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手塚治虫

手塚治虫 火の鳥 ★★★★★

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作者のライフワークで、代表作。物語の構想では、大昔から超未来めで交互にその時代を描き、最後には現代に収束するはずだったが、作者の死亡により未完。誰も(息子すらも)引き継げない超大作。

太字作品が特におすすめです。

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火の鳥の生き血を飲んで不死となった王子クラブと
奴隷のダイアの物語。
古代エジプトの王権争い、
トロヤ戦争、ローマ専制政治を背景にした、
愛と冒険のスペクタクルロマン、ギリシア・ローマ編。
「漫画少年」連載(1954~55)で単行本初登場、
幻の「黎明編」を収録。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 0 ギリシア・ローマ編 ギリシア・ローマ編」より引用
タイトル     発表 感想
エジプト編・ギリシア編・ローマ編1954ダイアとクラブが主人公の、一貫した物語。なにせ昔の少女漫画なので、読むのがつらい。

手塚治虫 火の鳥 1 黎明編 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1961年
発行所:   角川文庫
価格:    560円

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時は古代。女王ヒミコのヤマタイ国と対立するクマソ。
部族間抗争は烈しく、
戦場は血の海に。度々の危機をくぐり抜けて
数奇な運命をたどる姉弟ヒナクとナギ、防人(さきもり)の猿田彦。
そして、手柄欲しさに「火の鳥」を狙う欲望の男たち。
酷くも美しいヤマトの自然を背景に
「永遠の生命」へのそれぞれの「戦い」を描く。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 1 黎明編」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 1 黎明編1961人間と生命の一大叙事詩のはじまり。邪馬台国の滅亡まで。神話が混合されて消化されている。時代はいつになろうとも、人間の生への執着はかわらない。突然入るギャグは今ではつまらない。「おそ松くん」などもゲスト出演。

手塚治虫 火の鳥 2 未来編 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1967年
発行所:   角川文庫
価格:    560円

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西暦三四〇四年。地球最後の都メガロポリスは
戦争勃発で放射能のおおわれる。
恋人タマミをはじめあらゆる生物が死に
一人残ったマサトは、
火の鳥に地球復活の命を受ける。
孤独で苛酷な三十億年の試練を経、
ようやく生物創造を達成。
壮大でかつ神秘的な銀河宇宙を背景に文明=人間の強さ
と愚かさを描く感動作。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 2 未来編」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 2 未来編1967このシリーズの一貫したテーマは、大きな生命の流れとして、ここに集約される。人間の業は、また同じことを繰り返すのか。進化の途中で現われるナメクジ人がご愛敬。

手塚治虫 火の鳥 3 ヤマト・異形編 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1968年
発行所:   角川文庫
価格:    560円

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クマソ国王タケルの妹カジカ。
宿敵のヤマト国、王子オグナ。
彼らに芽ばえる許されざる愛とその葛藤。
奇妙な古墳跡から想いを拡げるはるか悠久の古代ロマン、
ヤマト編。乱世時代。残虐非道の父を憎み、
その復讐のため八百比丘尼(やおびくに)を殺す左近介(さこんのすけ)。
が、やがて怖ろしい因果応報が巡ってくる…。
「罪と償い」を描く異形編。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 3 ヤマト・異形編」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 3 ヤマト・異形編1968ここで収録された異形編は、大昔から遠い未来とジャンプして現在へ収斂していくストーリーからは順番がずれるので注意。ヤマト編は古墳時代、異形編は戦国時代にあたる。

手塚治虫 火の鳥 4 鳳凰編 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1969年
発行所:   角川文庫
価格:    600円

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生まれたその日に片腕を失った我王。
その我王に片腕を斬られた茜丸。
十五年後、
仏師として血のにじむ修行を積んだ二人に、
宿命の対決の時が来た。
都の帝から東大寺の鬼瓦の競作を命ぜられたのだ。
やがて、鬼気迫る二人の作品が完成するが…。
愛を渇望し、自らに打ち克とうとする仏師の
極限の苦闘を描く。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 4 鳳凰編」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 4 鳳凰編1969奈良時代のアーティストとしての仏師たちの苦闘。大悪人であるが故に、悟りを開き、救済される我王の生涯は強烈だ。あばずれブチも、純真なるが故に、観音様のモデルになれる。仏教を理解する助けにもなるかも。

手塚治虫 火の鳥 5 復活・羽衣編 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1970年
発行所:   角川文庫
価格:    600円

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墜落死したが、科学の力で少年レオナは生き返る。
が、頭脳は電子、
心は人間というアンバランスさに悩みは深い。
重ねて、従順な労動力として
大量生産したロボットの目覚めと反乱。
科学の領域を踏み越えて、
神聖な”生命”に細工を加えてしまった人間の罪と罰を
25-34世紀の宇宙間に描く会心の大作。羽衣編収録。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 5 復活・羽衣編」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 5 復活・羽衣編1970機械と人間の融合の悲しい結末。ただ一人残ったロビタも未来編で破壊されてしまう。羽衣編は芝居仕立ての短編。

手塚治虫 火の鳥 6 望郷編 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1976年
発行所:   角川文庫
価格:    580円

