楳図かずお　★★★★★

日本を代表する恐怖漫画家。
時代を超越したキャラクター・背景・小道具・ファッション(お人形さんのような美少女、七三分けの美男子、箱型の車、西洋館など)。
その恐怖の本質は、人間の心の奥底に潜む醜さだ。
キーワード：
蛇 蜘蛛 うろこ 蝶 継母

太字作品が特におすすめです。

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しのばずの沼の主のたたりが祖父を襲い、今、また時空を越えて少女の身にも恐怖が襲いかかる『へび少女』。退院してきた母親の日常が少女を非日常へと誘い、恐怖が迫りくる『ママがこわい』など、圧倒的な恐怖が少女たちを襲う楳図かずおの恐怖傑作集。

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「へび少女　〜楳図かずお恐怖劇場〜」より引用

タイトル	発表	感想
へび少女	1966	沼の主のうわばみの生まれ変わりの女が、孫娘をへび化しようとする。へび女がテーマの連作短編集。
まだらの少女	1965	精神病院に入れられていたへび女が脱走。またも少女たちを襲う。かまれると伝染するようだ。
ママがこわい	1965	前出のへび女が、入院中のママとすり替わって退院してきた。結局ばれて別の病院へ。

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楳図ワールドの最高峰、22年の歳月を経て蘇る!!
時空を越える愛!

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「イアラ」より引用

タイトル	発表	感想
イアラ	1970	奈良時代に最愛の女性を大仏に捧げられた男は、不死となり、彼女の最期の言葉の意味を探し続ける。楳図版「火の鳥」。恐怖漫画の要素は何もないが、著者の隠されていた思想は垣間見られる。
ねむり	1965	放射能が消えるまで眠っているはずだった男女だが、男が目を醒ましてしまった。
雪の夜の童話	不明	珍しくエロっぽい、死にゆく男の幻想。
指	不明	指から見た、ある女の一生。

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屋根裏部屋に幽閉された悪魔の子・タマミの、養父への激しい復讐心と、その娘・葉子に対する嫉妬心への恐怖を描く『赤んぼう少女』。呪われた家系に生まれたネコ少女の数奇な運命を描いた『黒いねこ面』など人間の心の奥底に潜む残忍さを描く恐怖傑作集。
(対談=楳図かずお/大槻ケンヂ)

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「赤んぼう少女　〜楳図かずお作品集〜」より引用

タイトル	発表	感想
赤んぼう少女	1967	成長しない怪物は赤ん坊のくせに牙がある。こうなったらイヤだろうなあ、というシチュエーションがたたみかける!
黒いねこ面	1966	遠い先祖の悪行の祟りでおぞましい猫人間として生まれた少女と、出生時に交換された少女の、ほとんどとばっちりと言える恐怖体験。
怪談	1966	吹雪の山小屋で、眠らないために怪談を打ち明け合う人々の、蜘蛛の夢、鬼婆、雪女などの古典の応用。

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楳図かずお——この恐怖の巨星が創り出した絢爛たる怖いマンガの数々。異形への愛着と幻想怪奇に彩られた非日常の魅力が、新鮮で衝撃的な驚きを与えてくれる。
楳図恐怖の傑作シリーズ!

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「こわい本 1　影」より引用

タイトル	発表	感想
鏡	1968	美しい自分の影が鏡から抜け出して、生活をのっとる。鏡の中の顔がコワい。
復讐鬼人	1967	暴君に復讐する忠臣の時代劇。怒りに燃える無双の顔がコワい。

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楳図かずお——この恐怖の巨星が創り出した絢爛たる怖いマンガの数々。異形への愛着と幻想怪奇に彩られた非日常の魅力が、新鮮で衝撃的な驚きを与えてくれる。
楳図恐怖の傑作シリーズ!

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「こわい本 2　虫」より引用

タイトル	発表	感想
蝶の墓	1968	美少女めぐみの蝶恐怖症の原因は何か? ほのぼのするラスト。めぐみがなぜか、康生ではなく康生の友達と結婚しているのがコワい。

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楳図恐怖の傑作シリーズ!

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「こわい本 3　顔」より引用

タイトル	発表	感想
おそれ	1969	藍子の美しかった姉は、事故で醜くなったのを契機に狂気に走る。醜い姉の顔よりも、一枚上手の妹のニヤリ笑いがコワい。
偶然を呼ぶ手紙	1968	洋子がでらためを書いたイタズラ手紙が、その通りに実現していく! 醜かったすず子が手術であまりにも変わってしまうのがコワい。

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楳図かずお——この恐怖の巨星が創り出した絢爛たる怖いマンガの数々。異形への愛着と幻想怪奇に彩られた非日常の魅力が、新鮮で衝撃的な驚きを与えてくれる。
楳図恐怖の傑作シリーズ!

