、死亡した!警察では工藤とその妻もと、店員長谷川茂との痴情にからむ殺人としたが、決定的物証に欠け、裁判は難行していた! 和製アラン・ポオ〟として名声の上がる探偵小説作家江戸川乱歩は、休筆宣言をして姿を消していたが、ひょんなことからこのス屋殺し〟事件に首を突っ込むことになった!!旅の途上で知り合った新聞記者を使って犯人探察を進める乱歩の前に、この平凡な市井の事件は意外な暗部を見せはじめた!”ソメヨノフの金塊〟とは?!?! 乱歩の〝明智〟をもって解き明かされたこの事件の裏に隠されていた驚くべき真相とは何であったか

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
名探偵乱歩氏1987乱歩ファンに贈る、こういう事件があったらいいなという昭和初期の再現作品。乱歩はかなり真面目に探偵をしている。

岩崎正吾 探偵の夏あるいは悪魔の子守唄

著者:    岩崎正吾
       いわさきしょうご
発表:    1987年
発行所:   創元推理文庫
カバーアート:西山くに子
価格:    580円

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因習の村に伝わる奇妙な子守唄、その歌詞どおりの連続殺人劇が、通称八馬鹿村と呼ばれる山間の寒村に繰り広げられる。キチガイじゃが、とつぶやく老人、獄門寺や病院坂……横溝正史の作品を彷彿とさせる世界を舞台に、トリックの冴えをみせる「本歌取り」推理長編。ミステリ・ファンの絶賛を浴びた岩崎正吾の処女作であり、ここに「探偵の四季」4部作の幕が切って落とされる!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
探偵の夏あるいは悪魔の子守唄1987横溝正史ファンには堪らない、パロディが満載。原作を読んでからの方が、もちろん楽しめる。

連城三紀彦 黄昏のベルリン

著者:    連城三紀彦
       れんじょうみきひこ
発表:    1988年
発行所:   文春文庫
カバーアート:石川絢士
価格:    800円

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画家・青木優二は謎のドイツ人女性・エルザから、第二次大戦中、ナチスの強制収容所でユダヤ人の父親と日本人の母親の間に生まれた子供が自分だと知らされる。平穏な生活から一転、謀略渦巻くヨーロッパへ旅立つ青木。1988年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位に輝いた幻の傑作ミステリーがいま甦る! 解説・戸川安宣

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
黄昏のベルリン1988ナチスが出てくるとなると、やはりあの人でしょう。ヨーロッパの情景描写は秀逸。

連城三紀彦 流れ星と遊んだころ

著者:    連城三紀彦
       れんじょうみきひこ
発表:    2003年
発行所:   双葉文庫
カバーアート:水戸部功
価格:    686円

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傲岸不遜な大スター「花ジン」ここ花村陣四郎に隷属させられているマネージャーの北上梁一は、ある夜、一組の男女と出会う。秋場いう男の放つ危険な魅力に惚れこんだ梁一は、彼をスターにすることを決意。その恋人である鈴子も巻きこみ、花ジンから大作映画の主役を奪い取ろうと画策する。芸能界の裏側を掻い潜りながら着実に階段を上る三人だが、やがてそれぞれの思惑愛憎が絡みあい、事態は思わぬ展開をみせる。虚々実々の駆け引きど二重三重の嘘、二転三転のどんでん返しが、めくるめく騙しの迷
宮に読者を誘う技巧派ミステリの傑作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
流れ星と遊んだころ2003著書多数の大衆小説家として安心して読ませる。しかしスケール感はだんだん小さくなっているような…。

島田一男 熱海走り湯殺人事件

著者:    島田一男
       しまだかずお
発表:    1989年
発行所:   徳間文庫
カバーアート:木村桂子
価格:    500円

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「首と手足を切り離された成人女性なんです」熱海の走り湯洞窟で発見された胴体だけの奇妙な死体を、おれに解剖して欲しいという。おれの名前は松平利春。世が世なら、伯爵家の当主で一国一城の主だったかもしれない。不自然死したホトケさん達の死因を調べるのが仕事の、東京都監察医務院の監察医だ。暮も正月も死体と取っ組み、やっと貰えた休暇で熱海にやって来たものの、次々と殺人が起こり··…

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
熱海走り湯殺人事件1989 一時期、一世を風靡したトラベル・ミステリー。観光地で凄惨な殺人が起きるのは、かなり無理やり感がある。法医学情報は豊富。

仁賀克雄 江戸川乱歩99の謎

著者:    仁賀克雄
       じんかかつお
発表:    1994年
発行所:   二見文庫
カバーアート:田中保次
価格:    500円

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猟奇的な事件続発の世紀末、生誕百年を迎えた「乱歩」は、なお妖しい光芒を放っている。乱歩自身に隠された数々の謎、怪人二十面相、名探偵明智小五郎、少年探偵団の謎、人形愛、覗き見、仮面、変装、暗号、男色、死体展示など「乱歩の小道具」の謎、さらに意外は裏ネタも発堀。幻想と怪奇の探偵小説家の妖しい世界に招待!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
江戸川乱歩99の謎1994 乱歩ファン向けの小ネタ集。

帚木蓬生 閉鎖病棟

著者:    帚木蓬生
       ははきぎほうせい
発表:    1994年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:方緒良
価格:    552円

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とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった……………。彼を犯行へと駆り立てたものは何か?その理由を知る者たちは。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに
溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
閉鎖病棟1994精神科医の著者が語る精神病院のリアルは重い。ただし内容は少し古いので、精神病患者に対する態度などは変わってきている。

笠井潔 哲学者の密室 上巻

著者:    笠井潔
       かさいきよし
発表:    1996年
発行所:   カッパ・ノベルス
カバーアート:京極夏彦
価格:    1300円

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ヴァン・ダインの理想を実現 作家島田荘司
本書『哲学者の密室』は、探偵小説作家笠井潔の一連の著作の、集大成に位置している。したがってこれは彼の最長にして、最高の小説と言える。作家デビュー以降十年以上を経過して最高力作が現れること自体すでに日本型の常識を充分に紊乱して、エンターテインメント文壇に哲学的思索を要請している。笠井潔は書きながら考える作家だが、構成の設計図だけは書きはじめてからでは引けない。したがって作品のテーマは、彼の内に古くからあったはずだ。そしてそれは、彼のような哲学的素養のある人物には避けて通れない切実なものであったに相違ない。ここに現れている思想が本物であることには、実に貴重なものを見る思いだ。ヴァン・ダインのついに成し得なかった理想が、日本で実現されている。これもまたわが日本の出版現状が、もっか黄金期を過ごしていることの証しだと思う。

『哲学者の密室』は、作者のライフワーク矢吹駆シリーズの第四作である。三作目の『薔薇の女』が刊行されてから、第四作を完成するまでには、十年以上もの時間が必要とされた。作者が連作において、矢吹の精神的成長を描こうとしたことの、それは必然的な結果かもしれい。初期三作に、連合赤軍事件の時代性が刻印されていたように、『哲学者の密室』には、阪神大震災やオウム事件の時代的水準が先どりされている。連合赤軍事件からオウム事件まで、の時代を象徴する出来事を徹底的に思考せざるをえないキャラクターとして、探偵・矢吹駆が存在する。時代が新たな難問を提起する限り、それに正面から対峙する思想=推理マシーンとして、矢吹駆は、またしても甦ることだろう。
「著者のことば」

