太字作品や★★★★★が特におすすめです。
水木しげる 妖奇伝 <上>
宣伝文句
33年もの長きの間、貸本に封印されていた幻の鬼太郎シリーズ第一作”兎月書房版墓場鬼郎”を初めて単行本化、368頁一挙掲載!!
帯、カバー、裏表紙等から引用
水木しげる「妖奇伝 <上>」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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妖奇伝 幽霊一家 | 1959 | 血液銀行の社員水木の家の裏の古寺に、最後の幽霊族の夫婦が引越してきた。「ゲゲゲの鬼太郎」の原点となる貸本時代の漫画。後年の誕生編とは微妙に異る。 |
妖奇伝 墓場鬼太郎 | 1959 | 劇的な、鬼太郎と目玉の親父の誕生シーン。鬼太郎は水木に引き取られるが、夜中にちょくちょく出かけているようだ。水木は一枚の切符を発見する。 |
墓場鬼太郎 地獄の片道切符 | 1959 | いなくなった水木を探して、鬼太郎についてきた水木の母は、彼を地獄の入口でつき落すが、結局狂人になってしまう。 |
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水木しげる「妖奇伝 <下>」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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墓場鬼太郎 下宿屋 | 1959 | 老博士が復活させた夜叉と吸血鬼が対決前編。夜叉は鬼太郎の魂を抜き、吸血鬼は獲物を集めるため下宿屋をひらく。 |
墓場鬼太郎 あう時はいつも死人 | 1959 | 夜叉と吸血鬼が戦って丸くなった玉に、ねずみ男が血をかけると、木が生えてきた。吸血鬼の下男である、初期のねずみ男は、まるでせむし男のようだ。 |
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水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎 1 妖怪大裁判」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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地獄流し | 1965 | 悪人が、地獄に行き来できる鬼太郎に連れて行かれる。 |
だるま | 1966 | ないはずの四階に、妖怪だるまが住みつく。内蔵を子だるまにして攻撃。 |
妖怪城 | 1966 | たんたん坊、二口女、かまいたち登場。封印されていた妖怪城が、ねずみ男のいたずらで甦る。 |
おばけナイター | 1966 | 念じたとおりに打てるバット対バットをさけるボールで野球の試合。 |
見上げ入道 | 1967 | 妖怪学校につかまって教育される子供と猫と虫。 |
猫娘とねずみ男 | 1967 | いんちき宗教で大金持ちになったねずみ男をこらしめろ。 |
さら小僧 | 1967 | 「ぺったらぺたらこ」の歌が大ヒット。 |
天邪鬼 | 1968 | いじわるじいさんが、幸福な人間をいじめようと計画。鬼太郎は薫製にされる。 |
おりたたみ入道 | 1968 | ねずみ男の弟登場。実はむじなが子供たちのお年玉を狙う。 |
悪魔ベリアル | 1968 | ポルトガルから来た悪魔。からす天狗が封じた魔力を、またねずみ男が甦らせる。体を部品に分けて攻撃。 |
のっぺらぼう | 1968 | ひとだまの天ぷらを食うと、顔を盗まれる。 |
オベベ沼の妖怪 | 1968 | 貧乏なかわうそのいたずら。 |
妖怪大裁判 | 1969 | 百々(ももん)じじいの陰謀で、妖怪パーティがテレビ中継されてしまった。冤罪で鬼太郎が溶解刑にされそうになる。 |
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水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎 2 妖怪軍団」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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猫仙人 | 1965 | 不老不死を会得した仙人のたましいが猫を操って、町を支配する。たましい金しばりの術(質問しながら絵を描く)で石に封印。 |
幽霊電車 | 1966 | おばけを信じない青年たちが、死後の世界行きの電車に乗せられる。 |
鏡爺 | 1967 | 姿をとられた少女と鬼太郎。 |
まくら返し | 1968 | ゆめの世界に子供が連れ去られる。塩づけで退治。 |
ぬらりひょん | 1967 | 人間のふりをして悪いことをしてきたぬらしひょんが、蛇骨ばばあとともに、先祖流しで大昔に送られる。 |
