イギリス空軍でレーダーの開発に関わる。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
アーサー・C・クラーク 明日にとどく
原題: Reach for Tomorrow
著者: アーサー・C・クラーク Arthur C. Clarke
発表: 1946年 ~ 1953年
発行所: ハヤカワ文庫
カバーアート:鶴田一郎
価格: 400円
宣伝文句
太陽はあと七時間でノヴァと化し、その星系の壊滅は避けられぬ運命だった。だが、一隻の銀河系巡視宇宙船が、その第三惑星をめざし全速力で航行していた。わずか数日前、そこに知的生命体の種族が棲息していることが判明したのだ! 人類を救出すべく地球にやってきた異星人たちの活躍をスリリングに描きだす、巨匠クラークの代表作「太陽系最後の日」、五百万年前に滅亡した古代文明の謎を解明しようと、木星の衛星に遠征した調査隊の驚くべき発見とは……「木星第五衛星」、地球人と異星人のファースト・コンタクトをユーモラスに描く「親善使節」など、傑作12編を収録。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
---|---|---|---|
太陽系最後の日 Rescue Party | 1946 | 宇野利泰 | 原始的ロケットの大船団で脱出する人類を目撃する宇宙人。 |
闇を行く A Walk in the Dark | 1950 | 風見潤 | 宇宙の闇に棲息する怪物。 |
忘れられていた敵 The Forgotten Enemy | 1949 | 高橋豊 | 氷河期のロンドンで一人残っている教授に襲いかかる脅威。 |
エラー Technical Error | 1946 | 風見潤 | 事故で左右反転してしまった男! |
寄生虫 The Parasite | 1953 | 風見潤 | 遠い宇宙から、テレパシーで心を乗っ取る宇宙人。 |
地中の火 The Fires Within | 1947 | 風見潤 | 深い地下に静かに存在する都市。 |
目覚め The Awakening | 1952 | 高橋豊 | 宇宙船の事故で眠り続けた男が見た未来人。 |
親善使節 Trouble with the Natives | 1951 | 風見潤 | 誰も信用してくれなくて、地球の代表と接触するのに苦労する宇宙人。 |
呪い The Curse | 1953 | 高橋豊 | 破滅的な破壊とシェークスピアの墓。 |
時の矢 Time’s Arrow | 1950 | 山高昭 | 恐竜の足跡の向きが急に変わったのはなぜか? |
木星第五衛星 Jupiter Five | 1953 | 山高昭 | その衛星は、過去に絶滅した木星人の巨大宇宙船だった。 |
憑かれたもの The Possessed | 1953 | 山高昭 | 集団自殺するレミングの群の秘密。 |
アーサー・C・クラーク 前哨
原題: Expedition to Earth
著者: アーサー・C・クラーク Arthur C. Clarke
発表: 1946年 ~ 1953年
発行所: ハヤカワ文庫
カバーアート:鶴田一郎
価格: 400円
宣伝文句
死と静寂が支配する凄涼たる月面に、それはひっそりと佇んでいた。人間の背丈の二倍ほどのピラミッド、それは幾千億の年月を、ただひとつの目的を抱いて待ちうけていたのだ——地球に知的生物が発生したことを、遙かな宇宙の高みにいる何者かに教えるため……名作『2001年宇宙の旅』の原型となった記念碑的表題作ほか、宇宙服を着ただけのスパイが、敵宇宙戦艦からいかに逃げおおせたか、その機略縦横の活躍を描く「かくれんぼ」、隕石に直撃された宇宙船内で展開されるスリリングな心理ドラマ「破断の限界」など、巨匠が透徹した視線であざやかに描きだした、11編の未来!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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第二の夜明け Second Dawn | 1951 | 浅倉久志 | 遠い星で、異民族と強調して文明が進歩する姿。 |
おお地球よ… ”If I Forgot Thee, Oh Earth…” | 1951 | 深町眞理子 | 故郷の地球を追われた青年の絶望と希望。 |
破断の限界 Breaking Strain | 1949 | 小隅黎 | 事故で酸素が足りなくなった宇宙船での、乗組員二人の駆け引き。 |
歴史のひとこま History Lesson | 1949 | 浅倉久志 | 遥かな未来に宇宙人が廃れた地球で発見した映画フィルムとは! |
優越性 Superiority | 1951 | 平井イサク | 宇宙戦争での新兵器の誤作動は致命的。 |
永劫のさすらい Exile of the Eons | 1950 | 深町眞理子 | 支配者は冷凍睡眠で未来に再生しようとしたが…。 |
かくれんぼ Hide and Seek | 1949 | 小隅黎 | 灯台もと暗し。 |
地球への遠征 Expedition to Earth | 1953 | 山高昭 | 銀河調査隊と、星の原住民との出会い。 |
