太字作品や★★★★★が特におすすめです。
伊藤典夫編 時間SFコレクション タイム・トラベラー
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流れるだけが時間じゃない! 強者SF作家たちが腕によりをかけた時間料理の数々……。朝、目をさますと四日先の新聞が配達されてきた——ファーマーの異色作「わが内なる廃墟の断章」の他、ラジカセ片手に若きアマデウスが活躍する話題のサイバーパンク「ミラーグラスのモーツァルト」、失われたバビロンの都が未来に甦るワトスン「バビロンの記憶」など、きわめつきの時間SF全13編。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 著者 | 発表 | 感想 |
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しばし天の祝福より遠ざかり | ソムトウ・スチャリトクル | 1981 | 異星人のせいで、一日を繰り返すはめになった人々が、ちょっとずつ現実を変えようとする。 |
時間層の中の針 | ロバート・シルヴァーバーグ | 1983 | 過去に転移して未来を自分の都合のいいように変え合う人々。 |
遥かなる賭け | チャールズ・シェフィールド | 1977 | 不治の病のため、妻を冷凍睡眠させて未来に託す男。 |
ミラーグラスのモーツァルト | B・スターリング & L・シャイナー | 1985 | 未来と過去で貿易が自由な世界。 |
ここがウィネトカならきみはジュディ | F・M・バズビイ | 1974 | 過去から未来へ行ったり来たりして一生を消費していく夫婦の苦労。 |
若くならない男 | フリッツ・ライバー | 1949 | 歴史が逆に流れる世界で不死の男の孤独。 |
カッサンドラ | C・J・チェリイ | 1978 | 未来の亡霊が見える女は気違い扱いされる。 |
時間の罠 | チャールズ・L・ハーネス | 1948 | 暗殺犯の生涯の循環。 |
アイ・シー・ユー | デーモン・ナイト | 1976 | 焦点を当てた物の歴史をさかのぼることができるテレビのような機械。 |
逆行する時間 | デイヴィッド・レイク | 1979 | 歴史を過去に戻ることに決めた社会で、今は1900年。 |
太古の殻にくるまれて | R・A・ラファティ | 1971 | 大災厄のあとで、突然変異しながらほそぼそと生きている人々。 |
わが内なる廃墟の断章 | フィリップ・ホセ・ファーマー | 1973 | 衛星軌道上を回って、人々の記憶を吸う謎のボール。 |
バビロンの記憶 | イアン・ワトスン | 1985 | アリゾナの砂漠にある退廃の街。 |
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鬼才フレドリック・ブラウンが、今まで他のいかなる選集にも収録されたことのないSF短編の傑作中の傑作を編集した名アンソロジー。地球侵略、タイム・トラベル、ロボット、スペース・オペラ、ミュータント(突然変異種)など、SFの主要なテーマを網羅した本集は、初心者にはSF入門となり、ファンには現代SFの展望をあたえる格好のハンド・ブックでもある。本邦初訳作品多数収録。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 著者 | 発表 | 訳者 | 感想 |
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タイム・マシン THE WHEEL OF TIME | ロバート・アーサー | 不明 | 小西宏 | タイムマシンの実験を試みるが、言うことをきかない猿たち。 |
ジョーという名のロジック A LOGIC NAMED JOE | マレー・ラインスター | 不明 | 小西宏 | 万能コンピュータの故障にふりまされる男。 |
ミュータント MUTEN | E・F・ラッセル | 不明 | 小西宏 | しゃべる馬でドタバタ騒動。 |
火星人来襲 THE MARTIANS AND THE COYS | マック・レナルズ | 不明 | 小西宏 | 接触したのが酔っぱらいだったので、埒があかない火星人たち。 |
SF作家失格 THE ABDUCTION OF ABNER GREER | ネルスン・ボンド | 不明 | 小西宏 | どうもジョークのセンスが違う未来社会。 |
恐竜パラドックス PARADOX LOST | フレドリック・ブラウン Fredric Brown | 不明 | 小西宏 | 授業中に時間の穴にはまった青年が発見した、恐竜絶滅の理由。 |
ヴァーニスの剣士 THE SWORDSMAN OF VARNIS | クライブ・ジャクスン | 不明 | 小西宏 | 剣なんかよりも、やっぱり銃の方が便利だ。 |
宇宙サーカス SIMWORTHY’S CIRCUS | ラリー・ショー | 不明 | 小西宏 | そもそも彼が蚤のサーカスを始めるようになったわけは…。 |
ロボット編集者 THE WELL-OILED MACHINE | H・B・ファイフ | 不明 | 小西宏 | 物事をどんどん滅茶苦茶にしていく、編集助手ロボット。 |
地球=火星自動販売機 THE COSMIC JACKPOT | ジョージ・O・スミス | 不明 | 小西宏 | 訳のわからない地球の自動販売機を試す火星人たち。 |