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「こわい本 4　闇」より引用

タイトル	発表	感想
闇のアルバム 洞窟の女	1974	ショート・ショート集。閉じ込められた洞窟にいる女の正体がコワい。
闇のアルバム 電話	1974	妻の浮気をのぞいている亭主の顔がコワい。
闇のアルバム バー”ラララ”	1974	化け物みたいなホステスがコワい。
闇のアルバム しあわせの日々	1974	なぜ幸せなのか考えつづけている夫がコワい。
闇のアルバム 縄	1974	殺した妻を結わえたはずの縄がコワい。
闇のアルバム 空より	1974	ワンダーウーマンみたいな宇宙人の女がコワい。
闇のアルバム 井戸	1974	平気な顔で井戸の上に植木鉢なんか置いたりする古女房がコワい。
闇のアルバム 来客	1974	隣の迷惑も考えずに表札をとりかえる主婦がコワい。
闇のアルバム 小さな出来事	1974	地味な女のバラの刺繍にみとれた男がコワい。
闇のアルバム 火事	1974	ビル火事から脱出した夫の足についている妻の手がコワい。
闇のアルバム 蛾	1974	何事もなく蛾を食ってしまう妻がコワい。
闇のアルバム 背後の影	1974	復讐の夢を見て安らかに死んでいく妻がコワい。
闇のアルバム 見知らぬ女	1974	家に帰ってみると、変な女が煙草を吸っているのがコワい。
闇のアルバム 首飾り	1974	現代の首狩り族の美女がコワい。
闇のアルバム 海	1974	陸が見つかったとたんに豹変する夫がコワい。
闇のアルバム 墜落	1974	大墜落の原因になっている男がコワい。
闇のアルバム 見知らぬ男	1974	なんで俺の顔がそんなところに、というのがコワい。
闇のアルバム 再会	1974	遠い過去と未来に別れた男女。慣れないSF(!)の機械がコワい。
闇のアルバム 蛇	1974	宮中の白い蛇。結論がはっきりしないのがコワい。
闇のアルバム 隣の女	1974	夫の昔の恋人の静かな復讐がコワい。
闇のアルバム 発作	1974	自分の敵を知る、女の直感がコワい。
闇のアルバム 鞄	1974	なんで養父の心臓が娘の鞄の中に、というのがコワい。
闇のアルバム 予告	1974	未来を見た記憶を消されたはずなのに、妻の浮気の予感がするのがコワい。
闇のアルバム 終末	1974	バラが喋ったくらいで動揺する男がコワい。
本	1968	美しいままで殺した妻を、夫はどう利用したかがコワい。
ダリの男	1969	ダリ風に歪んでしまった妻の顔がコワい。

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帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「こわい本 5　蛇1」より引用

タイトル	発表	感想
口が耳までさける時	1960	かなり初期の作品。裕福な家庭にもらわれていった貧しい少女の恐怖の体験。継母とばあやで娘を取り合うのがコワい。
ヘビおばさん	1964	伝説のうわばみのふりをしていた継母が、本当に蛇になってしまうのがコワい。
蛇娘と白髪魔	1968	孤児院からもらわれてきた小百合を、お姉さんと家政婦が襲う。蛇と蜘蛛のダブル・ショックがコワい。

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帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「こわい本 6　蛇2」より引用

タイトル	発表	感想
うろこの顔	1970	蛇の呪いで、蛇化する姉妹。ひじにできる口がコワい。

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楳図かずお「こわい本 7　神罰」より引用

タイトル	発表	感想
残酷の一夜	1969	産まれたばかりの赤ん坊の将来を見せられる夫婦。悪人になった子供の面構えがコワい。
死者の行進	1967	南方で日本兵の飢餓の撤退を描く。全滅してしまうのがコワい。
地球最後の日	1966	接近する彗星の影響で人々が獣化する。根本的な解決になっていないラストがコワい。
人喰い不動	1967	百姓たちの恨みで領主に復讐する不動像。なんといっても、その面相がコワい。
肉面	1966	面師が自分の顔を剥いで作った面が、領主にたたる。もともとの顔がコワい。