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
哲学者の密室 上巻1996ミステリ史や哲学にある程度、知識がある前提なので敷居が高い。

笠井潔 哲学者の密室 下巻

著者:    笠井潔
       かさいきよし
発表:    1996年
発行所:   カッパ・ノベルス
カバーアート:京極夏彦
価格:    1200円

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現代本格の一つの究極 作家綾辻行人
十代の終わり頃、矢吹駆シリーズと出会った時の興奮を、僕は忘れない。同時代の日本に、こんなにも重厚かつ精緻な本格探偵小説を書いてくれる作家が現われるとは・・という、それは大いなる驚きであり喜びであった。シリーズ第四作の本書『哲学者の密室』は、前作『薔薇の女』以来ほぼ十年ぶりに発表された大長編だが、紛れもなく笠井潔流本格探偵小説の最高作である。と同時に、現代本格の一つの究極、と云っても過言ではない。いずれこれをも超える傑作が笠井氏自身によって書かれる日を、もちろん僕は待ち望んでいる。相手が笠井氏だからこそ、期待は残酷なまでに過剰なのである。

内容紹介(出版社より)
開口部を完璧に閉ざされたダッソー家で、厳重に施錠され、監視下にあった部屋で滞在客の死体が発見される。現場に遺されていたナチス親衛隊の短剣と死体の謎を追ううちに30年前の三重密室殺人事件が浮かび上がる。現象学的本質直感によって密室ばかりか、その背後の「死の哲学」の謎をも解き明かしていく矢吹駆。20世紀最高のミステリを1100ページ超の全1冊で贈る!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
哲学者の密室 下巻1996舞台が外国で、かつ長すぎるのも躊躇する理由。

倉知淳 星降り荘の殺人

著者:    倉知淳
       くらち・じゅん
発表:    1996年
発行所:   講談社NOVELS
カバーアート:辰巳四郎
価格:    752円

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雪に閉ざされた山荘。ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウオッチャー、売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。交通が遮断され、電気も電話も通じていない陸の孤島で次々と起きる殺人事件…。果たして犯人は誰なのか!? あくまでもフェアに、読者に真っ向勝負を挑む本格長編推理。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
星降り荘の殺人1996変人が終結した山荘での殺人というお決まりの設定だが、なるべくフェアであろうと努力しているようには見える。しかし結果としてミステリとして面白いかというと、別の話。

倉知淳 壺中の天国

著者:    倉知淳
       くらち・じゅん
発表:    2000年
発行所:   角川文庫
カバーアート:小岐須雅之
価格:    819円

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「全能にして全知の存在から電波を受信している私を妨害しないで頂きたい」―静かな地方都市で奇妙な怪文書が見つかる。それは、あたかも同市で発生した通り魔殺人の犯行声明のようであった。その後第二、第三の通り魔殺人が起こるごとに、バラ撒かれる「電波系」怪文書。果たして犯人の真の目的は?互いに無関係に思える被害者達を結ぶ、ミッシングリンクは存在するのか…………。本格ミステリの歴史に燦然と輝く、第一回本格ミステリ大賞受賞作!!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
壺中の天国2000とにかく長い。初期の作品でこなれたないので、構成が甘いのか。しかも、はたして本格といえるのか。

清涼院流水 コズミック

著者:    清涼院流水
       せいりゅういんりゅうすい
発表:    1996年
発行所:   講談社
カバーアート:辰巳四郎
価格:    1359円

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『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』――1994年が始まったまさにその瞬間前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。1年間――365日で1200人を殺そうと思えば、1日に最低3人は殺さねばならない。だが、1200年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている……。狙っているのは誰か?そして、狙われている者は? 日本国民1億2000万人余の全員が、被害者にも容疑者にもなりうるという未曾有のスケールを備えた密室連続殺人には、警察、そして名探偵集団・JDC(日本探偵倶楽部)の必死の捜査も通用しない。日本全土は、恐怖のどん底に叩き落とされた。……同じ頃。海を隔てたイギリスでは、前世紀の悪夢が蘇っていた。かの切り裂きジャックの後継者を自称する者によって引き起こされた連続切り裂き殺人――それは、その猟奇性と不可解性において、日本の密室連続殺人に勝るとも劣らぬものだった。JDCきっての天才・九十九十九(つくもじゅうく)は、日英両国の怪事件を詳細に検討した結果、1200年間解かれることのなかった密室の秘密と、106年間謎のままだった切り裂き殺人の秘密は、同一の根を有すると看破する。同一の根――それは、世界の秘密。自らの人生観をも根底から覆しかねない大いなる神秘に、名探偵をも超越したメタ探偵・九十九十九が挑む!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
コズミック1996 とにかく長い、我慢して読んでも得られるものは少ない。

清涼院流水 ジョーカー

著者:    清涼院流水
       せいりゅういんりゅうすい
発表:    1997年
発行所:   講談社
カバーアート:辰巳四郎
価格:    1500円

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すべてのミステリの総決算……。究極の連続不可能犯罪を企む天才犯罪者が、陸の孤島で「幻影城殺人事件」を演出する。 作家・江戸川乱歩と同じ本名を持つ富豪が、生涯を賭して築いた幻影城。美しい湖の小島に浮かぶ紅の城は、様々な趣向が凝らされた「異形の館」である。推理作家たちが秘境を訪れる。――老いた探偵が惨劇に引き寄せられた時、舞台は整い、物語が始まる。作家の1人が執筆する推理小説が、現実世界を侵蝕し、虚構が世界を包む。虚無の深淵に在る闇の水脈(みお)から惨劇が生じ、空前の事件が幕を上げる。装飾的な不可能犯罪が繰り返される。屍は日を追うごとに増えていく。推理小説のありとあらゆる構成要素をすべて制覇すべく犯行を続ける「犯人」――その正体は、限られた「登場人物」の中の1人!事件を支配する犯人の武器は、その天才と「言」の魔力。ひたすら「言」が「迷」い続ける「謎」の山に挑むのは、言と謎を極めた推理作家の集団、百戦錬磨の警察精鋭捜査陣、犯罪捜査のプロフェッショナルたるJDC(日本探偵倶楽部)の名探偵チーム……そして「読者」――「君」自身。神出鬼没、史上最凶の天才「真犯人」、その名は「芸術家」!物語の覇者たる「神」は誰か?「真犯人」の究極の正体は!?旧き約(ちぎり)に操られた世紀末の探偵神話を語る「僕」とは!?JDCの切り札・九十九十九(つくもじゅうく)が、決して解けない世界の秘密――「神の理」――を悟る時、匣の中の物語は幻魔作用(ドグラ・マグラ)を失い、世界は暗黒の死の館から、めくるめく虚無の彼方へと飛翔する。時の輪が完成する最後の一行。終焉を迎えた世界に「読者」=「君」は何を読む?

