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楳図かずお

楳図かずお 恐怖 ★★★★★

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高校のカップルが経験する恐怖の数々。著者の恐怖の源泉は、醜いもの、虫や蜘蛛や蛇など、生理的に気味悪い対象が多い。古典的な怪談も多いが、人間の醜さの方が印象的だ。

太字作品が特におすすめです。

宣伝文句

恐怖は……実生活の中に、ひそかにたむろするとともに
心の虚構の中にたくみに、その姿を組み立てはじめる。
人によって、ついに恐怖のとらわれの身となる人もいれば、
ひややかな笑いで恐怖をあざけることさえ出来る人もいる。
あるいは、心の中の経験とするなら、
最後の一点をめざして、積み上げていく微妙なかけ引きは、
どんな物語よりも強烈に感情をとらえて、はなさない。
これは、恐怖を多角度でパターンで、集めたものである。

帯、カバー、裏表紙等から引用

楳図かずお 恐怖 1 ★★★★★

著者:    楳図かずお
発表:    1967年 ~ 1974年
発行所:   秋田書店
価格:    1020円

楳図かずお「恐怖 1」より引用
タイトル     発表 感想
プロローグ1974映画「エクソシスト」と、このシリーズのコマを混ぜたわけのわからない作品。本来は、みやこ高校のエミ子と夏彦による高校新聞記者シリーズ。
うばわれた心臓1968原題「奪われた心臓」。たわむれにお互いに必要になったら心臓を移植しようと約束した友だち同士。しかし心臓をとられた娘が百物語で帰ってきた。
毒ガ1968原題「謎の毒蛾」。蛾の鱗粉から防腐剤を作った女生徒が、急死した生徒に注射すると、蛾になって生き返る。
白い右手1967原題「右手の秘密」。有名なピアニストの右手を移植したら勝手に動きだす。
顔をみないで1968死霊に魅入られたボーイフレンドの夏彦君の恐怖。
こわい絵1968原題「動く自画像」。病気で死んだ前妻の自画像の表情が険しくなり、ついには絵から抜け出して新妻にとり憑く。
魔性の目1968原題「その目が憎い!」。一時的に失明した目が回復すると、人々の顔が醜く見える。
とりつかれた主役1969原題「憑かれた主役」。気弱な演劇部員はメークで人格がすっかり変った。
枯れ木1968原題「切れない枯れ木」。切ろうとすると事故が起こる桜の古木の怪談の裏には、古川先生の陰謀が。
みにくい人1969原題「顔を返して!」。超美人と友達の超ブスの女。美人は顔に怪我をし、ブスは整形して立場が逆転する。
灰色の待合室1969その陰気な病院には、午後三時になると医療事故が原因で自殺した娘の幽霊が出る。みやこ高校シリーズではない。

楳図かずお 恐怖 2 ★★★★★

著者:    楳図かずお
発表:    1967年 ~ 1987年
発行所:   秋田書店
価格:    1020円

楳図かずお「恐怖 2」より引用
タイトル     発表 感想
こわい本1987すごくこわい夢をみるという本。最近の絵柄。
夜あるく者1969原題「謎の墓場」。バレー部の合宿で、夜死体を喰う夢遊病の話を聞いた葉子は、自分も夜死体を喰いに歩いていると思い込む。
雪女1967原題「雪女の恐怖」。現代でも生きている雪女に見初められた夏彦の友人。
イヌ神1967原題「犬神の死霊」。発掘した先祖のミイラの影響で、狼男になった犬部君。
吸血面1967原題「吸血面の呪い」。神社の鬼の面をイタズラでかぶったらとれなくなってしまった。
サンタクローズがやってくる1969原題「笛が呼ぶ謎」。祖父一人に育てられた先生。息子が偶然見つけたハト笛を吹くと、おじいさんが帰ってくる。
われたつり鐘1969原題「割れたつり鐘」。エミ子が突いた釣鐘が割れてしまった。その年はとんでもなくよくない事が起るという噂だ。
雪山のまねき1970原題「吹雪に消えた二人」。スキー場に心中しにきたカップルだが、男は女を突き飛ばし逃げ出す。しかし、男の周辺は次第に雪山のように……。

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