トム・クランシー TomClancy
1947年ボルチモア生れ。従軍体験なく、ソ連も知らないが、保険代理業を営むかたわら九年かかって書いた本書で一躍ベストセラー作家となり、ホワイトハウスに招かれてレーガン大統領と懇談する栄に浴した。現在、第三次世界大戦を扱った第二作”RedStormRis-ing”(文春文庫刊行予定)を執筆中。
太字作品や★★★★★が特におすすめです。
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トム・クランシー レッド・オクトーバーを追え 上巻
宣伝文句
「レッド・オクトーバー」の最新鋭艦たるゆえんは、その無音推進装置にある。潜航すれば容易に所在を知られることはない。排水量三万二千トン、ソ連海軍の誇るこの世界最大のミサイル原潜が、処女航海において亡命計画を秘めていたのだ!軍政界に旋風を起こし、驚異的ベストセラーとなった海洋冒険軍事テクノロジー小説。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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レッド・オクトーバーを追え 上巻 THE HUNT FOR RED OCTOBER 1 | 1984 | 井坂清 | 冷戦のさなか、余暇で書いた小説が空前の大ヒット。潜水艦ブームの先駆け。 |
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ソ連海軍は攻撃型潜水艦五十八隻を出動させ、「レッドオクトーバー」の亡命を阻止せんとする。米国家安全保障会議は英海軍と協力して、ソ連原潜の捕捉に乗りだした。かくして北大西洋は米英ソ入り乱れて海戦の場と化した十八日間の息づまる米ソの駆け引現代戦のテクノロジーをあますところなく描いた海洋冒険小説。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 感想 |
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レッド・オクトーバーを追え 下巻 | 1984 | 保険を売りながらコツコツと書き進め、当時は日陰者だった潜水艦を一躍ヒーローにしたのは素晴らしい。 |
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「レッド・オクトーバーを追え」の颯爽たるCIA分析官ジャック・ライアンは、かつて海軍兵学校教官だった。ロンドンでの休暇中IRAの分派ULAのテロ事件に遭遇し、重傷を負いながらも英国皇太子夫妻を救う。が、これは発端にすぎなかった。帰国した彼を待ち受けていたのは… 軍事スリラーの第一人者が国際テロを描く迫真の巨篇。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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愛国者のゲーム 上巻 PATRIOT GAMES 1 | 1987 | 井坂清 | 今回の敵はテロリスト。割と親英、反アイルランドが透けてみえる。 |
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テロの嵐が海を渡ってアメリカに押し寄せる。復讐と憎悪の矢を一身に引き受けるはめに陥ったライアンは、いまや家族をも危険にさらしてしまった。CIA、FBIが立ち上がる。が、それにもまさる機動力を発揮するテロ集団ULA─テクノ・スリラーの巨匠があえていイテク兵器を登場させず、誰よりもリアルに描いたテロリズムの恐怖。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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愛国者のゲーム 下巻 PATRIOT GAMES 2 | 1987 | 井坂清 | 恨みをもったテロリストがアメリカまで追っかけてくる。大戦争ではないので、わりと地味だが、その分サスペンスあり。 |
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スター・ウォーズ時代をめざしてレーザー兵器開発にしのぎを削るソ連の“輝く星、プロジェクトと米国の戦略防衛構想。米国はクレムリンの奥深く潜りこんだ大物スパイ「枢機卿」に指令を送り、進捗状況を探る。そんなある日、ソ連邦タジク共和国の夜空に一条の金色の光が立ち昇り、人工衛星を一瞬のうちに溶かしてしまった。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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クレムリンの枢機卿 上巻 THE CARDINAL OF KREMLIN 1 | 1988 | 井坂清 | 今回は軍事というより、スパイ・スリラー。ただし当時の最新技術は盛り込まれている。 |
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「枢機卿」から送られたフィルムが、KGBの手に渡ってしまった。その身に危険が迫る。CIAアナリストのジャック・ライアンは、単身KGB議長に会見を求め、「枢機卿」救出の一か八かの賭けに出る「レッド・オクトーバーを追え」を上まわる迫力の大救出作戦に、スパイ小説の醍醐味を盛った、トム・クランシーの最高傑作。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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クレムリンの枢機卿 下巻 THE CARDINAL OF KREMLIN 2 | 1988 | 井坂清 | ただし、このようなレーザー兵器は実現していない。 |
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冷戦終結後も、ゲームはつづいていたー。ファウラー新大統領の密命を受けて、中東和平実現の奇策を胸に世界を飛び回るジャック・ライアン。が、このとき砂漠の片隅では、二十年前の不発核弾頭を入手したテロリストによって史上類のない核テロが仕掛けられつつあった――スケールますます雄大、巨匠が新領域に踏みこんだ超大作
