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冒険小説 海外

A・J・クィネル ★★★★★

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正体不明の覆面作家。
その物語は大胆かつ細心で、またひどくロマンチックでもある。
マルタのゴッツォ島に住む、イギリス人、フィリップ・ニコルスンという噂あり。

太字作品や★★★★★が特におすすめです。

A・J・クィネル メッカを撃て

原題:    The Mahdi
著者:    A・J・クィネル A.J. Quinnell
発表:    1981年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:上原徹
価格:    600円

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自由に操れる予言者”マハディ”をでっちあげろ! イスラム世界の権益を一手に握るため、謎の老スパイの提案を受けてCIAが仕組んだ奇想天外な作戦”ミラージュ作戦”。ハイテクノロジーを駆使し、KGBや英国情報部をも巻き込んで、果して奇跡は演出され得るか? 計画実現に命を賭けた男たちの壮絶なスパイ戦と、戦いの中に花開いたみずみずしい恋を描く国際スパイ小説。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
メッカを撃て1981群衆の面前で、宇宙からレーザーで子羊を焼いて神のメッセージに見せようという大胆不敵な作戦はうまくいくのか? 波瀾万丈の展開に加えて、最後に大ドンデン返しもあり。MI6副部長とソビエトのプリマドンナの哀しいロマンスも泣かせる。

A・J・クィネル スナップ・ショット

原題:    Snap Shot
著者:    A・J・クィネル A.J. Quinnell
発表:    1982年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:ナカムラテルオ
価格:    600円

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F15・F16計14機のイスラエル空軍機が、1981年6月7日、シナイ砂漠の基地を飛び立った。標的はイラクの原子炉タムーズ1号、作戦は見事に成功する。その陰で、一枚のスナップ写真に命を賭けた男がいた。デイヴ・マンガー。一度はカメラを捨てたこの天才的戦争写真家が帯びた密命とは……。全世界を瞠目させたイラク原子炉爆撃事件を題材に、大胆な想像を展開したスパイ冒険小説。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
スナップ・ショット1982挫折した偉大な写真家が復活するさまの描写が光る。お決まりの三角関係といい、失恋した男が恋敵を救うために命を賭けるなど、ありがちな設定ながら感動する。

A・J・クィネル サン・カルロの対決

原題:    Siege of Silence
著者:    A・J・クィネル A.J. Quinnell
発表:    1986年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:赤勘兵衛
価格:    600円

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中米の小国サン・カルロに革命が起り、米大使館が占拠された。人質となった米大使ピーボディが関っていた重大な機密を探り出すべく、天才的な尋問専門家ホルヘがキューバからやって来る。一方、米陸軍のスローカム大佐は、奇抜な大使救出作戦を準備していた——。激しくぶつかり合う男のプライドと、息詰る駆け引き、そして奇妙な友情。恐怖と暴力に満ちた異色のサスペンス小説!

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
サン・カルロの対決1986人質の米大使、キューバの尋問官、突入指揮官の視点を行ったり来たりする珍しい手法。ホルヘの尋問は暴力も薬も使わずに、優雅でかつ恐ろしい。ピーボディ大使の過去や尋問官ホルヘの人格を理解してはじめて両者の交流を感動することができる。

A・J・クィネル ヴァチカンからの暗殺者 ★★★★★

原題:    In the Name of the Father
著者:    A・J・クィネル A.J. Quinnell
発表:    1987年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:滝野晴夫
価格:    640円

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韓国訪問を予定しているローマ法王を、密かにKGBが狙っている——法王を守るためその側近たちが出した結論は、アンドロポフ書記長暗殺だった。≪法王の使者≫として選ばれた男は、亡命したポーランド秘密保安機関のエリート少佐。妻を装った若く美しい修道女を道連れに、クレムリンへの長く危険な旅が始まる! 大胆な構想で展開する、息もつかせぬポリティカル・サスペンス。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
ヴァチカンからの暗殺者1987殺される前に殺せとばかりに、闇の法王庁がソ連書記長へ暗殺者を送り込む大陰謀。 危機また危機の侵入行のうちに、主人公のミレクとアニアは惹かれ合うようになる。いかにも悪役のアンドロポフや、ハッピーエンドは型にはまっているが、やっぱりいい。

A・J・クィネル イローナの四人の父親 ★★★★★

原題:    The Shadow
著者:    A・J・クィネル A.J. Quinnell
発表:    1992年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:上原徹
価格:    720円

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1956年、動乱に揺れる街ブダペストで、祖国を違える4人のスパイとひとりの女が関係した。そして生まれた娘、イローナ。誰が本当の父親なのかわからないまま14年の月日が流れ、美しく成長した娘と4人の”父親”は出会いの時を迎えた。しかし、娘が何者かに誘拐された! その道では百戦錬磨の男たちによる必死の救出作戦が始まった。異色のスパイ小説、世界に先駆けて日本版刊行。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
イローナの四人の父親1992誰が父親かわからない冷戦後のスパイたちの生き様と奇妙な友情。原題の”The Shadow”とは、その中の一人の裏切り者を指す。

A・J・クィネル パーフェクト・キル

原題:    The Perfect Kill
著者:    A・J・クィネル A.J. Quinnell
発表:    1992年
発行所:   新潮文庫
カバーアート:岡本三紀夫
価格:    600円

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マルタの島ゴッツォで暮らす元傭兵クリーシィの平和は、爆弾テロによって破られた。愛する妻子を乗せたパンナム103便が、テロリストによって爆破されたのだ。クリーシィは復讐に立ち上がった。孤児マイケルを引き取り、自分の右腕にするために人間兵器として徹底的に鍛え上げた。一方、動きを察知した犯人側も、クリーシィ包囲網を徐々に狭めつつあった——。迫真のサスペンス。

帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル     発表 感想
パーフェクト・キル1992妻子を殺されたクリーシィの復讐計画。マイケルを養子にするために作った疑似家族が、しだいに馴染んでくるのが微笑ましい。スナイパーはいかに大変かもよくわかる。

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