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エデンという小さな星に移住した一夫婦。
夫は死に一人残された妻ロミは子孫を残すことに専心し、
エデン星を繁栄させる。
歳を経てロミは、
望郷の想いをつのらせ、一路地球へと向かう。
が、苦難の旅の後、
やっと辿り着いた地球は荒廃の星と化していた——。
かつて美しかった星の
崩壊と蘇生を描く迫真の銀河ロマン。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 6 望郷編」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 6 望郷編1976孤独と闘う女の生涯。ムーピーと人間の混血児コムの哀れな最期。残酷なメルヘン。

手塚治虫 火の鳥 7 乱世編 上 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1978年
発行所:   角川文庫
価格:    560円

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十二世紀末。木こりの弁太と田舎娘おぶうは、
都で美しいクシを拾ったことで引き裂かれ、
平家末期の抗争に巻き込まれる。
おぶうは清盛の側女に、弁太は源氏集団に組み込まれて
いく。病に伏せる老いた清盛は、
永遠の命が授るという”火焔鳥”
の生血がどうしても欲しいのだが…。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 7 乱世編 上」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 7 乱世編 上1978権力者の苦悩を、生々しく演じている平清盛の死まで。我王は鞍馬山の天狗として、まだ生きている。

手塚治虫 火の鳥 8 乱世編 下 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1980年
発行所:   角川文庫
価格:    560円

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清盛亡き後、木曾義仲、源頼朝、義経が台頭し、
群雄割拠の時代に突入。
壇ノ浦で平家一族と共に殉死するおぶう。
義経の傭兵として無念の死を遂げる弁太。
——庶民の死を犠牲に野望を拡げる武将は、
永遠の生命を授かるという火の鳥の生き血が欲しい。
不安と裏切り、謀略が渦巻き、
血が血で染まる乱世絵巻の完結。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 8 乱世編 下」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 8 乱世編 下1980権力を奪い合う武将たちの虚しさ。珍しく義経が悪者に描かれている。

手塚治虫 火の鳥 9 宇宙・生命編 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1969年
発行所:   角川文庫
価格:    560円

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二五七七年、オリオン座に漂う宇宙船が破損。
救命ボートで脱出する乗組員の運命は—
銀河系の彼方で展開する、美少女ナナのめぐる激しく
切ない愛憎のドラマ、宇宙編。
二一五五年、視聴率を上げようと焦るTVプロデューサー
が考案した「人間殺人番組」は恐ろしい顛末に。
マスコミ界の横暴と腐敗を突く、生命編。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 9 宇宙・生命編」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 9 宇宙・生命編1969ミステリアスな展開が怖い宇宙編。生命編のクローン人間は、もうSFの話と言っていられなくなってきた。

手塚治虫 火の鳥 10 太陽編 上 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1986年
発行所:   角川文庫
価格:    520円

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百済国王の一族である少年ハリマは、
唐との敗いに破れ、狼の顔を被せられて野に放たれる。
が、奇怪なオババに助けられ、
命からがら倭国にたどり着く—。
一方、光一族によって地上の「光」と地下の「影」に
分断された未来都市。
「影」に押し込められた少年スグルは、
「光」への戦いを挑もうとする。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 10 太陽編 上」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 10 太陽編 上1986宗教戦争の酷さが、過去と未来の世界で同時進行で語られる。ここでは仏教は一転して悪役だ。

手塚治虫 火の鳥 11 太陽編 中 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1986年
発行所:   角川文庫
価格:    560円

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蝦夷地に着いたハリマは阿部大将軍の導きで
犬上姓と領地を与えられ、つかの間の安住の場所を得る—。
一方、「影」のスグルはオヤジの命令下で「光」国に
スパイとして侵入する。
「光」のシンボル「火の鳥」を奪うためだ。
姉になりすまし、果敢に戦うが、失敗、
因われの身に。そこで待ち受けていたのは、
恐ろしい”洗脳”の儀式だった。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 11 太陽編 中」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 11 太陽編 中1986土着の妖怪と仏法の魔物の壮絶な闘い。ここに時代を越えて八百比丘尼がからんでくる。

手塚治虫 火の鳥 12 太陽編 下 ★★★★★

著者:    手塚治虫
発表:    1986年
発行所:   角川文庫
価格:    520円

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地上の「光」と地下の「影」が対立する未来都市と、
七世紀壬申(じんしん)の乱の渦中——
未来←→古代へ転換する少年スグルの「正義」への
挑戦を通して描く終りのない権力争い。
「信じるもの」の違いゆえに憎しみ合い、肉親を殺し、
権力をわがものにしようとする者たちの闘いのドラマ、
いよいよ完結。

帯、カバー、裏表紙等から引用
手塚治虫「火の鳥 12 太陽編 下」より引用
タイトル     発表 感想
火の鳥 12 太陽編 下1986宗教戦争の結末は、過去未来どちらも新しい宗教に取ってかわられるだけであった。火の鳥も、これには助けてくれないが、ハリマとマリモは千年を経てようやく再会する。ちょっと無理矢理のようなまとめ方。

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