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「もう戦争はごめんだ——他に採りうる道」 人類に攻撃本能を認識したうえでいかに戦争の抑止を無理なく図るかをSF的に追求……。ユーモアあり、諷刺あり、ミステリーあり、戦闘あり——10人の代表的作家が10の異なった方向から描いた≪SF戦争10のスタイル≫ 編者はアメリカSF界の奇才ホールドマン。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 著者 | 発表 | 訳者 | 感想 |
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バシリスク BASILISK | ハーラン・エリスン | 1972 | 深町眞理子 | 息で人を殺す怪物になったヴェトナム帰還兵。 |
決闘機械 THE DUELING MACHINE | ベン・ボーヴァ | 1963 | 酒匂真理子 | 仮想環境で無敵の男は、テレパシーで応援を呼んでいた! |
暗殺者 A MAN TO MY WOUNDING(STATE OF ASSASSINATION) | ポール・アンダースン | 1959 | 酒匂真理子 | 武力衝突よりも要人暗殺にしのぎをけずる時代。 |
奇襲作戦 COMMANDO RAID | ハリー・ハリスン | 1970 | 岡部宏之 | 軍隊のような国際救助隊。 |
カーテン CURTAINS | ジョージ・アレク・エフィンガー | 1974 | 白川星紀 | 実物の兵装で映画の撮影。 |
傭兵マウザー MERCENARY | マック・レナルズ | 1962 | 風見潤 | 絶対階級社会の中で、軍隊で成り上がろうとした男の悲哀。 |
黄金律 RULE GOLDEN | デーモン・ナイト | 1954 | 谷口高夫 | 宇宙人が攻めてきて各地の政府がバタバタ倒れたことによってはじめて、世界は統一された。 |
平和このうえもなし THE STATE OF ULTIMATE PEACE | ウィリアム・ネイバーズ | 1974 | 黒丸尚 | 戦争がなくなった時代の、老元帥のぼやき。 |
番号礼賛 BY THE NUMBERS | アイザック・アシモフ | 1973 | 小隅黎 | すべてをコード化してコンピュータを利用する世界は平和になるというエッセイ。 |
ハワード・ヒューズに——控え目な提案 TO HOWARD HUGHES:A MODEST PROPOSAL | ジョー・ホールドマン | 1974 | 岡部宏之 | 29の核爆弾で世界を脅迫し、武装放棄させた大金持ち。 |
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SF界の第一線で活躍する12人の作家につきつけられた質問状。「あなた自身が選ぶあなたのベスト作品は…」その結果二人の編者によって編まれた珠玉の自選SF短編集。冒頭に作者『自選の言葉』を載せて繰りひろげられる奇抜な着想と巧妙な話術の絢爛豪華なSFの世界。12人の作家が、自他ともにその真価を発揮して研を競う全12編の異色アンソロジー!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 著者 | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ロボットAL76行方不明 ROBOT AL 76 GOES ASTRAY | アイザック・アシモフ | 不明 | 中村能三 | ロボットがしきりに作りたがっていたものは、超強力な爆弾(?)だった。 |
火星からの教師 THE TEACHER FROM MARS | イアンド・バインダー | 不明 | 中村能三 | 火星から来て地球人の生徒にいじめられる火星人の教師と生徒たちの融和。 |
人間そっくり ALMOST HUMAN | ロバート・ブロック | 不明 | 中村能三 | 悪人に教育されたロボットは、その情婦を好きになった。 |
盲目 BLINDNESS | ジョン・W・キャンベル・ジュニア | 不明 | 中村能三 | 原子力を追求した科学者だったが、爆発的に普及したのはその副産物のエネルギーだった。 |
世界の外のはたごや THE INN OUTSIDE THE WORLD | エドモンド・ハミルトン | 不明 | 中村能三 | 世界の歴史上の碩学たちが集まる、時間の彼方の家。 |
いま見ちゃいけない DON’T LOOK NOW | ヘンリー・カトナー | 不明 | 中村能三 | 第三の目を持つ火星人はどこにでもいる。 |
失われた種族 THE LOST RACE | マレー・ラインスター | 不明 | 中村能三 | 彼らは何に絶望して絶滅したのか? |
グリムショウ博士の療養所 DOCTOR GRIMSHAW’S SANITARIUM | フレッチャー・プラット | 不明 | 中村能三 | 人間を小人にする薬で、数インチにまで縮んでしまった三人。 |
究極触媒 THE ULTIMATE CATALYST | ジョン・テイン | 不明 | 中村能三 | ヘモグロビンをクロロフィルに変えると、動物が植物になる。 |
宇宙船計画 PROJECT-SPACESHIP | A・E・ヴァン・ヴォークト | 不明 | 中村能三 | ロケット研究の資金集めに奔走する若い学者夫妻。 |
宇宙基地一号 SPACE STATION NO. 1 | マンリー・ウエイド・ウェルマン | 不明 | 中村能三 | 火星人の相棒はロボットのように融通がきかず、また欲もない。 |
願い星叶い星 STAR BRIGHT | ジャック・ウィリアムソン | 不明 | 中村能三 | 隕石が頭に入って、何でも出現させることができるようになったおやじ。 |
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What is S-F? Science fiction? Fantasy? Yes—and much more.