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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恐怖の総和 上巻 THE SUM OF ALL FEARS 1 | 1991 | 中東戦争で失われた核爆弾を米国で使う。デンバーを狙うというのが、なかなかリアルだ。 |
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宗教界の歴史的和解によって、中東に人類悲願の平和が実現した。しかし、その平和を偽善と受けとめ、スーパー・ボウルを標的としたテロリストたちは、無謀にも核テロを実行に移した。未曾有の惨劇は、ふたたび米ソの対立をまね世界を破滅の淵に立たせる。疑心暗鬼が恐怖を生み、「恐怖の「総和」が世界を動かしはじめた。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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恐怖の総和 下巻 THE SUM OF ALL FEARS 2 | 1991 | 実際には、核爆発というよりは、”汚い爆弾”風に核物質をまき散らすような爆発だ。 |
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高度な建造技術、複雑な乗組員の人間模様、そして幾重もの秘密のベールに包まれたその機能と任務。原子力によって完璧なステルス性を獲得した現代の潜水艦は危険な魅力を放つ海軍の宝石である。そんな原子力潜水艦の全貌を当代一のベストセラ一作家が徹底的に解明。米海軍全面協力の下、乗艦取材を敢行し実現した「独占情報満載」のミリタリー・ノンフィクション。写真多数収録。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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原潜解剖 SUBMARINE | 1993 | 平賀秀明 | 秘密にされがちな潜水艦の技術、軍務、米国および世界の潜水艦事情などを紹介する。技術は日進月歩なので、すでにちょっと古い。 |
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元米海軍特殊部隊員ジョン・ケリーは、身籠もっていた妻を一瞬の事故で奪われ、魂の脱け殻と化していた。虚ろな日々を漂うケリーだったが、偶然助けたパムという哀れな娘を介抱する過程で、自らも癒され、復活を体験する。そして、パムを辱め続けていた麻薬組織への復讐を誓い、組織構成員を容赦なく“始末し始めるのだが……。クランシーの新時代を告げる孤高のヒーロー、登場!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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容赦なく 上巻 WITHOUT REMORSE 1 | 1993 | 村上博基 | 一匹オオカミの工作員が活躍する、むしろスピンオフ作品。 |
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一方、CIAと国防総省はヴェトナムの地で虜囚の身となっている空軍大佐ザカライアスを救出すべく、ケリーを軍に復帰させることを画策。コードネーム「クラーク」となったケリーは、敵領国内の河を水中橇で遡行する秘密任務に向かう。あらゆる警戒網をくぐり抜け、捕虜収容所を見下ろす丘にケリーが辿り着いたその時……。国家と人々への愛を迷いなく描く、クランシー渾身の巨編。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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容赦なく 下巻 WITHOUT REMORSE 2 | 1993 | 村上博基 | べトナム戦争をまだ引きずっているアメリカにとって、かの地はまだまだ敵だ。 |
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太平洋戦争中サイパンで米軍に肉親を奪われた財界の巨頭矢俣頼造は、傀儡政権をつくり実質的な独裁者となった。日本車炎上事件を契機とした米国の貿易改革法は、日本経済に大打撃を与えた。日本は合同演習にまぎれ米原潜二隻を撃沈、空母二隻を作戦不能にしてしまう。インド、中国との密約により米軍を牽制、一方ウォール街のメイン・コンピューターに侵入し、市場は大混乱となる…
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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日米開戦 上巻 DEBT OF HONOR 1 | 1994 | 田村源二 | 当時けっこうあったアメリカ人の反日感情をよく反映させた作品。しかし経済的合理性を考えると、こんな戦争を日本が仕掛けても何の利益もない。 |
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祖国の危機に臨み、大統領の要請でホワイトハウスに入ったライアンは、不眠不休で働き続ける。矢俣の目標の一つがシベリア地下資源にあることを突きとめ、ロシアと共同で、米本土を狙う日本のミサイル基地の位置特定に成功するが……。修理中の空母はいつ出撃できるのか?占領されたマリアナ諸島奪還の秘策は?全面戦争は回避できるか?世界的ベストセラー、ついに日本上陸!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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日米開戦 下巻 DEBT OF HONOR 2 | 1994 | 田村源二 | いつの間にかライアンは順当に出世していく。このジャンボ機による特攻は、後に”911テロ”で実現されたために、テロリストにヒントを与えたとして批判された。 |