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楳図かずお「こわい本 8　狂乱」より引用

タイトル	発表	感想
ふりそで小町捕物控 第一話	1967	江戸の町で美しい娘が次々と惨殺された。怪我をした同心の娘ひとみが事件の真相を追う。天狗忍者がコワい。
ふりそで小町捕物控 第二話	1967	死んだ母親の呪いが着物にとりついて、娘たちを殺す。たこ八の顔が本当にたこなのがコワい。
ふりそで小町捕物控 第三話	1967	歌舞伎役者と恋仲の、多恵の目を執拗に狙う謎の醜い男は誰か。せっかく十手をあずかる身になったのに、もうおしまいなのがコワい。
凍原	1973	真面目な夫が、強盗のふりをして妻を襲う。指を食いちぎられた夫の解決策がコワい。
手	1968	姫をもらえるはずだったのに、殿に裏切られた家臣の恨み。助けられた姫が簡単に心変わりするのがコワい。
雨女	1967	雨になると、変な女が少女マミをさらいにくる。狂女の顔がコワい。
面	1968	偉大な父の面で、殿ご乱心。面は何も悪くなく、殿の心の弱さがコワい。
スクール	1975	イメージ・ポエム。なんだかよくわからないのがコワい。

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帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「こわい本 9　怨念」より引用

タイトル	発表	感想
谷間のユリ	1972	めだたない女の恋と復讐。とんだとばっちりの男がコワい。
ねむり少女	1965	母親を思うと突然ねむりだしてしまう少女は、夢の中で人形となって母と再会していた。美しい母娘人情話なのがコワい。
木の肌花よめ	1966	娘を嫁に行かせまいとする松の木の呪い。木の肌もうろことかわらないのがコワい。
恐怖人間	1963	フランケンシュタインの怪物譚。かなり絵がヘタなのがコワい。

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帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「こわい本 10　蜘蛛」より引用

タイトル	発表	感想
紅グモ	1965	継母の計略で毒蜘蛛に襲われる姉妹。蜘蛛は次々と人を乗り換えて、美也子に迫る。初期の傑作。乱歩の「白髪鬼」のような姉がコワい。

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帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「こわい本 11　異形1」より引用

タイトル	発表	感想
首	1970	見たくないものは見えない、という京極夏彦の「姑獲鳥の夏」のような深層心理がコワい。
独眼鬼	1970	兄に眼を射抜かれた弟の復讐。恐ろるべき長期計画なのがコワい。
怪獣ギョー	1972	育てられた怪獣の恩返し。ウルトラマンにありそうな話がコワい。
悪魔の手を持つ男	1965	兄の手が突然変形して血を吸い出す。原因がわからないのがコワい。
笑い仮面 前編	1967	太陽黒点の異常で、アリ人間が出現! 因われた博士が獄門島(!)を脱出するまで。なんといっても、笑い仮面の刑がコワい。

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楳図かずお「こわい本 12　異形2」より引用

タイトル	発表	感想
笑い仮面 後編	1967	探偵五郎の訪れた村で、人々がだんだんアリ人間化する。正義の味方として、いまいち影が薄い笑い仮面。成虫になると蟻のくせに巨大なアリ人間がコワい。

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楳図かずお「こわい本 13　怪物」より引用

タイトル	発表	感想
半魚人	1965	地球温暖化で水面が上昇する影響で、突然変異で魚化する人間が出現してきた。口を裂かれて無理矢理半魚人にされるが、むしろ蛙人間といえる健一少年がコワい。
ひびわれ人間	1966	幼児の脳を移植された人造人間が、母親を助け悪者に復讐する。ほとんど「恐怖人間」と同じ怪物がコワい。
恐怖の首なし人間	1966	藻呂尾(もろお)博士の島では、混合動物の実験が行われていた。ワニオン(ワニ+ライオン)がコワい。

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帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「こわい本 14　呪縛」より引用

タイトル	発表	感想
楳図かずおの呪い ビデオカメラに何が写ったか?	1985	怪物の夢をみるまさみを、就寝中撮影したら…。エイリアンみたいな怪物の正体がコワい。
楳図かずおの呪い 4の恐怖	1985	今年は4番の犠牲者を選んだ学校の儀式。4を避けるリコの顛末がコワい。
楳図かずおの呪い 幽霊屋敷	1985	幽霊屋敷を探検に行った少女たちの運命。最後のどんでん返しがコワい。
悪夢の数式	1973	『愛の方程式』改題偶然に視点を転移する方程式を発見した少年。憧れのユリちゃんの実態がコワい。