帯、カバー、裏表紙等から引用
S is for Science and Satellites, Starships and Space; for Semantics, Society, Satire, Suspense, Stimulation, Surprise and, above all—Speculation.
F is for Fantasy, Fiction, and Fable, Fairytale, Folklore, and Farce; for Future and Forecast and Fate and Free Will; Firmament, Fireball, Fission and Fusion; Facts and Factseeking, Figuring, Fancy-free, and just plain Fun.
タイトル | 著者 | 発表 | 訳者 | 感想 |
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あとは野となれ……? TROUBLE | ホリー・カンティーン | 1960 | 中村保男 | 魔術で分身を増やして、ジャズバンドを組む! |
なくならない銅貨 THE NEVER ENDING PENNY | バーナード・ウルフ | 1960 | 中村保男 | 願いが叶って、ポケットから次から次へと出てくるが結局使えない。 |
マクシルの娘と結婚した男 MAXILL GIRL | ウォード・ムーア | 1960 | 中村保男 | 田舎に落ち着いた変な奴。 |
わたしを創ったもの SOMETHING INVENTED ME | R・C・フェラン | 1960 | 中村保男 | コンピュータで出鱈目に文章を作ると、いつか名作が出来上がる。 |
JG JG | ロジャー・プライス | 1960 | 中村保男 | 辺境のしゃべるゴリラが街で冒険。 |
知らぬが仏 CHIEF | ヘンリー・スレザー | 1960 | 中村保男 | 土人とガイガー・カウンター。 |
大蟻 THE LARGE ANT | ハワード・ファースト | 1960 | 中村保男 | 突如現れたでかい蟻は、怖がられて殺される。 |
別の名 A ROSE BY OTHER NAME | クリストファ・アンヴィル | 1960 | 中村保男 | 戦争がらみの言葉を言えなくなって、ちょっと平和になった世界。 |
魅惑 ENCHANTMENT | エリザベス・エメット | 1960 | 中村保男 | 古城の本人に全然似ていない肖像画。 |
海辺の情景 BEACH SCENE | マーシャル・キング | 1960 | 中村保男 | 強力な放射能を放つ蜥蜴型生物の惑星。 |
雪男 CREATURE OF THE SNOWS | ウィリアム・サンブロット | 1960 | 中村保男 | 高地で猿人類と遭遇した科学者。 |
頭はつかいよう THE THINKERS | ウォールト・ケリー | 1960 | 中村保男 | 思う物が本当になる漫画。 |
エド・サリアはさほど狂っていなかった! ED LEAR WASN’T SO CRAZY! | ヒルバート・シェンク二世 | 1960 | 中村保男 | よくわからないナンセンス詩。 |
てっぺんの男 THE MAN ON TOP | R・ブレットナー | 1960 | 中村保男 | 苦労して山頂に登ってみると、麓の聖者がいた。 |
家の中 IN THE HOUSE, ANOTHER | ジョーゼフ・ホワイトヒル | 1960 | 中村保男 | 家にいる不気味な「別もの」の正体。 |
妖しい世界を真剣に探る WEIRD WORLDS | レイ・ブラッドベリ Ray Bradbury | 1960 | 中村保男 | 宇宙についてのエッセイ。 |
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軽妙で洒脱な小さな物語のなかにふと感じる人生─ときにはうれしく、ときにははかなく、ときには悲しく世界じゅうで無数に書かれた作品群のなかから、深い味わいを持つ佳作を各務三郎が精選したショートショート・アンソロジー(1)。本巻には珠玉の42編を収録。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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世界ショートショート傑作選1 | 1978 | 各務三郎 | よほど、読み物が無くて、困っている人に。 |
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