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
ジョーカー1997 やっぱり長い。しかも最後には腹が立ってくる。

和田はつ子 多重人格殺人

著者:    和田はつ子
       わだはつこ
発表:    1996年
発行所:   角川ホラー文庫
カバーアート:田島照久
価格:    480円

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次々と発見される女性と幼女の死体。その頭からは、脳がえぐり出され、手足からは、肉がそぎ取られていた。警視庁捜査一課の女刑事水野薫は、犯行の異常性から、民間の文化人類学者と組んで、犯人の心理分析に乗り出した。浮かび上がった連続猟奇殺人鬼の別の人格とは。多重人格を徹底取材し描きだす、戦慄の書き下ろしサイコスリラー!!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
多重人格殺人1996犯人は誰というより、なぜこんな猟奇的事件を起こすのかが面白い。

和田はつ子 かくし念仏

著者:    和田はつ子
       わだはつこ
発表:    1998年
発行所:   幻冬舎
カバーアート:田淵裕一
価格:    2200円

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内容(「MARC」データベースより)
著者が満を持して贈る「日本人とは何か」を問う巨編。三重ラセン構造を呈した迷宮のミステリ。隠された紋様とは…。江戸時代のエコロジストが発見した妙薬を探る旅がほんの入り口。一枚の扉が閉じると別の扉がこじ開けられ…。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
かくし念仏1998とにかく長い。歴史の勉強にはなるが、ミステリとしても長さに堪えられるか。

恩田陸 三月は深き紅の淵を

著者:    恩田陸
       おんだりく
発表:    1997年
発行所:   講談社文庫
カバーアート:北見隆
価格:    667円

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鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
三月は深き紅の淵を1997一冊の本をめぐる、連作集。しかし当の稀覯本を読めるわけではない。

篠田秀幸 悪霊館の殺人

著者:    篠田秀幸
       しのだひでゆき
発表:    1999年
発行所:   角川春樹事務所
カバーアート:田淵裕一
価格:    1619円

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平成五年七月下旬に始まり、ひと夏かけて不気味に進行した挙句、九月十四日の深夜、ある悲劇と共に突如として終結した「小此木家霊魂殺人事件」。白マスク男、密室殺人、降霊会、幻影の塔……次々と現れる謎に挑む、精神科医にして名探偵の弥生原公彦。複雑にして因縁からむ人間模様にひそむ遠大なる罠とは?
「オーバー一〇〇マイルの剛球が現代本格の空虚な中心を射抜く」(大森望氏)本格ミステリー、渾身の書き下ろし、三〇〇枚!

著者のことば
乱歩・正史・彬光、懐かしの「探偵小説」。その現代版復活を本編では目論んでみました。悪霊の館、降霊会、新興宗教、謎の白マスク男、密室での女教師の死、首吊りマネキン人形、死者の復活、倉庫大爆発、幻影の塔、鍾乳洞での必死の追跡など、「探偵小説」でのお馴染みの素材を盛りだくさんに詰め込みながら、あくまでも目指すは意外なトリックと論理的解決!「読者への挑戦状」も付しての、名探偵・弥生原公彦のデビュー作です。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
悪霊館の殺人1999乱歩風の猟奇趣味や冒険は豊富だが、ミステリとしての骨格は長いわりにイマイチか。

井上夢人 オルファクトグラム

著者:    井上夢人
       いのうえゆめと
発表:    1997年
発行所:   毎日新聞社
カバーアート:山田博之
価格:    1900円

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内容紹介(「BOOK」データベースより)
手がかりは、犯人が現場に残したかすかな匂い。イヌの嗅覚をもつ片桐稔は、異次元の世界に少しずつ適応しながら犯人に迫るが…。手口が似た連続怪奇殺人事件が起きるなか、失踪したバンド仲間と犯人に意外な接点が!’01年度の「このミステリーがすごい!」第4位に撰ばれた愛と感動の超大作ミステリー。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
オルファクトグラム1997臭いに色や形が見える特殊能力を手に入れた主人公、という設定が最大の魅力。臭いで殺人犯を追い詰めることができるか?

飯島和一 神無き月十番目の夜

著者:    飯島和一
       いいじまかずいち
発表:    1997年
発行所:   小学館文庫
カバーアート:ミルキイ・イソベ
価格:    638円

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慶長七年(一六〇二)陰暦十月、常陸国北限、小生瀬の地に派遣された大藤嘉衛門は野戦場の臭気が辺りに漂う中、百軒余りの家々から三百名以上の住民が消えるという奇怪な光景を目の当たりにする。いったいこの地で何が起きたのか?嘉衛門はやがて、地元の者が「カノハタ」と呼ぶ土地に通ずる急峻な山道で、鳥や野犬に食い荒らされるおびただしい死体を発見した。恭順か、抵抗かー体制支配のうねりに呑み込まれた土豪の村の悪夢。長く歴史の表舞台から消されていた事件を掘り起こし、その「真実」をミステリアスかつ重厚に描いて大絶賛された戦慄の物語。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
神無き月十番目の夜1997オカルトな出だしで惹きつけるけれども、実際はただの一揆の話。

辻真先 崩壊

著者:    辻真先
       つじまさき
発表:    1997年
発行所:   光文社
カバーアート:松昭教&樋口陽介
価格:    819円

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ミステリの可能性に挑んだ名匠の野心作 作家 芦辺拓
謎解きほど素敵なゲームはない―『仮題・中学殺人事件』以来、辻真先氏はこのメッセージを発信し続けて来られました。本格ミステリほど自由なジャンルはなく、アイデアの枯渇など恐れるに足りないのだと。この『崩壊』ではジオフロントを舞台に常にも増してゲーム性が研ぎすまされ、闇の中で過去と現在、人々の内面が複雑に絡み合います。そう、いつだって辻ミステリは読者の意表を突き、過激なまでに可能性に挑み続けるのです。そして……ひとたびこの地底密室に分け入ったが最後、あなたはページを繰る手を止められないにちがいありません。

作者はお願いする。「このミステリーは目を瞑ってお読みください」と。野性を忘却した種族、ヒトにとって、闇は根源的な恐怖をもたらす。暗黒世界にとりのこされた都会人の、なんと無力なことか。殺人事件に遭遇して死体がだれかさえ確認できないのだ。だがまことの闇が心の内に伏在すると知ったとき、彼はついに崩壊する。これはパニック小説ではない。真実を探ろうとあがきつけるミステリー。崩れのは巨大地震による地下一ルの迷宮ではなく、ヒト自身のアイデンティティなのだ。
「著者のことば」

地下30階を誇る大深度構造物「ジオトピア」を激震が襲う! 地下23階で、衝撃のため失神した五十嵐励。覚醒した彼を待ち受けている、視覚を奪う漆黒の闇、床にせり上がる地下水の轟音、そして背にナイフが突き刺さった女性の死体!! オープン直前の下層部にいたのは、励と見学者の弟夫婦二組の五人だけだった。だが、傍にいたはずの彼らの気配はない。被害者、犯人は誰か? 疑心暗鬼にかられ、密閉された冥界から必死の脱出を試みる励。しかし、黒い陰の恐怖感が彼を蝕む…。時空の限られた暗黒の状況下で繰り広げられる惨劇を、大胆なトリッを交え活写する、書下ろし異色推理!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
崩壊1997全くの闇の中での冒険。その闇ゆえに恐怖感を盛り上げる。

辻真先 不思議町惨丁目

著者:    辻真先
       つじまさき
発表:    1998年
発行所:   講談社NOVELS
カバーアート:熊谷博人
価格:    760円

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乗客を乗せたバスが忽然と消失する怪事件。続いて起きたレイプ事件と密室殺人と首吊りさびれた町が騒然となる。その最中香取弓は突然、目の前で語られている言葉が真実であるか否かが、直感的にわかるようになる。「ウソ」「ホント」と、何かが訴える。自らが嘘発見器となった弓は、身体を賭して真実を探る!

