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忍者漫画

白土三平 カムイ伝

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太字作品や★★★★★が特におすすめです。

白土三平「カムイ伝 1 誕生の巻」より引用
タイトル     発表 感想
誕生1965時は江戸時代、処は日置七万石領。厳然とした身分制度の最下層の非人は、人の嫌がる仕事のみ与えられ、百姓とも反目していた。そこに一人の男の子が生まれた。江戸時代の百姓/非人の厳しい生活を中心に描かれる巨大な大河漫画。権力の非道と、一揆に次ぐ一揆。主人公のはずのカムイも一つの駒に過ぎない。
カガリ1965ここでの主人公は、もう一人(?)のカムイである白オオカミ。狼の生態は本筋とは関係ない。”カガリ”とは、熊の縄張を示す目印。
1965下人の子正助は本百姓になるのが夢だ。非人の子カムイは、強くなることで差別を克服しようとする。家老の子草加竜之進は、目付の子橘一馬を御前試合で負かす。
マスドリ1965年貢米の検査の、あまりの杜撰さに怒った庄屋らは直訴し、お蔵方が処分される。納得が行かないその役人は、目付とともに家老に対する復讐を謀る。

白土三平 カムイ伝 2 斬首の巻

著者:    白土三平
発表:    1965年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 2 斬首の巻」より引用
タイトル     発表 感想
赤猫1965竜之進と恋仲のオミネは、領主に目を付けられた結果見投げして死ぬ。狂ったオミネの父は非人部落に放火(赤猫)する。誤って領主に斬りかかった竜之進は勘当されるが、それを口実に草加一門は征伐される。
斬首1965非人頭の横目は、カムイに目をかけるが、百姓に斬りかかったカムイは、なんと斬首の刑で死んでしまう!
タブテ1965カムイの兄が登場し、弟の遺志と継ぐが、そこへタブテが弟子入りしてくる。タブテは禁断の狩場へ忍びこみ、処分されるが…。
鉄山1965一馬を狙ったカムイは用心棒たちの返り討ちにあうが、露木鉄山と名乗る剣士に救われる。そこにカムイは弟子入りし、娘のアテナ、かつての指南役、笹一角と知り合う。

白土三平 カムイ伝 3 玉手騒動の巻

著者:    白土三平
発表:    1965年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 3 玉手騒動の巻」より引用
タイトル     発表 感想
片目1965目付橘軍太夫を狙う笹一角は罠にかけられ、逆に横目に追われるが、謎の雲水に助けられる。そのころ、白オオカミのカムイは、片目の一匹狼と次第に協調して生きていた。
のろし1965百姓の下人でありながら向学心を持つ正助は、百姓の若者たちの中で、じょじょに頭角を現してくる。
玉手騒動1965正助は、蚕つくりの玉手村の苔丸と知り合う。彼がリーダーとなって、マユの売買をめぐって一揆が起こるが鎮圧され、苔丸は顔に傷を付け、スダレと変わって、次の世直しを企む。
ボテフリ1965スダレは非人部落へ逃げ込み、カムイの姉ナナと出会う。正助はスダレが苔丸と気づき、養蚕を習いに来る。

白土三平 カムイ伝 4 谷地湯の巻

著者:    白土三平
発表:    1966年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 4 谷地湯の巻」より引用
タイトル     発表 感想
霞ぎり1966カムイは伊賀の里で、赤目を師匠として忍びの修行を積む。その後、アテナや竜之進の修行している鉄心道場で秘剣をあみ出すまでになる。
割り付け状1966竜之進と一角は軍太夫を襲撃するが失敗、カムイに助けられ逃走する。その頃、正助の村では年貢の割り付けをめぐって、もめていた。
赤目1966竜之進と一角は非人部落に潜伏し、はじめて非人の悲惨な生活を知る。赤目は抜け忍となりカムイに追われる側になった。
谷地湯1966狼のカムイは、一時は群のボスにまでなるが、結局、片目に追われてしまう。努力精進していた正助は怪我をしたのを機に、ナナと愛しあうようになる。
作造り1966執拗な追手から逃れるために、赤目はわざと捕まり牢に入り、流罪となった。

白土三平 カムイ伝 5 夢の男の巻

著者:    白土三平
発表:    1966年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 5 夢の男の巻」より引用
タイトル     発表 感想
カタタガエ1966島抜けに成功した赤目は、同じく脱走してきた妙な罪人、七兵衛と行動をともにするようになる。彼は商人として次第に才覚を表してきた。
夢の男1966横目の娘サエサは、カムイを追うためにくの一となる。村では商売を独占する蔵屋に対する噴懣が大規模な一揆へと発展していった。
つぼみ1966七兵衛は船を手に入れ、回船業に乗り出す。一揆はなんとか百姓側の要求を通すことができたが、責任者は処罰されるため、スダレは逃亡する。
風のトエラ1966スダレは横目らに追い詰められるが、鏡隼人に変装したカムイに助けられる。カムイは新たな指令を受け、抜け忍となった兄弟弟子、風(シナド)と対決する。

