楳図かずお　漂流教室　★★★★★

絶望的な未来世界で、少年少女が知恵と勇気を絞ってサバイバル。なんとか翔を助けようとする、母の愛は実に深い。

太字作品が特におすすめです。

宣伝文句

突如として学校が消える。
泣き叫ぶ少年少女達。
恐怖に戦く教員達。
人類の滅亡と創生を唱え、
鬼才、楳図かずおが贈る
空前絶後の大傑作!!

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「漂流教室 1」より引用

タイトル	発表	感想
漂流教室 1	1972	小学6年生の高松翔がお母さんと大喧嘩したある日、翔の通う学校が大音響に震えた。気がつくと翔の学校だけが砂漠のなかに転移している。教員達が狼狽しているなか、残り少ない食糧をめぐって、給食屋の関谷は豹変して生徒たちを虐待する。狂気に陥った若原先生は他の教員達を惨殺し、逃げ出した翔と、不思議な能力を持つ少女、西さんをホテルケイヨーの残骸に追い詰める。西さんを通じて危機を知った母は、懸命に翔を助ける手段を考える!

宣伝文句

人間は欲求を満されない時、
心の奥深くに存在する
驚異的な力を呼び起こす。
恐怖と妄想から作られた
巨大怪虫に、小さなリーダー
高松翔が立ち上がった!!

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「漂流教室 2」より引用

タイトル	発表	感想
漂流教室 2	1972	必死に混乱を立て直そうとする翔たちだが、唯一の生き残った大人である関谷が邪魔をする。食糧を探して外を探検した生徒たちは、奇妙な植物と巨大な虫を発見する。怪虫は生徒たちを狙って学校を襲い、翔らは生命を賭けて防衛するが、怪虫出現の原因は意外なところにあった。

宣伝文句

未来と呼ぶにはあまりにも過酷な
この不毛の地に、
またしても忍びよる恐怖の影。
それは目に見えず、音もたてず、
じりじりと襲いくる黒死病(ペスト)。
姿なき息子の叫びに母は走った!!

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「漂流教室 3」より引用

タイトル	発表	感想
漂流教室 3	1972	怪虫が姿を消して安心したのもつかの間、今度はなぜかペストが校内で流行しはじめた。翔からの知らせを聞いた母は、数々の困難を乗り越えて、病院のミイラを通して薬品を未来に送る。分裂して争ったために生徒たちの数はだいぶ減ってしまった。残り少ない水を求めて翔たちは外へ出るが、直後大雨が一帯を襲い、鉄砲水が学校を襲う。

宣伝文句

一体ここは、どこなんだ!?
食料も底をつき、近づく破局。
ヒトの言葉を使う謎の生物群、
彼らは進化した人類なのか。
漂流する大和小はどこへ?
物語はいよいよ大詰めへ!

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「漂流教室 4」より引用

タイトル	発表	感想
漂流教室 4	1972	雨のあとに生えた、薄気味悪いキノコを食べた生徒たちは徐々に変貌していった。井戸掘りをしていた翔たちは、偶然地下道を発見するが、それは未来人の巣に続いていた。怪物たちが学校を襲う中、ついに生き残った翔たちは少ない食糧を分割して対立するようになる。

宣伝文句

迫りくる死のスモッグ。
女番長の残した言葉を胸に、
翔たちは移動を決行する。
「天国」は、本当にあった!?
そこで彼らが見たものは…
長編、ついに完結す!!

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお「漂流教室 5」より引用

タイトル	発表	感想
漂流教室 5	1972	帰ってきた女番長が死の間際に残した言葉は、富士の裾野に天国があるということだが、そこは狂った遊園地であった。なんとか学校へ戻ってきた翔たちは、衝撃によって現代に戻ることを考え、ユウちゃんを送り返すことに成功した。全然ハッピーでない、無理やり止めたような終り方。