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怪談

中岡俊哉

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太字作品や★★★★★が特におすすめです。

中岡俊哉 恐怖の心霊写真集

著者:    中岡俊哉 なかおか・としや
発表:    1974年
発行所:   二見書房 サラ・ブックス
価格:    690円

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中岡俊哉 編著 日本、初の怪奇異色写真集
霊魂は果たして存在するのか?
人類永遠の謎に、いま
三次元のメカニックが挑戦する
現代科学では解明不能な
世にも不思議な世界がここにある
恐怖の心霊写真集

心霊写真の迫真性
平野威馬雄
中岡さんの世界は、幽と明に分かれている。そして、中岡さんは幽の坑道を、まばゆい程のカンテラの灯で、昼間のように照らし出してくれた。 心霊写真の迫真性と科学的裏づけも忘れずに…………。明の世界では今、受難の渦にまきこまれている超能力の幼き者たちのために、温かく深い理解あふれた支持者となって、こつこつと、エスパーの合理性を追究いる。中岡さんは、パラサイコロジーとサイキック・マターと、さらに超自然のものみなを掌の中に程よく温め、すばらしい孵化の日を間近に迎えようとしている。ほんとに大切なひとだ。この本がまた、ぼくたちを次の段階への忙しさに追いこ のか…と思っただけで、胸がわくわくする。

〔略歴] 1926年に浪曲家の桃中軒雲右衛門 の孫として東京の大塚に生まれる。 馬賊を志して中国大陸に渡る。 終戦後は北京放送局に勤務。 以来25年にわたり超常現象の研究を続け、ESP関係の著書を続々と世に問う。 日本超能力研究会を主催している。

帯、カバー、裏表紙等から引用

感想

心霊写真集の出版目的は、心霊現象の存在を証明し、関心を持つ人々に資料を提供することである。異なる場所や時代で起きた様々な不思議な出来事や霊体の存在が描かれ、それぞれの主人公たちが恐怖や驚きを体験する。様々な場所で幽霊や怪奇現象が起きており、心霊現象の研究や理解が必要である。

まるで見てきたように怪異を紹介する語り口が持ち味で、演芸とか放送とかの経験が生きているようだ。漫画家の「つのだじろう」みたいに本人が心霊にのめり込んでいる訳ではなく、怪談を仕入れて(あるいは創作して)、それをわかりやすく提供するのを仕事と割り切っているやっているように見える。しかし、その語りの巧みさで、当時雑誌で読んでいた少年たちは、本気で怖がったものだ。

心霊写真については多数掲載されており、そのうちには:

  • シミュラクラ現象…逆三角形に配置された3点を顔と誤認識する現象
  • 意図せぬ二重写しや撮影事故
  • 意図的なトリック撮影

で片づけることができる写真が結構ある。大人はエンターテインメントとして、そのアイデアを楽しめればOK, 子供には逆に夢に見るほど怖いかもしれない。

中岡俊哉 幽霊を見た! <日本篇>

著者:    中岡俊哉 なかおか・としや
発表:    1976年
発行所:   二見書房 サラブレット・ブックス
価格:    720円

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今夜も怨霊たちがあなたを狙っている!
ひとりだけでこの本を読まないでください!
中岡俊哉著
怪談89話 <日本篇>
あなたもこわ~い話の語り手になれる!
幽霊を見た! 恐怖の証言集1

[略歴]1926年に浪曲家の桃中軒雲右衛門の孫として東京大塚に生まれる。中国大陸で終戦をむかえ北京放送局でアナウンサーを勤める。1948年より超常現象の研究を始め、スーパーナチュラル関係の著書を続々と発表している。超常現象研究国際団体の役員としても活躍している。

帯、カバー、裏表紙等から引用

感想

複数の怪奇現象が起こり、人々がそれに巻き込まれる。幽霊や呪いによる恐怖体験や不思議な現象が続く中、家族や友人たちはそれぞれの信念や絆を持ちながら対処していく。一連の怪奇な出来事が次々と起こり、人々は幽霊や呪術によって脅かされる。

