太字作品や★★★★★が特におすすめです。
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- ボブ・ラングレー 英国武装革命
- エドワード・マギー ラスト・シーザー
- ジョン・ガードナー ゴルゴタの迷路
- リチャード・ジェサップ 摩天楼の身代金 ★★★★★
- ローレンス・ガーデラ チャイナ迷路
- ロバート・モス モスクワを制する者は
- アントニー・トルー 目標!伊号潜水艦
- マッカーシー&マスキー 狙われたホワイトハウス
- リチャード・モラン 南極大氷原北上す
- リチャード・モラン ダラスが消えた日
- ロビン・クック アウトブレイク ー感染ー
- フレデリック・ルパージュ 七日目の終り
- デニス・キルコモンズ 最後の暗殺
- デニス・ジョーンズ ユダヤ人抹消計画
- スティーヴ・マルティニ 沈黙の扉
- スティーヴン・サイクス 最後の目撃者
- ティム・セバスチャン モスクワから消えたスパイ
- マックス・マーロウ レッド・デス 上巻
- マックス・マーロウ レッド・デス 下巻
- ダニエル・コール&クリスチャン・ヴィドルカン 世界が日本になる日
- ロバート・ハリス ファーザーランド
- エリック・L・ハリー 最終戦争 上巻 大統領の決断
- エリック・L・ハリー 最終戦争 下巻 ロシア軍の報復
- マレー・スミス ストーン・ダンサー 上巻
- マレー・スミス ストーン・ダンサー 下巻
- ライオネル・デヴィッドスン 極北が呼ぶ 上巻
- ライオネル・デヴィッドスン 極北が呼ぶ 下巻
- ベン・メズリック 悪魔の遺伝子
- エリック・L・ハリー 全面戦争 上巻 非常事態宣言
- エリック・L・ハリー 全面戦争 下巻 作戦名〈冬の収穫〉
- デイル・ブラウン 台湾侵攻 上巻
- デイル・ブラウン 台湾侵攻 下巻
- グレアム・ワトキンス 致死性ソフトウェア 上
- グレアム・ワトキンス 致死性ソフトウェア 下
- ジョゼフ・フィンダー ゼロ・アワー
- マイケル・ディマーキュリオ 日本封鎖
- マイケル・コーディ イエスの遺伝子
- ハンフリー・ホークスリー&サイモン・ホルバートン チャイナ・ウォー 東アジア動乱
- リチャード・ハーマン・ジュニア 米中衝突 上巻
- リチャード・ハーマン・ジュニア 米中衝突 下巻
- チャールズ・ペレグリーノ ダスト
- ウォルター・ベッカー リンク
- グレッグ・ベア ダーウィンの使者 上巻
- グレッグ・ベア ダーウィンの使者 下巻
- グレン・クライアー 最終審判の日
- ジェイソン・ケリー パニックY2K
- トム・ロブ・スミス チャイルド44 上巻
- トム・ロブ・スミス チャイルド44 下巻
ジェラール・ド・ヴィリエ 日本連合赤軍の挑戦
宣伝文句
東京のアメリカ大使館が襲撃された。大使らを人質にとって,たてこもったのは連合赤軍の女闘士ヒロコとその仲間だった。彼らの要求は,ロスアンジェルスでつかまった同志の釈放だ。人質交換とい重要任務をおびて,プリンス・マルコは囚人とともに東京に飛んだ。人質の中から、すでに一人,犠牲者が出ており,関係者の焦りの色は隠しようもなかった。厳重な警戒の中で人質の交換は終わり,一味は用意させたヘリコプターで逃亡したが……。ふたたび囚人を奪回せんとするマルコと赤軍女闘士の東京の決戦!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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日本連合赤軍の挑戦 S.A.S. LES OTAGES DE TOKYO | 1975 | 鈴木豊 | CIAのエージェント、プリンス・マルコが東京で大活躍。連合赤軍が暴れていた時代は、もう遥か昔だ。 |
宣伝文句
その年のイギリスは最悪だった。政治や経済は破綻の一途をたどり、絶望的なムードが国全体を覆っていた。このままでは、ソヴィエトが介入してくるのも時間の問題だ。それだけは阻止しなくてはならない。先手を打つのだ。イギリスを武力制圧せよ!アメリカ合衆国大統領の命令が下った。かくして、イギリスを内乱状態に陥れるために、秘密工作部隊が潜入を開始した。だが、この謀略劇の裏にはさらに……。迫真の近未来サスペンス!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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英国武装革命 WARLORDS | 1979 | 押田由紀 | 社会の停滞で共産化の恐れが出てきた英国を止めるには? イギリス人でないと、あるいは英国に詳しくないとイマイチのれない。 |
宣伝文句
空母の一室。にらみ合う大統領と軍の最高幹部たち。「大統領、あの亡国的な軍縮案を本当に実施されるのなら、われわれは辞任いたします」「よろしい、即刻辞めたまえ」。アメリカを空前の不況から救うため、大統領は徹底的な国家改革を企てていた。元首に忠実なドイル少将は、その命を受け、クーデターの可能性を探り始めたが、時すでに遅く…全編にみなぎる不安と緊張、あまりにも衝撃的な結末。ポリティカル・スリラーの白眉。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ラスト・シーザー THE LAST CAESAR | 1980 | 立花弘 | 軍縮に向う米大統領に対して、米軍のクーデター! 本国ではポリティカル・サスペンスとして受けたそうだけれども、部外者にはイマイチ現実感がない。 |