抜け穴 Loophole | 1946 | 山高昭 | 地球と火星の戦争? |
遺伝 Inheritance | 1948 | 山高昭 | デイヴィッドの夢は正夢だった。 |
前哨 The Sentinel | 1951 | 小隅黎 | 有名な映画の元ネタは、結構短く軽い。 |
アーサー・C・クラーク 天の向こう側
原題: The Other Side of the Sky
著者: アーサー・C・クラーク Arthur C. Clarke
発表: 1949年 ~ 1958年
発行所: ハヤカワ文庫
カバーアート:鶴田一郎
価格: 400円
宣伝文句
はるか下には緑の地球、そして上には星々が輝く大宇宙……赤道上空22,000マ イルの軌道上にうかぶ宇宙ステーション内で働く人々の哀歓を、豊かな科学知 識をもとにかろやかに謳いあげた、オムニバス形式のタイトル・ストーリイ「 天の向こう側」、最新鋭のコンピューターを使い、たった9文字のラマ字で90億の神の名を書こうと企てる不思議なラマ僧たちの話「90億の神の御名」、米 英ソ三国の月開発史を、ユーモアあふれる筆致で描いたオムニバス中篇「月に 賭ける」など、巨匠アーサー・C・クラークが本格SFの真髄をあますところ なく伝える、珠玉の14中短篇をここに収録!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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90億の神の御名 The Nine Billion Names of God | 1953 | 山高昭 | 神の名前が判明したとき、世界は終わる。 |
密航者 Refugee | 1955 | 山高昭 | 王子が宇宙船に密航してきて、さあ大変。 |
天の向こう側 The Other Side of the Sky | 1957 | 山高昭 | 宇宙ステーションでの生活いろいろ。 |
暗黒の壁 The Wall of Darkness | 1949 | 山高昭 | 自転しない惑星の南には、影の国があった。 |
機密漏洩 Security Check | 1957 | 山高昭 | 職人がSFテレビ番組用に創作した品々は本物だった! |
その次の朝はなかった No Morning After | 1956 | 山高昭 | 遠い星からテレパシーで警告したきた宇宙人は、三日で地球は消滅すると言う。 |
月に賭ける Venture to the Moon | 1956 | 山高昭 | 月での生活いろいろ。 |
宣伝カンパニア Pubilicity Campagne | 1956 | 山高昭 | 安っぽい宇宙侵略映画のせいで、誤解される宇宙人たち。 |
この世のすべての時間 All the Time in the World | 1952 | 山高昭 | 時間加速器で時間を止めて、文化遺産を盗む者たち。 |
宇宙カサノヴァ Cosmic Casanova | 1958 | 山高昭 | 宇宙で出会った美しい女は大女。 |
星 The Star | 1955 | 山高昭 | 古代の言い伝えの意味を悟った、宇宙の神父。 |
太陽の中から Out of the Sun | 1958 | 山高昭 | 太陽の中に住む、驚くべき巨大生物。 |
諸行無常 Transcience | 1949 | 山高昭 | 暗黒星雲から逃れるため、地球を去る最後の人たちの風景。 |
遙かなる地球の歌 The Song of Distant Earth | 1958 | 山高昭 | 惑星に植民した地球人の子孫の娘と、宇宙を旅する男の出会いと別れ。 |
アーサー・C・クラーク 白鹿亭綺譚
原題: Tales from the White Hart
著者: アーサー・C・クラーク Arthur C. Clarke
発表: 1950年 ~
発行所: ハヤカワ文庫
カバーアート:角田純男
価格: 500円
宣伝文句
ロンドンの新聞街からテームズ河岸に通じる裏通りにあるパブ<白鹿亭>。外観は、他のパブと変わったところなど何ひとつない。だが、水曜日の夜だけは別だ。この日に集まる男たちが披露する、おどろくべき話の数々——原子炉が臨界点に達したとたん、反重力を作りだす「登ったものは」、すべての音を消してしまう完璧な消音器を発明した男の悲劇「みなさんお静かに」など、巨匠がユーモアたっぷりに描く傑作15短編を収録。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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みなさんお静かに Silence Please | 1950 | 平井イサク | 位相を反転させて音を完全に消す! |
ビッグ・ゲーム・ハント Big Game Hunt | 1956 | 平井イサク | 電極で大動物をコントロールし捕獲する。「白鯨」また登場。 |
特許出願中 Patent Pending | 1954 | 平井イサク | 脳波を記録/再生して疑似体験。 |