磯女 | 1968 | 持っている赤ん坊が本体。 |
妖花 | 1968 | 花を愛する孤独な美少女・花子と鬼太郎たちが、南方の花の秘密を探りに行く。 |
人食い島 | 1968 | いけにえの島は巨大な妖怪だった。 |
妖怪軍団 | 1968 | 南方から来た妖怪開放軍。といってもアカマタとやし落としだけ。 |
死神 | 1968 | ねずみ男の兄と称して、死神がゲスト出演。 |
あかなめ | 1971 | 夢の島から出て来たゴミの妖怪。 |
ダイダラボッチ | 1971 | 部品ごとに封印されていた大巨人が、日本列島を食おうとする。 |
猫町切符 | 1978 | 人間が蒸発すると猫が増える謎。 |
海坊主先生 | 1978 | 人類が進化した姿は、霊魂を食べる海坊主だった。 |
悪魔ブエル | 1971 | 悪魔の軍団を妖怪「ヤカンズル」に食わせる。 |
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水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎 3 妖怪大戦争」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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手 | 1964 | 吸血鬼ラ・セーヌ登場。その後も多用するリモコン手で撃退する。 |
水虎 | 1966 | 水の妖怪。凍らせて退治。 |
吸血木 | 1966 | のびあがり登場。木の芽を植えつけるのは、よくあるパターン。 |
妖怪大戦争 | 1966 | 魔女、人狼、ドラキュラ、バックベアードら西洋の妖怪が侵略してくる。 |
大海獣 | 1966 | 鬼太郎が、くじらの祖先のゼオクロノドンにされてしまう。 |
吸血鬼エリート | 1967 | 蟻地獄と屋敷がいい感じだ。 |
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水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎 4 妖怪獣」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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妖怪獣 | 1967 | 八百八たぬきが蛟龍(こうりゅう)、おおなまずを使って狸王国建設を図る。 |
夜叉 | 1966 | たましいを食う髪の毛。 |
毛羽毛現 | 1967 | 子供のたましいを化石に入れて、恐竜を復活させる。 |
峠の妖怪 | 1967 | ぶるぶる登場。寒気で震わせて事故を起こす。 |
電気妖怪 | 1967 | かみなり様と放電合戦。 |
海座頭 | 1967 | 南方へ旅行中、船幽霊の魂を救う。 |
白山坊 | 1967 | 古狐が娘を嫁にもらう約束で、大金持ちにしてくれる。後から約束を破る人間の方も悪い。 |
おどろおどろ | 1968 | 毛はえ薬を研究していた学者が変身。 |
ダイヤモンド妖怪 | 1967 | 輪入道登場。炭素光線で人をダイヤにして食う。 |
鏡合戦 | 1968 | 雲外鏡(うんがいきょう)登場。もともと銅なので塩水で錆びる。 |
朝鮮魔法 | 1968 | ぬっぺらぼうの兄弟が若さのエキスを奪う。 |
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水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎 5 妖怪大統領」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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笠地蔵 | 1968 | 民話の正体は、ざしきわらしと鬼太郎たちだった。 |
手の目 | 1968 | 人間の手を操り、銀行の給料箱を奪う。 |
モウリョウ | 1968 | 墓場の古い死体から新しい死体へ、乗り移る妖怪。 |
コマ妖怪 | 1968 | あまめはぎ登場。コマ勝負で負けたらいうことをきくのが妖怪界のしきたりらしい。 |
さざえ鬼 | 1968 | にせ鬼太郎に化けて、人魚を売ろうとする。 |
ばけ猫 | 1968 | 道路で、ひき殺された猫たちの怨み。 |
ひでり神 | 1968 | 野づちに吸い込まれて退治。 |
雪ん子 | 1968 | 雪女、雪男らも登場。異常気象で発生。 |
げた合戦 | 1968 | 妖精の貯金箱の丸毛が盗まれた。げた妖怪の正体は逆柱。 |
姑獲鳥 | 1968 | 人の赤ん坊を盗んで集める。 |
