妖怪まんがの巨匠。民族芸術学会評議員。
太平洋戦争中、ラバウルで左腕を失うが、復員後、紙芝居(※)、貸本漫画(※)で生計をたてる。
昔は結構海外の恐怖小説をパクッていた。
※ 紙芝居
戦後間もない貧乏な頃には、子供たちを広場に集めて絵物語を見せて、飴など売っていた。代表作「黄金バット」
※ 貸本漫画
その後、すこし経済状況が良くなり紙が出回るようになると、漫画本を一冊書き下し、それを現在のビデオ・レンタル(これも死滅しつつある)のように貸し出していた。発行、流通は出版社とは全く異なり、やがて雑誌が興隆してくると、貸本屋は次第に消えていった。作者のように、後の少年漫画誌で活躍する多くの漫画家がこれで糊口を凌いでいた。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
- 水木しげる 墓をほる男
- 水木しげる 京極夏彦が選ぶ! 水木しげる未収録短編集
- 水木しげる 畏悦録 〜水木しげるの世界〜
- 水木しげる 悪魔くん (全)
- 水木しげる 京極夏彦が選ぶ! 水木しげるの奇妙な劇画集
- 水木しげる 妖怪ワンダーランド 1 ねずみ男の冒険
- 水木しげる 妖怪ワンダーランド 2 妖怪たちの物語
- 水木しげる 妖怪ワンダーランド 3 幻想世界への旅
- 水木しげる 妖怪ワンダーランド 4 怪奇館へようこそ
- 水木しげる 妖怪ワンダーランド 5 のんのんばあ物語
- 水木しげる 妖怪ワンダーランド 6 死神の招待状
- 水木しげる 妖怪ワンダーランド 7 まぼろし旅行記
- 水木しげる 妖怪ワンダーランド 8 奇人怪人大図鑑
- 水木しげる 糞神島
- 水木しげる 水木しげる短編傑作集<怪異編> 怪奇死人帳
- 水木しげる 水木しげる短編傑作集<恐怖編> 人面草
- 水木しげる 総員玉砕せよ
- 水木しげる 幽霊艦長
- 水木しげる 日本妖怪大全
- 水木しげる 妖怪百物語 日本編
水木しげる 墓をほる男
宣伝文句
生者と死者の間には…
帯、カバー、裏表紙等から引用
「ぼくは昔から墓が好きだったから、墓にはバカにこだわる」
水木しげる貸本黄金時代が生んだ<異端の傑作>、遂に刊行!!
水木しげる「墓をほる男」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
墓をほる男 | 1962 | 詩人の三島ユキ夫は、しゃれこうべを三つ掘り出し、パリ行きのおみやげにしようとした。デパートに買物に行ったところ、そこは、ないはずの四階だった。原作:フランク・グルーバー「十三階の女」。 |
手袋の怪 | 1964 | 怪奇作家に、手だけの幽霊が存在を主張する。 |
大人物 | 1964 | 死者とよみがえらせる薬で西郷さんを復活させたものの…。 |
髪 | 1961 | 若ハゲの少年は、床屋となり、客を殺して髪の毛を奪うが…。 |
壁 | 1959 | 盗んだ宝石を奪った、劇場の社長の怪死事件。画風がまったく違う。 |
おゝミステイク | 1959 | 人気漫画家アゴ塚は、ライバルの武内よしつねに毒を盛られると思い、返り討ちをくらわす。 |
水木しげるのすべて | 1965 | 一日の生活パターンと、当時の仕事についてのエッセイ。 |
ショックな話 | 1965 | つまらなかった「ドラキュラと狼男」のテレビ映画と、山川惣治の「宇宙人と対話する会」のエッセイ。 |
インタビュー 悶死の時代でした——『墓をほる男』覚書 | 1999 | 厳しかった当時の出版社の状況など。 |
宣伝文句
水木しげる信徒である京極夏彦が、誰も知らない隠れた名作・傑作の数々を選び出した! 貸本漫画、少年漫画、青年コミック、エッセイなど、初心者からマニアまで水木ワールドの魅力をたっぷり、お楽しみください。
帯、カバー、裏表紙等から引用
水木しげる「水木しげる未収録短編集」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
亡者の笛 | 1960 | 貸本漫画。発掘したカメには、聴く者を亡者にするという笛が…。 |
おんぼろ小僧一本槍 | 1961 | 貸本漫画。真田幸村の息子の時代劇。 |
なまけの与太郎 怪植物 | 1966 | 「中一コース」連載。宇宙からきた最もりこうな植物。 |
なまけの与太郎 空とぶ円盤 | 1966 | 強く念じると円盤がやってくる。 |
なまけの与太郎 妖精 | 1966 | 深山で見つけた卵からかえった妖精がカンニングを助けてくれる。 |
なまけの与太郎 風の神 | 1966 | 石像の祟りとご利益。 |
なまけの与太郎 見せ物小屋 | 1966 | 村祭の見せ物の妖怪たちの正体。 |
なまけの与太郎 顔ぬす人 | 1966 | よくある、人魂のテンプラで顔を盗む話。 |
なまけの与太郎 約束 | 1966 | 死んだ友達が会いに来る。リライト。 |
なまけの与太郎 海じじい | 1966 | 取り憑いた海じじいを落す呪文。 |
近頃の若者たち | 1971 | エッセイ。ブラブラしている若い者への愚痴。 |
マンガ家の一日 | 1971 | エッセイ。昼起きて夜3時に寝るまで。 |
水晶球の世界 | 1967 | 勝手に漫画化。 |
サラリーマン革命 | 1969 | いきなり首相になった安サラリーマン。 |
屁島 | 1972 | またも下ネタの土人の生活。 |
吉備津の釜 | 1972 | 怨霊のたたり。原作:上田秋成「雨月物語/吉備津の釜」。 |
地蔵和讃 | 1974 | 「ローリング・ストーン」掲載の異色漫画。セリフなし。 |
コチョコチョ菌 | 1980 | 水木らしいエロ・ギャグ。 |
てんぎゃん | 1995 | 南方熊楠の破天荒な少年時代。渡米まで。 |
宣伝文句
霊界の女に魅入られた男の不気味な恋の行方を描く、「終電車の女」。吸血鬼に憧れる少年の悲劇的な結末を描いた「血太郎奇談」。 猥雑な人間界に対する鋭い警句に満ちた”畏”れおおくも”悦”ばしい十三の中・短編を厳選、妖しい魅力が冴えわたる水木ワールドの決定版!!