宣伝文句
199x年、ソ連の欧州侵攻によって、イギリスは、あっけなく、その勢力下に入った。欧州での兵力と情報網を失ったアメリカは、起死回生の秘密計画”ゴルゴタの実行を決意した。計画遂行の白羽の矢が立ったのは、滞米中のイギリス情報部員ポール・ファデン。彼は、”ゴルゴタの全貌を知らされないまま、敵地となった祖国へ送り込まれた息詰る展開の近未来サスペンス。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ゴルゴタの迷路 GOLGOTHA | 1980 | 水上峰雄 | 冷戦たけなわの頃のスパイの話。心理操作技術に中心があるのが独特だ。 |
宣伝文句
「世界で最も安全」な超高級マンションがニューヨークにオープンした。青年トニオは、周到な準備と大胆な発想でこのビルを”人質〟にし、警備側の誰一人として予想もしていなかった要求をつきつける。さらに、脅迫した400万ドルの受取り方法についても、まったく新しいアイデアを編み出した。異色でハードな最高の襲撃小説!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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摩天楼の身代金 THREAT | 1981 | 平野圭吾 | なぜハリウッドで映画化されなかったか不思議なくらいの大犯罪の秀作。特に身代金の受け取り方が最大のポイント。 |
宣伝文句
朝鮮戦争末期の1952年春、6人の米国海兵隊特別功撃班は、中国東北地方の山地にパラシュート降下した。松花湖の地下にある中共の原子力研究所を爆破するのが彼らに課せられた任務だった。当時の中国では、大陸支配をめざす中共軍と、それを阻止せんとする反政府ゲリラ軍とが血を血で洗う凄まじい戦いを繰り広げていた。果して、彼らは研究所を爆破して、無事に脱出できるのか?事実か小説かで論議を呼んだアドヴェンチャー話題作
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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チャイナ迷路 CHINA MAZE | 1981 | 河原畑寧 | 米特殊工作隊が中国大陸を彷徨う、一見ノンフィクション風のフィクション。 |
宣伝文句
父親は第二次大戦中、ソ連軍の東プロシアでの暴虐をあばこうとして殺された。初恋の相手もソヴィエト政府に奪われた。ロシアは愛するが政体は憎んでも憎み切れない。復讐一途に遠大な人生計画をたて、権力の中枢近くまでのぼりつめた主人公は、遂に完璧なクーデター計画に取りかかるソ連権力抗争史を描く政治サスペンス
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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モスクワを制する者は MOSCOW RULES | 1985 | 中野圭二 | ソ連でクーデターを成功させるには、やはりソ連流のやり方があり、その描写がリアルだ。 |
宣伝文句
伊号潜水艦を駆り、インド洋を荒らし回る日本海軍の吉本中佐にいま密命が下った。アフリカ東岸の要港モンバサへ急行し、入港予定の英国空母を攻撃するのだ。だが折悪しく、遭遇した米国商船から反撃を受け、船体が損傷。吉本は修理のため、一時、小島に艦を隠すことを余儀なくされる。一方、英国駆逐艦のバラット艦長は、撃沈された商船の生残者から敵潜の損傷を知り、必死の探索を開始した。果たしてバラットが潜水艦を発見し、これを撃破するのが先か、吉本が修理を終えるのが先か?熱帯を朱に染めある日英両雄の死闘を迫真の筆致で描く!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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目標!伊号潜水艦 YOSHIMOTO’S LAST DIVE | 1986 | 海津正彦 | アフリカ沿岸まで進出した日本海軍潜水艦と英駆逐艦の死闘。日本軍を残虐に描くことで迫力を出そうとしているのは、ちょっといただけない。 |
宣伝文句
「よく聞け。一度だけしかいわない。一人の男との交換を我々は望んでいる。それが誰だかはお分かりだろう。…20個の爆弾がボストンの各所に仕掛けられてある。無用な策略を弄しでもしたら、それが一つずつ爆発することになる。私は本気だ」 すべての航空機の運行が停止され、異様な静けさに包まれたローガン空港。人質をのせた飛行機より、テロリストの要求が、アメリカ政府につきつけられた。要求をのむか、攻撃に出るか、全軍に警戒態勢をとらせた最高司令官、アメリカ初の女性大統領リリー・バッチェルダーはいかに決断を下すか。マッカーシー元上院議員とマスキー元国務長官の夫人である著者たちが、当事者でしか知り得ない情報を随所に織り込みながら描き出す、手に汗握るポリティカル・サスペンス!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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狙われたホワイトハウス ONE WOMAN LOST | 1986 | 斎藤明子 | 政治家夫人たちの作品なので、やたらと政治面での生々しい描写は詳しいが、やはりプロには敵わないか。 |