軍拡競争 Armaments Race | 1954 | 平井イサク | SFテレビ番組用の兵器がどんどん強力になっていった。 |
臨界量 Critical Mass | 1957 | 平井イサク | 黒い大きなガス状の危険な集団(クリティカル・マス)。ダジャレ落ち。 |
究極の旋律 The Ultimate Melody | 1957 | 平井イサク | 合成された最高のヒット曲。 |
反戦主義者 The Pacifist | 1956 | 平井イサク | 作戦立案を拒否する軍事コンピュータ。 |
隣の人は何する人ぞ The Next Tenants | 1957 | 平井イサク | 文明化されて進化した白蟻。 |
とかく呑んべは… Moving Spirit | 不明 | 平井イサク | 浸透力爆弾。 |
海を掘った男 The Man Who Ploughed the Sea | 1957 | 平井イサク | 海水を濾過して稀少金属を取り出す船。 |
尻ごみする蘭 The Reluctant Orchid | 1956 | 平井イサク | 臆病な肉食植物。 |
冷戦 Cold War | 1957 | 平井イサク | 潜水艦の回りに氷を付け、氷山に偽装する。 |
登ったものは What Goes Up | 1956 | 平井イサク | 事故で反重力のシールドに覆われた原発。 |
眠れる美女 Sleeping Beauty | 1957 | 平井イサク | まったく眠れなくなった反動で、眠り続ける男。 |
アーミントルード・インチの窓外放擲 The Detenestration of Ermitrude Inch | 不明 | 平井イサク | どっちがおしゃべりか、計測してみた夫婦。 |
アーサー・C・クラーク 幼年期の終り
原題: Childhood’s End
著者: アーサー・C・クラーク Arthur C. Clarke
発表: 1952年
発行所: ハヤカワ文庫
カバーアート:中西信行
価格: 400円
宣伝文句
人類が宇宙への第一歩を踏みだした日、巨大な宇宙船群が静かに地球の空を覆った。やがて人々の頭の中には一つの言葉がこだまする——人類はもはや孤独ではない。そして、50年の歳月が流れた。その間、人類よりはるかに高度の知能とテクノロジーを有する宇宙人たちは、人類にその姿を現すことなく、地球管理を行なった。神のごとき宇宙人に見守られる平和な世界。だが、それは一種の飼育場を思わせた。宇宙人の真の目的は? そして人類の未来は?——巨匠が異星人とのファースト・コンタクトによって新たな道を歩みはじめる人類の姿を、詩情ゆたかに謳いあげた傑作!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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幼年期の終り | 1952 | 神のような異星人が、悪魔のような格好をしているという大皮肉。詩的で静かだが、迫力にかけるか。 |
アーサー・C・クラーク 宇宙島へ行く少年
原題: ISLAND IN THE SKY
著者: アーサー・C・クラーク
Arthur C. Clark
発表: 1954年
発行所: ハヤカワ文庫
カバーアート:鶴田一郎
価格: 320円
宣伝文句
司会のエルマー・シュミッツが、スポットライトをあびながら叫んだ。「それでは、優勝者をご紹介しましょう、ロイ・マルカムです!」興奮で体がしびれた。え、なぜかって?ぼくの名前だったからさ!それに、このワールド航空主催の航空クイズ番組に優勝したものは、世界中のどこへでも、ただで旅行させてもらえることになっていたからだ。もちろん、はじめから行き先は決めてあった。ぼくの行きたいところはただひとつ地上500マイルに浮かぶ島、宇宙ステーションだった!大宇宙にあこがれる少年の夢と冒険を、巨匠クラークが生き生きと描きだした傑作宇宙SF!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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宇宙島へ行く少年 ISLAND IN THE SKY | 1954 | 山高昭 | 少年が宇宙ステーションへ行くという単純ながらも大冒険なお話。SF少年むけ。 |
アーサー・C・クラーク 太陽からの風
原題: The Wind from the Sun
著者: アーサー・C・クラーク Arthur C. Clarke
発表: 1961年 ~ 1971年
発行所: ハヤカワ文庫
カバーアート:加藤直之
価格: 420円
宣伝文句
赤道上空22,000マイル。今、男たちは太陽ヨットレースのスタートラインに並んでいた。途方もなく大きな円形帆は、惑星の間を吹く風を受けて、いっぱいにふくらんでいる。レース開始まであと3分。これから地球を2周してその加速で地球から脱出し太陽の風を背にまともに受けながら、月へむかうレースが始まる……男たちの夢とロマンをのせ、宇宙を疾駆する太陽ヨットレースを描いた「太陽からの風」をはじめ、木星の生命体とのファースト・コンタクトを扱った「メデューサとの出会い」など、独自の道を歩み続ける巨匠が、人類の未来と宇宙の姿を詳細に描きだした最新短編集。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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神々の糧 The Food of the Gods | 1964 | 山高昭・伊藤典夫 | 最もうまい肉は何の肉だ? |