帯、カバー、裏表紙等から引用
水木しげる「畏悦録 〜水木しげるの世界〜」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
終電車の女 | 1970 | 漫画家の青年にとり憑いた死霊の美女。偉そうな心霊博士がいまいち弱い。 |
猫又 | 1966 | いわば猫面疽。 |
墓守虫 | 1966 | 妻を仮死状態にして保険金詐欺を狙う夫婦の破滅。 |
血太郎奇談 | 1972 | R.マチソン『血の末裔』より。吸血鬼に魅せられた少年。 |
大人物 | 1964 | 死者とよみがえらせる薬で西郷さんを復活させたものの…。 |
一番病 | 1969 | 異常にはりきっている病気(?)の棺桶屋。 |
暑い日 | 1966 | 暑さによる石屋の狂気。 |
霊形手術 | 1970 | 人魂料理でのっぺらぼうになる。 |
木枯し | 1966 | 殺されたしゃれこうべの復讐。 |
天国 | 1970 | 文明という怪物と土人たち。 |
ヘンラヘラヘラ | 1971 | 公害から生まれた妖怪と霊界テレビ。 |
コケカキイキイ | 1970 | 人の不満を食う妖怪の活躍。 |
最初の米 | 1967 | 米がもたらされた神話的伝説。 |
宣伝文句
「エロイム エッサイム」——悪魔くんの呪文と共に、忽然とあらわれた大悪魔メフィスト! “魔”の総帥を賭けた超能力の大決戦!!
帯、カバー、裏表紙等から引用
現世は夢、夢は現世——水木しげる、幻夢の大作全編収録!!
水木しげる「悪魔くん (全)」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
悪魔くん登場 | 1966 | 天才少年悪魔くんは、ファウスト博士から悪魔を呼び出す呪文と、悪魔をコントロールするソロモンの笛と与えられ、世界を悪のない地上天国にするべく、たたかいはじめた。 |
悪魔メフィスト | 1966 | 百目、すねこすり登場。実は月人の霊波で動かされていた。 |
なんじゃもんじゃ | 1966 | 油すまし、もののけ、小豆とぎも登場。ソロモンの笛を盗まれて苦労する。 |
ビチゴン事件 | 1967 | ぶたの糞を流し込まれた、底なし穴の主が怒る。 |
まぼろしの館 | 1967 | 不気味な別荘に憑いている、絵のばばあの妖怪。 |
クモ仙人 | 1967 | 悪魔くんをクモの姿に変えた、不死身の仙人。魔女にソロモンの笛をとられて、あっさり終る。 |
宣伝文句
鬼太郎サーガの最新作「鬼太郎霊団」をはじめ、いっぷう変わった雰囲気のゲゲゲの鬼太郎ものや、幻の怪作」劇画ベートーベンの生涯」など、ちょっと大人っぽく、マジメでナンセンスな奇妙な水木マンガのエッセンスを凝縮。なぜか、ボンヤリしていて単行本に収録されることのなかった作品たちが、ここに集結した! 京極夏彦が人生の師匠・水木しげるに捧げるアンソロジー。
帯、カバー、裏表紙等から引用
水木しげる「水木しげるの奇妙な劇画集」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
百年後のお話 生活種 | 1982 | なんでもなる木でうひょひょ。 |
きのこ | 1993 | なぜ大竹まことが宇宙人なのか??? |
赤八 停電の巻 | 不明 | あの世で体を自在に変形できるようになった幻のヒーロー。 |
劇画 ベートーベンの生涯 | 1973 | 恵まれなかったベートーベンの伝記。 |
馬の骨 | 1978 | 2101年、地球は宇宙人である骨に占領される。 |
鬼婆 | 1978 | 実在しそうな、金の亡者の婆。 |
モテモテ神 | 1978 | 何にでもモテるイボ。 |
幽霊丸 | 1978 | 日本の墓場でクレオパトラの幽霊に会える不思議。 |
まれびと | 1971 | 不幸な人を救うおじいさん。 |
運命の予定表 | 1966 | 階段から落ちて、複雑な頭の打ち方をした男。 |
テレビジャック | 1977 | モテなく金もない男に突然訪れた夢! |
刑事ヨタンボ 神のなる木 | 1975 | 冴えない正義漢と冴えない刑事。 |
エロ河童 | 1975 | 子どもには見せられないアダルト漫画。 |
続ゲゲゲの鬼太郎 幽霊家主の巻 | 1977 | 執念で魂が抜けるようになったねずみ男の冒険。 |
鬼太郎霊団 | 1996 | 世界霊研究会議日本代表にもれた、阿部の奉連想(ほうれんそう)の呪い。妖怪のような村山首相の注目。 |
ゲゲゲの鬼太郎 セクハラ妖怪いやみ | 不明 | 色気妖怪尊師の陰謀。 |
水木しげる「ねずみ男の冒険」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
勲章 | 1964 | 勲章だの肩書があれば、悪い奴でも信用されると批判するが、作者は後年、しれっとして勲章を受けることになる。 |
合格 | 1966 | 口車に乗せられて、忍者修行する少年。 |
はかない夢 | 1965 | 神社の神様に頼んで、もう一人の自分を作ってもらった少年だが…。 |
神変方丈記 | 1965 | 忍法「ゆりかごから墓場まで」対忍法「金借りの術」。 |
ああ無情 | 1965 | やはり、もう一人の自分を作ってもらった絵草紙描きだが…。 |
不老不死の術 | 1964 | 生気を吸い取る仙術。 |
夢の食糧 | 1966 | 糞を食糧に変える粉末。 |