宣伝文句
「1995年10月15日午前6時40分。巨大な地質学的流動が南極大陸西部のロス海域発生。海底噴火口よりマグマ噴出。災害度10。繰り返す。災害の規模巨大」NASAの重力探査衛星が緊急事態を伝えてきた。スペインの国土ほどあろうかというロス棚氷が、海底火山活動で生じたマグマ上昇流のために南極大陸から切り離され、時速13キロで太平洋を北上しはじめたのだ! わずか数日のうちに世界の主要都市が水没してしまうという危機を前に、南極会議議長ラトキン提督は地球を救う解決策を見つけなければならなかった。一方、ソ連軍は流出した氷山を利用した奇想天外な環太平洋諸国攻撃計画を秘かに進行させていたー。無気味なプロローグから意表をつくラストシーンまで、息もつかせずたたみかける近未来海洋パニックの最高傑作!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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南極大氷原北上す COLD SEA RISING | 1986 | 大貫昇 | スケールの大きな自然災害系の大パニックもの。事前の調査と特盛の娯楽サービス精神がすばらしい。 |
宣伝文句
ダラス市全域が沈む!ー未曽有の旱魃に襲われたテキサス州都は、地下水脈の蒸発による大規模な地盤沈下のため、全市消滅の危機に見舞われた。大陥没を前に脱出を図る市民の中で、テキサスオイル社主オットー・ラルトは、事業の要である水素燃料の生産を是が非でも続行させるために、大量の水を確保しようと必死だった。しかし、旱魃の中でどうやって水を得ればよいのか。考えぬいた彼は、大胆奇抜な計画を立て、強引に実行に移してしまった。が、それは思わぬ結果を呼んだ。ダラス市に向けて、核ミサイルが発射されたのだ。大陥没とミサイル。絶体絶命のピンチに立たされたテキサス州最大の都市ダラスは助かるのか!? ベストセラー『南極大氷原北上す』につづくリチャード・モラン待望のパニックサスペンス第二弾。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ダラスが消えた日 DALLAS DOWN | 1988 | 大貫昇 | 大規模な地盤沈下の上に核ミサイルが!… となると、もうやり過ぎで興覚めだ。 |
宣伝文句
ロサンゼルスで恐るべき伝染病が発生した。頭痛、高熱、吐血、そして死に至る。新米女医マリッサの奮闘によって、病名はエボラ出血熱とわかったが、過去にアフリカでしか流行しなかったものがなぜ突然アメリカで発生したのか?やがて第二、第三の都市でもエボラが現われ、現地へ飛んだマリッサは感染者に何か共通項がないかと調べるうち、奇妙な暗合に気づく!エイズ時代の戦慄をこめて放つ、問題の医学サスペンス
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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アウトブレイク OUTBREAK | 1987 | 林克己 | エボラ出血熱の恐怖と、爆発的な感染のルートを医者達が探る、優れたミステリーでもある。 |
宣伝文句
ウラル山脈の南側、スヴェルドロフスク軍事基地周辺で原因不明の奇病が発生した。同じ頃キーロフ・バレエ団の人気ダンサーが、亡命援助とひきかえに小さなアンプルの持ち出しを頼まれる。一方、アメリカの下院・生物兵器調査委員長は奇妙な噂を耳にする。ソ連でいったい何が起こっているのか?!知られざる謀略戦を描くスリラー
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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七日目の終り LA FIN DU 7e JOUR | 1987 | 長島良三 | たいへん珍しいフランス産の国際謀略小説は、やはり英米と比べると、ちょと落ちる。 |
宣伝文句
キング牧師暗殺は、じつは本人の意志であり、その実行には、牧師の後継者で副大統領候補のバーネットが加担していた、という驚くべき情報がMI6にもたらされる。休職中だった中年アナリスト、レイシーは、その真偽を確かめるべくスペインに飛ぶ。だが、情報提供者は殺され、レイシーは国際的な大陰謀に巻き込まれてゆく。老練な謎の暗殺者と中年スパイの死闘を描く長編サスペンス。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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最後の暗殺 THE DARK APOSTLE | 1987 | 飯島宏 | 陰謀論的な前提は面白いけれども、冷戦後のスパイ小説はネタに苦しいようだ。 |
宣伝文句