大渦巻II Maelstrom II | 1965 | 山高昭・伊藤典夫 | 月の引力の大渦から、うまく逃れられるか。 |
輝くもの The Shining Ones | 1964 | 山高昭・伊藤典夫 | 海中の施設を壊した、大怪物はメルヴィルの「白鯨」にも登場した。 |
太陽からの風 The Wind from the Sun | 1964 | 山高昭・伊藤典夫 | 加速は遅いが、時速2000マイル近くまでなるらしい。 |
秘密 The Secret | 1963 | 山高昭・伊藤典夫 | 重力が小さいと長生きする! |
最後の命令 The Last Command | 1965 | 山高昭・伊藤典夫 | 全面核戦争後のソ連首相の驚くべきメッセージ。 |
Fはフランケンシュタインの番号 Dial ”F” for Frankenstein | 1965 | 山高昭・伊藤典夫 | 電話網が発達しすぎて、知性をもつようになった。 |
再会 Reunion | 1971 | 山高昭・伊藤典夫 | 帰ってきた大昔の祖先たち。 |
記録再生 Playback | 1971 | 山高昭・伊藤典夫 | 再生された記憶の人格が、だんだんものを忘れてくる。 |
暗黒の光 The Light of Darkness | 1966 | 山高昭・伊藤典夫 | レーザービームでアフリカの悪の指導者を暗殺。 |
史上最長のSF The Longest Science-Fiction Story Ever Told | 1966 | 山高昭・伊藤典夫 | 入れ子構造。 |
ハーバート・ジョージ・モーリー・ロバーツ・ウエルズ殿 Herbert George Morley Roberts Wells, Esq | 1967 | 山高昭・伊藤典夫 | H・G・ウェルズは「予見者」なんて書いてなかった。 |
あの宇宙を愛せ Love that Universe | 1961 | 山高昭・伊藤典夫 | 遥か彼方からテレパシーで攻撃してくる宇宙人に対抗するには? |
十字軍 Crusade | 1968 | 山高昭・伊藤典夫 | 地球人を観察する、天然コンピュータ型の宇宙知性。 |
無慈悲な空 The Cruel Sky | 1967 | 山高昭・伊藤典夫 | 反重力装置を発明して、エベレスト登山に挑戦する、足の不自由な博士の冒険。 |
中性子星 The Neutron Tide | 1970 | 山高昭・伊藤典夫 | 強力な重力場でも変形しなかったもの。ダジャレ落ち。 |
地球の太陽面通過 A Meeting with Medusa | 1971 | 山高昭・伊藤典夫 | 太陽と地球と火星が一直線に並ぶ時。 |
メデューサとの出会い | 1971 | 木星探検いろいろ。 |
アーサー・C・クラーク 楽園の泉
原題: THE FOUNTAINS OF PARADISE
著者: アーサー・C・クラーク
Arthur C. Clark
発表: 1979年
発行所: ハヤカワ文庫
カバーアート:岩郷重力
価格: 860円
宣伝文句
赤道上の同期衛星から超繊維でできたケーブルを地上におろし、地球と宇宙空間を結ぶエレベーターを建造できないだろうか?全長四万キロの〈宇宙エレベーター>建設を実現しようと、地球建設公社の技術部長モーガンは、赤道上の美しい島国タプロバニーへやってきた。だが、建設予定地の霊山スリカンダの山頂には三千年もの歴史をもつ寺院が建っていたのだ……みずからの夢の実現をめざす科学者の奮闘を描く巨匠の代表作
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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楽園の泉 THE FOUNTAINS OF PARADISE | 1979 | 山高昭 | いちいちロケットで打ち上げなくても物資を衛星軌道上に運ぶことができる、軌道エレベータの仕組みを紹介した。技術的には凄そうでも、物語としては? |
アーサー・C・クラーク 2061年宇宙の旅
原題: 2061:Odyssey Three
著者: アーサー・C・クラーク Arthur C. Clarke
発表: 1987年
発行所: ハヤカワ文庫
カバーアート:Michael Whelan
価格: 600円
宣伝文句
