東京都公務員を勤務中、とつぜん漫画家をめざす。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
諸星大二郎 コンプレックス・シティ
宣伝文句
ありふれた現象や事件の中から人間の不可知な部分に鋭く
帯、カバー、裏表紙等から引用
メスを入れ、神秘的な幻想と怪奇をよびおこす現代の魔術
師・諸星大二郎——彼のペンが走りだせば、あなたの日常
は、たちまち”暗黒世界”と化し、そして眠りつづける魑魅
魍魎は甦り、時間と空間を超え過去・未来から跳梁跋扈し、
あなたを運命の恐怖の饗宴に誘う——キミも勇気を出して
悪魔と一緒に戦慄の”諸星宇宙”をトリップしてみないか!?
諸星大二郎「コンプレックス・シティ」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
---|---|---|
コンプレックス・シティ | 1978 | フーテン女ゼピッタの、気ままな旅シリーズ。ロボットと人間が戦う町。 |
鯖イバル | 1979 | 砂漠の遭難者たちが見つけた、巨大な鯖の缶詰! |
アリゲーター | 1979 | 動物園から妙な鰐がついてくる。 |
ブラック・マジック・ウーマン | 1979 | アパートの裏庭では、夜ごとサバトが行われていた。 |
真夜中の会合 | 1978 | 便器が夜ぬけだして、集まっている。 |
人をくった物語 | 1978 | ステーキに食われたり、えりまきに巻かれたり。 |
遠い国から | 1978 | うらめしい目つきの山の民。ガラクタを財産とする、山の麓の妙な民族。 |
砂漠の真ン中に | 1980 | 土人が描いた宇宙人が、実際にいた! |
客船セント・ピーター号上の昼食会 | 1978 | 難破船で、抽選で料理された男。 |
海の中 | 1979 | 漂っている、死んだ少年と少女。 |
ヨシコちゃんと首たち | 1979 | ヨシコちゃんとトオル君の、残酷童話。 |
ふしぎなナプキン | 1978 | なんでも拭き消すナプキン。 |
むかし死んだ男 | 1979 | 自殺したおやじは、電車の運転士だったのか。 |
ジュン子・恐喝 | 1970 | いかにも70年代風の、やくざ男と薄幸女の同棲の挫折。 |
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宣伝文句
なに変わることのない毎日は、世界の崩壊を感じさせない。だが、人知れぬ日常のうらで世界は破局に向け、つき進んでいる!!
帯、カバー、裏表紙等から引用
終末を色濃く反映した未来を、モザイクのように描く諸星大二郎のSF作品集!!
諸星大二郎「夢みる機械」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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夢みる機械 | 1974 | 知らないうちに人々がロボットとすりかわっていく社会。 |
浸蝕惑星 | 1974 | 人口爆発で超過密社会となった地球。 |
奇妙なレストラン | 1973 | 順番に客を料理して食わせる店。 |
ティラノサウルス号の生還 | 1976 | 50年前に最後の頼みの綱として、打ち上げられた宇宙船が帰ってきた。 |
コッシ—譚 | 1974 | コーヒーの中のネッシー。 |
ど次元世界物語 | 1975 | 「ど次元くん」改題。怒々山(どどやま)博士シリーズ。なにげなく存在する、不思議な世界。 |
地下鉄を降りて | 1976 | 地下街から出られなくなったサラリーマンの放浪。 |
ぼくの日記帳 | 1973 | 日常的小幻想3編。 |
猫パニック | 1975 | 1匹の猫が引き起こす、連続大パニック。 |
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諸星大二郎「天崩れ落つる日」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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ゼビッタ・シリーズ 天崩れ落つる日 | 1980 | フーテン女ゼピッタの、気ままな旅シリーズ。巨石の下に住む町と宗教。 |
ゼビッタ・シリーズ コンプレックス・シティ | 1978 | フーテン女ゼピッタの、気ままな旅シリーズ。ロボットと人間が戦う町。 |
ゼビッタ・シリーズ 広告の町 | 1979 | フーテン女ゼピッタの、気ままな旅シリーズ。働かずに広告看板の下に住む町。 |
ゼビッタ・シリーズ わたしは快になりたい | 1983 | フーテン女ゼピッタの、気ままな旅シリーズ。労働が性快感になる町。 |