199*年、全体主義国家としてソ連は甦り、40年あまり前に立案されたユダヤ人追放計画を実行に移そうとしていた計画名はく冬の宮殿〉。一方、元ナチス親衛隊将校はイスラム原理主義政権と結託し、ユダヤ人の完全抹殺という、かつて果たせなかった野望を遂げんとしていた計画名は〈ファルツィーオン〉。計画を察知したCIAは、元工作員サム・コールをモスクワに派遣する。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ユダヤ人抹消計画 WINTER PALACE | 1988 | 水上峰雄 | いつの時代でも迫害の対象になるユダヤ人は、陰謀論の格好の的で、商売にもなるらしい。 |
宣伝文句
死んだはずの父が生きている。行方を探す手がかりは、形見に残された16世紀の航海日誌だけ。スペイン船を襲い、略奪をくり返したフランシス・ドレークの航海日誌には、全米を驚愕させるような事実が書かれていた。父親探しの依頼を受けた弁護士サムが日誌の出所をたどるうちに、時に埋もれた男たちの欲望と企みが浮かび上がる。だが、核心に近づくサムの周りで次々に人が殺されてゆく……..。古びた航海日誌をきっかけに暴かれる壮大な物語は、4世紀の時を越える
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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沈黙の扉 THE SIMEON CHAMBER | 1988 | 伏見威蕃 | 弁護士が探偵のように、海賊の財宝の秘密を追う。歴史や海賊ファン向け。 |
宣伝文句
1945年7月16日。最初の原爆実験が行なわれたこの日、「ルーズヴェルトがいってしまった」という謎の言葉を呟く若者が、アリゾナの山中で救助された。50年後、老いた世捨て人となったその若者が所持していた認識票が、ペンタゴンに激震をもたらした。最高優先機密扱いとなっているある事件の死んだはずの関係者の認識番号だったのだ。原爆実験に隠されていた驚くべき秘密とは?アーサー・C・クラーク激賞のサスペンス
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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最後の目撃者 THE LAST WITNESS | 1989 | 後藤安彦 | 著者はイギリス人なので、わりと原爆投下に関しては批判的だ。フィクションとはいえ、原爆製造開始から投下までの参考になる。 |
宣伝文句
あのときは六つだった。覚えてる?たったの六つ。あの悲劇のお手本のような悲劇がはじまったのは。スターリン虐殺の魔手を逃れたユダヤ人たちが、英国情報部に機密を流すため、ひとりの男をクレムリンに送り込んだ。モールとしての男の仕事は成功し、ソ連のトップ・シークレットは西側へ筒抜けにだがある日…………..。迫真のスパイ長編!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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モスクワから消えたスパイ THE SPY IN QUESTION | 1989 | 笹野洋子 | 特派員だった著者だけに、ソ連末期時代のモスクワの描写が秀逸。 |
宣伝文句
世紀の大発見だった。南極の氷中から発掘された十万年前のオオナマケモノ。だが、その内臓に今なお猛毒のウイルスが生きていようとは!伝染病はたちまち南米に猛威をふるい、さらにはオーストラリア、インドが餌食となる。この病にくらべればエイズといえども物の数ではない。治療法を求めて、細菌学者たちの時間との闘いが始まった。人類のかつて知らなかった疫病。その総毛立つような恐怖を巨細に描くパニック・ノヴェル巨編。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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レッド・デス 上巻 THE RED DEATH 1 | 1989 | 厚木淳 | 久しぶりの大型疫病パニック。エンターテインメントとしてはよくある話だ。 |
宣伝文句
世界を恐怖のどん底に陥れた、史上最悪の伝染病レッド・デス〉。患者は全身を紅に染めながら死んでいく。ウイルス調査の最前線に立つのは、アメリカ合衆国のコホ研究所。細菌学者たちの不眠不休の追究にもかかわらず、疫病は南半球から北半球へとほしいままに跳梁を続ける。チリの漁村の全滅を、イギリスの田園のパニックを、同胞相争う惨劇を、為政者の苦悩と非情な決断を、壮大なるスケールで描破したパニック・ノヴェル巨編!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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レッド・デス 下巻 THE RED DEATH 2 | 1989 | 厚木淳 | しかし一般的には、致死性の高い疫病は、伝染する前に宿主が死んでしまうので、このように爆発的に流行しない。 |
宣伝文句
199X年、日本は10大多国籍企業と欧米267大企業の支配権取得を宣言…。フランスで話題騒然のシミュレーション・ノベル=異色の対日警戒論。【「TRC MARC」の商品解説】