幸福の甘き香り | 1965 | 幸福の夢を見せる術。 |
空想石 | 1965 | 拾った石は火星人の卵だった。 |
空のサイフ | 1965 | 持っていると貧乏になる財布。 |
錬金術 | 1967 | 錬金術は、金を得ることではなく希望を得ることにある。 |
マンモス・フラワー | 1965 | 夢の島から巨大な植物が発生。環境・政治がきれいになれば枯れるらしい。作者の貧乏の愚痴のような作品。 |
『幸福』という名の怪物 | 1967 | 幸福はどんどん大きくなり爆発してしまう。 |
仙人酒 | 1967 | 「もてもてカクテル」で人生バラ色。 |
心配屋 | 1969 | 無能な社員が、妖怪バリバリの卵で有能になったのはいいが…。 |
悪魔の使者 | 1975 | 自分で飼育した妖怪を使ったぺてん。大きなうそは信用される。 |
なまけの与太郎 海じじい | 1966 | 取り憑いた海じじいを落す呪文。 |
子供の国 | 1965 | 戦国時代の子供だけの国の騒乱。やはり、ねずみ男が悪の種をばらまく。 |
水木しげる「妖怪たちの物語」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
やまたのおろち | 1967 | 深山のやまびこを返す、呼子の罠。 |
妖怪水車 | 1970 | 猛霊八惨(もうれいやっさん)登場。海辺の村の死後の世界。 |
死人つき | 1967 | 魍魎(もうりょう)登場。山寺の和尚が語る、異様な死骸の真相。 |
不死の酒 | 1970 | 和尚の実験材料を、泥棒が飲んでしまう。 |
足跡の怪 | 1966 | 山奥の大穴に小便をした祟り。 |
古道具屋の怪 | 1966 | 二階にうもれていた、人を食う本。 |
群衆の中に | 1964 | 地下に住む闇の一族の陰謀。 |
なまはげ | 1966 | 神社の面でいたずらした青年が祟られる。 |
水虎 | 1966 | 死なないと見えない妖怪を退治するには。 |
砂かけばばあ | 1966 | ハンサムにしてもらうかわりに、ばばあの婿になる約束をした青年。 |
怪物マチコミ | 1966 | 有望な新人のアイデアをしぼりとる怪物たち。 |
貧乏神 | 1967 | 貧乏神の追い出し方を商売にしようとした男。作者の環境のせいか、どうもこの頃貧乏くさい話が多い。 |
怪奇死人帳 | 1966 | 古本屋で見つけた死者の作法書を読んでしまった若侍。毒娘があわれ。 |
水木しげる「幻想世界への旅」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
テレビくん | 1966 | 貧乏な子をたすける、テレビに入れる少年。 |
宇宙虫 | 1965 | 猛烈な勢いで進化する虫。 |
丸い輪の世界 | 1966 | 突然現れては消える、霊界への入口。 |
なまけの与太郎 妖精 | 1966 | 深山で見つけた卵からかえった妖精がカンニングを助けてくれる。 |
なまけの与太郎 見せ物小屋 | 1966 | 村祭の見せ物の妖怪たちの正体。 |
なまけの与太郎 風の神 | 1966 | 石像の祟りとご利益。 |
鳥かご | 1966 | 幸運を呼ぶ小人とねずみ少年。 |
河童 | 1965 | 河童と交流した少年。河童は魂を食うらしい。 |
妖花アラウネ | 1968 | ドイツの魔術による世界への夢の入口。 |
影女 | 1968 | 京都の古い下宿屋で出会った、うらやましい妖怪。 |
雨女 | 1968 | 妖怪と人間が交わると若返る! |
紙魚 | 1966 | 無能な社員捨て場に伝わる、成功虫を飲んでみたサラリーマン。 |
星をあやつる男 | 1969 | 星でもって町中の人をいじめるじじい。 |
カモイ伝 | 1966 | 原始の世界と、文明世界のどちらが幸せか。 |
原始さん | 1969 | 文明を破壊してあるく巨大が原始人。 |
ねこ忍 | 1964 | 多数の猫を部下に持った忍者の末路。 |
福の神 | 1965 | 幸運を運ぶ絵草紙のアシスタント。 |
河童膏 | 1969 | 残酷になりきれず、河童の皿を取って来れないダメな男。 |
いぼ | 1963 | 今度はいぼがカンニングを助けて、順風満帆な人生。 |
よみのくに —最初の米— | 1967 | 米がもたらされた神話的伝説。 |
水木しげる「怪奇館へようこそ」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
すりかえられた肉体 | 1966 | 老博士の遺産を受け継ぐことになった青年の罠。 |
未来をのぞく男 | 1966 | 見なければよかった絶望の未来。 |
帰った来た男 | 不明 | 死んだ後をのぞいてみれば、誰も悲しんでいなかった、中年の悲哀。 |
たたり | 1970 | 勇んでボロ家を壊しに行ったやくざの男の運命。 |
迷路 | 1978 | 入らずの山の穴から餓鬼どもが出て来て大騒動。 |
天井裏のクモ | 1974 | 怪奇漫画家の父に悪魔が乗り移る。 |
とかげ | 1972 | 古道具屋で手に入れた妙なとかげは、龍神の子どもだった。 |
巻物の怪 | 1978 | 神社で拾った巻物に描かれた妖怪たちは、宇宙からの使者だった。 |
人面草 | 1967 | 漂着した島で見つけた植物。殺すと人面が生えてくる。 |