穴ぐら入道 | 1968 | むしろ悪いのは、廃坑を奪おうとした、やくざの親父だ。 |
妖怪関ヶ原 | 1968 | 邪魅、がま仙人登場。鬼太郎ががまにされる。 |
血戦小笠原 | 1968 | 妖怪樹、ドラキュラ,支那夜叉、ランスブィル、ペナンガラン、アササボンサンら吸血妖怪が、恐山の妖怪血液銀行を狙う。 |
天狐 | 1968 | 地下鉄工事が妖狐族の王国とぶつかった。 |
妖怪大統領 | 1968 | アメリカの妖怪こうもりねこ登場。葬頭河婆(そうずかばばあ)の裸がいやらしい。 |
妖怪ラリー | 1968 | ベアード(米)、狼男(英)、フランケン(独)、魔女(仏)、グレムリン(ソ連)、水虎(中)、鬼太郎(日)らが、仲良く世界妖怪ラリー。 |
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水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎 6 妖怪反物」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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朧車 | 1968 | 水木邸を中心に奇怪な雲が! その中がおばけの国になる。 |
おどろおどろ対吸血鬼 | 1968 | 再登場の妖怪たち。格闘の後、丸い玉になっておしまい。 |
陰摩羅鬼 | 1968 | 姿が見えないが、魂かなしばりの術で絵に封印される。 |
牛鬼 | 1968 | 殺した者が次の牛鬼になる。鬼太郎が牛鬼になってしまってので、村の神様に退治してもらう。 |
ほうこう | 1968 | 地水火風の四つの分身からなる、漬物好きな妖怪。 |
髪の毛大戦 | 1969 | 八たの鏡の中の髪さまが、村人の髪の毛を奪う。 |
妖怪反物 | 1969 | 中国の妖怪チーに皆反物にされてしまう。井戸仙人に助けられ、なんとか撃退。 |
かまぼこ | 1969 | 半魚人にかまぼこにされた鬼太郎は、逆に半魚人を人間にして永遠に苦しませるのがミソ。 |
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水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎 7 妖怪花」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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後神 | 1968 | 弱い後神が妖怪サボテンを利用して、家をのっとる。 |
雨ふり天狗 | 1969 | 排気ガスに良かった天狗が、運転手を風化させる。 |
泥田坊 | 1969 | もとは田を航空基地にとられた農民の怨霊。 |
妖怪花 | 1969 | 絶滅寸前の妖怪花の地に建てられたホテル。妖怪花を助けようとした鬼太郎は、あしまがりの雲に閉じ込められる。 |
土ころび | 1969 | 人間が工業用水の汚染で変化した、エネルギーを吸う妖怪。 |
釜なり | 1971 | 古い釜が、鬼太郎の精気を吸って生き返った。 |
ふくろさげ | 1971 | 妖怪エネルギーを吸う壷を、人間が悪用する。 |
逆モチ殺し | 1971 | 火車登場。珍しく、目玉の親父の術で倒される。 |
傘化け | 1971 | ねずみ男の陰謀で誘拐事件を起こす。 |
まぼろしの汽車 | 1971 | 妖怪ピーが吸血開放区を始めるが、これまた目玉の親父のタイム・マシンの術で過去に戻される。 |
赤舌 | 1971 | 水をあやつる地下の妖怪。骨女がいい感じ。 |
大首 | 1971 | 霊を食って縄文時代から不老不死の妖怪が、骨女らを操って霊を集める。 |
いやみ | 1971 | 人のたのしみのエキスを奪い、日本中が厭世的になる。 |
目目連 | 1971 | 村の古い家に住みついていたが、高速道路の工事で取り壊されることになり、暴れ出す。最後にねずみ男がちゃっかり勲章をもらうのが、もうけもの。 |
その後のゲゲゲの鬼太郎 | 1970 | 南方に渡り、酋長になる。作者の願望の現れか。 |
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水木しげる「鬼太郎夜話(全)」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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鬼太郎夜話(全) | 1967 | 「ガロ」に連載された、鬼太郎シリーズの外伝的作品。吸血木、地獄流しなどのネタの使い回しも見られる。長いわりに、メリハリに欠ける。 |
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