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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世界が日本になる日 LA STRAEGIE DU NENUPHAR | 1991 | 山本一郎 | バブル日本の勢いを恐れたフランス人による陰謀論的なお話。当の日本人はそこまで深く考えずに、適当に行動していたと思うが。 |
宣伝文句
ベルリン、1964年。ヒトラー総統75歳の誕生祝賀行事を一週間後に控え、ジョゼフ・P・ケネディ米大統領がデタント交渉に訪れようという冬の朝、老人の死体が湖畔で発見された。男は古参のナチ党員で……第二次世界大戦勝利から20年、ヨーロッパ全土を支配下におさめる大ナチ帝国を舞台に展開される気宇壮大な政治ミステリー
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ファーザーランド FATHERLAND | 1992 | 後藤安彦 | ナチスドイツがソ連を打ち負かし、第2次大戦後、アメリカと冷戦状態になっている仮想世界での殺人事件。「高い城の男」ほど衝撃的ではないが、大ドイツ帝国の描写がリアルだ。 |
宣伝文句
20世紀も終ろうとするある日、遂に米露による核戦争が勃発した!クーデターで一時的に権力を掌握したロシア軍将軍の誤解により、ロシアが全米の軍事基地に核攻撃を行なったのだ。死者500万人以上。死の灰が米国各地に降り注いだ。これに対し、即座にロシア全土の軍事基地に報復の核攻撃を命じた米大統領は、対露全面戦争を主張する副大統領とそれを支持する国民の声に窮地に立たされる!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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最終戦争 上巻 ARC LIGHT 1 | 1994 | 棚橋志行&青木榮一 | 第3次世界大戦は、実際どうなるか? 著者は経験がないくせに、極限状態の中での大混乱と軍事的な描写はリアルだ。 |
宣伝文句
東ヨーロッパ、極東、太平洋、大西洋で、陸・海・空軍による米露両軍の死闘は激化する一方だった。遂に第3次世界大戦に突入したのだ!圧倒的に優位な軍事力を誇る米軍と同盟国軍は抵抗するロシア軍を次々と撃破し、一路、モスクワをめざしていた。いまやロシアの最後の切り札は、カラ海の海底深く息をひそめるロシア海軍の核ミサイル搭載潜水艦隊のみ。世界滅亡への秒読みが開始された!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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最終戦争 下巻 ARC LIGHT 2 | 1994 | 棚橋志行&青木榮一 | しかし全面核戦争がこれほど簡単に勃発し、エスカレートしていく様は、やはり詰めが甘くリアルではない。 |
宣伝文句
サンクトペテルブルク、深夜。USクレジット・エクスプレス社のコンピュータ・ルームを訪れた二人組は、こともなげに東京の口座から一億五千七百万ドルを引き出し、姿を消した。一方、ワシントンで退屈な日々を送っていたジャーディンは、危険な香りにひかれ、急遽ベイルートへ向かった。息づまる展開のシリーズ第二作!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ストーン・ダンサー 上巻 STONE DANCER 1 | 1994 | 広瀬順弘 | 大規模コンピュータ犯罪の先駆け。コンピュータが全然パーソナルでなかった時代のハッキングだ。 |
宣伝文句
ドルをターゲットに世界経済の崩壊を企んだくメドゥーサ作戦>がついに動きはじめた。かつてモサドとKGBで活躍していた二人は、そのキャリアとネットワークを活用し、この未曾有の作戦を練り上げてきた。そして、その背景には意外な陰謀が……。“ストーン・ダンサーはどう動くのか? テクノ・スリラーの新境地をひらく!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ストーン・ダンサー 下巻 STONE DANCER 2 | 1994 | 広瀬順弘 | どうもシリーズものの続編らしいので、前作(「悪魔の参謀」を読んだ方がより楽しめるかも。 |
宣伝文句
シベリア上空で撮影された衛星写真が何かの大爆発と、その周辺にうごめく奇妙な生物のようすを捉えた。折も折、オックスフォード大学の微生物学教授のもとに暗号手紙が届く。どうやら極北の秘密研究所が緊急かつ極秘に、ある人物の派遣を求めているらしい。そして名指されたのはカナダ・インディアン出身の若き生物学者であった。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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極北が呼ぶ 上巻 KOLYMSKY HEIGHTS 1 | 1994 | 石田善彦 | 究極の寒さの中でのスパイ冒険もの。その寒さもエスキモー出身の主人公には克服可能だ。 |
宣伝文句
決死の潜入工作員に名指された若き生物学者は、貨物船員に身をやつし、思いもよらぬルートと方法でロシアへ、シベリアへ、秘密研究所へと潜りこもうとする。洋上の男の闘いを生き抜き、シベリア先住民の助けを借り、みごと潜入に成功したあとには、それ以上に苛烈な脱出の大冒険が待っている。だが、その冒険の目的は何なのか?