糞神島 | 1971 | 糞を神聖なものとして祟める島民を教化しようとする熱血教師。 |
虹の国アガルタ | 1968 | チベットの理想境へ渡る方法とは…。 |
コロボックルの枕 | 1970 | 発掘された夢を伝える枕が教える、人類の驚愕の過去。 |
水木しげる「のんのんばあ物語」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
のんのんばあ 黒姫山の主 | 1975 | のんのん婆さんの妖怪退治シリーズ。正体不明の怪物は山の秘宝を守っているのか? |
のんのんばあ きつねの座布団 | 1975 | 狐と狸がのんのんばあをだまそうとするが。金玉の家がすごい。 |
のんのんばあ 天かける舟 | 1976 | 死人を復活させる縄文時代の宇宙人対婆さん。 |
のんのんばあ ほとけかずら | 1976 | 死霊の憑いた植物が人を招く。婆さんのおぞましいトップレス姿。 |
イボ神さま | 1976 | 自立したイボちゃんと、霊界案内。 |
妖怪屋敷 | 1967 | この影女は姿が見える。また霊界案内。 |
死声 | 1967 | キリギリスの鳴き声を解読した、山奥の博士。 |
死神マボロシちゃん | 1976 | 死神が見える昔のメガネを拾った少年。 |
魔女花子 | 1975 | 魔女の子供をエクトプラズムで悪魔払い。何やら、つのだじろうっぽい。 |
奇妙なプレゼント | 1980 | 魔女花子のいたずらによる、四角力が働く家。 |
水木しげる「死神の招待状」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
サラリーマン死神 死神の招き | 1968 | 成績不振で、地上に単身赴任することになった死神106番。直接手を下さないで、魂を集めなければならない。ねずみ男より悲壮感が漂うキャラ。 |
サラリーマン死神 涙ののるま | 1969 | ノルマを果たさないとエンマ社長にクビにされる。 |
サラリーマン死神 蒸発 | 1969 | かくれ里でつかのまの幸福を得るが…。 |
サラリーマン死神 枯葉 | 1969 | 貧乏神とコンビを組んで、社長をうまくはめてみる。 |
サラリーマン死神 ねたみ | 1969 | 今回はエリートサラリーマンをうまくひっかけることができた。 |
惑星 | 1966 | 突然現れた惑星が金持ちを乗せたまま、いなくなってしまって、貧乏人の天下か。 |
2001年現世の旅 | 1969 | アイデアをしぼりとるトイレで、残酷な未来像。 |
夢の楽園 | 1977 | 楽園移送機を発明した博士。 |
幻覚のいましめ | 1967 | 夢の薬”パラダイス”の試共品をもらったサラリーマン。 |
梅干し | 1969 | 300年前の梅干しの種ともてない男。 |
管狐 | 1968 | 神社に狐に、違う人とすりかえてもらった欲求不満の男。 |
屁赤子 | 1977 | 地蔵のおかげで、屁力を身につけたばあさんの活躍。 |
むせび泣く猫 | 1971 | 巻物を盗んで漫画にした男が猫にされる。猫になって不幸編。 |
まねき猫 | 1977 | 幸福を招く猫によって、猫にされた男。猫になって幸福編。 |
水木しげる「まぼろし旅行記」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
目ひとつの神 新・春雨物語 | 1973 | 原作:上田秋成「春雨物語/目ひとつの神」。息子が都に行ってほしくない母は、庭の石地蔵に祈った。 |
二世の緑 新・春雨物語 | 1973 | 原作:上田秋成「春雨物語/二世の縁」。埋まっていた尊者を蘇生させてみたが、どうしようもないじいさんだった。 |
青頭巾 新・雨月物語 | 1973 | 原作:上田秋成「雨月物語/青頭巾」。鬼道に堕ちた僧のいる山寺で、高僧が退治を試みるが。 |
徳兵衛と丸子石 | 1970 | 河童で一儲けしようとする薬屋の主人。 |
へそまがり | 1969 | あらゆる石を収集した隠居にばちがあたる。 |
わが退魔戦記 | 1970 | 絵草紙描きのもとに美しいアシスタントが来た。 |
おなら神 | 1969 | 屁ばかりでかい小人の悲哀。 |
偶然の神秘 | 1971 | 偶然、輪廻についてのエッセイ漫画。 |
南からの招き | 1968 | 作者の南方の楽園願望の現れか。 |
ベーレンホイターの女 | 1970 | サイボーグ女になった男は、ロケットで宇宙へ。 |
宇宙卵 | 1979 | 吸血鬼対死神から悪魔対クソ男まで、予想もつかない展開。 |
水木しげる「奇人怪人大図鑑」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
怪傑くまくす | 1973 | 大怪人にして大学者の南方熊楠(みなかた・くまくす)の生涯。 |
落第王 | 1974 | 自伝。高等小学校後から兵役に着く前まで。 |
街の詩人たち | 1973 | 自伝。復員後の混乱期。 |
さびしい人 | 1969 | 自伝。アパート管理人時代。ある在日朝鮮人。 |
国際ギャング団 | 1969 | 自伝。アパート管理人時代。愛想のいい隣人の正体。 |
なめちゃん | 1975 | 自伝。紙芝居壊滅から貸本へ移行する頃。 |
突撃! 悪魔くん | 1973 | 自伝。漫画持ち込みの貧乏時代。 |