白土三平 カムイ伝 6 八方変現の巻

著者:    白土三平
発表:    1966年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 6 八方変現の巻」より引用
タイトル     発表 感想
かくれみの1966拷問をしても百姓たちは、なかなか首謀者を吐かないが、正助がついに捕まる。赤目は変装してカムイの追撃をかわす。
助命金1966夢屋七兵衛の助力もあり、正助はアリバイが確認され釈放されるが、仕置きに手を焼いた城代たちは、百姓と非人の分離政策を強化する。そんな中、ナナが百姓たちに乱暴されるが…。
八方変現1966城代・夢屋と目付・蔵屋の対立が目立ってくる。赤目にはさらに追手が迫る。
掟返し1966正助とナナは身分を越えて結婚の願を出し、また処罰されるが、新田開発のため許される。赤目の始末に失敗したカムイは抜け忍として追われるようになった。サエサは江戸に行く指令を受け、ここより舞台は江戸へ移る。

白土三平 カムイ伝 7 雪どけの巻

著者:    白土三平
発表:    1967年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 7 雪どけの巻」より引用
タイトル     発表 感想
剣風往来1967夢屋は江戸の大火に材木を回し巨利を得る。日置江戸藩邸では、財政窮乏のため借金さえ容易でなかった。浪人水無月右近やカムイも江戸に集まっていた。
1967幕府は日置藩をつぶせない秘密を握られているらしい。正助の子を産もうとしているナナは、久しぶりにカムイと再会する。
雪どけ1967五代木の漁民の暴動でキクは逮捕される。雨で堰が壊れた村では、正助らが新しい堰を造ろうとしていた。カムイの前には、強敵手風(てぶう)が現れる。

白土三平 カムイ伝 8 蔵六屋敷の巻

著者:    白土三平
発表:    1967年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 8 蔵六屋敷の巻」より引用
タイトル     発表 感想
怒涛1967キクはキリシタンとして処刑されようとするが、漁師クシロ、赤目らの活躍で救出されるが…。
査問1967村では、新田に目を付けた城代らが年貢のため測量しようとしていた。
蔵六屋敷1967蔵六屋敷の亀に日置藩の秘密があるとにらんだ、公儀の隠密手風は調査を開始する。
不穏1967村では、またあやうく一揆になるところであった。傷心のゴンは、自ら強くならねばならないことを自覚する。
飢餓1967他国にあった正助は、地獄の飢饉を目のあたりにし戦慄する。

白土三平 カムイ伝 9 銀札くずれの巻

著者:    白土三平
発表:    1968年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 9 銀札くずれの巻」より引用
タイトル     発表 感想
無人流1968村では勉強会のおかげで、ちゃくちゃくと若手が育ってきた。目付の弟、橘玄蕃(げんば)が登場し、目付の藩乗っ取りの陰謀に助力することになる。
非常法1968日置藩では、藩財政の窮乏を藩札を発行することで乗り切ろうとしたが、それは紙切れも同然だった。百姓になりきれない一角は、竜之進と袂を分かち、復讐の旅に出る。
再会1968竜之進は玄蕃と対決し、かろうじてカムイに救われる。水無月右近はアテナと再会し、ついていくことにした。
銀札くずれ1968藩札の乱発はインフレを招き、物価は上昇し、百姓・商人・武士も皆窮乏し、暴動に至った。
意図あり1968いじけていた一馬は、非人カサグレに預けられ鍛え直される。また一揆の気運が徐々に盛り上がって来た。

白土三平 カムイ伝 10 木の間党の巻

著者:    白土三平
発表:    1968年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 10 木の間党の巻」より引用
タイトル     発表 感想
梟首1968蔵屋に罪を着せ、やや事態は落ち着いてきた。江戸では領主が死に、混乱の兆しが現れる。手風は日置藩の秘密を追って、カムイに迫っていた。
蔵六陣1968ついに幕府をも転覆させうる秘密文書に、カムイと手風は到達した! その結果、好むと好まざるにかかわらず、両人は抜けざるを得なくなる。
川ガラス1968江戸では、浪人たちの間で倒幕の陰謀がすすめられていた。一角は顔をつぶし、竜之進になりすまし、江戸藩邸に乗り込む。
傀儡1968一馬は強く成長し、玄蕃の助手となるまでになった。
木の間党1968竜之進も浪人たちを組織し、自らの道を歩み出すが、玄蕃と一馬の罠にはまる。