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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極北が呼ぶ 下巻 KOLYMSKY HEIGHTS 2 | 1994 | 石田善彦 | 読んでるだけで寒くなってくるシベリアの風景がポイント。 |
宣伝文句
久しぶりに再会した昔の恋人ロビンの話を聞き、医学生のジェレミーは愕然とした。最近死亡した国防長官は実は彼女の父親で死因に不審な点があるので検屍記録を調べてほしいというのだ。調査の結果、伝説の科学者が開設した最先端の遺伝子研究所が浮かび上がる。やがてジェレミーとロビンは何者かの襲撃を受けた。真相を究明すべく彼は研究所に潜入するが、そこでは驚くべき陰謀が…・壮大なスケールの遺伝子サスペンス。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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悪魔の遺伝子 THRESHOLD | 1996 | 川副智子 | ロースクール出身の著者なので、科学の知識はそれっぽくても怪しく、知的好奇心には足りず、むしろアクション映画的だ。 |
宣伝文句
すべてはシベリアの天然ガスパイプラインの破壊から始まった。これに呼応してモスクワでは、反政府グループの蜂起でロシア政府は崩壊し、無政府状態に陥った。過激なテロの嵐は世界各国に吹き荒れ、米国でも治安は極度に悪化した。選出されたばかりの次期大統領が射殺され、副大統領も重傷を負った。おりしも領土拡張の野心に燃える大国・中国は、遂に国境を越えてシベリアに攻め入った!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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全面戦争 上巻 PROTECT AND DEFEND 1 | 1997 | 棚橋志行 | またも崩壊したロシアが中国を侵略し、アメリカを中心とした連合軍が参戦する。現実のウクライナ侵攻と対比して考えると、米軍の積極性が見える。 |
宣伝文句
瀕死の重傷を負ったゴードン・デイヴィス副大統領は病院のベッドの上で合衆国大統領就任の宣誓を行なった。厳寒のシベリアでは、中国軍の大部隊と米英仏独の国連軍とが日夜苛烈な戦闘を繰り広げ、中国軍の猛攻に国連軍は苦戦を強いられていた。米議会と国民が新大統領にシベリアからの米軍の撤退を要求しているため、国連軍総司令官ネイト・クラークに残された時間はわずかしかなかった……
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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全面戦争 下巻 PROTECT AND DEFEND 2 | 1997 | 棚橋志行 | シベリアの厳寒の中でのリアルな戦闘は、朝鮮戦争が元になったいるらしい。 |
宣伝文句
台湾が独立を宣言した。中国と分離した一国家であることを全世界に表明したのだ。アメリカ合衆国をはじめ多数の国がこの新生国家を承認しようとするなか、激昂する中国はついに台湾に対する攻撃を決定した。侵攻作戦の指揮をとるのは”黒い虎”と称される猛将、孫提督。核兵器の使用をも辞さない彼が立案した狡猾な作戦とは? そして、かつてない窮地に追いやられる台湾とアメリカの命運は?
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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台湾侵攻 上巻 Fatal Terrain 1 | 1997 | 伏見威蕃 | 90年代頃から台頭した中国による、台湾への攻撃シナリオのシミュレーション小説はあった。現場の状況に詳しいのはさすが。 |
宣伝文句
孫提督の奸計にはまったアメリカ軍は、中国軍の猛攻にさらされる台湾を救うすべを失っていた。唯一の頼みの綱は、退役米空軍将校パトリック・マクラナハンやブラッド・エリオットら歴戦の勇士が乗り組む極秘ステルス爆撃機EB-52メガフォートレス。彼らは被害甚大な台湾軍を助け、圧倒的優勢を誇る中国軍に決死の反撃を開始した!巨匠が精緻な筆致で描くハード軍事アクションの最高峰!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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台湾侵攻 下巻 Fatal Terrain 2 | 1997 | 伏見威蕃 | しかしこの手の小説では禁忌である核兵器を使いすぎ、戦略の考察としてはまだまだ。 |
宣伝文句
デューク病院に、奇妙な患者が続々と運び込まれる。彼らは不眠不休で食事も摂らず、コンピュータにかじりついていた。発作、餓死、殺人。事態は深刻をきわめ、病院では原因の究明に追われる。そしてこの”コンピュータ中毒症候群”に冒された者の大多数が、あるソフトウェアを使用していたことが判明する…。
帯、カバー、裏表紙等から引用
デジタル社会の悪夢を描き、新たな地平を拓くサイバー・ホラー巨編。
タイトル | 発表 | 感想 |
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致死性ソフトウェア 上 | 1995 | DOS時代のウィルスの話で、隔世の感がある。こういう技術的スリラーは歳をとるのが早い。ソフトで人を殺すのは可能か? |
宣伝文句