著者のことば
全国規模どころか、全人類、全宇宙に広がるような、巨大スケールの物語が多いなかで、まことにささやかなご町内ミステリーでございます。登場人物も、そんじょそこらに転がっていそうな彼や彼女ばかりで、いわば等身大のミステリー。でもそれでは、『不思議町』を名乗るわけに参りません。さてどんな話かというと………後はどうぞ読んでお楽しみください。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
不思議町惨丁目1998事件続発のくせに、ほのぼの系のミステリ。しかしどうも盛り上がりに欠ける。

尾崎諒馬 思案せり我が暗号

著者:    尾崎諒馬
       おざきりょうま
発表:    1998年
発行所:   角川書店
カバーアート:角川書店装丁室
価格:    1040円

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推理作家志望の鹿野の元に一束の推理小説が届けられた。その小説は、実在の登場人物が使われ、親友・尾崎の自殺から始まっていた。そして、小説内に収められた「ワルツ思案せり我が暗号」と題した楽譜。それは、幾通りもの答えを持つ暗号の塊だった。一読した鹿野は何故か異様な恐怖に駆られ、現実の尾崎の元を相談に訪れる。彼は、この小説は未完だという。小説内で幾度も解かれた暗号にまだ解かれていない部分があるというのだ。残された部分に隠されている謎とは……。
やがて、狂気に満ちた忌まわしき真実が姿を現し始めた。 《第一八回横溝正史賞佳作》

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
思案せり我が暗号1998考えぬかれた暗号も難しすぎてピンとこない。苦労したのは伝わってくる。

奥田哲也 冥王の花嫁

著者:    奥田哲也
       おくだてつや
発表:    1998年
発行所:   講談社NOVELS
カバーアート:辰巳四郎
価格:    760円

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切断された女の首は、巨大な人面疽のように腹に埋め込まれていた!深町警部補はギリシア神話に出てくる女面鳥体の怪物ハーピイと死体の関連を天才舞台演出家に訊くが、彼は「ハーピイには姉妹がいる」と第二、第三の惨劇を予言した。凶行の残虐、手口の大胆巧妙。残忍酷薄な殺人劇は終幕に貌を一変させた!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
冥王の花嫁1998非常にグロテスクな設定のホラー仕立てのわりに、語り口は妙に淡々としていて、全然怖くない。

浦賀和宏 記憶の果て

著者:    浦賀和宏
       うらがかずひろ
発表:    1998年
発行所:   講談社文庫
カバーアート:多田和博
価格:    952円

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親父が死んだ。自殺だった。俺は安藤直樹。親父が残したパソコンのなかにいるのは裕子。いや違う、あれは単なるプログラムにすぎない。でもプログラに意識が宿ったのならば……。いったい彼女は何者なんだ!徹底した方法意識に貫かれたテクストが読者を挑発する、第五回メフィスト賞に輝くデビュー作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
記憶の果て1998若くて稚拙ながらも、それゆえにパワーがある。AIとの対話など、超現代的。

楠木誠一郎 紅蓮の密偵

著者:    楠木誠一郎
       くすのきせいいちろう
発表:    1998年
発行所:   祥伝社
カバーアート:中原達治
価格:    829円

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「七日間で議事堂炎上の真相を探れ」不敬罪で収監中の若きジャーナリスト宮武外骨に、奇妙な出獄命令が下った。明治二十四年一月、完成直後の帝国議事堂が全焼し、原因は漏電が有力視された。折しも東京に不審火が激増し、三日後、吉原遊郭でも大火が発生した。外骨は帝都を奔走、卓抜の取材力で出火原因に迫ったが、やがて背後に明治を揺るがす陰謀が……。はたして真相は?外骨に極秘捜査を命じた張本人は誰なのか? 気鋭が史実を基に日本近代化の闇を照射した異色の歴史推理誕生!

明治の闇と光を目の当たりにする歴史推理の快作〟作家・井沢元彦
楠木誠一郎氏は歴史に関する深い洞察を持つ稀有の作家である。明治という時代はそれ以前と違って国家の枠組みが整い、資料も豊畠であるがゆえに、逆に大胆な仮説を構築しにくいといえる。その困難に作者は果敢に挑戦し、一つの世界を創造している。探偵役の宮武外骨も極めて魅力に富んだ人物であり、黒岩涙香ら明治の文化人たちの交流も興味をひく。歴史ミステリーの大きな収穫の一つといっていいだろう。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
紅蓮の密偵1998明治の実在した人物・出来事をベースにした歴史陰謀ミステリ。明治の雰囲気を楽しむもの。

服部まゆみ 一八八八切り裂きジャック

著者:    服部まゆみ
       はっとりまゆみ
発表:    1996年
発行所:   角川文庫
カバーアート:鈴木一誌
価格:    1000円

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時は一八八八年、大英帝国の首都ロンドン。「切り裂きジャック」と呼ばれる謎の殺人者による連続殺人事件が、街中を恐怖に陥れていた。医学留学生としてロンドンに滞在していた日本人・柏木は、友人でロンドン警視庁に所属する美青年・鷹原とともに、この事件と深く関わりを持つことになる。二人の日本人青年の目を通じてヴィクトリア朝時代のロンドンを緻密に描き出し、絢爛豪華な物語が展開される。小説世界に浸る喜びを存分に堪能できる、重厚かつ品格に溢れた傑作ミステリー。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
一八八八切り裂きジャック1996ビクトリア朝ロンドンで日本人が活躍するのはフィクションでも、実在の人物たちが雰囲気を盛り上げて、物語に引き込む。

服部まゆみ この闇と光

著者:    服部まゆみ
       はっとりまゆみ
発表:    1998年
発行所:   角川文庫
カバーアート:鈴木一誌
価格:    514円

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失脚した父王とともに、小さな別荘に幽閉されている盲目の姫君・レイア。優しい父と侍女のダフネ、そして父が語り聞かせてくれる美しい物語だけが、レイアの世界の全てだった。シルクのドレスや季節ごとの花々に囲まれた、満ち足りた毎日。しかしレイアが成長するにつれて、完璧だったはずの世界が少しずつ歪んでゆく。魅惑的な謎と優美な幻影とに彩られた、服部まゆみワールドの真髄。一度踏み込んだら抜け出せない、物語の迷宮へようこそ。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
この闇と光1998一見ファンタジーのほのぼのした世界は、実は現実のどろどろした世界だった。

石持浅海 顔のない敵

著者:    石持浅海
発表:    1997年 ~ 2006年
発行所:   光文社文庫
カバーアート:管野研一
価格:    857円

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本格の旗手・石持浅海の原点が、ここに!世界初の「対人地雷」ミステリー短編集!
1993年、夏。カンボジア、バッタンバン州地雷除去NGOのスタッフ坂田洋は、同僚のアネット・マクヒューと、対人地雷の除去作業をつづけていた。突然の爆発音が、カンボジアの荒れ地に轟く。誰かが、地雷を踏んだのだ!現場に駆けつけた坂田とアネットは、頭部を半分吹き飛ばされたチュオン・トックの無惨な死体に、言葉を失った。チュオンは、なぜ、地雷除去のすんでいない立入禁止区域に踏み入ったのか?そして、これは、純然たる事故なのか?坂田の推理が、地雷禍に苦しむカンボジアの哀しい「現実」を明らかにする。表題作を含め、「対「人地雷」をテーマにした、石持浅海の原点ともいうべきミステリー6編と、処女作短編で編まれたファン待望の第一短編集!