残暑 | 1969 | 自伝? アイデアにつまって自転車で散歩。 |
ドブ川に死す | 1973 | 自伝。あるアシスタントの短い生涯。 |
新講談・宮本武蔵 剣豪とぼたもち | 1965 | 腹がへった武蔵は威厳がない。 |
新講談・宮本武蔵 闘牛 | 1965 | 厳流島の決闘。 |
新講談・宮本武蔵 こぶ | 1965 | ぶざまなコブを隠す意地。 |
新講談・宮本武蔵 なまけ武蔵 | 1967 | 晩年の武蔵の実像。 |
水木しげる「糞神島」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
とかげ | 1972 | 古道具屋で手に入れた妙なとかげは、龍神の子どもだった。 |
猥談指南 | 1971 | 体験もしていない猥談を披露するのを生業としているおっさん。原作;野坂昭如。 |
貧乏おそそ | 1971 | 野坂昭如原作。「星の王子さま」より。さげまん対福チンの勝負。 |
たらちねの巣 | 1971 | 野坂昭如原作。美容チェーン女社長のおぞましい家庭事情。 |
ざこね | 1971 | 野坂昭如原作。男たちが共同でアパートを借りるのは、いいアイデアと思えたが…。松本清張、さいとうたかをらしき人物が出て来る。 |
当世ますらを団 | 1971 | 野坂昭如原作。結婚詐欺を計画する3人の男たちは、結局女房の尻にしかれる。 |
河童膏 | 1969 | 残酷になりきれず、河童の皿を取って来れないダメな男。 |
糞神島 | 1971 | 糞を神聖なものとして祟める島民を教化しようとする熱血教師。 |
吸血藻 | 1970 | 南方から持ち帰った種が、大増殖し日本を支配する。 |
亡者の谷 | 1970 | 首尾よく洞窟のダイヤモンドから出られた小悪鬼だが、人間界もたいして良くない。 |
氷人国 | 1970 | アラスカに赴任したセールスマンの変身。珍しくハッピーエンド。 |
不思議な手帖 | 1973 | 名前を書くと、その人が死ぬ。ねずみ男の妹登場。 |
たたり | 1970 | 勇んでボロ家を壊しに行ったやくざの男の運命。 |
宣伝文句
闇の中の住人たちを、独特の描線であぶり出す水木怪奇の傑作集。
帯、カバー、裏表紙等から引用
語り口の妙味と緻密な画調のリアリズムが、読者を幻妖の世界へ落とし込む。恐怖と詩情が漂う水木短編の第一弾をご賞味下さい。
水木しげる「怪奇死人帳」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
怪奇死人帳 | 1966 | 古本屋で見つけた死者の作法書を読んでしまった若侍。毒娘があわれ。 |
怪物マチコミ | 1966 | 有望な新人のアイデアをしぼりとる怪物たち。 |
群衆の中に | 1964 | 地下に住む闇の一族の陰謀。 |
島にて | 1970 | 意味のよくわからないショート・ショート。 |
やまたのおろち | 1967 | 深山のやまびこを返す、呼子の罠。 |
未来をのぞく男 | 1966 | 見なければよかった絶望の未来。 |
古道具屋の怪 | 1966 | 二階にうもれていた、人を食う本。 |
一万人目の男 | 1965 | 発展する人を喰う家。 |
足跡の怪 | 1966 | 山奥の大穴に小便をした祟り。 |
影女 | 1968 | 京都の古い下宿屋で出会った、うらやましい妖怪。 |
不死の酒 | 1970 | 和尚の実験材料を、泥棒が飲んでしまう。 |
イースター島奇談 | 1968 | モアイ像に隠された地獄への入口。 |
雨神ユムチャック | 1968 | メキシコの湖底の神殿へ、美女をいけにえにする伝説。 |
迷路 | 1978 | 入らずの山の穴から餓鬼どもが出て来て大騒動。 |
怪骨 | 1967 | 墓場で掘り出した三つのしゃれこうべのたたり。リライト。 |
木枯し | 1966 | 殺されたしゃれこうべの復讐。 |
宣伝文句
闇の奥で悲鳴が聞こえる。血は一瞬に凍り、沼の底に不気味な陰がうごめく。木々はざわめき、魔物が青い息を吐く——水木しげるが恐怖の旋律を奏でる時、闇の住人たちは、再び生気を取り戻す。
帯、カバー、裏表紙等から引用
水木しげる「人面草」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
人面草 | 1967 | 漂着した島で見つけた植物。殺すと人面が生えてくる。 |
猫又 | 1966 | いわば猫面疽。 |
水虎 | 1966 | 死なないと見えない妖怪を退治するには。 |
安い家 | 1964 | 異常に安い家賃の家には食人木が。 |
化木人のなぞ | 1969 | 荒唐無稽な秘境探検もの。 |
貧乏神 | 1967 | 貧乏神の追い出し方を商売にしようとした男。作者の環境のせいか、どうもこの頃貧乏くさい話が多い。 |
すりかえられた肉体 | 1966 | 老博士の遺産を受け継ぐことになった青年の罠。 |
禁断の女 | 1967 | 理想の女を追いかけたら。 |
妖怪水車 | 1970 | 猛霊八惨(もうれいやっさん)登場。海辺の村の死後の世界。 |
約束 | 不明 | A.ブラックウッドの作品より。死んだ友達が約束通り、やって来る。 |
砂かけばばあ | 1966 | ハンサムにしてもらうかわりに、ばばあの婿になる約束をした青年。 |