とくに日本の幽霊に焦点を当てた怪談集。仮に元ネタが取材したものだとしても、かなり脚色が入っており、まるで再現ドラマを観るような臨場感だ。それも含めて娯楽として嘘はなしを楽しめる人にはOK。

中岡俊哉 恐怖! 噂の新名所

著者:    中岡俊哉 なかおか・としや
発表:    1996年
発行所:   二見書房 二見文庫
価格:    500円

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今夜も出る!!! 戦慄のミステリースポット

事故が事故を呼ぶ恐怖ゾーン/魅入られた魔のトンネル/怨霊の漂う恐怖名所/自殺者の霊魂が巣食う謎のエリア/殺人現場に残る死者の霊/怨霊にとりつかれた家/いわくつきの土地に多発する怪現象/あの世とつながるミステリーゾーン。全国57ヵ所の最新情報をミステリーハンターの第一人者が徹底検証!

この5の恐怖名所には
ひとりだけで胆だめしには
行かないでください
あなたにも恐ろしいことが
起こるかもしれませんから…

著者略歴 中岡俊哉(なかおか・としや)
1926年、東京の大塚に生まれる。中国大陸で終戦をむかえ、北京放送でアナウンサーをつとめる。1948年より超常現象の研究を始め、スーパナチュラル関係の著書を続々と発表。国際サイコトロニカ研究会(国際意識力学会)の一員として、潜在能力開発の研究、調査に力を注いでいる。

帯、カバー、裏表紙等から引用

感想

中岡俊哉は、日本全国のミステリー・ゾーンにおける死者の恨みや執念の深さを研究し、交通事故や怪現象の増加に磁場の変調が関与している可能性を指摘している。幽霊目撃や怪奇現象が起きるトンネルや場所での事故や祟りの話が紹介され、人々が恐怖を感じる中、主人公たちは幽霊の正体を探るために行動する。

全国的に有名な心霊スポットである、道路、トンネル、建物、観光(?)地などを広く実名でルポしている。風評被害なんて、どこ吹く風だ。いかにもな場所で、聞いたことがありそうな怪異が発生する。

この当時は、「心霊現象には磁場の異常が関係している」という心霊科学的なアイデアを得たようで、磁気の影響で精神に変調をきたし、交通事故や心霊現象に遭遇するとしている。そういう異常地帯はどこにであるらしいが、どうして磁気に異常が発生するかは、よくわからない。

中岡俊哉 怪談の達人

著者:    中岡俊哉
発表:    1998年
発行所:   二見書房 二見文庫
価格:    495円

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恐怖の霊体験実話集

世にも奇怪な幽霊撮影所/身の毛もよだつ猫の祟り/血を流す帯の謎/ご神木を切ってしまったばかりに…/服毒自殺のあった部屋/高層ビル、窓越しの恐怖/突然、トイレの片隅に…/バイク死亡事故の現場/深夜の電話から流れる呻き声/笑う市松人形/通夜に微笑んだ遺影/漁師を脅かす溺死体…など戦慄の恐怖実話50。

人の心のひだに隠された
哀しくも切ない
怨念や愛が積もり積もって
世にも恐ろしい
霊現象を引き起こしている

帯、カバー、裏表紙等から引用

感想

中岡俊哉の本は実際に起こった恐怖体験を紹介し、怪談を語る際の語り口調で読者を震え上がらせる。また、彼は人間の真摯な心の大切さを強調し、残忍な行動は霊による呪いや祟りを引き起こすと警告している。

講談師のようにリアルに怪異を語る著者の怪談集。「耳袋」などは、怪現象を提示して放り出すような話もあるが、これらの怪談は、老婆、蛇、山、葬式などについて、わりと王道を行き、きれいにオチが着く作品が多い。しかも古典的に因果応報だったりするのは、やはし著者が古い人間だからか。

昔は数少ない心霊研究の権威だったので、マスコミにもよく登場し、ついには漫画のキャラクターにまでなってしまった。

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