石持浅海(いしもち・あさみ)
1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部を卒業後、食品会社に勤務。鮎川哲也編の『本格推理』(光文社文庫)に、秀作短編を発表したのち、光文社の新人発掘企画「カッパ・ワン」に応募した『アイルランドの薔薇』で、2002年に長編デビュー。2003年刊行の第二長編『月の扉』は、各種のベストテン企画に上位ランクインし、日本推理作家協会賞の候補にもなる。2004年から2005年にかけて発表した『水の迷宮』、『BG、あるいは死せるカイニス』、『セリヌンティウスの舟』では、ミステリーファンを唸らせる趣向をそれぞれに凝らし、なかでも倒叙型密室という荒業に挑んだ『扉は閉ざされたまま」は、読書界の注目を集め、ベストセラーになる。本書は、いまもっとも期待される本格ミステリーの旗手の第一短編集である。

著者のことば
この本には、対人地雷に関するさまざまなエピソードが、推理小説の形で書かれています。ここに収録されている物語はすべてフィクションですが、対人地雷の存在はフィクションではありません。どのような言葉を使って表現しようとしても、いくら文字を使って廃絶を訴えても、無慈悲なほど冷たい現実として、そこにあるだけです。それでも、フィクションが地雷に対してできることは、あるいはフィクションでなければできないことは、間違いなくあります。私はその道を選びました。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
地雷原突破1998事故を装って爆殺する。最新の地雷技術が興味深い。
利口な地雷1999日本は地雷禁止条約に加盟したので、こういう事件はもうない。
顔のない敵2003地雷の本場、カンボジアならではの犯罪。
トラバサミ2006地雷の危険性を訴えるために、足を挟む罠をしかける。
銃声でなく、音楽を2006地雷の復讐は製造会社に対してするしかない。
未来へ踏み出す足2006接着剤とかロボットとか、対地雷技術のいろいろ。
暗い箱の中で19975人が閉じ込められたエレベータの中で、刺殺事件発生。

倉阪鬼一郎 赤い額縁

著者:    倉阪鬼一郎
       くらさかきいちろう
発表:    1998年
発行所:   幻冬舎
カバーアート:藤田新策
価格:    1600円

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あえて云おう。『赤い額縁』は「ホラー好きにはたまらない」ホラーである。さらに云おう。この作品はまた、「(ある種の)ミステリー好きにはたまらない」ミステリーでもある。「あとがき」での作者の言辞に偽りはない。「本格ホラーにして本格ミステリー」――まさにこれは、そのような高みを目指して書かれた小説なのだ。奇書“THEREDFRAME”を巡って重層的に展開する、世にも怪奇な物語。何が現実で何が虚構なのか、もはや識別不能とさえ思える混沌。その果てで明かされる作者の悪魔的かつ周到な企みには、誰もが驚嘆することだろう。 綾辻行人

そもそも鬼才という言葉は、「二十にして心「己に朽ちたり」と歌った唐の詩人、李賀のために考え出された裏辞だという。ならば、現代の鬼才という形容は、飄然たる隠者の趣と、闇なるものへの熱狂的執着とを併せ持つカルト作家、倉阪鬼一郎にこそ相応しかろう。『赤い額縁』は、彼がその趣味嗜好のありったけを建材に変えて構築した大迷宮だ。アナグラムを縦横に張り繞らせたミステリの体裁を取っているとはいえ、まるで米国にあるという扉も階段も行き止まりの怪異な館のように、謎を解いても明晰な世界は見えてこない。むしろ謎が解けることによって、更なる混沌が読者を妖霧のように包み込むだろう。これぞ、紛う方なき鬼才の作品である。 ミステリ評論家 ー千街晶之

内容紹介(「BOOK」データベースより)
次々と翻訳家が失踪する。古本屋がわけもなく売り渋る。読進める者みな得体の知れない恐怖に戦慄く。読み終えた者は誰一人としていない。それが洋古書『THE RED FRAME』だった。著者ジョーグ・N・ドゥームとは何者か。関わる者はなぜ奈落に落ちるのか。この本の周辺で起こる連続少女誘拐殺人事件の犯人は誰なのか?奇妙な隣人。赤い五芒星。壁の中の物音。匣の中の少女。暗号で書かれた手紙。修復された袋綴じの本。改竄されたFDのデータ。肩に置かれた柔らかな手。振り返れば、どこか色褪せ、異界がちらちらと覗く坂下の町。そして泥濘む謎に踏み出す、二人の探偵。知られざる奇書をめぐる、怪奇と倒錯の大迷宮。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
赤い額縁1998呪いの本についてのホラーで、かつミステリらしい。しかし、どちらにしても、飛びぬけているわけではなく、まあまあ。

倉阪鬼一郎 迷宮 Labyrinth

著者:    倉阪鬼一郎
       くらさかきいちろう
発表:    2000年
発行所:   講談社NOVELS
カバーアート:辰巳四郎
価格:    740円

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うち捨てられた病院で起きた荒唐無稽な不可能犯罪収容されていた院長の娘が密室で刺殺され、凶器の短剣も“三重の密室”から持ち出されていた。彼女が遺した奇怪な小説『迷宮Labyrinth』は何を語る?不吉な紅姫の伝説とは?混沌のなか惨劇はエスカレートし、悪魔的終局が現出する。これぞ鬼才の精華!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
迷宮 Labyrinth2000 作中作で、ちょっとメタ的でもあるが、やっぱり正統派ミステリというより、ホラー的な趣向だ。

大倉崇裕 七度狐

著者:    大倉崇裕
       おおくら・たかひろ
発表:    2000年
発行所:   東京創元社
カバーアート:歌川国芳
価格:    700円

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「季刊落語」編集部勤務を命ず。という衝撃の辞令から一年。落語と無縁だった新米編集者・間宮緑(まみやみどり)は職場に定着し、時に名探偵ぶりを見せる牧大路(まきおおみち)編集長の透徹した洞察力に舌を巻きつつ落語編集道に精進する日を送っていた。「静岡に行ってくれないかな」突然春華亭古秋(しゅんかていこしゅう)一門会の取材を命じられ、北海道へ出張している牧の名代として緑は単身現地入り。この一門会は、引退を表明している六代古秋が七代目を指名するという落語界の一大関心事。何故こんな片田舎で? ここ杵槌村(ねつちむら)はかつて狐の村と呼ばれ温泉郷として栄えたが、今や往時の面影はない。世襲とされる「古秋」の名をかけて落語合戦に挑む当代の息子古市(こい)、古春(こはる)、古吉(こきち)。いずれ劣らぬ名人芸に感心しきりの緑。一門会直前、折からの豪雨に鎖され陸の孤島と化した村に見立て殺人が突発する。警察も近寄れない状況にあっては、電話でいくら訴えても牧とて手の打ちようがない。やがて更なる事件が。犯人捜しと名跡の行方、宿悪の累が相俟って終局を迎えたそのとき、全ての謎が解ける!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
七度狐2000たいへん珍しい落語ミステリ。落語の見立てで連続殺人というのが、横溝風に非現実的でよい。

