叙情あふれるファンタジー。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
レイ・ブラッドベリ 火星年代記 ★★★★★
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火星へ、はじめは探検隊がついた。火星人は探検隊員を、彼らなりのもてなし方でもてなした。だから第一次探検隊も、そのつぎもまたそのつぎも、隊員は一人も還らなかった……。それでも、人類は火星へ火星へと、寄せ波のように押しよせた。やがて、火星に地球人の村ができ町ができた。が、徐々に廃墟と化していく村や町から、しだいに、火星人たちは姿を消していった……。
帯、カバー、裏表紙等から引用
精神を欠いた物質文明の発達に厳しい批判の目をむける、ポエジイとモラルの作家が、26編のオムニバス短編で謳いあげた、SF文学史上に輝く永遠の記念塔!
タイトル | 発表 | 感想 |
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火星年代記 | 1946 | ときにユーモラスに、ときに哀しく、ときにしみじみと語られる、火星と地球の関係。火星人にまったく相手にされない地球の初期の探検隊員。そのもちこんだ”水疱瘡”で絶滅する火星人。結局地球人も戦争が勃発したため皆帰ってしまう。真面目に書けば悲劇的な物語も美しく流している。 |
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——ヴェルヌはぼくの父親、ウェルズはぼくの賢明なる伯父さん、ポオは蝙蝠の翼を持った従兄弟、シェレー夫人はぼくの母親だったこともある。バローズやハガード、スティヴンスンの小説をむさぼり読んだ少年時代のぼく—— 幻想と抒情のSF詩人レイ・ブラッドベリが流麗な文体で、読者を幼年時代へ、怪異な夢魔の息づく不可思議な世界へと誘い込む。「ウは宇宙船のウ」についで、SFの巨匠がみずから編集した珠玉の傑作短編集。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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さなぎ Crysalis | 1946 | 一ノ瀬直二 | さなぎから何が出てくるのかと思えば、もとの男のままだった。 |
火の柱 Pillar of Fire | 1948 | 一ノ瀬直二 | 憎しみで未来に墓場から甦った男の復讐。 |
ゼロ・アワー Zero Hour | 1947 | 一ノ瀬直二 | 子供達が遊ぶ侵略ごっこ。 |
あの男 The Man | 1948 | 一ノ瀬直二 | 誰をも癒す先行者に追いつけない船長。 |
脱出する者の時間 Time in Thy Flight | 1953 | 一ノ瀬直二 | 未来からの見学者。 |
孤独な散歩者 The Pedestrian | 1951 | 一ノ瀬直二 | 夜ぶらぶら歩いているだけで逮捕される未来社会。 |
別れも愉し Hail and Farewell | 1953 | 一ノ瀬直二 | 家庭を渡り歩くプロの子供。 |
透明少年 Invisible Boy | 1946 | 一ノ瀬直二 | 森の魔女と友達になった少年。 |
ぼくの地下室へおいで Come into My Cellar | 1962 | 一ノ瀬直二 | 増殖するキノコの恐怖。 |
遠くて長いピクニック The Million-Year Picnic=The Martian Chronicles:The Million-Year Picnic | 1946 | 一ノ瀬直二 | |
泣き叫ぶ女の人 The Screaming Woman | 1951 | 一ノ瀬直二 | 地面の下から女の声が聞こえる少女。 |
微笑 The Smile | 1952 | 一ノ瀬直二 | ほんのり微笑うモナ・リザ。 |
浅黒い顔、金色の目 Dark They Were, and Golden-Eyed | 1949 | 一ノ瀬直二 | 戦争で火星にとり残された人々が火星人になるまで。 |
市街電車 The Trolley | 1955 | 一ノ瀬直二 | トロリー電車の最後の運転。 |
飛行具 The Flying Machine | 1953 | 一ノ瀬直二 | 結局は、発明の影響を恐れて、発明者の首をはねる皇帝。 |
イカルス・モンゴルフィエ・ライト Icarus Mongolfier Wright | 1956 | 一ノ瀬直二 | 空を飛んだ男たちの名。 |
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SFの抒情詩人、ブラッドベリの名声を確立した処女短編集「闇のカーニバル」全編に、新たに五編の新作を加えた珠玉の作品集。後期のSFファンタジーを中心とした短編とは異なり、ここには怪異と幻想の夢魔の世界が息づいている。エドガー・アラン・ポーの衣鉢をつぐ幻想文学の第一人者と称せられる作者が、流麗な文体で、読者を十月の国へ、たそがれの国へと導いて行く。ジョー・マグナイニの挿絵十二枚を付した決定版!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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こびと The Dwarf | 不明 | 宇野利泰 | 毎日見世物小屋の鏡で自分の長い姿を見に来る小人。 |
つぎの番 The Next in Line | 不明 | 宇野利泰 | メキシコの地下墓地の膨大な数のミイラたち。 |
マチスのポーカー・チップの目 The Watchful Poker Chip of H. Matisse | 不明 | 宇野利泰 | 人が集まるのがうれしくて身体を改造していった、もともと平凡な男。 |
骨 Skeleton | 不明 | 宇野利泰 | 肉体と骨格の争い。 |
壜 The Jar | 不明 | 宇野利泰 | 人によって見えるものが違う、ガラクタの詰まったビン。 |
みずうみ The Lake | 不明 | 宇野利泰 | 十年間も水につかっていた女の子は、何もかわっていなかった。 |
使者 The Emissary | 不明 | 宇野利泰 | 犬が掘り返した死者がやってくる。 |
熱気のうちで Touched with Fire | 不明 | 宇野利泰 | 熱くて起こる発作的殺人。 |
小さな殺人者 The Small Assassin | 不明 | 宇野利泰 | 生まれたばかりの赤ん坊が殺しに来る! |
群衆 The Crowd | 不明 | 宇野利泰 | 何かあると集まってくる、いつも同じ野次馬たち。 |
びっくり箱 Jack-in-the-Box | 不明 | 宇野利泰 | 学校に禁断のドアを開けて上っていった少年。 |
大鎌 The Scythe | 不明 | 宇野利泰 | 人の生命の麦を刈り続ける孤独な男。 |
アンクル・エナー Uncle Einar | 不明 | 宇野利泰 | 翼を持つ男と子供たちと凧。 |
風 The Wind | 不明 | 宇野利泰 | 生きている風が襲ってくる。 |
二階の下宿人 The Man Upstairs | 不明 | 宇野利泰 | 夜出かけて昼寝ている下宿人は何か変だ。 |
ある老母の話 There Was an Old Woman | 不明 | 宇野利泰 | 解剖しているのに生き返ってきた伯母さん。 |
下水道 The Cistern | 不明 | 宇野利泰 | 水の流れの中で、水中花のように生きている男女。 |
集会 Homecoming | 不明 | 宇野利泰 | 世界中から不思議な親戚が集まる饗宴。 |
ダッドリー・ストーンのふしぎな死 The Wonderful Death of Dudley Stone | 不明 | 宇野利泰 | 三十歳で筆を折った天才作家の真相。 |
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