血太郎奇談 | 1972 | R.マチソン『血の末裔』より。吸血鬼に魅せられた少年。 |
なまはげ | 1966 | 神社の面でいたずらした青年が祟られる。 |
終電車の女 | 1970 | 漫画家の青年にとり憑いた死霊の美女。偉そうな心霊博士がいまいち弱い。 |
最初の米 | 1967 | 米がもたらされた神話的伝説。 |
宣伝文句
昭和二十年三月三日、南太平洋・ニューブリテン島のバイエンを死守する、日本軍将兵に残された道は何か。アメリカ軍の上陸を迎えて、五百人の運命は玉砕しかないのか。聖ジョージ岬の悲劇を、自らの戦争体験に重ねて活写する。戦争の無意味さ、悲惨さを迫真のタッチで、生々しく訴える感動の長編コミック。
帯、カバー、裏表紙等から引用
水木しげる「総員玉砕せよ」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
総員玉砕せよ | 1973 | 天国のような南洋での、地獄のような戦闘。作者の貴重な経験にもとづき90%は真実という、生々しい作品。戦況が不利になるにつれての、玉砕という無駄な戦術と、組織としての士気の低下を、冷静に批判している。 |
宣伝文句
永遠の郷愁が、時空間を越えてきみの心にしみとおる。
帯、カバー、裏表紙等から引用
水木しげる「幽霊艦長」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
敗走記 | 不明 | ニューブリテン島で、唯一人生き残った男が逃げ回る。 |
レーモン河畔 | 不明 | 日本軍とオーストラリア軍にはさまれながらも、誰一人死ぬことのなかった幸運な一家。 |
KANDERE | 不明 | カンデレとは同族の意味で、一度カンデレになったら、どんな場合でも助け合う。哀しいマリーと津田の恋。 |
海の男 | 不明 | 沖縄での大和特攻。 |
ダンピール海峡 | 不明 | 死ぬまで栄光ある軍旗を守った男の最期。 |
白い旗 | 不明 | 硫黄島での、無駄死にを避けることを主張する海軍の隊長と、戦友として死んでいくことを強いる陸軍中尉の対立。 |
幽霊艦長 | 不明 | 一度も敗けたことがないという、宮本武蔵の子孫である艦長の最期。 |
宣伝文句
河童、狸、天狗、一つ目小僧、雪女……。古代飛鳥時代から現代まで、各地を跳梁跋扈する妖怪達。言い伝えや民間信仰の豊かな地に育ち、第二次大戦中、極限状態の熱帯の密林で「異なるもの」の存在を確信した作者が、詳細な解説と精密なタッチで妖怪425を現出!! 妖怪事典の決定版。
帯、カバー、裏表紙等から引用
水木しげる「日本妖怪大全」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
日本妖怪大全 | 1991 | 昔の画集から引用したものと、水木オリジナルのものが混在している。全集ものの中では圧倒的な量を誇る。 収録妖怪: 座敷童子(ざしきわらし) 川姫(かわひめ) 蝶化身(ちょうけしん) 一目連(いちもくれん) 片車輪(かたしゃりん) 小豆洗い(あずきあらい) あまめはぎ網切(あみきり) 赤舌(あかした) 悪鬼(あっき) 油すまし(あぶらすまし) 雨女(あめおんな) 雨ふり小僧(あめふりこぞう) 灯無蕎麦(あかりなしそば) 足長手長(あしながてなが) あやかし 赤頭(あかあたま) 悪四郎妖怪(あくしろうようかい) 足洗邸(あしあらいやしき) 悪路神の火(あくろじんのひ) 足まがり(あしまがり)天邪鬼(あまのじゃく) 青女房(あおにょうぼう) 小豆はかり(あずきはかり) 小豆婆(あずきばばあ) あかなめ アマビエ 油赤子(あぶらあかご) 油返し(あぶらがえし) 一目入道(いちもくにゅうどう) 板鬼(いたおに) 岩魚坊主(いわなぼうず) 一目連(いちもくれん) 遺念火(いんねんび) いしなげんじょ異獣(いじゅう) 磯女(いそおんな) 井戸の神(いどのかみ) 石見の牛鬼(いわみのうしおに) 一本ダタラ(いっぽんだたら) 井守(いもり) いやみ一反木綿(いったんもめん) 以津真天(いつまでん) イジャロコロガシ一本足(いっぽんあし) 海坊主(うみぼうず) うわん牛打ち坊(うしうちぼう) 姥火(うばがひ) 海女房(うみにょうぼう) うしろ神(うしろがみ) 海和尚(うみおしょう) 馬の足(うまのあし) 海人魚(うみにんぎょ) 雲外鏡(うんがいきょう) 海座頭(うみざとう) 海小僧(うみこぞう) 煙羅煙羅(えんらえんら) エンコウオバリヨンオゴメ長壁(おさかべ) 大入道(おおにゅうどう) 置行堀(おいてけぼり) オッパショ石(おっぱしょいし) 送り拍子木(おくりひょうしぎ) 朧車(おぼろぐるま) 送り犬(おくりいぬ) おとろし鬼熊(おにくま) 大坊主(おおぼうず) 白粉婆(おしろいばばあ) 大蛸の足(おおだこのあし) お菊虫(おきくむし) 送り提灯(おくりちょうちん) 大かむろオッケルイベお歯黒べったり(おはぐろべったり) オボおいがかり鬼火(おにび) 大蜘蛛(おおぐも) 大旅淵の蛇神(おおたびぶちのじゃしん) かぶそ金の神の火(かねのかみのひ) 甕長(かめおさ) 川獺の化け物(かわうそのばけもの) 桂男(かつらおとこ) 鍛冶婆(かじばばあ) かみきりがしゃどくろ河童(かっぱ) 帷子辻(かたびらがつじ) 片車輪(かたしゃりん) 蝦蟇(がま) 岸涯小僧(がんぎこぞう) 紙舞(かみまい) 加牟波理入道(かんぱりにゅうどう) 鎌鼬(かまいたち) 餓鬼(がき) 