藤岡真 六色金神殺人事件

著者:    藤岡真
発表:    2000年
発行所:   徳間文庫
カバーアート:今福健司
価格:    629円

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保険調査員・江面直美は青森に出張の帰り、吹雪に遭い小さな町に入り込む。そこでは「六色金神祭」が行われていた。中央からタレントまで呼んだ大規模な祭だが、町は電話も不通、交通も遮断された完全な陸の孤島。そこで次々と起こる不可解な殺人事件——。宇宙開闢から大和朝廷の成立までの歴史をつづったという六色金神伝紀によれば、ここ津本は宇宙の中心であったという。異色伝奇ミステリー、書き下し。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
六色金神殺人事件2000伝奇というには、あまりにも底が浅い。おどろおどろしさも最初だけ。ある意味でアッというオチ。

古泉迦十 火蛾

著者:    古泉迦十
       こいずみかじゅう
発表:    2000年
発行所:   講談社NOVELS
カバーアート:北見隆
価格:    888円

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内容紹介
十二世紀の中東。聖者たちの伝記録編纂を志す作家・ファリードは、取材のため、アリーと名乗る男を訪ねる。男が語ったのは、姿を顕わさぬ導師と四人の修行者たちだけが住まう山の、閉ざされた穹廬の中で起きた殺人だった。未だかつて誰も目にしたことのない鮮麗な本格世界を展開する、第十七回メフィスト賞受賞作。

著者のことば
「我と汝」、「聖と俗」、「朝と夜」、「光と闇」、「語り手と聞き手」。ーあらゆる《二》に彩られたこの奇妙な物語を手にしていただき、感謝に堪えません。そして願うらくは、すべてその
手のなかで《一》とならんことを。…

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
火蛾2000舞台がイスラム世界というだけで貴重。異国情緒の中でもしっかりしたミステリ。

黒田研二 ウェディング・ドレス

著者:    黒田研二
       くろだけんじ
発表:    2000年
発行所:   講談社NOVELS
カバーアート:辰巳四郎
価格:    840円

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純愛か裏切りか。結婚式当日の凌辱から、わたしとユウ君の物語は始まった。そして〈十三番目の生け贄〉という凄絶なAV作品に関わる猟奇殺人。ユウ君と再会したとき、不可解なジグソーパズルは完成した!全編に謎と伏線を鏤めた新本格ミステリの快作、驚嘆の魔術師・黒田研二の手で、メフィスト賞に誕生!

著者のことば
この物語を書くにあたって、女性向け結婚情報誌を恥ずかしげもなく大量に買い込み、教会の周りを不審者のごとくうろつき、ドレス姿の花嫁を見つけてはストーカ一のように追いかけ回しておりました。おかげで結婚に関する知識は、ずいぶんと身についたようです。あとは素敵な相手が現れるのを待つだけなのですが、うーん、こればかりは……・・。やはり僕も悪魔の力を借りるしかないんでしょうか?

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
ウェディング・ドレス2000変態連続殺人鬼趣味が気持ち悪い。物語の構造自体に仕掛けあり。

松尾詩郎 彼は残業だったので

著者:    松尾詩郎
       まつお・しろう
発表:    2000年
発行所:   カッパ・ノベルス
カバーアート:本間公俊
価格:    819円

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本格推理の系譜に連なる新人 作家 島田荘司
かつて乱歩さんが『陰獣』や『パノラマ島奇談』を書いて一世を風靡した後、これら乱歩記号を使って高木彬光さんが『刺青殺人事件』を書いた。これを乱歩さんが推薦して高木さんが一時代を築いた後、小生が『刺青殺人事件』の記号を用いて『占星術殺人事件』を書いた。そうしたら高木さんが、続く『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』に推薦文をくださった。今年、御手洗ものの読者だった松尾詩朗氏が、『占星術殺人事件』の各記号を活用して本書を書いた。だから今度はぼくが推薦文を書かなくてはならない。わがミステリーの歴史は、鎖のようにからんで繋がっている。

推理小説が好きでした。幻想的な謎、意外な結末、軽妙な会話。最近のミステリーに、めっきり見られなくなった要素たち。しかし、そんなものを擁した小説が、現代においても書かれていることを、ある日知らされました。ー島田荘司氏の『占星術殺人事件』です。それを読んでから、なぜか私は使命感にかられてしまったのです。自分も書かなくては。おかしな話です。それまでは原稿用紙四、五枚の文章すら、億劫がていたのですから。
「著者のことば」

情報処理会社に勤める中井は、残業中、魔術の本をよみふけっていたら、オフィスのオートロックがかかり、閉じ込められてしまった。時間をもてあました彼は、”憎い相手を呪い殺す”呪術を試してみることに……。日頃、憎らしく思っている同僚野村裕美子と佐藤輝明の人形を厚紙でつくり、火をつけた! 二人は前日から無断欠勤していたが、はたして三日後、佐藤の部屋から男女の焼死体が発見された。二つの死体は、バラバラに切断され、あやつり人形のように木の枝で連結されていた。犯人は何のために、死体にこのような細工をしたのか。 彗星の如く現れた本格推理の俊英! 島田荘司氏絶讃!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
彼は残業だったので2000元ネタをしならいと、何がなんだかわかららいだろう。よく多忙なコンピュータ業界にいながら、本作を書く余裕があったものだ。

石崎幸二 長く短い呪文

著者:    石崎幸二
       いしざきこうじ
発表:    2001年
発行所:   講談社NOVELS
カバーアート:辰巳四郎
価格:    740円

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岐城島へようこそ。自分にかけられた「呪い」を解くため少女が帰った先は、その一族だけが住む孤島。かつて姉を交通事故死に追いやり、今度は妹の双子にまで伸びる魔手の正体とは?木に刺さったネジ、腕を切断された人形が示す想像を絶する真相。周到な伏線が破天荒な推理ヘスパークする好調シリーズ、早くも第三弾!

著者のことば
ハイテンションな女子高生コンビ、ミリアとユリが呪いに立ち向かいます。場所は孤島、台風も接近中、彼女たちに振り回されて、サラリーマンの石崎もぼやきまくっています(会社サボって大丈夫なのか?石崎)。あなたは現代の呪いを解くことができるでしょうか?