怒々山博士シリーズ ど次元世界物語 | 1975 | 「ど次元くん」改題。怒々山(どどやま)博士シリーズ。なにげなく存在する、不思議な世界。 |
怒々山博士シリーズ 逆立猿人 | 1981 | 怒々山(どどやま)博士シリーズ。足で道具と使って進化した猿人。 |
怒々山博士シリーズ 怪談 竜の足跡 | 1990 | 怒々山(どどやま)博士シリーズ。足跡だけで実体がないアシアトゴン。 |
怒々山博士シリーズ 陽はまた昇る | 1982 | 「扁虫類太陽目」改題。怒々山(どどやま)博士シリーズ。エネルギーを食うサナダムシ。 |
シマ男の逆襲 | 1983 | シマ男シリーズ。床屋のグルグルネオンにされた男。 |
コルク栓のある死体 | 1983 | 頭にコルク栓のついた、異常な死体。 |
郵便ポストはなぜ赤い | 1983 | 何者かが、夜白いポストを塗りにくる。 |
シマ男の復活 | 1983 | シマ男シリーズ。床屋陰謀団対シマ男団対水玉男団。 |
辛口怪談 | 1989 | 好きなカレーを食えずに死んだ男の亡霊。 |
毒を食らわば | 1990 | 毒では死なないグルメの男を殺すには。 |
奇妙なレストラン | 1973 | 順番に客を料理して食わせる店。 |
真夜中の会合 | 1978 | 便器が夜ぬけだして、集まっている。 |
客船セント・ピーター号上の昼食会 | 1978 | 難破船で、抽選で料理された男。 |
4コマごっこ | 1983 | 4コマ漫画9編。 |
アリゲーター | 1979 | 動物園から妙な鰐がついてくる。 |
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諸星大二郎「不安の立像」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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不安の立像 | 1973 | 駅のそばに、立ちひそんでいる謎の化け物。 |
子供の遊び | 1979 | 子供たちが内緒で飼っている、変な生き物。 |
復讐クラブ | 1979 | いたずらと仕返しの、相互交換組織の罠。 |
海の中 | 1979 | 漂っている、死んだ少年と少女。 |
ユニコーン狩り | 1980 | 幻獣探しを生きがいとする老人と、生きがいのない少女。 |
真夜中のプシケー | 1975 | 悪魔に囲われた女の末路。 |
袋の中 | 1978 | 死体を要求する、袋の中の謎の生き物。 |
会社の幽霊 | 1982 | ひたすら成長をめざす、会社組織の亡霊。 |
子供の王国 | 1984 | 成長抑制剤で、にせ子供が激増した社会。 |
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諸星大二郎「失楽園」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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失楽園 | 1978 | 荒地の少年は、”幸福の沼”をめざす。しかし、そこも楽園ではなかった。 |
アダムの肋骨 | 1976 | 女のような鳥に、惑わされる探険隊員たち。 |
男たちの風景 | 1977 | 美しいままの女と、美少年、醜く年老いた男たちの惑星。 |
貞操号の遭難 | 1975 | 女隊員たちを誘惑する、美しい植物男。 |
生物都市 | 1974 | イオからの帰還船は、生き物と機械の融合をもたらした! |
詔命 | 1978 | 東京都地震予防課の新任公務員の仕事とは? |
マンハッタンの黒船 | 1978 | 鎖国したアメリカが、日本の圧力で開国するゴタゴタ騒動。 |
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諸星大二郎「暗黒神話」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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暗黒神話 | 1976 | 縄文の血をひく、少年武が巻きこまれていく、古代日本の神話にもとづく大冒険。ライバル菊池一彦、謎の老人、竹内の正体はなにか。諸星的解釈は、どれだけ大嘘をつけるか?「孔子暗黒伝」の先に読むべし。 |
徐福伝説 | 1979 | 46人の子供と連れて、日本へ向い、宇宙の神秘を解き明かそうとした方士の野望。 |
