水木しげるが起こした妖怪ブームのころ、負けず嫌いの巨匠も黙ってはいない。手塚版の化け物は、楳図版ほど気色悪くなく、水木版ほどウェットでなく、創作であるけれども日本の古典的な民話お化けに近い。
太字作品が特におすすめです。
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魔神にからだの四十八か所をうばわれた少年百鬼丸! 安住の地を求める百鬼丸には、常に妖怪がつきまとうのだった! 彼の刀をねらう奇妙な泥棒、どろろをくわえて妖怪退治の旅が始まる! 異色の時代劇、第1弾!
帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「どろろ 1」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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発端の巻 | 不明 | 醍醐景光は、48の魔神と、生まれてくる子どもとひきかえに天下を取引する。御大が、水木しげるに対抗して始めた妖怪シリーズ。物語として楽しめるが残虐さも残る。宝物が肩すかしだったり、最後が尻すぼみだったりで×。 |
百鬼丸の巻 | 不明 | その子は医師に拾われ、体の部品を作ってもらって、妖怪ハンターとなり、どろろと出会う。 |
法師の巻 | 不明 | 百鬼丸の回想は続く。自信を持てない百鬼丸を、盲目の琵琶法師は孤児の溜まり場に連れていくが、そこも焼かれてしまった。 |
金小僧の巻 | 不明 | 貧乏な村は、ときどき化け物に襲われていた。どろろは万代さまの屋敷へ忍びこむ。 |
万代の巻 | 不明 | 万代は化け物の正体、女夜叉だった。 |
人面瘡の巻 | 不明 | さらに、その正体は女に憑いた、できものだった。百鬼丸はこれを倒し、右手が戻る。 |
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執拗につきまとう妖怪どもと戦いながら、どろろと百鬼丸のさすらいはつづく! どろろの生い立ちが、今明らかにされる。そして百鬼丸も両親とめぐり会うが‥‥思わぬ悲劇が待ちかまえていた! 異色時代劇、第2弾。
帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「どろろ 2」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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無惨帳の巻 | 不明 | どろろもまた、戦乱の世が生んだ、悲しい育ちの孤児だった。 |
妖刀の巻 | 不明 | 血を吸う刀、似蛭(にひる)に憑かれた田之介は、百鬼丸と対決する。百鬼丸は彼を倒し、左目が戻る。 |
ばんもんの巻 | 不明 | どろろと百鬼丸は国境を越え、百鬼丸の家族と再会する。そのあたりには九尾に狐がひそんでいた。鼻をとり戻す。 |
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人間の顔をうばい、自分の顔に変えるという白面不動! どろろの顔をねらい、妖怪の魔手がのびる! 実の弟を斬った百鬼丸は、そのショックから立ちなおれるか!? そして、どろろの背中にかくされた秘密とは何か!?
帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「どろろ 3」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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白面不動の巻 | 不明 | どろろを連れて行った女は、顔が欲しい不動像に操られた死人だった。耳が戻る。 |
鯖目の巻 | 不明 | 屋敷の女房は、蛾の化け物だった。 |
地獄変の巻 | 不明 | 罠にはめられ、毒を飲まされた百鬼丸は、かろうじて化け物を倒す。右足が戻る。 |
二ひきのサメの巻 | 不明 | どろろは、元父親が率いていた野盗団に誘拐され、宝の隠し場所へ連れていかれる。途中人食い鮫の餌にさせられそうになるが…。 |
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どろろの父が財宝をかくした場所が発見された、が‥‥!? 百鬼丸は、父、醍醐景光にとりついた四十八の魔物と最後の対決をすべく醍醐領に向かった! だが、その前に数々の妖怪が立ちふさがる! 異色時代劇、完結編。
帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「どろろ 4」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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しらぬいの巻 | 不明 | どろろを追ってきた百鬼丸は鮫を倒す。声が戻る。 |
無情岬の巻 | 不明 | 苦労したにもかかわらず、宝はなかった。 |
ミドロの巻 | 不明 | 死にかけた軍馬が、死霊に憑かれる。 |
どんぶりばらの巻 | 不明 | 腹が減ってたまらない庄屋は、動けない亀に操られていた。右目が戻る。 |
四化入道の巻 | 不明 | 和尚と野ねずみと蛙とかわうその合体。 |
ぬえの巻 | 不明 | 百鬼丸は景光の屋敷に乗り込み、結局追放してしまう。なんとなく終了。 |
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