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
長く短い呪文2001 横溝のような、孤島でのおどろおどろしい連続殺人を期待すると、そういうことは全くなくて、会話ギャグのコメディだった。

小野不由美 黒祠の島

著者:    小野不由美
       おのふゆみ
発表:    2001年
発行所:   講談社
カバーアート:中原達治
価格:    886円

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その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り、「夜叉島」という名前に行き着いた。だが、島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった……。そして、嵐の夜、神社の樹に逆さ磔にされた全裸女性死体が発見されていた…。島民の白い眼と非協力の下、浮上する因習に満ちた孤島連続殺人の真相とは?実力派が満を持して放つ初の本格推理!

黒祠とは――
明治政府の採った祭政一致政策によって、神社は信仰の対象ではなく、国民が義務として崇敬する対象とされた。神社は国家の宗祀として社格制度のもとに統合され、国家の施設とされた。全国の神社は位階制によって整然と編成され、行なわれる祭祀も国家の定めた様式に統一された。この統合に与しないものは迷信として弾圧されなければならなかった。国家神道の中にあって、黒祠とは、統合されなかった神社を言う。それは迷信の産物であり、言わば邪教である。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
黒祠の島2001著者が好きな閉塞感の強いミステリー。見栄えほどホラーではない。

小野不由美 くらのかみ

著者:    小野不由美
       おのふゆみ
発表:    2003年
発行所:   講談社
カバーアート:村上勉
価格:    2100円

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「四人ゲーム」。まっくらな部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる回るゲームだ。とうぜん四人では成立しないはずのゲームを始めたところ、忽然と五人目が出現した! でもみんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。一行者に祟られ座敷童子に守られているという古い豪壮な屋敷に、後継者選びのため親族一同が呼び集められたのだが、後継ぎの資格をもつ者の食事にのみ毒が入れられる事件や、さまざまな怪異が続出。謎を解くべく急遽、少年探偵団が結成された。もちろんメンバーの中には座敷童子も紛れこんでいるのだが….

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
くらのかみ2003子供用とはいえ、ちゃんとしたミステリ。妖怪が探偵というのが斬新。

林泰広 見えない精霊

著者:    林泰広
       はやしやすひろ
発表:    2002年
発行所:   光文社
カバーアート:泉沢光雄
価格:    781円

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「不可能な四つの死」とは?神秘幻想の空間に論理の快感を溢れさせた不思議な傑作!
インドの森の奥深く、僕の目の前の老婆は突然語り始めた。その声と言葉は、自らの不可能な死を語るカメラマン「ウィザード」のものだった。飛行船の闇の中、彼に死を与えるために来た美しい少女と、見えることしか信じない彼の戦いが始まる。彼の武器は鋭利な頭脳、巧妙な論理の罠。だが、彼の罠を次々に突き破る少女の論理と見えない精霊の力。大胆に読者に突きつけられる質問状、あなたは解けるか?

久しぶりに活字による大マジック・ショーに出会った。まず、このショーの神秘的な舞台装置に目を見張
った。マジシャンである林泰広さんはその装置に怪しいところのないことを改めつつ、卓抜な技法でスリリングに、不可解な「精霊」を出没させる。マジックとミス
テリでは「欺される」ことが最大の辞だが、更に「美事に」という言葉を加えずにはいられない。 泡坂妻夫 (作家)

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
見えない精霊2002異常な環境での異常な事件に、ロジックがメインで挑む。この雰囲気に乗れればOK。

北山猛邦 『クロック城』殺人事件

著者:    北山猛邦
       きたやまたけしくに
発表:    2002年
発行所:   講談社文庫
カバーアート:荒木慎司
価格:    695円

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終焉をむかえつつある人類の世界。探偵・南深騎と菜美の下に、黒鴣瑠華と名乗る美少女が現れた。眠り続ける美女。蠢く人面蒼。3つの時を刻む巨大な時計。謎が漂うクロック城に二人を誘う瑠華。そこに大きな鐘が鳴り響いたとき、首なし遺体が次々と現れた。驚愕のトリックが待つ、本格ミステリ。〈メフィスト賞受賞作〉

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
『クロック城』殺人事件2002トリックは自信があるらしく素晴らしいが、むしろファンタジーとして読むべきか。

氷川透 密室ロジック

著者:    氷川透
       ひかわとうる
発表:    2003年
発行所:   講談社NOVELS
カバーアート:辰巳四郎
価格:    760円

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殺される前も後も室内には被害者ひとりきり。左右の廊下には複数の人間が、非常口の前には監視カメラが出入をずっと見張っている。こうして密室状況は作りだされた。一見平凡な殺人事件は、論理的に不可能犯罪へと飛躍したのだ!最終章に登場する“彼”の研ぎ澄まされた論理が呟く光り輝く純粋本格ミステリ。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
密室ロジック2003一見不可能なトリックを、とにかくロジックで攻めるので、他の要素はどうでもいい。

秦建日子 推理小説

著者:    秦建日子
       はた・たけひこ
発表:    2004年
発行所:   河出文庫
カバーアート:中村泰廣
価格:    590円

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会社員、高校生、編集者… 面識のない人々が相次いで惨殺された。事件をつなぐのは「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の葉のみ。そんな中、出版社に届けられた原稿には事件の詳細と殺人予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という要求が書かれていた……最注目作家、驚愕のデビュー作!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
推理小説2004TVドラマ「アンフェア」の原作。たしかにアンフェアで、普通のミステリ・ファンなら怒り出す。

石持浅海 扉は閉ざされたまま

著者:    石持浅海
       いしもちあさみ
発表:    2005年
発行所:   祥伝社文庫
カバーアート:サイトウユウスケ
価格:    660円

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内容紹介(「BOOK」データベースより)
大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。“あそこなら完璧な密室をつくることができる…”伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえた。しかし、碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった…。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
扉は閉ざされたまま2005倒叙で、犯人視点から見た探偵は、まったく嫌な奴だった。

東川篤哉 館島

著者:    東川篤哉
       ひがしかわあつや
発表:    2005年
発行所:   創元推理文庫
カバーアート:岩郷重力
価格:    780円

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天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘に再び事件関係者が集められたとき、新たに連続殺人が勃発する。嵐が警察の到着を阻むなか、館に滞在していた女探偵と若手刑事は敢然と謎に立ち向かう!瀬戸内の孤島に屹立する、銀色の館で起きた殺人劇をコミカルな筆致で描いた意欲作。驚愕のトリックが炸裂する本格ミステリ!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
館島2005 かなりユーモア色が強く、ドタバタしている。館の構造が肝で、実際に見てたい気もする。

道尾秀介 向日葵の咲かない夏

著者:    道尾秀介
       みちおひでゆき
発表:    2005年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:都築まゆ美
価格:    670円

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夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きいきい妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがそこの衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
向日葵の咲かない夏2005むしろファンタジーでは? しかも後味が悪い。

湊かなえ 告白 ★★★★★

著者:    湊かなえ
       みなとかなえ
発表:    2008年
発行所:   双葉文庫
カバーアート:片岡忠彦
価格:    619円

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「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」 我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々に変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化! 〈特別収録>中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて」。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
告白2008娘を失った女教師が企てた、緻密な復習計画。目には目を。