隠れ婆(かくればばあ) 火車(かしゃ) 影女(かげおんな) 片脚上臈(かたあしじょうろう) 川姫(かわひめ) 画霊(がれい) 隠れ里(かくれざと) 川熊(かわぐま) 川天狗(かわてんぐ) 川男(かわおとこ) かまど神(かまどがみ) 片耳豚(かたきらうわ) 傘化け(かさばけ) カワボタルがんの精(がんのせい) がたがた橋(がたがたばし) ガラッパカシャボ海難法師(かいなんほうし) かに坊主金霊(かねだま) 川獺(かわうそ) 貝吹坊(かいふきぼう) 元興寺(がごぜ) 海妖(かいよう) 川赤児(かわあかご) 烏天狗(からすてんぐ) 川猿(かわざる) かぶきり小僧(かぶきり小僧) 狐火(きつねび) 旧鼠(きゅうそ) 鬼女(きじょ) 馬魔(ぎば) 金魚の幽霊(きんぎょのゆうれい) 清姫(きよひめ) 狐の嫁入り(きつねのよめいり) キムジナー麒麟(きりん) 木の子(きのこ) 狐憑き(きつねつき) 縊れ鬼(くびれおに) 黒仏(くろぼとけ) 黒手(くろて) 黒髪切(くろかみきり) 黒玉(くろだま) 首かじり(くびかじり) 口裂け女(くちさけおんな) 黒坊主(くろぼうず) クネユスリ倉ぼっこ(くらぼっこ) くだん海月の火の玉(くらげのひのたま) 倩兮女(けらけらおんな) 毛羽毛現(けうけげん) ゲドガキのバケモン水もん(けんもん) 児啼爺(こなきじじい) 木葉天狗(このはてんぐ) 古庫裏婆(こくりばばあ) 小池婆(こいけばばあ) 小坊主(こぼうず) 古戦場火(こせんじょうび) 小雨坊(こさめぼう) 小袖の手(こそでのて) 木霊(こだま) 狐者異(こわい) 五徳猫(ごとくねこ) コロボックルこそこそ岩(こそこそいわ) 古籠火(ころうび) 山神(さんじん) 山中の幽霊屋敷(さんちゅうのゆうれいやしき) 猿神(さるがみ) さがり囀り石(さえずりいし) ザンさとり山精(さんせい) 逆柱(さかばしら) さざえ鬼(さざえおに) 山霊(さんれい) 三吉鬼(さんきちおに) 皿数え(さらかぞえ) 座敷坊主(ざしきぼうず) 死人憑(しびとつき) しばがき樹木子(じゅぼっこ) 邪魅(じゃみ) 敷次郎(しきじろう) 精螻蛄(しょうけら) 人面瘡(じんめんそう) 不知火(しらぬい) 絡新婦(じょろうぐも) 正吉河童(しょうきちかっぱ) 篠崎狐(しのざききつね) 蛇骨婆(じゃこつばばあ) 塩の長司(しおのちょうじ) シズカモチ白溶裔(しろうねり) じゃんじゃん火(じゃんじゃんび) 出世螺(しゅっせぼら) 精霊風(しょうろうかぜ) 白坊主(しろぼうず) 芝右衛門狸(しばえもんたぬき) シバテン小鬼(しょうき) 人面樹(じんめんじゅ) しらみゆうれん朱の盆(しゅのぼん) 次第高(しだいだか) すっぽんの幽霊(すっぽんのゆうれい) ずんべら坊(ずんべらぼう) スネカ水精の翁(すいせいのおきな) 水虎(すいこ) すねこすり硯の精(すずりのせい) 砂かけ婆センポク・カンポクせこ石妖(せきよう) 空神(そらがみ) 袖引き小僧(そでひきこぞう) 大光寺の怪異(だいこうじのかいい) 高坊主(たかぼうず) たたりもっけたんころりん高入道(たかにゅうどう) ダキ竹切狸(たけきりだぬき) 高女(たかおんな) タテクリカエシ畳叩き(たたみたたき) 狸囃子(たぬきばやし) 田の神(たのかみ) たくろう火(たくろうび) 提灯お岩(ちょうちんおいわ) 力持ち幽霊(ちからもちゆうれい) 長面妖女(ちょうめんようじょ) 提灯小僧(ちょうちんこぞう) 茶袋(ちゃぶくろ) 土蜘蛛(つちぐも) 釣瓶火(つるべび) 土転び(つちころび) つらら女(つららおんな) 辻神(つじがみ) 釣瓶落とし(つるべおとし) 衝立狸(ついたてたぬき) 常元虫(つねもとむし) 付喪神(つくもがみ) 手長婆(てながばばあ) 貂(てん) 天狗(てんぐ) 天火(てんか) 天井なめ(てんじょうなめ) 天づるし(てんづるし) てっち鉄鼠(てっそ) 手の目(てのめ) 手洗鬼(てあらいおに) 天狗火(てんぐび) 天子(てんじ) 天狗礫(てんぐつぶて) 手形傘(てがたかさ) 豆腐小僧(とうふこぞう) 共潜(ともかずき) 泥田坊(どろたぼう) 髑髏の怪(どくろのかい) 道通さま(どうつうさま) 通り物(とおりもの) 鳥取の牛鬼(とっとりのうしおに) 百々目鬼(とどめき) なまず神(なまずがみ) 浪小僧(なみこぞう) 納戸婆(なんどばばあ) 生剥(なまはげ) 泣き婆(なきばばあ) 嘗め女(なめおんな) 二恨坊の火(にこんぼうのひ) 如意自在(にょいじざい) 人形の霊(にんぎょうのれい) 入道坊主(にゅうどうぼうず) 人魚(にんぎょ) 塗仏(ぬりぼとけ) 塗壁(ぬりかべ) ぬえ濡女(ぬれおんな) 沼御前(ぬまごぜん) ぬっぺふほふ塗坊(ぬりぼう) ぬるぬる坊主(ぬるぬるぼうず) ぬらりひょん寝肥(ねぶとり) 猫の神通力(ねこのじんつうりき) 猫股の火(ねこまたのひ) 野火(のび) のびあがりノツゴ野寺坊(のてらぼう) 野衾(のぶすま) ノウマ野槌(のづち) 野宿火(のじゅくび) 化け狸(ばけだぬき) 八百八狸(はっぴゃくやだぬき) 化け火(ばけび) 髪魚(はつぎょ) 白蔵主(はくぞうす) 魃鬼(ばつき) ばたばた狸伝膏(ばけものこう) 化け灯籠(ばけどうろう) 化け古下駄(ばけふるげた) 般若(はんにゃ) 畑怨霊(はたおんりょう) 橋姫(はしひめ) 化け鯨(ばけくじら) 波山(ぱさん) 化け銀杏の精(ばけいちょうのせい) 芭蕉の精(ばしょうのせい) 化け猫(ばけねこ) 