インターネットを通じて猛威をふるいつづける恐怖のソフト”ペナルティメート”。死者は増加の一途をたどり、銀行預金は他人に引き出され、情報操作による謀略が頻発する。着実に壊滅へと向かう世界を救えるのは、このソフトの開発者エンゲルスしかいなかった。果たしてその方法とは何か……? いよいよ、人類の存亡を賭けた最後の死闘が、コンピュータのモニター上で展開される。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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致死性ソフトウェア 下 | 1995 | 迫力不足。もっと破壊的なパニックになるはず。夫と妻と元夫の間のゴタゴタがアメリカらしい。 |
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南アフリカの刑務所からテロリストが脱獄した。比類なき有能ぶりから「コードネーム・ゼロ」と呼ばれるこの男は、大富豪ダイスンと共謀し、世界経済を崩壊させる空前の爆弾テロ計画を企てる。一方、離婚後ひとり息子を育てながらFBIの仕事を続ける女性捜査官セーラは、とある娼婦殺害事件をきっかけに彼らの計画を知る。迫り来る爆発時刻ー ハイテク技術満載の問題作に全米驚愕!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ゼロ・アワー THE ZERO HOUR | 1996 | 石田善彦 | NYのコンピュータ・システム破壊を目論むテロリストを、女性FBIエージェントが追う。いかにもハリウッド映画の王道だけれども、ハイテク技術情報だけでも一見の価値あり。 |
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21世紀初頭、日本は強大な軍事力を持つに至り、建国まもない近隣の小国を威嚇した。アメリカは制裁のために日本の周囲を封鎖する決定を下し、海軍を日本近海へ派遣する。が、日本が誇る最新鋭のデスティニー級原子力潜水艦の戦闘能力は、米軍艦をはるかにしのいでいた。僚艦が次々と撃沈されていくなか、米軍の原潜に反撃のすべはあるのか? 元海軍軍人が放つ近未来軍事アクション巨編!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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日本封鎖 BARRACUDA FINAL BEARING | 1996 | 田中昌太郎 | トム・クランシーが開拓した潜水艦もので、日本の悪役ぶりが見ものだが、やがり亜流感がぬぐえない。 |
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物語は2002年のアメリカ。天才的遺伝子学者トム・カーターは、人間の設計図ともいえる遺伝子の内容をすべて解読する画期的装置を発明する。彼は、一人娘ホリーの遺伝子を自らの装置で調べ、まもなく彼女が脳腫瘍を発病して1年の命となることを知る。それが遺伝子情報から得たホリーの運命だった。しかし、カーターは諦められない。あらゆる可能性にしがみつき、娘の命を救おうとする。そして、最後に残された道は、奇蹟の治癒能力を持つイエス・キリストの遺伝子、すなわち「神の遺伝子」の謎を解くことだった。神の遺伝子の謎が明らかにされるとき、ひとつの真理があらわれる―最先端科学がもたらす恐怖を描いた傑作冒険ミステリー。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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イエスの遺伝子 THE MIRACLE STRAIN | 1997 | 内田昌之 | もしもキリストの遺伝子を解析し、奇跡の治癒力の秘密が分かれば…。ディズニーが映画化と謳っているが、いまだに実現していないのが、ダン・ブラウンとの違い。 |
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世界の超大国たらんと欲する中国の恐るべき野望とは?
帯、カバー、裏表紙等から引用
2001年2月、中国軍は突然、かねて領土問題で懸案だった南シナ海の南沙・西沙諸島を占領し、さらにベトナムへの攻撃を開始した。いまや失業者が2億5千万人に達して苦悩する一党独裁国家・中国の狙いが、領土拡張と南シナ海に眠る無尽蔵の海底油田にあるのは明らかだった。ベトナムへの中国空軍の攻撃で多数の民間人と外国人が死傷し、南シナ海では日本に向かって航行中のタンカーが中国海軍に攻撃・拉致された。この中国の暴挙に東アジアは一挙に緊張の極に達した。その時、唯一の超大国・米国は? オイル・ロードを絶たれた日本は?日米安保条約は発動されるのか? これは大国としての台頭を最重要課題にしている国家に関する未来の歴史である。
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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チャイナ・ウォー DRAGON STRIKE | 1997 | 山本光伸 | 著者らはジャーナリストなので、表面的にはリアルでも、政治的にも軍事的にも詰めが甘い。あくまで一つのシミュレーションとして。 |
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アメリカ合衆国に初の女性大統領が誕生――。だが、そのマドリン・ターナーを待っていたのは、東シナ海の制圧を目論む中国の脅威だった。台湾を併合した中国は、勢いに乗じて久米島を手中に収める。風雲急を告げる米軍嘉手納基地。軍部強硬派とワシントン守旧派に包囲されたターナーは、旧知のロバート・ベンダー中将に支えられ、危機に挑む。全面核戦争はいよいよ不可避なのか!?
