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ミステリ小説 日本

西風隆介

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昭和30年、神戸生まれ。鳥取大学卒。場末のバーのピアノ弾き、丸の内の商社マン、骨董屋の店員…・・等々を経て物書きに。ノンフィクションは数多くあるが、小説は本書がデビュー作。最高の内容と面白さは、筒井康隆、高橋克彦、南山宏の三氏の保証つき。大変な作家が現われた!

太字作品や★★★★★が特におすすめです。

西風隆介 竜の封印 神の系譜I

著者:    西風隆介
       ならいりゅうすけ
発表:    2000年
発行所:   徳間書店
カバーアート:安部吉俊
価格:    838円

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特異な作品
◎『神の系譜I竜の封印』は、超心理学と伝承に関するマニアックな考察と現代伝奇小説が融合した特異な作品である。この種の話を愛する人にとっては貴重な情報小説であ
り、知的好奇心を刺激する思弁小説でもある。 筒井康隆
飛翔の予感
◎歴史の闇と対峙する気迫に圧倒されながら読み進めた。こんな熱気に触れたのはひさしぶりだ。作中の歴史探偵たちの挑戦はまだまだ続きそうである。物語設定そのものの大からくりもありそうで、当分目が離せない。 高橋克彦
破天荒な力業
◎大胆な認知科学仮説を軸として、伝奇、推理、SF、ホラー、スリラー、パズラーと、破天荒な新人作家の力業に脱帽。それでいて、神話の太古から科学の現代に至るまで歴史の裏面で凄絶な暗闘を続けてきた謎の系譜を描く一大サーガのほんの先触れ的序章、というのだから恐れ入る。続刊が今から待ち遠しい。 南山宏

広い奥座敷の一隅に一段高くなったひな壇のようなものがしつらえてあった。壇の半分ほどは、簾によって隠されていた。その陰に天目マサトが座っていた。客人からは、マサトの顔や服装は見えないようで人物のシルエットがかろうじてわかる程度。「用向きは、何であろうか」龍蔵の重々しい声が座敷に響きわたった。客人は「母の形見の品なのです。エメラルドの指輪がございまして……」。マサトは手で、龍蔵に合図を送った。客人がくどくどいう必要はない。「指輪は家にありますよ。植木鉢の下です。小さな手がそこに隠すのが見えたから、子供のいたずらでしょう」◆筒井、高橋、南山三氏のオススメ、カルトで濃い一大伝承ミステリー。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
竜の封印2000日本史の裏で暗躍してきた一族は、認知心理学の能力で超能力を見せる、というのが斬新な切り口な伝奇ロマン。

西風隆介 真なる豹 神の系譜II

著者:    西風隆介
       ならいりゅうすけ
発表:    2000年
発行所:   徳間書店
カバーアート:安部吉俊
価格:    838円

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◎歴史には、2つの法則がある。事件の一部が歴史化し、歴史となった事件が次の事件を呼ぶ。前作『竜の封印』は内容の面白さからみても歴史的事件だった。そして竜の次に現れた豹も、やはり一冊の事件になりそうだ!! 気能法研究家秋山真人

前作『竜の封印」は“マニアックな考察と現代伝奇小説が融合”と筒井康隆氏の絶賛を受け、歴史の闇と対峙する気迫に圧倒され′′と高橋克彦氏からも応援のエールを受けた。本書は、その〈神の系譜》シリーズ、待望の新作である。依藤警部補は十一年前の死体なき殺人事件を追っていた。埼玉県大宮市郊外の五階建てのマンションで起こった事件である。五〇三号室の住人は当時二十三歳になる女性で大手モデル事務所に所属していた。毛足の長いベージュ色の絨毯が、おびただしい量の血で赤黒く染まっていたのだ。残された血液から被害者を断定したが、死体がないのである。その容疑者と目された男が台湾から戻って来たが…。生まれ変わりの謎に挑む超伝承ミステリー第二弾!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
真なる豹2000認知心理学的には、”竜”の”豹”も意味がある。伝奇的考察だけでなく、高校生の日常のようなライトさもあり。

西風隆介 幽霊の国

著者:    西風隆介
       ならいりゅうすけ
発表:    2002年
発行所:   徳間書店
カバーアート:安部吉俊
価格:    857円

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百回は笑って、五回ほど涙していただき、そして最後に、あっ!と驚きの大感動が待っている。それが《幽霊の国》です。関西喜劇じゃないかって、いえいえ、これは思弁小説です。本邦初公開の歴史上の謎が実際に解かれたり、大学教授も理解できない神々の理屈を十七歳の女子高生が語ったりもします。ひと口でいって、大人の童話ですね。神の系譜〉としては三作目ですが、それぞれが独立した物語ですので、この《幽霊の国〉だけでも、存分にご堪能いただけるかと。 [作者]

現実と非現実の境界線がそこにあった。依藤警部補は埼玉県警・立入禁止の黄色いテープの前で、いつになく現場を真剣に見つめていた。文化祭の模擬店で売る苗を採りに来ていた県下の名門M高校の生物部の生徒が発見した白骨。それは、猟奇殺人かはたまた死体愛好家の仕業か、死体に髑髏がないのであった。現場は神隠しの森と呼ばれる場所だった。山のあちこちに、変な石碑がたくさん立っているらしい。しかも、学校の旧校舎では幽霊が出るという。それは、女子生徒の幽霊で「私の首はどこ?」あるいは「それは私の首!」といいながら女子の生徒に後ろから摑みかかるという。そのM高校こそ、依藤の良く知る超優秀な歴史部生徒、麻生まな美が通う高校だった。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
幽霊の国2002ピアノ弾きの主人公は作者の分身か。本編より神話・宗教のウンチクがやはり面白い。

西風隆介 幽霊の国・解

著者:    西風隆介
       ならいりゅうすけ
発表:    2002年
発行所:   徳間書店
カバーアート:安部吉俊
価格:    857円

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その日、上野の骨董屋『青雅堂』に店主の土門翼が帰ったのは、馬喰町の交換会のあと同業者と一杯やって夜九時を回っていた。あしたが日曜日だということもあり、息子の土門くんと一緒になってガスストーブで炙った剣先するめを肴に缶ビールを何杯かあけ、そこに寝泊まりと相成った。翌朝の五時ごろ。父親は目覚めると金縛りの状態で、しばらくして視野が戻り目だけ動かすと、横で寝ている息子の枕元に得体の知れない白い姿の何者かが立っていたのだ。土門くんは自分では見ていないのだが、その話を聞き「りゅうが、いますか?」と骨董屋を突然訪れたふたりのチベット人僧侶を思い出した。僧侶は「あなたには、よき霊がついていますね」といったのだ…。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
幽霊の国・解2002チベット密教が教える、生まれ変わりとは?  京極夏彦ファンにも受けるかも。

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