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諸星大二郎「孔子暗黒伝」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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孔子暗黒伝 | 1976 | 古代中国、インド、南方、日本の神話が入り乱れて、大きな流れに突入していく。あくまで宇宙の真理を求める孔子の努力は、結局無駄だったのか? 古代神話と現代の科学が結びつくところが秀逸。「暗黒神話」の後に読むべし。 |
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諸星大二郎「マッドメン」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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マッドメン | 1975 | 日本人の血をひく、ニューギニアの若き酋長コドワと異母妹ナミコの周辺には、現代にはありえない不可思議現象が多発する。コドワが日本に登場。マッドメンとは”森の精霊”の意味。 |
鳥が森に帰る時 | 1979 | ニューギニアの飛行機信仰。コドワは白人の新しい文明を拒否し森へ帰る。 |
ペイ・バック | 1979 | ニューギニアに流感を持ち込んだ調査隊に復讐するコドワたち。 |
オンゴロの仮面〜大いなる復活 | 1980 | 森の悪霊とコドワ、ナミコの闘い。ニューギニア神話と古代日本神話の奇妙な相似。二人は新しい森の先祖となるのか? |
ロトパゴイの難船 | 1982 | 古代ギリシアの”憎まれ者(オデュセウス)”の漂流譚。 |
砂の巨人 | 1979 | サハラ砂漠の少年の冒険。 |
桃源記 | 1980 | 陶淵明と二人の影。 |
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諸星大二郎「夢の木の下で」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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夢の木の下で | 1997 | 夢の木と共生しているツーライ人の社会に、闖入してきた放浪者。 |
遠い国から 第一信 | 1978 | うらめしい目つきの山の民。ガラクタを財産とする、山の麓の妙な民族。 |
遠い国から 追伸 カオカオ様が通る | 1994 | 顔が寄生しているツォリ人。死ぬほど感動するタパリ人。神経質なヌーク人。驚くと丸まるピロン人。その間を走り回っている、カオカオ様。 |
遠い国から 第三信 ナルム山紀行 | 1994 | 足の長さが違う山の馬。北のクム人と南のロム人。いなくなったルコル人。 |
遠い国から 第四信 荒れ地にて | 1998 | 荒れ地で止まった乗合自動車。気長な蟻地獄。巨大な夢の木。 |
壁男 | 1995 | 壁の中に住む人たちの生態。 |
鰯の埋葬 | 1991 | 製薬会社の、気味の悪い神様の正体。 |
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諸星大二郎「ぼくとフリオと校庭で」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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方舟が来た日 | 1983 | ノアじいさんが立ちよった惑星で、動物たちがすりかわる。 |
難破船 | 1982 | 幽霊にとりつかれた宇宙船。 |
鎮守の森 | 1983 | 古代の鬼ごっこの鬼とは、神事の生贄だった! |
ぼくとフリオと校庭で | 1983 | ジロちゃんと、転校生フリオのほのぼのした交流。 |
沼の子供 | 1982 | 南米の沼で生まれた、不思議な男女の子供たち。 |
流砂 | 1982 | 砂漠に囲まれた小さな町から抜け出したい若者たち。 |
黒石島殺人事件 | 1982 | 田舎の島の、身元不明の女の死体は誰だ? |
城 | 1990 | 巨大企業グルーブに支配された街に、新任してきた社員。 |
蒼い群れ | 1981 | 臓器売買が浮浪者の糧になる、管理社会。 |
影の街 | 1985 | 少年の遭遇した怪物は、彼の願望の現れなのか? |
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諸星大二郎「無面目・太公望伝」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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無面目 | 1988 | 仙境にあって思索にふけっていた神・混沌は、顔を描かれ人里に出る。漢の武帝の重臣とすりかわり、興味本位に政治をかきまわしていく。 |