小島正樹 武家屋敷の殺人

著者:    小島正樹
       こじままさき
発表:    2009年
発行所:   講談社NOVELS
カバーアート:坂野公一
価格:    960円

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孤児院育ちの美女から生家を探してほしいとの依頼を受けた弁護士・川路。唯一の手がかりは、20年前の殺人と蘇るミイラについて書かれた異様な日記のみ。友人・那珂の助けを借りてついに家を突き止めるが、そこは江戸時代から存続する曰く付きの屋敷だった。そして新たな殺人が……。謎とトリック2倍増しミステリ!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
武家屋敷の殺人2009オカルト仕立ての謎と奇想天外なトリックは、師匠の島田荘司ゆずり。

深水黎一郎 花窗玻璃 天使たちの殺意

著者:    深水黎一郎
       ふかみずれいいちろう
発表:    2009年
発行所:   河出文庫
カバーアート:鈴木成一
価格:    690円

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仏・ランス大聖堂の南塔から男が転落、地上八十一・五メートルにある塔は密室状態で、警察は自死と断定した。だが半年後、再び死者が。被害者の共通点は死の直前、シャステンドグラス
ガールの花窗玻璃を見ていたこと。ここは…呪われている? 壮麗な建築と歴史に隠された、事件の意外な結末。これぞミステリー! 『最後のトリック』著者による異形の傑作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
花窗玻璃2009ルビつきの漢字だらけの、とっつきにくそうな文体を我慢できれば。そもそも、タイトルが”はなまどはり”と読めない。

皆川博子 開かせていただき光栄です

著者:    皆川博子
       みながわひろこ
発表:    2010年
発行所:   早川書房
カバーアート:佳嶋
価格:    1800円

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18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室から、あるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男性。増える屍体に戸惑うダニエルと弟子たちに、治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には、詩人志望の少年の辿った稀覯本をめぐる恐るべき運命が・・・・・・解剖学が先端科学であると同時に偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちがときに可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
開かせていただき光栄です2010ビクトリア朝ロンドンでの、黎明期の解剖学教室でのドタバタ。当時の見世物で有名な彼も登場。

原田マハ 楽園のカンヴァス ★★★★★

著者:    原田マハ
       はらだマハ
発表:    2010年
発行所:   新潮社
カバーアート:Henri Rousseau
価格:    1600円

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内容紹介(出版社より)
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとはーー。山本周五郎賞受賞作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
楽園のカンヴァス2010さすが元キュレーターが描く、いかにもありそうなアート・ミステリー。読みながら参照元の絵画も観るべし。

沼田まほかる ユリゴコロ

著者:    沼田まほかる
       ぬまたまほかる
発表:    2011年
発行所:   双葉文庫
カバーアート:鈴木成一
価格:    638円

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ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。この一家の過去にいったい何があったのか――。絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へ辿り着くラストまで、ページを繰る手が止まらない衝撃の恋愛ミステリー!各誌ミステリーランキングの上位に輝き、第14回大藪春彦賞を受賞した超話題作!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
ユリゴコロ2011謎のノートが興味深く引き込まれるが、後味はなんとも?

天祢涼 葬式組曲

著者:    天祢涼
発表:    2012年
発行所:   双葉文庫
カバーアート:坂野公一
価格:    676円

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老舗酒造の杜氏である父親と衝突して、実家を飛び出した次男。七年後、父親の訃報にやむなく戻ると、「喪主はお前に」不可解な遺言が残されていた。なぜ父親は、跡を継ぐ長男を差し置いて、次男に式を任せたのか?(「父の葬式」)葬儀を省く「直葬」が主流になった国で、死者をめぐる「謎」に戸惑う遺族たち。女社長紫苑が率いる北条葬儀社の面々は、式を滞りなく進められるのか。気鋭の放つ傑作連作ミステリー。

天祢涼 あまねりょう
1978年生まれ。『キョウカンカク」(文庫化にあたり改題『キョウカンカク美しき夜に』)で第43回メフィスト賞を受賞し、2010年にデビュー。同作は2011年版「読者に勧める黄金の本格ミステリー」に選出された。「父の葬式」が第66回日本推理作家協会賞(短編部門)候補作になるとともに、同作収録の「葬式組曲』が第13回本格ミステリ大賞(小説部門)候補作、「2013本格ミステリ・ベスト10」(原書房刊)の第7位となり注目を集める。著書には他に『もう教祖しかない!』『闇ツキチルドレン』『空想探偵と密室メイカー』『セシューズ・ハイ議員探偵・漆原翔太郎』『都知事探偵・漆原翔太郎セシューズ・ハイ』がある。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
父の葬式不明亡き父が次男を喪主に指名したのは、深い理由があった。
祖母の葬式不明変な宗教で、火葬を拒否した婆さん。
息子の葬式不明遺体の頭部がないけれども、葬式はしたい。
妻の葬式不明葬儀業界にも、最新の技術革新や、独自の風習がある。
葬儀屋の葬式不明葬儀を増やすために、殺人を繰り返すのはやり過ぎ。

森川智喜 スノーホワイト

著者:    森川智喜
       もりかわともき
発表:    2013年
発行所:   講談社文庫
カバーアート:平沢下戸
価格:    690円

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「真実を映し出す鏡」をもつ反則の名探偵・襟音ママエは、舞い込む事件の真相は分かるが、推理は大の苦手。ある事件が縁で顔を合わせた探偵・三途川理が、窮地に陥れようと策を練って
いることも知らず―。おとぎ話のような愛らしい世界で、鋭い論理バトルが展開される、第十四回本格ミステリ大賞受賞作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
スノーホワイト2013わかっている犯人から事件をどうやって説明するか、という特別な縛りを楽しむミステリー。

鳥飼否宇 死と砂時計

著者:    鳥飼否宇
       とりかいひう
発表:    2015年
発行所:   創元推理文庫
カバーアート:遠藤拓人
価格:    860円

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死刑執行前夜に密室で殺された囚人、満月の夜を選んで脱獄を決行した囚人、自ら埋めた死体を掘り返して解体する囚人―世界各国から集められた死刑囚を収容する特殊な監獄で次々に起きる不可思議な犯罪。外界から隔絶された監獄内の事件を、老囚シュルツと助手の青年アランが解き明かす。終末監獄を舞台に奇想と逆説が横溢する渾身の連作長編。第16回本格ミステリ大賞受賞作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
死と砂時計2015監獄という、閉ざされた環境での殺人の数々。面白い着眼点だが、意外性はあまりない。(最後以外は)

阿津川辰海 紅蓮館の殺人

著者:    阿津川辰海
       あつかわたつみ
発表:    2019年
発行所:   講談社タイガ
カバーアート:緒賀岳志
価格:    870円

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山中に隠棲した文豪に会うため、高校の合宿をぬけ出した僕と友人の葛城は、落雷による山火事に遭遇。救助を待つうち、館に住むつばさと仲良くなる。だが翌朝、吊り天井で圧死した彼女が発見された。これは事故か、殺人か。葛城は真相を推理しようとするが、住人と他の避難者は脱出を優先するべきだと語りー。タイムリミットは35時間。生存と真実、選ぶべきはどっちだ。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
紅蓮館の殺人2019 山火事が迫っているわりに緊迫感がなく、長々と推理したりしているのは、やはりリアルさを優先していないゲーム感覚なのだろう。

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