白土三平 カムイ伝 11 クズレの巻

著者:    白土三平
発表:    1969年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 11 クズレの巻」より引用
タイトル     発表 感想
怪異1969日置藩の世継は養子に決まったが、目付と城代の対立はいよいよ深まる。
鬼女塚1969過度の伐採は洪水をひきおこすが、その他にも異変の気配が…。
寝地蔵1969必死に堰は守ったものの、その後も、渇水、大雨と天変地異が村を襲う。
飢饉1969未曽有の大飢饉に民衆は殺気立ち、正助は一揆を止めようとする。
要注意人物1969勝算があると思えない正助は消極的だが、一揆の気運は止められない。
月の輪1969正助は危険人物として、藩兵・公儀隠密に狙われる。
クズレ1969一揆は藩全体に広がる。夢屋は百姓たちを別の場所へ逃散させることによって事態の収拾を図る。

白土三平 カムイ伝 12 山盗りの巻

著者:    白土三平
発表:    1969年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 12 山盗りの巻」より引用
タイトル     発表 感想
木の間クズシ1969一馬は浪人を集め、木の間党と百姓の分断を画策する。日置藩の秘密を追う玄蕃は手風と対決する。新領主に秘密が引き継げられるが、その小姓音丸はくの一だった。
何処へ1969正助は逃散する百姓たちを率い、スダレと別れる。目付の木の間党攻略は成功し、竜之進はついに捕らえられる。
音丸変化1969城代派は殲滅され、ついに目付が藩の権力を掌握した。音丸のくの一としての才能を惜しむ手風は彼女を誘拐する。
始末記1969江戸送りになった竜之進は一角と再会する。江戸では、一連の騒動に対する幕府の裁判が開かれ、日置藩は領地没収となった。目的を果たした一角は壮絶な最期を遂げる。
山ヌケ1969逃散した百姓たちが送られた銅山もまた、苛酷な場所で、脱走者が後を絶たない。
屍移し1969カムイの助けで正助は脱出し救援と頼むが、その間にも山では暴動が進行していた。
山盗り 一1969山の暴動は最高潮に達している時、正助は必死で仲間を説得していた。

白土三平 カムイ伝 13 朝露の巻

著者:    白土三平
発表:    1970年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 13 朝露の巻」より引用
タイトル     発表 感想
山盗り 二1970暴動は成功し、百姓らは解放され、山は夢屋が受け継ぐことになった。
陣屋1970日置領では、竜之進が代官として赴任し、百姓たちにも希望が戻ったに見えたが…。
共鳴り 一1970百姓たちによる、壮大な雀追いが行われる。アテナは一角を供養するために尼になった。
共鳴り 二1970竜之進による理想的な政治の裏では、身分制度がないと生きていけない横目らが人別帳を密かに作成していた。
見分1970新田が増えた日置領では、幕府による検地が始まる。
突破クズシ1970見分妨害の百姓に対して、望月藩兵が派遣され対峙する。アテナに父、青木鉄山は玄蕃と一馬によって倒される。
朝露1970人別改めで、また百姓と非人が対立してくる。その争いをアテナは諌めようとするが…。

白土三平 カムイ伝 14 号びの巻

著者:    白土三平
発表:    1970年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 14 号びの巻」より引用
タイトル     発表 感想
カンダチ1970竜之進に代わって、新任の代官錦丹波がやって来て、一揆の追求がはじまる。
1970旧秩序が回復され、棉もイタミ屋に買いたたかれる。またも不気味な一揆の予兆が響いてきた。
第三の領主1970勘定奉行代理の見分がすすむが、裏では大規模な一揆計画が進行していた。
号び 一1970スダレに率いられた一揆衆は見分の中止を求めて、立ち上がった。
号び 二1970日置領の一揆は望月藩の一揆と連動して拡大する。一揆衆は、役人を追い詰め、見分の中止を認めさせることができたが…。

白土三平 カムイ伝 15 海原の巻

著者:    白土三平
発表:    1971年
発行所:   小学館文庫
価格:    650円

白土三平「カムイ伝 15 海原の巻」より引用
タイトル     発表 感想
その後 一1971一揆は幕府によって徹底的に鎮圧され、正助らは自首して全てを江戸での裁判に賭ける。
その後 二1971正助らは京に護送され、厳しい取り調べを受ける。一方、夢屋と別れた赤目にはまだ執拗な追手が迫っていた。
大白州 一1971百姓ら厳しい拷問で、一人また一人と死んでいった。ゴンも鉛を飲み、立往生する。
大白州 二1971遂に江戸で正助らの告発が許された。一揆の沙汰とは別に主謀者には厳罰が待っている。
海原1971ひとり正助のみ生きて返されたが、それがかえって百姓たちの疑惑を呼ぶ。夢屋は三井にはめられ、破産の浮き目に会う。果たしてカムイは何処へいってしまったのであろうか。大団円にしては、なんだか拍子抜けだ。

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