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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米中衝突 上巻 POERT CURVE 1 | 1997 | 大久保寛 | 台頭した中国は台湾だけでなく沖縄まで手を伸ばす。パイロット出身の著者は航空機に対するこだわりが大きい。 |
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米軍嘉手納基地は緊張の極に達していた。中国が占領する久米島から飛来するJ-8とSu-27フランカー。非戦闘員の引き揚げ作業中の大惨事。ついに勃発した日中海戦。そして、中国は小型の核を爆発させ、ついに最終的なメッセージを送ってきた。決断を迫られたターナー大統領は、切り札のベンダー中将に手紙を託し、北京に特派した……。全面核戦争を目前に控えた息詰まる駆引きと終幕。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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米中衝突 下巻 POERT CURVE 2 | 1997 | 大久保寛 | 軍事シミュレーションとして正確ということは、すでに時代は進んでいるので、内容が陳腐化しているという意味でもある。 |
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変化は静かに、だが確実に始まっていた。自然界に起こったささいな出来事は、さらなる変化を引き起こし、倒れゆくドミノのごとく地球を覆い尽くしていく。人間たちの思惑をよそに、みずからを変容させていく生態系ー それが意味するものは、人類という種が支配した旧世界の終焉・卓越した科学的思弁と迫真の筆致で描きだされる人類という種の過酷な運命
帯、カバー、裏表紙等から引用
あまたのバイオ・サスペンスを凌駕する戦慄の黙示録。
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ダスト DUST | 1998 | 白石朗 | 昆虫がいなくなるだけで、地球は絶滅する。著者は科学者でもあるので、あり得ない設定でも説得力がある。 |
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中央アフリカのマリ。神秘的な宗教を持つドゴン族の遺跡から、奇妙な化石骨と未知の合金が発掘された。それは、ヒトと似てはいるが、まったく異種の生命体であり、地球外のものである可能性があった。異端の古人類学者ジャック・オースティンは、化石の素性を調べるため、さらに南米ボリビアの地下遺跡へと飛ぶ。彼はそこで現生人類の飛躍的進化の秘密にかかわる壮大な事実を知るがー
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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リンク LINK | 1998 | 酒井昭伸 | SF要素も入った、古代文明冒険譚だけれども、かなりエンタメ方向に向かっているので、映画化を最終目標としているのでは? |
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世界各地に蔓延する謎の奇病〈ヘロデ流感〉。ヒト内在性レトロウイルスを起因とし、性交渉によって感染するそれは、妊婦のみを襲い流産を引き起こす人類の存続をも脅かすものであった。太古の時代と現代をむすぶヒト遺伝子に隠された驚愕すべき真実とは……はたして人類に起こしているのか!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ダーウィンの使者 上巻 DARWIN’S RADIO 1 | 1999 | 大森望 | 大流行している現象は病気か、進化か? 現代のテクノロジーの材料だけでもうSFに見える。 |
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〈ヘロデ流感 〉の治療法を求めて、ヒト遺伝子に秘められたレトロウイルスの解明を続ける分子生物学者のケイ、人類学者のミッチらであったが、やがて患者たちには性交渉を経ない“第二の妊娠”の徴候が……新たなる進化に直面することとなった人類社会の動揺は、やがて文明そのものを揺るがす異常事態へとエスカレートしていく一
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タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ダーウィンの使者 下巻 DARWIN’S RADIO 2 | 1999 | 大森望 | コロナ・パンデミックのドタバタを予見したようだ。やっぱりハリウッド映画化を目指しているのか。最後にはいちおう救いがある。 |
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1999年のクリスマス、イスラエルに流星が降り、軍の秘密のバイオテクノロジー研究所が一瞬で破壊される。さらに2000年が到来した瞬間には、聖地エルサレムが大地震に見舞われる。そうした混乱のなかから、不思議な能力を持つ一人の美しい娘ジーザが現れ、次々と奇跡を起こしていく。人々は彼女こそ救世主だと讃えるが、一方で、彼女は破壊された研究所の実験体ではないかという疑念が浮かび上がる。果たしてジーザは神の遣わした真の救世主なのか? それともバイオテクノロジーの怪物なのか?
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タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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最終審判の日 THE LAST DAY | 1999 | 内田昌之 | 奇蹟を起こす女キリストが誕生し、大騒動を起こす。キリスト教徒以外には、その衝撃は少ない。 |
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ソルヴァング社のマークは世界中の2000年問題解決に必死に取り組んでいた。そんな折、米国防総省から強圧的な協力要請が。ハイテク米軍もY2Kに脅かされているという。時すでに遅く、日本から始まったコンピュータシステムの崩壊は、世界中で惨事の連鎖を起こす。南シナ海では国籍不明の艦艇が米駆逐艦を撃沈。背後にはこの危機に乗じた陰謀があり、世界は第三次世界大戦勃発の瀬戸際に!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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パニックY2K Y2K:IT’S TOO LATE | 1999 | 田畑智通 | コンピュータの桁あふれによって誤作動を起こす2000年問題は、現実には大したことはなかったが、極端な可能性としては、このように文明が崩壊するかもしれなかった。 |
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スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。だが、この機に乗じた狡猾な副官の計略にはまり、妻ともども片田舎の民警へと追放される。そこで発見された惨殺体の状況は、かつて彼が事故と遺族を説得した少年の遺体に酷似していた……。ソ連に実在した大量殺人犯に着想を得て、世界を震撼させた超新星の鮮烈なデビュー作!
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タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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チャイルド44 上巻 CHILD 44 1 | 2008 | 田口俊樹 | 閉ざされた国家体制のゆえに、内情が知られていないソ連でも猟奇殺人はある。その風俗の描写が秀逸。 |
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少年少女が際限なく殺されてゆく。どの遺体にも共通の“しるし”を残して———。知的障害者、窃盗犯、レイプ犯と、国家から不要と断じられた者たちがそれぞれの容疑者として捕縛され、いとも簡単に処刑される。国家の威信とは?組織の規律とは?個人の尊厳とは?そして家族の絆とは?葛藤を封じ込め、愛する者たちのすべてを危険にさらしながら、レオは真犯人に肉迫してゆく。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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チャイルド44 下巻 CHILD 44 2 | 2008 | 田口俊樹 | 抑圧されたソ連社会では、犯人を見つけてもそれで終わりにはならず、特別な対応が必要になる。 |
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