2061年、ヘイウッド・フロイドは高鳴る動悸を抑えきれなかった。75年ぶりに再接近してきたハレー彗星の探査計画への参加を要請されたのだ。最新型のミューオン駆動宇宙船ユニバース号に乗り組みハレー彗星をめざす——そして、みずからの手で彗星を調査する! だが、彗星に着地し探査を始めたフロイドたちを、思いもよらぬ事件が待ち受けていた……巨匠クラークが読者の熱烈な要望に応えて贈る待望の<宇宙の旅>第3部!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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2061年宇宙の旅 | 1987 | 103歳にして孤独なフロイド博士は喜んでハレー彗星に向かうが、着陸して調査を終えるころ、ユニバース号の姉妹船ギャラクシー号が、近寄るなと警告されていたエウロパで遭難した報が入る。ここにギャラクシー号救出の冒険が始まる。必然的な続編というよりは、読者のリクエストに応えての外伝的作品なので、とくに劇的な進展があるわけではない。 |
アーサー・C・クラーク 神の鉄槌
原題: THE HAMMER OF GOD
著者: アーサー・C・クラーク
Arthur C. Clark
発表: 1995年
発行所: 早川書房
カバーアート:浅田隆
価格: 1700円
宣伝文句
西暦2109年、火星のアマチュア天文家が太陽に接近しつつある未知の小惑星を発見した。惑星間天文学連合による追加観測の結果、おそるべき事実が判明する。この天体は約240日後に地球と衝突するというのだ!そうなれば爆発の被害はもとより、粉塵による太陽光の遮断と硝酸雨のために、地球は今後数十年間、居住不可能な死の星と化してしまう。小惑星は死と破壊の女神にちなんでカーリーと名づけられた。
帯、カバー、裏表紙等から引用
この危機に際して地球は、最新鋭のマスドライバーを搭載した宇宙船〈ゴライアス〉に特殊任務を命じ、カーリーへ派遣する。カーリーにマスドライバーを設置してその駆動力で軌道を変え、地球衝突を回避しようというのだ。だが、その計画がいよいよ実行に移されたとき、次々に思いもかけぬ障害が……!
宇宙から飛来する鉄槌の一撃をいかにして防ぐことができるのか? 現実に起こりうる災厄を、該博な科学知識と迫真のストーリーテリングを駆使して描きあげる、ファン待望のクラーク最新長篇!
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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神の鉄槌 THE HAMMER OF GOD | 1995 | 小隅黎、岡田靖史 | 映画「ディープ・インパクト」(参照)の元ネタになった、巨匠が描く彗星衝突大パニック。映画的には盛り上がらないのは、やはり著者が技術者だからだろう。 |
アーサー・C・クラーク 遥かなる地球の歌
原題: THE SONGS OF DISTANT EARTH
著者: アーサー・C・クラーク
Arthur C. Clark
発表: 1996年
発行所: ハヤカワ文庫
カバーアート:浅田隆
価格: 620円
宣伝文句
太陽系の壊滅を察知した人類は、自らの子孫を残すべく、遺伝情報を搭載した自動播種船をつぎつぎと近隣の星々に送り出した。そのひとつ、青い海に囲まれた楽園サラッサでは、何世代かのうちに新たな人類が自由で理想的な社会を築きあげていた。だがその長い平和をうち破るかのように、サラッサの空に謎の宇宙船が……!地球の滅亡から数百年を経た遠未来を舞台に、新たな道を歩みだした人類の姿を壮大に描く傑作長篇。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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遥かなる地球の歌 THE SONGS OF DISTANT EARTH | 1996 | 山高昭 | 遺伝子的には同じ地球人たちの、一種のファースト・コンタクト。晩年の巨匠の思想の集大成のようだ。 |
アーサー・C・クラーク&マイク・マクウェイ マグニチュード10
原題: RICHTER 10
著者: アーサー・C・クラーク&マイク・マクウェイ
Arthur C. Clark&Mike Mcquay
発表: 1997年
発行所: 新潮文庫
カバーアート:岡本三紀夫
価格: 781円
宣伝文句
1994年1月17日、カリフォルニア大地震で父母を失ったルイス・クレインは三十年後、超一流の地震学者となっていた。日本の佐渡島で起きた大地震の予知に成功するなど、彼の理論は完成目前だったが、周囲ではイスラム国家の陰謀が渦巻いていた。やがてクレインは新たな大地震を予測。その規模は人類がまだ経験したことのないものだった……。迫力満点のエンターテインメント巨編!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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マグニチュード10 RICHTER 10 | 1997 | 内田昌之 | ”マグニチュード”とは地震のエネルギーの大きさを示し、震度とは意味が異なり、アメリカでは”Richter Scale”と呼ばれる。竜巻の”Fujita Scale” と同様に数字が大きいほど被害も大きい。人類が経験したことのない超巨大地震はどのようになるか? |
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