太公望伝 | 1987 | 殷の時代、羌(きょう)人シァンは生贄にされるところをかろうじて逃げ出す。謎の老人の助けで空針で竜を釣る境地に達したが、その後、諸国を放浪する。老いて老人に再開した時はじめて、その意味を理解する。 |
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諸星大二郎「栞と紙魚子 1 生首事件」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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生首事件 | 1995 | 少女雑誌「ネムキ」に連載の怪奇コメディ・シリーズ。新刊書店の娘、栞と古本屋の娘、紙魚子は友達同志。バラバラ殺人事件の首を栞が拾ってきてしまった。 |
自殺館 | 1995 | 自殺に踏みきれない友達と、奇書「自殺のススメ」の案内で、カレー屋を訪れる。 |
桜の花の満開の下 | 1995 | 穴場の桜の古木には、多々の因縁霊がついていた。 |
ためらい坂 | 1995 | 急勾配のこの坂を登っているときは、途中でひきかえしてはならない。 |
殺人者の蔵書印 | 1995 | 殺人の証拠の本を、知らずに借りた栞。読んでみると、どうも変だ。 |
ボリスの獲物 | 1996 | 栞の飼い猫が、妙な生き物ヨグを拾ってくる。 |
それぞれの悪夢 | 1996 | 紙魚子の見た「怪人ゾウ男」の夢と、栞の見た、ボリスが中年男になった夢。 |
クトルーちゃん | 1996 | 怪奇作家・段一知(だんいっち)の家にベビーシッターに行った栞。そこは化け物屋敷だった。 |
ヨグの逆襲 | 1996 | ヨグが仲間と呼んで来て、ボリスをさらう。 |
ゲッコウカゲムシ | 1995 | 公園に、子どもの影だけの幽霊がでるらしい。栞は一人つかまえてくるが、逆に自分の影をとられる。 |
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諸星大二郎「栞と紙魚子 2 青い馬」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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本を読む幽霊 | 1996 | 友人の鴻鳥友子(こうのとりともこ)が紙魚子に頼んだ古本は、人肉料理の本だった! |
青い馬 | 1996 | 深い霧の日には、妖魔が出る商店街。 |
おじいちゃんと遊ぼう | 1997 | クトルーのおじいちゃんが遊びにきたらしい。街は大破壊。 |
雪の日の同窓会 | 1997 | 学校に集まってきたのは、化け物たちだった。 |
足跡追って | 1997 | 一周してつながっている、足跡だけの怪物。 |
黄昏の胃之頭公園 | 1997 | 公園にはベビーカーを押す女の幽霊が出るらしい。 |
空き地の家 | 1997 | 使い魔をつかって、人を呼び込む化け物屋敷。 |
頚山のお化け鳥居 | 1997 | 頚山神社の裏の鳥居に願をかけ、願いがかなったら鳥居を奉納しなければならないという伝説。 |
ラビリンス | 1998 | アトラクションの迷路でまよったら、異次元につながってしまった。 |
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諸星大二郎「栞と紙魚子 3 殺戮詩集」より引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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魔書アッカバッカ | 1998 | 伝説の魔導書を狙う人々。 |
頚山の怪病院 | 1998 | 盲腸で入院した紙魚子を見舞に行った栞は、妙な病院に迷い込む。 |
殺戮詩集 | 1998 | 変態女流詩人が、段先生につきまとう。 |
ペットの散歩 | 1998 | 品のいい奥さんのペットの散歩を手伝うことになった二人。 |
長い廊下 | 1998 | 長頚寺の、立ち入り禁止の廊下には僧の亡霊が迷っている。大妖怪、長姫登場。 |
きとらのストーカー日記 | 1999 | 段先生の妻の座を狙う、きとらの陰謀パーティ。 |
ゼノ奥さん | 1999 | またペットの散歩を手伝った二人は、またまた不思議な世界に迷いこむ。 |
頚山城妖姫録 | 1999 | 殺笑園で、長姫と再会し対決する。鳥居の秘密も明らかになる。 |
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