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日本ジャンボ機によるカミカゼ攻撃で崩壊した国会議事堂とともに、合衆国政府首脳は全滅した。呆然としながらも、二度目の建国という途方もない重責を果たす決心をしたライアン新大統領。一方イラン最高指導者ダリアイは、大統領が暗殺されて無政府状態となったイラクに侵攻し、イスラム連合共和国を作り上げた。最大の危機に見舞われた祖国を救うために、ライアンは孤軍奮闘する。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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合衆国崩壊 第1巻 EXECUTIVE ORDERS 1 | 1996 | 田村源二 | 議事堂が崩壊して大統領たちが死んでしまったので、ライアンがついに大統領に! とにかく長い。 |
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前副大統領の卑劣な攻撃、既得権を奪われたマスコミ・財界の反感、ついにライアンの家族の命までが危険にさらされた。中国は台湾国境で大胆な軍事演習を強行し、全イスラム教国の統一を目論むダリアイは、エボラ・ウイルスの培養に成功して恐怖の生物兵器を完成させた。彼らの標的は弱体化した合衆国。次々と襲いかかる敵から祖国を救うため、ライアン新大統領は敢然と立ち上がる。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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合衆国崩壊 第2巻 EXECUTIVE ORDERS 2 | 1996 | 田村源二 | 内と外の敵と孤軍奮闘する闘うライアン大統領。イラン、中国、インドの枢軸で、世界大戦の様相を見せ始めた。 |
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ついに台湾海峡でミサイルが発射され、国際間の緊張は最高潮に達した。一方テロリストたちの標的はライアンの末娘に絞られ、保育園で犠牲者が出た。エボラウイルスの感染者が出始め、大流行の恐れが出てきた。ライアンは反対を押し切り、州間の移動を禁止してこれに対抗する。これは生物兵器による合衆国への宣戦布告だ。国家存亡の危機を迎え、ライアンは必死に策を練る。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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合衆国崩壊 第3巻 EXECUTIVE ORDERS 3 | 1996 | 田村源二 | もう世界中、敵だらけ。あれほど敵対した日本は、もうすっかり忘れられている。 |
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ほとんど戒厳令下の祖国を守るため、不眠不休の戦いが続く。さらに大統領側近に奥深く潜り込んだ敵の工作員は、ついにライアン暗殺の実行命令を受けとった。エボラウイルスに脅かされる合衆国軍隊に、インドと中国から密かな支援をとり付け、圧倒的な兵力を誇るイスラム連合共和国を倒す力はあるのか。息詰まる戦闘場面、惜しみなく紹介される数数の新兵器待望の完結編。
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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合衆国崩壊 第4巻 EXECUTIVE ORDERS 4 | 1996 | 田村源二 | やはりラスボスはイランか。これだけ戦争すれば、たとえアメリカでも国力は疲弊し、しばらく暴れられないでしょう。 |
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大統領就任式典に沸く韓国のソウルで無差別爆弾テロ事件が発生。米国の諜報機関オプ・センターは、特殊部隊ストライカー・チームを緊急出動させて朝鮮半島有事に対処するが、“黒い陰謀〟はすでに北朝鮮のノドン・ミサイル乗っ取りに成功しつつあった。精鋭たちが集う秘密組織を率いるフッド長官が、KCIA幹部と第2次朝鮮戦争勃発阻止に果敢に挑む。軍事謀略新シリーズ、発進!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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ノドン強奪 TOM CLANCY’S OP-CENTER | 1995 | 伏見威蕃 | どんどん増える新シリーズ。ここまでくると、もう名義を貸してるだけでは? |
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事件はシンガポールめざして南シナ海を航行中の貨物船が海賊に拿捕されたことから始まった。同じ頃、米国を代表する巨大企業アップリンク社は乗っ取りの危機に瀕していた。このふたつの事件の背後には日米、ASEAN諸国を結ぶ闇の勢力の恐るべき陰謀があった。アップリンク社の私設特殊部隊〈剣(ソード)〉に急遽、アジアへの出動指令が下った! 軍事スリラーの巨匠トム・クランシーが放つシリーズ第2弾!
帯、カバー、裏表紙等から引用
タイトル | 発表 | 訳者 | 感想 |
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南シナ海緊急出撃 RUTHLESS.COM | 1998 | 棚橋志行 | 悪役は海賊を操るインドネシアの事業家。日本のヤクザのからんでいるが、出番は少ない。背景には地域の同盟強化を図る米大統領と暗号の輸出規制を望むアップリンク社の利害の対立がある。結局B級アクション映画のような展開で終わるので×。 |
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