化け草履(ばけぞうり) ばく針女(はりおなご) 機尋(はたひろ) 場所に住む霊(ばしょにすむれい) 百目(ひゃくめ) ヒザマ魃(ひでりがみ) 火の車(ひのくるま) 一つ目入道(ひとつめにゅうどう) 日和坊(ひよりぼう) 火間虫入道(ひまむしにゅうどう) 飛縁魔(ひのえんま) 一人相撲(ひとりずもう) ぴしゃがつく病虫(びょうちゅう) ひょうとく一声叫び(ひとこえさけび) 狒々(ひひ) 百鬼夜行(ひゃっきやぎょう) ビジンサマ一つ目小僧(ひとつめこぞう) ひだる神(ひだるがみ) 貧乏神(びんぼうがみ) ひょうすえ二口女(ふたくちおんな) 古椿(ふるつばき) 札返し(ふだかえし) 古屋の妖怪(ふるやのようかい) 衾(ふすま) 震々(ぶるぶる) 風狸(ふうり) 舟幽霊(ふなゆうれい) 文車妖妃(ふぐるまようび) ブナガヤ火(ぶながやび) 吹消し婆(ふきけしばばあ) 古杣(ふるそま) 淵猿(ふちざる) ふらり火(ふらりび) ペロリ太郎弁慶堀の河太郎(べんけいぼりのかわたろう) べとべとさん細手(ほそで) 箒神(ほうきがみ) 疱瘡婆(ほうそうばばあ) 頬撫で(ほおなで) 坊主狸(ぼうずだぬき) 枕返し(まくらがえし) 舞首(まいくび) 麻桶毛(まゆげ) 豆狸(まめだぬき) 迷い家(まよいが) 蛟(みずち) みかり婆(みかりばばあ) 飯笥(みしげー) 見上入道(みあげにゅうどう) 溝出(みぞいだし) 無耳豚(みんきらうわ) 百足(むかで) 飯食い幽霊(めしくいゆうれい) 魍魎(もうりょう) 目々連(もくもくれん) 百々爺(ももんじい) 山童(やまわろ) ヤカンヅル山犬(やまいぬ) 夜行遊女(やぎょうゆうじょ) 夜行さん(やぎょうさん) やんぼし疫病神(やくびょうがみ) 山女(やまおんな) 山天狗(やまてんぐ) 家鳴り(やなり) ヤマンボ山地乳(やまちち) 山婆(やまんば) 八咫烏(やたがらす) 幽谷響(やまびこ) 遣ろか水(やろかみず) 山爺(やまじじい) 柳婆(やなぎばばあ) やまこ山操(やまわろ) 夜道怪(やどうかい) 山男(やまおとこ) 雪女(ゆきおんな) 幽霊狸(ゆうれいだぬき) 行き逢い神(ゆきあいがみ) 雪爺(ゆきじじい) 妖怪万年竹(ようかいまんねんだけ) 夜泣石(よなきいし) 夜雀(よすずめ) 妖怪風の神(ようかいかぜのかみ) 妖怪蜃気楼(ようかいしんきろう) 呼子(よびこ) 雷獣(らいじゅう) 竜(りゅう) 竜灯(りゅうとう) 老人火(ろうじんび) 飛頭蛮(ろくろくび) 輪入道(わにゅうどう) 笑地蔵(わらいじぞう) 若狭の人魚(わかさのにんぎょ) わいら渡柄杓(わたりびしゃく) |
宣伝文句
目には見えないが、感じられるものたち
帯、カバー、裏表紙等から引用
この地上には「目に見えるもの」だけではなく「目に見えない方々」がたくさんおり、それらのものが人間と共存していて、目に見えないものが、指令したりなんかして、人間を動かしたりする。それを人間は、背後霊だの、守護霊だのと、いろいろ名前をつけたりする。
要するに、地球には「目に見えない方々」がおられるというわけだ。
それを、目に見えるように「形」にしてみたのが、この『水木しげるの妖怪百物語』というわけだ。
水木しげる「妖怪百物語 日本編」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
妖怪百物語 | 1999 | 水木まんがでおなじみの100の日本の妖怪たちが、絵と文で紹介されている。類似本も多く、新鮮味には欠ける。 収録妖怪: 首かじり 小豆洗い(あずきあらい) 百目(ひゃくめ) 二口女(ふたくちおんな) 児啼爺(こなきじじい) がしゃどくろ 飛頭蛮(ろくろくび) 山地乳(やまちち) 火車(かしゃ) 傘化け餓鬼憑(がきつき) 蛇骨婆(じゃこつばばあ) 寝肥(ねぶとり) お歯黒べったり おとろし清姫 手洗鬼(てあらいおに) 針女(はりおなご) 天井なめ あかなめ ぬらりひょん 元興寺(がごぜ) 白溶裔(しろうねり) 枕返し 煙羅煙羅(えんらえんら) 縊れ鬼(くびれおに) 一つ目小僧 毛羽毛現(けうけげん) 吹消し婆 小豆はかり夜行さん(やぎょうさん) 古庫裏婆(こくりばばあ) 木魚達磨(もくぎょだるま) 琴古主(ことふるぬし) 座敷童子(ざしきわらし) あまめはぎ 泥田坊(どろたぼう) 百々目鬼(とどめき) 白粉婆(おしろいばばあ) 震々(ぶるぶる) キムジナー すねこすり 日和坊(ひよりぼう) 砂かけ婆 山童(やまわろ) マブイウトシ 百々爺(ももんじい) 朱の盆(しゅのぼん) 油すまし ノツゴ 畳叩き ヤマンボ さがり 釣瓶火(つるべび) 釣瓶落とし(つるべおとし) 烏天狗 一本ダタラ 塗壁(ぬりかべ) コロボックル 足長手長(あしながてなが) 産女(うぶめ) 磯女 ダキ 石見の牛鬼(いわみのうしおに) さざえ鬼浪小僧(なみこぞう) 川赤児(かわあかご) 海女房 川男 海坊主 川猿 白蔵主(はくぞうす) 五徳猫 鉄鼠(てっそ) 樹木子(じゅぼっこ) 以津真天(いつまでん) 人魚 かに坊主 大蜘蛛 鎌鼬(かまいたち) かみきり べとべとさん ペロリ太郎 甕長(かめおさ) 袖もぎ様(そでもぎさま) 苦笑(にがわらい) 悪鬼 尻目(しりめ) トリダシ こんにゃく幽霊 いそがし 大かむろ カシャボ ひょうとく 一反木綿(いったんもめん) 馬の足 豆腐小僧 河童(かっぱ) 雲外鏡(うんがいきょう) 天邪鬼(あまのじゃく) |
コメント